認知症って何?グループホームって何?

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認知症とは、

「いったん正常に発達した知能(脳)に何らかの原因で記憶・判断力などの障害が起き、日常生活がうまく行えなくなるような病的状態」を言います。症状としては、「中核症状」と「周辺症状」に分けられ、「中核症状」は記憶障害や行動機能障害など必ず見られる症状で、認知症と判断したり重症度を判定する目安となります。「周辺症状」には個人差があり、徘徊や妄想、異食など周囲の接し方によっては改善することができるものです。
現在の医学では認知症を治すことはできませんが、周囲の人が認知症を正しく理解し、適切に接することにより、その進行を遅らせることはできます。しかしながら、わが国の世帯構造は老齢化が進み、在宅での24時間365日の認知症介護はますます困難を極めている状況にあります。

グループホームとは、

認知症の方が生活する少人数(9人)単位の共同住居のことです。グループホームでは食事の支度や掃除・洗濯など過去に体験したことのある役割を担っていただくことで、認知症の方が潜在的な残存能力を最大限に活用できる環境を提供しています。
そして、少人数の中で「家庭的な関係」「馴染みの関係」をつくり上げ、心身の状態を穏やかに保っています。グループホームのケアは、認知症の方が混乱しないで普通の生活を送ることができるようにすることを何よりも優先します。まさにグループホームは、認知症高齢者が安心して暮らすことのできる第二の「我が家」なのです。

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認知症高齢者と高齢化社会の環境の推移

グループホームが足りない

ところが、わが国のグループホームは、明らかに不足しています。約300万人の認知症高齢者に対して、グループホームで適切なケアを受けられている利用者はわずか約17万人(5.6%)しかいません。さらに、2025年には認知症高齢者の数は約470万人にまでおよび、約37万人分の施設が必要とされています。これは切実は社会問題です。

介護する側の負担が大きい

認知症を患っている方をケアすることは、通常の高齢者をケアすることに比べ、その負担の大きさは計り知れません。もちろん症状によっても異なりますが、暴言や徘徊、幻覚や過食などと真摯に向き合い、自信を失わせないよう心と身体でケアしていくことが求められます。介護に疲れて「うつ病」になったり、傷つけてしまったり、関わる人たちをきちんとケアしていくことも忘れてはなりません。

認知症に対する正しい理解が足りない

認知症とはどういう病気なのか、治療することができるのか、どこの病院に行けばよいのか、誰に相談すればよいのか。
きちんと正確に答えられる人はまだまだ少ないのではないでしょうか。いつ誰が「認知症」と向き合う生活を強いられるかはわかりません。「三大疾病」などの病気に対する関心が高いのと同じように、社会全体、そして地域での「認知症」に対する正しい理解と心のこもった活動がより求められています。