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日常をカラフルに。音を通して人に寄り添う音楽健康福祉士。

日常をカラフルに。音を通して人に寄り添う音楽健康福祉士。

アンサンブル大宮

音楽健康福祉士

大西 竜也

2021.05.13

 音楽を使ったレクリエーションで生活を彩る、音楽健康福祉士。五感に刺激を与えるプロゴラムを組み、生活機能の向上やMCI(軽度認知障害)の予防等に尽力されているアンサンブル大宮の大西さんにお話しを聞きました。


音楽健康福祉士について

 この資格は、公益財団法人「虹の会」が認定する民間資格です。
 音楽やレクリエーション等による、高齢者の生活の質の向上に注目し、音楽療法に運動療法やアロマセラピーなどを加えた「心音レインボートレーニング」を習得した方が音楽健康福祉士として認定されます。
 「心音レインボートレーニング」とは、味覚・視覚・聴覚・嗅覚・触覚の五感に対して、運動・感情の刺激を与えることで病気を未病の状態から健康な状態へ近づけることを目的としたレクリエーションです。


音楽から彩る生活

 
 
 はじまりは、アンサンブル大宮で募集していた音楽健康福祉士の応募に目を通したところからです。
そこで紹介されていたJOYSOUND FESTAの音楽療法コンテンツ『健康王国』を興味本位でネットで検索してみたところ、音楽を通じて人を健康にし、生活を彩るという仕事に魅力と面白さを感じ、入社を決意しました。

 先輩の背中を見ながら、一緒に音楽を楽しむコツや技術を身につけて、入社1年ほどで資格を取得しました。自分の習得した資格の役割や効果を実感することで、音楽健康福祉士としての楽しさに気づくことができましたね。


一緒につくる楽しい空間

 
 
 基本的に、ご利用者が好きなコンテンツから
各フロアに合ったプログラムを組むことが多いですね。歌を歌いながら振り付けをするプログラムはとても人気があるんですよ。五感を使った多方面からのアプローチが多いので、心が動いたり、頭の運動につながっていてとても効果的です。
 特に人気のコンテンツは、レクリエーションが終わった後、
「おわったおわった!疲れた~~」
「お腹すいた~!」との声が聞こえますね。

 このレクリエーションは週5日間、各フロアで行っています。ご利用者の中では習慣化していて、始まる時間になるとフロアに出てきて待っていてくれます。認知症症状があってレクリエーションの予定を忘れている方も「お、何か楽しいこと」がはじまるんじゃないか?と感覚的に感じてソワソワしながら待っていたりしますね。私自身、やりがいを感じていて「今日もたくさん楽しもう!!」と思って毎日プログラムを組んでいます。
 

とにかく刺激を感じてもらう
 

 日常生活での、五感を使った刺激というのはとても大切なもので、習慣の中に取り入れることでその方の一日の行動する理由にもなります。歌を歌って、体を動かして参加してもらえると一番嬉しいですが、参加されなくてもその場にいるだけで充分な刺激はありますから、ぜひ継続して参加されることをおすすめしていますね。

 コロナ禍によって全国の事業所でレクをする機会というものが減っていると思います。私自身は、ちょっとしたレクでも毎日継続することが大切だと考えています。できないことを数えるよりも、少しでもできることを見つけること、そして継続をすることで、ご利用者の生活をさらに彩っていきたいですね!


大西さんが勤めるアンサンブルについてはこちら!

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