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トップページ>健康お役立ち記事>うつ>うつ病の原因とは?症状や統計、論文などを徹底解説!

うつ病の原因とは?症状や統計、論文などを徹底解説!

うつ病は心の病気というイメージがあります。
しかし実際には、うつ病の原因は脳内の変化やホルモン分泌、ウイルスと指摘されています。

それでは、脳・ホルモン・ウイルスはどのようにうつ病発症とかかわっているのでしょうか。
本記事では、うつ病の原因について、以下の点を中心にご紹介します。

  • うつ病の原因とは
  • うつ病の原因となるホルモンとは
  • うつ病とウイルスの関係性とは

うつ病の原因について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

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うつ病とは?

うつ病は気分障害の一種です。
精神症状に加え、身体的な不調があらわれやすくなります。

具体的な症状には以下があります。

  • 気分が晴れない
  • 意欲・集中力の低下
  • めまい
  • 頭痛
  • 不眠
  • 食欲不振

厚生労働省は、日本人は100人中6人がうつ病発症者と発表しています。
つまりうつ病は、日本人にとってとても身近な病気です。

うつ病の原因は次に見るように様々です。
従来はストレスが原因とされていましたが、最近は脳内の変化やウイルスとの関係性も指摘されています。
出典:厚生労働省「うつ病|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

うつ病について詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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うつ病の原因

厚生労働省はうつ病の原因として、脳の働きの低下を挙げています。
具体的な内容を見ていきましょう。

脳の働きの不調が原因

うつ病の原因の一つとして、脳の神経伝達物質の働きが悪くなることが指摘されています。
神経伝達物質とは、脳の指令を各器官に届ける物質です。

神経伝達物質の働きが低下すると、脳からの指令がうまく行き渡らなくなります。
結果として感情の抑制が効かなくなり、気分が落ち込んだり、不安を感じたりしやすくなります。

脳の不調が生じる原因やその割合

うつ病の原因は脳の働きに不調が出るためと考えられています。
それでは、なぜ脳の不調が起こるのでしょうか。

原因として身体的ストレス・精神的ストレスが挙げられます。
それぞれの内容を見ていきましょう。

身体的ストレス

代表的な原因は以下の通りです。

  • 病気(がん・糖尿病・心筋梗塞など)
  • けが
  • ホルモンバランスの変化(月経・更年期)
  • 交通事故
  • 薬の副作用

代表的なものに病気やけがなどによる身体の不調が挙げられます。
あるいは、交通事故などによって強い恐怖を感じた結果、うつ病を発症するケースもみられます。

精神的ストレス

うつ病の代表的な原因とされているのが精神的ストレスです。
たとえば以下のようなものが該当します。

  • 仕事上の悩み(降格・昇格・配置換え・大きな仕事など)
  • 対人関係のトラブル
  • 経済的な不安
  • 虐待・DV・いじめ・パワハラ
  • 離婚・死別

あるいは、性格が原因となることもしばしばです。
うつ病になりやすい性格とは、たとえば以下があります。

  • 責任感が強い
  • 真面目
  • 完璧主義
  • 我慢強い

上記のような方は、限界が来ても頑張りすぎてしまう傾向があります。
結果、ストレスをため込んでしまい、うつ病を発症することが少なくありません。

遺伝的要因

うつ病の発症には遺伝的要因が関与しているという説があります。

しかし、それは一部の真実であり、全てを説明するものではありません。
遺伝的要因は確かに存在しますが、それだけがうつ病を引き起こすわけではないのです。

遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡み合い、それがうつ病の発症につながると考えられています。

正確な原因は不明

うつ病の原因には脳内の変化・身体的ストレス・精神的ストレスなどが挙げられています。
しかし、うつ病の発症メカニズムはハッキリ解明されていません。

つまり原因が分かっていないのです。
脳の変化やストレスはあくまで仮説です。

しかし実際、うつ病患者の方には、脳内に変化・ストレスが認められます。
よって、何らかの形でうつ病発症にかかわっている可能性が考えられます。

なお、うつ病の原因は一つではなく、ストレス・脳の変化などが複合的に組み合わさっていると考えられています。

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うつ病の原因になるストレス時の脳の働き

脳内の神経伝達物質に変化が起こるとうつ病のリスクが高まります。
代表的な神経伝達物質は、コルチゾール・ノルアドレナリン(アドレナリン)・セロトニンの3種類です。

それぞれの働きなどを見ていきましょう。

コルチゾール

コルチゾールは、ストレスホルモンとも呼ばれます。
その名の通り、ストレスを感じたときに分泌されるホルモンです。
コルチゾールの分泌量が増えると、うつ病のリスクが高まります。

コルチゾールには、身体にエネルギーを蓄える作用があります。
血圧の上昇・血糖値の上昇・脂肪の燃焼などの促進により、身体を一時的に興奮させます。
そして、ストレスを乗り越えさせる力を生み出すのです。

ストレスが大きい場合、そのぶんコルチゾールの分泌も盛んになります。
しかし、過度に分泌され続けると、身体に様々な不調(海馬の萎縮等)を引き起こします。
脳が萎縮すると、その他の神経伝達物質の働きなども低下するため、うつ症状が出やすくなります。

なお、コルチゾールは少なすぎても身体に不調(倦怠感・低血糖・低血圧)をもたらします。

ノルアドレナリン(アドレナリン)

うつ病の発症にはノルアドレナリン・アドレナリンなどが関係しています。
特に関係が深いのがノルアドレナリンです。

怒りのホルモンと呼ばれています。
怒りを感じたときに分泌されるのが特徴であり、脳を覚醒させる作用(意欲・集中力の向上)や血圧・血糖値を上昇させる作用もあります。
エネルギーが充実するため、身体的な動作も活発になります。
怒っているときに大胆な言動が増えるのも、ノルアドレナリンの働きによるものです。

なお、ノルアドレナリンが分泌されすぎると躁病(そうびょう)・パニック障害などのリスクが高まります。

一方、ノルアドレナリンの分泌が長期化し量が少なくなると、うつ病が起こりやすくなります。
理由は、脳が活性化しにくくなるためです。
集中力や意欲の低下などが起こります。
あるいはエネルギー不足から、身体的な動作にも支障が出ます。

具体的には、起き上がるのが億劫になったり、引きこもりやすくなったりします。
いずれも、うつ病に特徴的な症状です。

実際にうつ病の方には、ノルアドレナリンの減少が指摘されています。

セロトニン

精神を安定させるホルモンです。幸せホルモンとも呼ばれています。
セロトニンが減少するとうつ病のリスクが高まると指摘されています。
脳の興奮を鎮めることで気持ちをリラックスさせる作用があります。

さらにセロトニンには、脳を覚醒させる作用もあります。
セロトニンは起床後に朝陽を浴びることで分泌されるため、意識が次第に覚醒していきます。
他、セロトニンは運動機能や姿勢をまっすぐ保つ作用も担っています。

一方で、セロトニンの量が過剰になりすぎるのも問題です。
セロトニン過剰の症状としては、精神の不安定さや発汗・発熱が挙げられます。

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うつ病の原因にウイルスが関与している仮説

近年では、うつ病発症の原因としてウイルスが指摘されています。
具体的な内容を見ていきましょう。

ほとんどの人が持つヘルペスウイルスが原因菌

うつ病の原因として指摘されているのが、ヘルペスウイルス6(HHV-6)です。
乳幼児の突発性発疹の原因ウイルスとしても有名です。

ヘルペスウイルス6自体はさほど珍しいウイルスではありません。
実際に、ほとんどすべての方が2歳までに感染すると指摘されています。

ヘルペスウイルス6は、一度感染すると生涯を通じて体内に潜伏します。
ただし、感染したからといって一生なんらかの症状があらわれるわけではありません。

症状があらわれるのは、身体の免疫機能が低下したときです。
ヘルペスウイルスは通常、体内で眠っています。

しかし疲労・ストレスなどで免疫が落ちると再活性化して、発疹・発熱などの症状を引き起こすわけです。

それでは、なぜヘルペスウイルス6とうつ病が関係あるのでしょうか。
具体的な発症メカニズムを次項で見ていきましょう。

うつ病になる流れ

ヘルペスウイルス6がうつ病を引き起こすのは、脳にダメージを与えるためです。
まず前提として、ヘルペスウイルス6はSITH-1という遺伝子を持っています。

ヘルペスウイルス6が脳に感染すると、SITH-1が活性化しやすくなります。
活発化したSITH-1は、特殊なタンパク質を生み出します。

SITH-1が生み出したタンパク質は、嗅球という器官を破壊する作用があります。
嗅球は脳器官の1種で、ウイルスの脳内への侵入を阻止しています。

嗅球が破壊されると、そこからヘルペスウイルス6が脳内に侵入します。
結果、脳がダメージを受けてしまい、うつ病のリスクが高まります。

SITH-1タンパク質を持つ方は、うつ病のリスクが12倍高くなるという指摘があります。
実際に、うつ病患者のうち、体内にSITH-1を持つ方は全体の約8割を占めます。

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うつ病が長期化する原因は複雑

うつ病を発症すると、回復までに1〜2年ほどかかることが一般的です。
3年以上症状が長引くケースも珍しくありません。

実際に、うつ病患者の約20〜30%は症状が長期化していると指摘されています。
なぜうつ病が長期化しやすいのか、主な原因を3つご紹介します。

なお、うつ病が長期化する原因は必ずしも一つではありません。
多くの場合、いくつかの要因が複合的に重なることで、症状が長引きやすくなります。

薬の服用

長期化する原因の一つとして、誤った薬の服用が挙げられます。
具体的には、用法用量を守らないことが原因です。

うつ病の治療薬は、規定量を継続服用することで効果を発揮します。
しかし、患者の方が自己判断で薬の量を減らしたり、途中で飲み止めたりするケースは少なくありません。

たとえば、「もう治った」と思って服用を止めるケースが代表的です。
副作用の苦しさから服用を諦めてしまうケースもしばしばです。

自己判断で服用を中止したり、量を減らしたりすると、症状はぶり返します。
症状が一進一退を繰り返すことになるため、完全な回復までに時間がかかるのです。

休息の不十分

休息が足りない場合も、うつ病が長引きやすくなります。
うつ病の方の多くは、肉体的・精神的な疲労が蓄積しています。

結果として脳が疲れてしまい、機能不全=うつ病に陥ります。
つまりうつ病を完全に治すには、まず疲労を取り除くことが大切です。

しかしうつ病患者の方の中には、十分に休息を取れていないケースがしばしばみられます。
「会社を休めない」などの理由が代表的です。

あるいは、本人は休養を希望しているものの、家族・同僚などの理解・協力が得られないといったケースも少なくありません。

十分に休息できなければ、脳が疲れ切った状態がいつまでも続きます。
結果として、うつ病が一向に改善されないわけです。

人間関係の複雑さ

うつ病の原因として代表的なのが対人関係トラブルです。
しかし対人関係とは、一朝一夕に改善できるものではありません。

たとえば仕事の関係で、どうしても付き合い続けなければならない相手はいます。
仕事を辞めれば済む話ですが、そうなると今度は経済的な問題が発生します。

現代は人間関係が多様化しています。
そのため容易に関係を修復できず、結果、うつ病が長引くケースはしばしばです。

薬の使い方

うつ病による症状のメカニズム

うつ病では精神・身体の両方に不調があらわれます。
代表的な症状をご紹介します。

あわせて、症状があらわれる理由も解説します。

手の震え

うつ病の症状の一つに、手が細かく震える症状があります。
本態性振戦と呼ばれる症状です。

手が震えるのは、自律神経のバランスの乱れが原因です。
自律神経とは全身の内臓・筋肉・ホルモン分泌を調節する神経系です。

自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ちます。
手の震えと関係があるのは、交感神経です。

交感神経は血圧・脈拍・呼吸を上昇させて身体を緊張・興奮させる作用があります。
交感神経が活発化しすぎると、身体は過度な緊張状態に陥ります。

すると筋肉が収縮・弛緩を繰り返すため、震えという形で症状があらわれやすくなります。
ちなみに健常な方でも、緊張する場面で手足が震えることは少なくありません。

たとえば大事なプレゼンテーション前といった場面が代表的です。
手足の震えの原因は同じく、交感神経が活性化しすぎることです。

では、なぜ交感神経が活性化するのでしょうか。
原因の一つがストレスです。

ストレスは交感神経を刺激することで、働きを活性化させます。
つまりストレスが多い方ほど、交感神経が活性化しやすくなっています。

ストレスが多い方の代表が、うつ病患者です。
交感神経の活発化に伴って筋肉の収縮に異常が生じるため、震え症状があらわれるわけです。

体重減少

うつ病の方の中には体重が減ることが少なくありません。
理由の一つとして、消化器官の働きが悪くなることが挙げられます。

うつ病の方はストレスを感じやすくなっています。
ストレスは交感神経を刺激します。

交感神経は身体を緊張させる神経系です。
身体が緊張状態になると、消化器官の働きは抑制されます。

すると、栄養を摂取しても消化・吸収が正常に行われにくくなります。
つまり、きちんと食事を摂っても体重が増えにくくなるのです。

吸収されなかった栄養はそのまま便として体外に排出されやすくなります。
特に下痢になることがしばしばです。

うつ病の方で最近体重が5%以上減ったという方は、便通に注意しましょう。
下痢が頻発している場合は、消化器官の働きが低下している可能性があります。

食欲不振

うつ病では、食欲がわかなくなることがしばしばです。
原因は、交感神経にあります。

ストレスによって交感神経が活性化すると、胃腸の働きが抑制されます。
結果、食欲を感じにくくなるわけです。

自然に食事量が減るため、体重が大幅に減少することも珍しくありません。

不眠

うつ病の方にはしばしば不眠症状があらわれます。
不眠とは、十分な睡眠を取れなくなることです。

代表的なのは寝付きが悪くなるパターンです。
あるいは夜中に何度も目が覚めたり、予定よりかなり早い時間に目が覚めたりするケースもあります。

不眠が起こるのは、自律神経のバランスが崩れるためです。
ストレスによって交感神経が刺激されると、副交感神経が活性化しにくくなります。

副交感神経は身体を休息させる神経系です。
具体的には脈拍・血圧などを下げることで心身をリラックスモードにします。

副交感神経が抑制されると、身体はリラックスモードに入りづらくなります。
結果、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。

朝がつらい

うつ病の方は、朝起きられないことがしばしばです。
原因の一つとして、体内時計の乱れが指摘されています。

体内時計とは、太陽の運行と身体のリズムを調節する器官です。
簡単にいえば、朝には目が覚め、夜には自然に眠くなる…という周期を体内時計と呼びます。

うつ病の方は体内時計が乱れやすくなっています。
理由として、自律神経の乱れが挙げられます。

自律神経が乱れると、深い睡眠を得にくくなります。
すると身体の活動モード・リラックスモードのメリハリがつきにくくなるため、体内時計が狂いやすくなります。

睡眠が浅くなること自体も、朝がつらい原因の一つです。
十分な休息を得られなければ、疲労は回復しません。

結果として、寝たはずなのにまだ眠いという状況が生まれてしまいます。

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所属集団ごとのうつ病になる原因

うつ病の原因は年齢によっても若干異なります。
理由は、それぞれ所属する集団の傾向が異なるためです。

所属集団別に、うつ病の主な原因をみていきましょう。

所属集団原因発症しやすい出来事
小学生・中学生・不明
・ストレス耐性の弱さの可能性
・先天的な性格
・いじめ・友達関係
・SNS上のトラブル
・学業
・両親の不和・家庭内の問題
・引っ越し・転校などの環境の変化
・近親者の死
高校生・思春期(ホルモンバランスが不安定)
・ストレス耐性の弱さ
・いじめ・友達関係
・SNS上のトラブル
・学業・進路の悩み
・両親の不和・家庭内の問題
・健康問題
・交際トラブル
大学生人生の大きな節目を迎える時期・進学・就職での一人暮らし
・就職活動
・試験・卒業論文
・友達・男女関係のトラブル
・アルバイト上のトラブル
・健康問題
主婦社会とのつながりの薄さの結果、
孤独感を感じやすい
・夫の浮気・DV
・夫が家事に消極的
教員・性格
・真面目・努力家・我慢強い
・業務上のストレスやトラブル
・生徒・保護者とのトラブル
・学級崩壊
・同僚・上司とのトラブル
・配置転換
・多忙
会社員・仕事
・家庭
・仕事上の悩み
・昇格・降格・配置転換・転職
・上司・同僚とのトラブル
・家庭上の不和・子供の進学や就職問題
・多忙:長時間労働
・収入:経済的困窮

出典:厚生労働省「児童・思春期の精神医療について
出典:弘前大学「プレス発表資料
出典:文部科学省「令和2年度公立学校教職員の人事行政状況調査について
出典:厚生労働省「図表1-2-9 こころの病気の患者数の状況

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虐待とうつ病・精神疾患の関係

家庭内虐待を受けた方は、精神疾患の発症率が高いと指摘されています。
具体的な精神疾患には以下があります。

  • うつ病
  • 神経性大食症
  • パニック障害
  • PTSD
  • 境界性パーソナリティー障害

女性のうつ病発症率は男性の2倍です。
理由として、男性よりも女性のほうが性的虐待を受けやすい点が挙げられます。

なお、家庭内虐待を引き起こす要因として、以下が挙げられています。

  • 家族機能不全
  • 母親のストレス
  • 子育てに楽しみ・生きがいを見いだせない

出典:「ストレスと精神障害

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うつ病の予防と対策

うつ病は、誰もがなりうる精神的な疾患であり、その予防と対策は社会全体で取り組むべき課題です。
この章では、うつ病の予防と対策について、具体的な方法とその重要性について詳しく解説します。

うつ病の予防

うつ病の予防には、生活習慣の見直しやストレス管理が重要です。
規則正しい生活リズムを保つこと、バランスの良い食事を摂ること、適度な運動を行うことなどが基本的な予防策となります。

また、ストレスを溜め込まないためには、自分自身の感情を理解し、適切に表現することが重要です。
ストレスを感じたときには、適切なリラクゼーション方法を見つけ、自分自身を労わることも大切です。

さらに、うつ病の予防には、自分自身の心の健康を維持するための知識を身につけることも重要です。
心の健康について学ぶことで、自分自身の感情を理解し、適切に対処することができます。

うつ病の治療とケア

うつ病の治療は、薬物療法や心理療法などが主に用いられます。
薬物療法では、抗うつ薬を用いて症状を改善します。
心理療法では、認知行動療法や対人関係療法などが行われ、患者自身が自分の考え方や行動パターンを見直し、うつ病を克服するためのスキルを身につけます。

また、うつ病の治療には、家族や友人の理解とサポートが不可欠です。
周囲の人々がうつ病について理解し、患者をサポートすることで、治療の効果を高めることができます。

うつ病の早期発見と診断

うつ病は、心理的ストレスなどがきっかけとなって脳の働きのバランスが崩れる病気です。
現代社会のストレスを生み出す構造や社会環境の変化により、発症する人が増えています。
早期発見と早期治療が重要で、自分の気分や意欲の変化に敏感であることが求められます。

うつ病の早期発見と自己チェック

うつ病の早期発見には、自分の心の状態を常にチェックすることが重要です。
「気分が落ち込んだり意欲が出ないことが増えた」と感じたら、早めに医療機関に相談しましょう。

また、うつ病の自己チェックとして、DSM-5精神疾患の分類と診断の手続きを参考にしたチェックリストがあります。
これはあくまで目安であり、これだけで診断がつくわけではありません。
しかし、自分の心の状態を把握し、早期に対策を講じるための一助となります。

お年寄りのうつ病

うつ病は若い人から中高年者、お年寄りまで誰でもかかりうる病気です。
中でもお年寄りは気づかれにくい傾向があり注意が必要です。

「元気がない」「意欲がわかない」「物忘れが多い」といった症状は認知症と共通しているため間違われやすいのです。
本人も周囲の人も「年のせい」と考えてしまいがちです。

お年寄りは親しい人との死別や病気の悩みなど、うつ病のきっかけとなるような出来事の体験が増えてきます。
周囲で気を付けて、おかしかったら医療機関に相談してみましょう。

うつ病の治療に興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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うつ病の原因のまとめ

ここまでうつ病の原因についてお伝えしてきました。
うつ病の原因の要点を以下にまとめます。

  • うつ病の原因は、脳の働きが悪くなり、感情の抑制が効きにくくなること
  • うつ病の原因して、コルチゾールの増加やノルアドレナリン・セロトニンの減少が指摘されている
  • 近年の研究では、うつ病の原因としてヘルペスウイルス6が指摘されている

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

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