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トップページ>健康お役立ち記事>睡眠障害>睡眠障害による影響とは?睡眠障害の種類や対策も紹介

睡眠障害による影響とは?睡眠障害の種類や対策も紹介

日本人の5人に1人が、何らかの睡眠問題を抱えているといわれています。
60歳以上では、約3人に1人が睡眠障害を患っているというデータもあります。
そのことから睡眠障害は、国民病ともいわれています。

睡眠障害になると、どのような問題が生じるのでしょうか。
この記事では、睡眠障害について以下の点を中心にご紹介します。

  • 睡眠障害が及ぼす悪影響
  • 睡眠障害の種類
  • 睡眠障害はどのように治療する

睡眠障害について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ、最後までご覧ください。

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睡眠障害とは

睡眠障害とは、睡眠に関連した多種多様な病気の総称になります。
睡眠障害とは、何らかの原因により十分な睡眠がとれない状態のことをいいます。
睡眠は、

  • 心身の回復
  • 記憶の定着
  • 免疫機能を強化する

などの働きがあります。
睡眠障害を患うことで、日中の活動へ支障をきたします。
また、生活習慣病やうつ病など、病気のリスクが高まる可能性もあります。

睡眠障害は、心身の健康にも影響を及ぼしてしまいます。
睡眠障害の種類は、多岐にわたります。
睡眠障害と感じたら、早期に適切な診断をうけ、治療を行いましょう。

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睡眠障害による影響

睡眠障害による影響

眠れなくても日中の活動に支障がないなら問題ないのでは、と考える方も多いでしょう。
しかし、睡眠障害は気づかないうちに悪影響を及ぼしている可能性もあります
睡眠障害が及ぼす可能性のある影響について、以下のように詳しく見てみましょう。

  • 日中の眠気
  • 記憶力の低下
  • 精神疾患
  • 体力の低下
  • 成長障害
  • 生活習慣病になりやすい

日中の眠気

睡眠障害を患い、日中でも常に眠い状態が続くと、

  • 集中力
  • 判断力

などが低下してしまいます。
ミスや事故を招いてしまう可能性があるため、注意が必要です。

記憶力の低下

睡眠は、記憶を整理するためにも必要です。
睡眠障害で睡眠が不十分になると、記憶が整理できなくなってしまいます。

精神疾患

睡眠障害を患うと、眠気から脳へのストレスが生じます。
ストレスから精神面に負担がかかるようになり、うつ病などの精神疾患を生じるリスクが高まります。

体力の低下

睡眠は、心身の疲労を回復するためにも必要です。
十分な睡眠をとることができないと、心身の疲れがとれません。
その結果、体力の低下につながります。

成長障害

成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。
しかし、睡眠が不十分になることで、成長ホルモンの分泌が低下してしまいます。
成長ホルモンの分泌が低下すると、筋肉や骨などの発達・治療に影響を及ぼします。

生活習慣病になりやすい

睡眠障害により、脳にストレスがかかることで、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経の乱れは、

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 免疫力の低下

などを引き起こします。
ホルモンバランスの乱れは、血圧や血糖値などに影響を及ぼし、生活習慣病を引き起こしやすくなります。
また、免疫力の低下は、さまざまな病気を引き起こしやすくなります。

睡眠障害の種類

睡眠障害の種類

睡眠障害は眠れない症状の総称になります。
主な睡眠障害の種類について、以下のように詳しく見てみましょう。

  • 不眠症
  • 過眠症
  • 睡眠呼吸障害
  • 概日リズム睡眠障害
  • むずむず脚症候群
  • 周期性四岐運動障害
  • 睡眠時随伴症

不眠症

不眠症とは、寝つきや睡眠維持の問題が長期間続くことで、日常生活に支障を来す状態をいいます。
不眠症は、以下のように大きく分けて4つの種類に分類されます。

  • 入眠障害
  • 中途覚醒
  • 早期覚醒
  • 熟眠障害

入眠障害

入眠障害とは、寝つきが悪く、眠りにつくのに30分〜1時間以上かかる状態をいいます。

中途覚醒

中途覚醒とは、眠りが浅く、小さな物音や尿意などで夜中に何度も目が覚めてしまう状態をいいます。

早期覚醒

早朝覚醒とは、早朝に目が覚めてしまい、その後眠れなくなる状態をいいます。

熟眠障害

熟眠障害とは、充分な睡眠時間を確保できているにもかかわらず、ぐっすり寝たという熟睡感がない状態をいいます。

過眠症

過眠症とは、日中に強い眠気に襲われ、覚醒していることが困難な状態をいいます。

ナルコレプシー

ナルコレプシーには、

  • 急に眠たくなってしまう睡眠発作
  • 笑う、驚くなどの感情で突然身体の力が抜ける情動脱力発作
  • 眠りに入る際の睡眠時麻痺
  • 入眠時にみられる入眠時幻覚

などがあります。
ナルコレプシーの原因には、覚醒を維持するオレキシンの低下が関係しているといわれています。

睡眠呼吸障害

睡眠中に呼吸が、浅くなったり、止まったりする状態をいいます。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠時に舌根が喉の奥に落ち込んでしまい、気道が塞がれて呼吸が浅くなったり、止まったりしてしまいます。
呼吸が浅くなったり、一時的に止まってしまうことで、血液中の酸素濃度が低下し、目が覚めます。

中途覚醒が多くなることで、熟睡感が得られなくなってしまいます。

概日リズム睡眠覚醒障害

適切な時間に入眠・起床することが、できない状態をいいます。
体内時計が発する概日リズムによって、夜に眠り、日中に活動するという生活リズムができています。
概日リズムにズレが生じることで、夜に十分な睡眠がとれなくなります。

高齢者の場合は夕方になると眠気が生じ、早朝2〜3時に目覚めて、入眠できない睡眠相前進型が加齢とともに多くみられています。

むずむず脚症候群

むずむず脚症候群は、別名レストレスレッグス症候群といわれます。
むずむず症候群は、寝床に入って安静にすると足がムズムズするような感覚が生じることで睡眠が障害されます。

周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害は、睡眠中に主に下肢の細かい振戦や不随意運動が生じ、途中で目が覚めたり、眠りが浅くなります。

睡眠時随伴症

睡眠時随伴症は、夜間睡眠中に異常行動などがみられる状態をいいます。

副作用による影響

服用している薬剤の副作用や病気が原因で、睡眠障害を引き起こす場合もあります。
睡眠を妨げる薬剤としては、

  • 降圧剤
  • 甲状腺製剤
  • 抗がん剤

などがあげられます。
また、抗ヒスタミン薬は、日中の眠気が強くなります。
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェイン、たばこに含まれるニコチンなどは、覚醒作用があるため、睡眠を妨げます。

さらに、カフェインは利尿作用があるため、夜間のトイレ覚醒が増え、安眠を妨げます。

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睡眠障害のチェックリスト

睡眠の質を自分でチェックする方法はさまざまです。
世界保健機関(WHO)が中心となって作成された睡眠の質をチェックできる「アテネの不眠尺度」というものがあります。
「アテネの不眠尺度」は、

  • 入眠するまでの時間
  • 夜間覚醒
  • 予定起床時間よりも早いか
  • 全体の睡眠時間の評価
  • 睡眠の質の評価
  • 日中の気分
  • 日中の体調
  • 日中の眠気

など8項目から構成されています。
過去1ヶ月間に少なくとも週3回以上経験したものを4択の中からあてはまる項目にチェックをします。
簡単に10分ほどでチェックできるというメリットがあります。

最後に各選択肢についている点数を合計して睡眠の質をチェックします。
合計点が高いほど、睡眠の質が悪いです。
逆に合計点が低いほど、睡眠の質が良いと判定します。

合計点が6点以上と高い方は、不眠症の可能性があります。
できるだけ早期に医師の診察を受け、早期に治療しましょう。

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睡眠障害の原因

睡眠障害の原因は人によってさまざまです。
睡眠障害の原因となるものには、どのようなものがあるのでしょうか?
以下の6つの原因から、睡眠障害を引き起こす主な原因について詳しく見てみましょう。

  • 心理的な原因
  • 身体的な原因
  • 薬学的な原因
  • 生理学的な原因
  • 精神的な原因
  • 環境的な原因

心理的な原因

何らかの出来事から感じるストレスに関連して、起こる睡眠障害になります。
ストレスは、悪い出来事・不安・心配事に対してのみ生じるものではありません。
新しい環境の変化、嬉しいことがあったときもストレスを感じていることもあります。

眠れなくなった前後の出来事を検討することで、原因が明らかになってきます。

身体的な原因

身体的な病気に伴う痛みや、痒みなどの症状が原因で、起こる睡眠障害になります。
以下のような身体的な病気や症状を治療することで、睡眠障害も改善されることがあります。

脳梗塞・アレルギーなどの病気

病気に伴う痛みや痒みなどの症状が原因で、何度も目が覚めてしまい、十分な睡眠がとれなくなります。

頻尿

夜間に何度も尿意を感じ、トイレに起きることで眠れなくなります。

加齢

加齢に伴いメラトニンの分泌量が減少することにより、体感時間にズレが生じ、早朝に覚醒してしまいます。

花粉症

くしゃみや鼻づまりによる息苦しさなどの症状が原因で、眠れなくなります。

精神的な原因

以下のような精神的な病気やストレス、PTSDなどが原因で起こる睡眠障害になります。
クリニックや精神科の医師に相談して、適切な治療を受ける必要があります。

うつ病

ネガティブな考えや嫌な出来事を連想し、眠れなくなります。

不安感

心配事や不安な気持ちが強く、眠れなくなります。

薬学的な原因

服用している治療薬の副作用などが、原因で起こる睡眠障害になります。
代表的な薬剤には、

  • 抗がん剤
  • 自律神経
  • 中枢神経に作用する薬剤
  • ステロイド剤

などがあります。
飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がある場合は控えるようにしましょう。

アルコール

アルコールは寝つきが良くなる反面、眠りが浅くなるため睡眠の質が低下してしまいます。

カフェイン

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、脳を覚醒させてしまうため、眠れなくなります。

ニコチン

ニコチンもカフェインと同様、脳を覚醒させてしまう作用があるため、眠れなくなります。

降圧剤などの服用

降圧剤、抗うつ剤、甲状腺治療薬、喘息の薬、ステロイド剤、インターフェロン、パーキンソン病の薬などは睡眠を妨げる可能性があります。

生理学的な原因

以下のような不規則な生活リズムが原因で、起こる睡眠障害になります。
海外旅行や出張による時差ボケ、職場のシフト制勤務など、ライフスタイルの変化が原因となる場合があります。
眠りやすい環境(温度や照明など)を整え、心身共にリラックスできるように工夫してみましょう。

寝る前にスマホを見る

寝る前にスマホやパソコンなどのブルーライトが目に入ることで脳が覚醒してしまいます。

時差ぼけ

海外旅行や出張による時差ボケにより、体感時間が乱れて眠れなくなります。

交代勤務による昼夜逆転

職場のシフト制勤務などライフスタイルの変化に伴い、体感時間が乱れて眠れなくなります。

環境的な原因

騒音や振動などが原因で起こる睡眠障害になります。
居住環境や睡眠環境を整える工夫をしてみましょう。

振動

振動など外的な環境が原因で眠れなくなります。

騒音

小さな物音などで覚醒してしまい、眠れなくなります。

明るすぎる

部屋の照明が明るすぎると眠れなくなります。
部屋の照明は真っ暗にせず、うす暗いくらいが眠りやすいといわれています。

薬の使い方

睡眠障害の治療方法

睡眠障害には、どのような治療法があるのでしょうか?
睡眠障害の治療法について、以下のように詳しく見てみましょう。

  • 規則正しい生活をする
  • 睡眠環境を整える
  • 薬物治療を試す

規則正しい生活をする

メラトニンは、睡眠のために重要なホルモンになります。
メラトニンの分泌を増加させるためには、規則正しい生活をする必要があります。

  • 曜日を問わず、起床時間と就寝時間を一定にしましょう
  • 朝は太陽の光を浴び、メラトニンの分泌を抑えましょう
  • 日中は30分以内のお昼寝をしましょう
  • 日中、適度な運動を心がけましょう
  • 大豆食品やカルシウムの摂取を心がけましょう

睡眠環境を整える

快適な睡眠を得るためには、就寝前の環境や睡眠環境を整えることが大切です。

  • 就寝4~5時間前にストレッチなどの運動を取り入れましょう
  • 寝る前にスマホ・パソコン・テレビは控えましょう
  • 寝る前に消化の悪い食べ物を摂取しないようにしましょう
  • 夕方以降はカフェインを摂取しないようにしましょう
  • 夕食後から部屋の照明を少し下げましょう
  • 寝る前のタバコは控えましょう
  • 寝つきが悪いからと寝酒をしないようにしましょう
  • 部屋は適温にしましょう
  • 照明は真っ暗にしないようにしましょう

薬物治療を試す

薬剤は、治療の初期段階で用いられることがほとんどです。
個々の症状に合わせて

  • 睡眠導入剤
  • 安定剤
  • 漢方薬

などを用いて治療します。
薬剤には、さまざまな種類や特性があり、症状や体質によって使い分けられます。
専門医の指示に従って正しい用法・用量で服用しましょう。

睡眠障害と診断するには

睡眠障害は、どのように診断されるのでしょうか?
睡眠障害の診断方法について、以下のように詳しく見てみましょう。

  • 睡眠障害の基準
  • 睡眠障害の検査方法
  • 睡眠障害は何科に受診するのか

睡眠障害の判断基準

睡眠障害は、身体症状や精神症状、服用している薬剤の種類、生活習慣、仕事などについての問診や実際の睡眠を測定して診断されます。
以下のような症状がある方は、睡眠障害の可能性があります。

  • なかなか寝つけない
  • 夜中に目を覚ます
  • 日中でも強い眠気がある
  • 予定よりも早起きしてしまう
  • 熟睡感がない

睡眠障害の検査方法

睡眠障害を診断するためにはさまざまな検査方法があります。
睡眠障害の診断に用いられる検査について詳しく見てみましょう。

睡眠ポリグラフ検査

睡眠ポリグラフ検査は、PSG検査とも呼ばれます。
睡眠ポリグラフ検査は、

  • 脳波
  • 眼球運動
  • 心電図
  • 筋電図
  • 呼吸曲線
  • いびき
  • 動脈血酸素飽和度

などの生体活動を測定する検査です。
この検査により、

  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 周期性四肢運動障害
  • 睡眠時随伴症

などの睡眠障害が診断されます。

睡眠潜時反復検査

睡眠潜時反復検査は、MSLT検査とも呼ばれます。
2時間おきに計5回脳波の検査を行い、眠気の程度を評価します。
この検査により、ナルコレプシーなど、過度の日中の眠気を引き起こすような疾患が診断されます。

アクチグラフ検査

アクチグラフ検査は、2種類あります。

腕時計装着タイプ
利き腕と反対側の腕に腕時計式の装置を装着し、睡眠と覚醒の日内分布を客観的に評価するために、活動量を測定します。

左右の足首に小型の装置を装着するタイプ
左右の足首に小型の装置を装着し、睡眠中生じる周期的な上下肢の運動(びくつき)を測定します。

この検査により、

  • 不眠症
  • 概日リズム睡眠覚醒障害
  • 周期性四肢運動障害

の診断がされます。

持続陽圧呼吸試験

持続陽圧呼吸試験は、CPAP圧設定検査とも呼ばれます。
睡眠ポリグラフ検査で、睡眠時無呼吸症候群と診断された方のうち、医師が必要と判断した場合に使用されます。
CPAPは、空気圧を用いて治療します。

必要な圧力(治療圧)は人それぞれで、大きく異なります。
持続性陽圧呼吸試験では、この治療圧を調べる検査になります。

覚醒維持検査

覚醒維持検査は、MWT検査とも呼ばれます。
覚醒維持検査は、眠気を誘う状況下において、我慢して起きていられる能力を判定する検査になります。
この検査により、危険業務や運転の適正が判定されます。

睡眠障害は何科で受診するの?

睡眠障害の症状があるときは、

  • 内科
  • 精神科
  • 心療内科
  • 呼吸器科
  • 耳鼻咽喉科

を受診しましょう。
症状に応じて、適切な診療科を選択することで、スムーズに治療を受けることができます。

診療科症状
内科不眠のみ
精神科不眠に加えて、気分の落ち込みや精神的ストレスを感じている場合
心療内科不眠、気分の落ち込みなど精神的ストレス、その他身体的症状もみられる場合
呼吸器科・耳鼻咽喉科不眠に加えて、いびきなど呼吸器症状がみられる場合

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睡眠障害の看護計画

睡眠障害と感じ、市販の薬でも効果がみられない場合は、早めに専門医に相談しましょう。
専門医では、

  • 問診
  • 睡眠検査
  • 生活習慣改善アドバイス
  • 快眠を促す生活習慣
  • 薬による治療
  • 認知行動療法
  • 睡眠日誌
  • 認知再構成法
  • リラックス状態をつくる訓練

など、薬だけでなく睡眠障害の原因をさぐり、さまざまな方面から治療を行います。

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睡眠障害に効果的な治療薬

睡眠障害の症状は、人それぞれ異なっています。
睡眠障害に効果的な治療薬について、以下のように詳しく見てみましょう。

  • 睡眠改善薬
  • 睡眠導入剤
  • 漢方薬

睡眠改善薬

睡眠改善薬とは、一時的に眠れない症状に対して、薬局やドラッグストアで購入できる薬になります。
市販の睡眠改善薬には、

  • ドリエル
  • リボスミン
  • ネオディ
  • スリーピン
  • ハイヤスミンA
  • ナイトテクト

などがあります。
市販の睡眠改善薬には、抗ヒスタミン作用のあるジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれています。

睡眠導入剤

睡眠導入剤とは、不眠症などに対して医師が診察し、処方する医薬品になります。
医師が処方する睡眠導入剤には、以下の3種類があります。

  • 超短時間作用型
  • 中間作用型
  • 長時間作用型

超短時間作用型

  • マイスリー
  • アモバン
  • ハルシオン
  • ルネスタ

中間作用型・長時間作用型

  • レンドルミン
  • リスミー
  • サイレース
  • ドラール

漢方薬

睡眠障害に用いられる漢方薬は、体質によって分けられています。
実証タイプ(壮健な方が不健康になった状態)

薬品名不眠のタイプや症状
黄連解毒湯
(おうれんげどくとう)
体力が中等度以上で、のぼせ気味で顔色が赤く、
イライラして落ち着かない傾向の方
柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつこつぼれいとう)
体力が中等度以上で、精神不安や便秘があり、
高血圧の随伴症状として不安や不眠がある方
三黄瀉心湯
(さんおうしゃしんとう)
体力が中等度以上で、のぼせ気味でみぞおちのつかえ感などがあり、
高血圧の随伴症状として不安や不眠がある方

虚証タイプ(虚弱な方が不健康になった状態)

薬品名不眠のタイプや症状
加味帰脾湯
(かみきひとう)
体力が中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪い方
加味逍遥散
(かみしょうようさん)
体力が中等度以下で、のぼせ感があり、
肩がこり疲れやすく、精神不安などがある方
帰脾湯
(きひとう)
体力が中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪い方
酸棗仁湯
(さんそうにんとう)
体力が中等度以下で、心身が疲れ、精神不安などがある方
抑肝散
(よくかんさん)
体力が中等度程度で、神経がたかぶり、イライラなどがある方
柴胡桂枝乾姜湯
(さいこけいしかんきょうとう)
体力が中等度以下で、冷え性、貧血気味、神経過敏などの方

漢方薬に限らず、ほとんどの薬剤は、服用する人の体質によって効果のあらわれ方に違いがみられます。

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睡眠障害は中学生・高校生に多い?

中学生・高校生は成長と発達の時期を過ごしています。
そのため、睡眠の質と量がとても重要となってきます。
この時期に睡眠が不十分になると、心や体の病気を発症しやすくなってしまいます。

中学生・高校生では、

  • 思春期に伴う体の変化
  • 勉強や塾通いによる悩み
  • 課外活動など多忙なスケジュール
  • スマホやテレビによる夜更かし

などが原因で、

  • 日中の眠気がとれない
  • 寝つきが悪い
  • 朝起きられない

などの症状が多くみられています。
本人が生活習慣を見直すことができるように、家族が配慮する必要があります。

睡眠障害の方は仕事できる?

睡眠障害に悩みながらも働いている方はたくさんいます。
しかし、睡眠障害があることで、

  • 業務のパフォーマンスの低下
  • 注意力が散漫
  • 集中力や判断力の低下

などがみられやすいため、なかなか理解されにくいのが現状です。

睡眠障害でも復職は可能

睡眠障害でも復職は、可能です。
満足できる職場であれば、そのまま継続して働くことを選択すると良いでしょう。
職場によっては、復職を試みてもできない場合があります。

復職が望めない場合は、転職を考えてみましょう。
睡眠障害を患っていても、働いている方はたくさんいます。
職員に配慮やサポートのある職場、自分自身に合った環境の職場を見つけましょう。

必要なら休職の診断書も発行できる

睡眠障害の場合、必要に応じて医師に診断書の発行を依頼することができます。
診断書には医師により、

  • 睡眠障害に関する症状
  • 検査結果
  • 診断と治療内容
  • 療養事項

などについて記載されます。
仕事に支障をきたすような睡眠障害の症状がみられる場合は、休職の診断書を発行してもらいましょう。

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時代と年齢による睡眠時間の推移

日本人の睡眠習慣および睡眠障害に関する疫学調査によると、日本人の平均睡眠時間は短くなっていることがわかっています。
日本人の平均睡眠時間は、

  • 男性では7時間49分
  • 女性では7時間35分

という結果になっています。
20年前と比較すると、平均睡眠時間は男女共に短くなっています。
このような背景には、

  • 24時間体制で営業しているコンビニエンスストアなどの増加
  • ブルーライトのあるスマホの普及
  • シフト制など交代勤務制の職場の増加
  • ストレス社会

などが原因と考えられています。
将来的には、さらに平均睡眠時間が短くなり、睡眠障害の対象者は、増加していくといわれています。
年齢別でみると、特に働き盛りの40代の平均睡眠時間が最も短くなっています。

40代前後は、職場でも重要な仕事を任されたり、仕事にやりがいを感じる年齢です。
しかし、自身の体調管理、特に睡眠を十分にとるように配慮する必要があります。

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寝すぎも睡眠障害?過眠症とは

過眠症とは、夜にしっかり睡眠をとっているにもかかわらず、日中に非常に強い眠気が生じ、起きているのが難しい状態を指します。

過眠症にはいくつかの主なタイプがあります。

ナルコレプシー

この病気は、世界的には1000人から2000人に1人にみられるとされており、主に10代で発症します。
主な症状は、日中に耐え難い眠気と繰り返し居眠りが生じることです。

居眠りは長くても30分以内で、目覚めた後は一時的にすっきりとします。
笑ったり怒ったりすると、体の力が突然入らなくなることがあり、ひどい場合にはへたり込んでしまうこともあります。

また、寝入りばなに金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢を体験したりすることもあります。

特発性過眠症

このタイプは、発症が10~20歳代で見られ、有病率はナルコレプシーよりもやや少ないと推測されています。
主な症状は、昼間の強い眠気と居眠りです。

居眠りは1時間以上続くことがあり、目覚めた後もすっきりと覚醒できずに眠気が持続し、リフレッシュ感が乏しいことが多いです。
夜間の睡眠時間が10時間以上と非常に長いこともあります。

反復性過眠症

この疾患は非常にまれで、初発はほとんどが10歳代で見られ、男性よりも女性の方が頻度が高いとされています。

特徴的なのは、強い眠気を呈する期間(傾眠期)が3日から3週間続き、その後自然に回復してまったく症状がなくなるが、その後も不定期に傾眠期が繰り返し出現することです。

過眠症の改善方法

睡眠のリズムを整えるためには、規則正しい就寝と起床時間を守ることが重要です。

寝過ぎを避けて、睡眠のリズムを乱さないように気をつけましょう。
特に、平日と休日で睡眠時間が大きく異なる場合は注意が必要です。

また、睡眠時間が短い場合も長い場合も、健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。
日常的に睡眠衛生を見直すことが大切です。

当然ながら、良い睡眠と体の休息のためには、睡眠の質も非常に重要です。

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睡眠障害まとめ

ここまで、睡眠障害を中心にお伝えしてきました。
睡眠障害についての要点を以下にまとめます。

  • 睡眠障害が及ぼす6つの悪影響がある
  • 睡眠障害には8つの種類がある
  • 睡眠障害は生活習慣の改善や薬物療法などの治療方法がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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