認知症を放置しないで!認知症は早期発見、早期治療が大切!

近年では、認知症の患者数は増加の一途をたどっています。
根本的な治療方法はまだありませんが、治療によって症状の緩和は可能です。

早期発見が大切となる認知症ですが、放置するリスクをご存知でしょうか?

  • 認知症を放置しないほうがいい理由
  • 早期治療で治る認知症
  • 認知症の初期症状
  • MCIスクリーニング検査

早期発見につなげるためにも、参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

目次

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認知症を放置しないほうがいい理由

認知症を放置すべきでない理由

認知症には、前段階の症状が出る場合があります。
普段の生活に支障が無い程度で、記憶力の低下などが見られる場合です。

上記の状態を「軽度認知障害(MCI)」といい、MCIの方の約半数は5年以内に認知症に移行してしまいます

しかし、MCIの段階から運動などの予防活動を行うことで認知症の進行を遅らせることが期待されています。
放置せずに治療すれば、認知症を発症しないで済む場合もあります。

認知症を放置したままでは、症状が悪化するだけです。
認知症ではないとしても、不安を感じたら念のため専門医の受診をおすすめします。

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認知症は原因によっては治る?

認知症は治る?

認知症には様々な原因が存在しています。
認知症は治らない病気と言われていますが、原因によっては治るものもあります。

何かしらの病気で脳が圧迫され認知症の症状が発症している場合です。
根本の病気を治療し、脳への圧迫を取り除くことによって認知症の回復が見込めます。

ここでは、脳を圧迫する原因となる主な病気をご紹介いたします。

正常圧水頭症

認知症の原因が「正常圧水頭症」の場合、手術によって改善が見込めます。

症状

正常圧水頭症の症状は歩行障害認知障害排尿障害の3つです。
このうち、認知障害はアルツハイマー型認知症とよく似ています。

正常圧水頭症とアルツハイマー型認知症を見分けるポイントは「歩行障害」が見られるかどうかです。
アルツハイマー型認知症の場合は、病気がかなり進行するまでは歩行障害は起こりません。

「認知障害」と「歩行障害」が重なる場合は正常圧水頭症が疑われるので、早めに受診しましょう。

治療法

正常圧水頭症には、主に髄液シャント術が行われます。
脳室に溜まった過剰な脳脊髄液を細い管で腹腔に導いて吸収させる手術です。

症状が軽い早期の段階で手術することが出来れば、日常生活が困らない程度まで症状の改善が期待できます。

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脳腫瘍

脳腫瘍の症状の1つにも「認知機能の低下」があります。
脳腫瘍の治療によって認知機能の改善が報告された例は多いです。

脳腫瘍を放置してしまうと、認知機能の低下以外にも様々な症状が発症します。

良性でも、悪性でも片麻痺などの症状が出る場合もあります。
軽い頭痛だから大丈夫と放置して初期症状を見逃してしまう方も多いのですが、放置は厳禁です。

「朝起きたときに頭痛がある」「よくふらつく」などの症状がある場合には、早急に受診してください。

慢性硬膜下出血

慢性硬膜下出血は軽い頭部外傷などの後に1か月~2か月かけて脳の隙間にじわじわ血が溜まってくる病気です。

血腫が脳を圧迫し頭痛や物忘れ、認知症症状などを呈する事が多いです。
年間に10万人に1~2人発症しています。

血腫が少量の場合には、自然治癒する場合はありますがごくまれです。

基本的には外科的治療が推奨されており、手術からおよそ1週間程度で退院が可能となります。
手術後、症状は改善していく場合がほとんどですが、10%程に再発が見られます。

再発した場合は症状を見ながら経過観察をし、場合によっては再手術となります。

認知症の初期症状

認知症の初期症状

認知症の初期症状をご紹介します。
初期症状は老化による物忘れと間違ってしまう事も多いです。

しかし、初期症状を知っていることで初期段階で認知症に気付けます。
それでは、認知症の初期症状についてみてみましょう。

物忘れがひどい

最も代表的な初期症状は物忘れです。
物忘れは老化が原因と感じる方も多いですが、老化の物忘れと認知症の物忘れの特徴は少し違います。

認知症の物忘れは、出来事自体を忘れてしまっている事が多いです。
例えば、以下のような症状がよくみられます。

  • 数分前、数時間前の出来事をよく忘れる
  • 同じことを何度も聞く(言う)
  • 約束したことを忘れる
  • 同じものを何個も買ってくる

判断力・理解力の低下

認知症になると、判断力や理解力も低下してしまいます。
判断力が低下することによって、以下のような症状が現れます。

  • 手続きや貯金の出し入れが難しくなる
  • 状況の説明や理解ができなくなる
  • テレビ番組の内容が理解できなくなる
  • 運転ミスが増える

時間・場所がわからない

認知症の主な症状の1つに「見当識障害」もあります。
見当識とは、自分が置かれている状況を正しく認識する能力です。

見当識が障害されると、時間や場所、さらには周囲の人物も分からなくなってしまいます。
具体的には以下のような症状が見られます。

  • 今日が何月何日かわからない
  • 今が夏なのか冬なのかわからない(季節がわからない)
  • 家の場所はわかるけれど、その帰り道がわからない
  • 昔から知っている人や物の名前が出てこない

人柄が変わる

認知症の中でも、前頭側頭型認知症の場合は人柄が変わってしまうことがあります。

具体的には以下のような症状が見られます。

  • 綺麗好きだったのに、お風呂に入らなくなった
  • 服装に気を配れなくなった
  • 他者に対して興味がなくなった
  • 周囲の人とコミュニケーションが上手く取れなくなった

不安感が強い

認知症の方は、脳が疲れやすい状態になっています。
脳の疲れと周囲の環境などが組み合わさって不安感を強く感じることがあります。

  • 一人になると怖がったり、寂しがる
  • 怒りっぽくなる
  • イライラしている

家族が上記のような症状を案じた際は、困惑せず認知症の方に寄り添うこと大切です。

意欲がなくなる

上記と同様に脳が疲れやすく、何かの行動を起こすエネルギーが湧いてこないことがあります。
また、出来ないことが増えたと感じて尊厳や自信が傷つく事でも意欲が下がってしまいます。

  • 憂鬱で塞ぎこむ
  • 何をするのも億劫がる
  • 趣味に興味を示さなくなる
  • 好きなテレビ番組も観なくなる

このような症状が見られても、認知症の方を否定してはいけません。
出来たことを一緒に喜ぶように工夫していきましょう。

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軽度認知障害のMCIスクリーニング検査

MCIスクリーニング検査

先ほどご紹介した、軽度認知障害(MCI)はスクリーニング検査で見つけることが可能です。

この検査は、アルツハイマー型認知症の原因物質を排除・妨害する機能を持つタンパク質を調べることでMCIリスクを判定します。

検査は10cc程度の少量の血液で行うことができ、検査結果はA~D判定の4段階で評価されます。

費用は実費となり、多くのクリニックは2万円前後で受診可能です。
費用のハードルは高いですが、誰でも可能性のある認知症の予防に繋がります。

気になる方はぜひ、ご検討ください。

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認知症を放置することのまとめ

認知症を放置することのまとめ

ここまで、認知症と放置についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 軽度認知障害のうちから治療できれば、認知症を発症しないで済む場合もある
  • 正常圧水頭症や脳腫瘍が原因の場合は、治療による改善が期待できる
  • 認知症の初期症状は、「物忘れ」「判断力・理解力の低下」などがある
  • 軽度認知障害はスクリーニング検査で発見可能

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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