介護施設は50代でも入所可能?メリット・デメリットや理由も解説

介護施設と聞くと、介護が必要な高齢者が利用する場所をイメージするかもしれません。
しかし、50代でも病気や障がいのために、介護が必要な方もいます。
実際、50代で介護施設へ入所することはできるのでしょうか。

今回は、50代で介護施設に入所するメリット・デメリットや、50代で入所できる介護施設についてご紹介します。

  • 介護施設とはどのような施設か
  • 50代から入所できる介護施設
  • 50代から介護施設に入所するメリット
  • 50代から介護施設に入居する理由
  • 50代の介護施設利用状況

ぜひ最後までご覧いただき、介護施設を選ぶ際の参考にしてみてください。

介護について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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目次

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介護施設とは

介護施設とは、病気や障がいで自宅での生活が困難な人が利用する施設です。
施設では、介護や生活支援を受けることができます。
介護施設には、通所施設入所施設の2種類があります。

施設の規模は数人のグループホームから100人以上が入所する大規模な介護施設まで様々です。
スタッフは介護職員や相談支援員、施設により看護師やリハビリ専門職も配置されます。
施設での生活を通して、

  • 介護
  • 生活支援
  • 相談援助
  • 医療的なケア
  • 機能訓練
  • 在宅復帰のための援助

などのサービスを受けられます。

介護施設について知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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介護施設と老人ホームの違い

介護施設とは、介護を必要とした人が利用する施設全般を指します。
それに対して、老人ホームは高齢者を対象とした入所施設全般を指します。
老人ホームで多いのは、介護を必要とする方向けの施設です。

もちろん、介護を必要としない健康な高齢者向けの老人ホームや、経済的な理由により入所する老人ホームもあります。

また老人ホームの入所条件については、施設によって違いがあります。
65歳以上などの年齢要件や、介護認定の有無などです。

施設によっては、単に「老人」とだけ規定しているところもあります。
また、法令で定められた特定疾患の人は、40歳以上で入所可能な施設もあります。

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介護施設は50代から入所できる?

50代で介護が必要になった場合、介護施設への入居はできるのでしょうか。
また介護施設に入居するための条件があるのか、詳しく解説します。

50代・40代でも入所は可能

一般的に、介護施設の入居条件は60歳または65歳以上で、入居者は介護を必要とする高齢者が多いです。
しかし、一部の施設では年齢の規定を特に設けていない場合もあります。
では、具体的に50代・40代でも入所可能な施設は、どのような施設でしょうか。

高齢者向けマンション

高齢者向けマンションとは、民間が運営する高齢者向けの分譲マンションです。
高齢者向けとなっているので、様々な設備がバリアフリー化されています。
また、食事の提供や見守りのサービスもある施設もあり、安心して生活できます。

マンションなので所有権があり、資産としての価値もあります。
そのため、何かあれば第三者へ譲渡できます。
ただ、高齢者向けマンションは介護施設ではありません。

したがって、介護そのものは提供されないため、注意が必要です。
食事や入浴など介護を必要とする場合は、外部の介護サービスと契約する必要があります。
また、介護度が重くなった場合には、退去となることもあります。

入居可能な年齢もマンションごとに違うので、事前に確認する必要があるでしょう。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、高齢者がさまざまなサポートを受けながら生活できる施設です。
高齢者向けマンションとは違い、居室そのものに所有権はありません。
したがって、居室を他の人に譲渡することはできません。

有料老人ホームの入居年齢は、一般的に60歳、または65歳以上のところが多いです。
しかし、要介護認定を受けていれば、50代でも入所可能な施設もあります。
また、有料老人ホームにもいろいろな種類があります。

中には家事の支援や食事サポートのみの施設もあります。
介護が受けられる有料老人ホームでは、介護の受け方に違いがあります。

  • 施設内の介護スタッフから、介護サービスの提供を受ける
  • 外部の介護事業所と契約して、介護サービスの提供を受ける

検討中の施設がどちらのタイプか確認すると良いです。

老人ホームについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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特定疾病・介護認定を受けている場合は?

介護保険法に規定されている特定疾患を持っている場合はどうでしょうか。
特定疾患とは、末期がん関節リウマチ若年性認知症など16種類あります。
要介護状態の40歳から65歳の人は、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどへの入所が可能です。

そのうち特別養護老人ホームは、基本的には要介護3以上で入所が可能です。

介護施設・老人ホームを選ぶ際のポイント

50代で介護施設や老人ホームを選ぶ際のポイントがいくつかあります。
まず、施設が決めている入所可能な年齢です。
ご自分の年齢が入所可能かを確認しましょう。

次に入居時の費用や月々の支払いなどの経済面を考える必要があります。
50代から入所するとかなり長く入所することになります。
ご自分の経済状況を考え、無理なく支払えるところを選びましょう。

また、介護施設や老人ホームは、70代以降の高齢者が多く入所しています。
年齢に差がありすぎると、話が合わないかもしれません。
施設入所後になじめるかどうか、施設を見学して確認しておくと良いでしょう。

介護や医療的なケアの対応を確認

介護施設によっては、介護度が上がると退所しなければなりません。
施設で対応可能な介護度や、認知症の有無などの条件を事前に確認する必要があります。
施設によっては、外部の介護サービスを契約して、介護を受ける必要があります。

外部の介護サービスを契約すると、サービスの量に応じて金額が上がります。
また、医療面でのケアの対応についても確認が必要です。
老人ホームは病院ではないため、医療面で制限があります。

施設によって対応が違っており、医療的なケアが多く必要な場合は入所できないかもしれません。

スタッフの雰囲気や場所も大事

介護施設によってスタッフの対応が変わることがあります。
話しやすい雰囲気で気が合いそうなスタッフがいれば安心ですね。
また、慢性的な人手不足が続いている施設では介護が行き届かない時もあるでしょう。

スタッフの様子や表情も気を付けて見てみましょう。
施設見学をするときには、スタッフの言葉づかいや、行動にも注意しましょう。
一人でのんびり過ごしたい場合など、落ち着いて生活できる場所が提供できているかも確認が必要です。

介護施設の人員配置基準について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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介護施設に50代から入所するメリット

50代から介護施設に入居するメリットについて解説します。
施設で安定した介護を受けられるのは安心ですが、デメリットもあるので注意が必要です。

安心して生活できる設備が整っている

50代で病気や障がいを抱えながら自宅で過ごす場合、自宅のバリアフリー化が必要です。
手すりの設置や、お風呂場やトイレの改修なども必要になるかもしれません。
また、車いすで生活する場合、自宅では車いすの使用が難しいこともあります。

その点、介護施設は設備や環境が整っているので安心です。

困難なことを助けてくれる人が存在

自宅では家族に介護の負担がかかります。
家族が介護に不慣れだと、家族にも自分にも、多くの精神的、肉体的な負担がかかります。
介護専門のスタッフがそばにいれば、日中はもちろん、夜間でも安心です。

非常コールによってスタッフが駆けつけてくれ、必要な援助を受けられます。

一般住宅と変わらない環境

以前の介護施設は大部屋で数人の入居者が一緒の部屋で暮らしていました。
しかし、今の介護施設の多くは個室になっています。
部屋でゆっくりと、自分の時間を過ごすことが可能です。

50代から入所するデメリットは?

費用がかかる

老人ホームの中には入所時に入居金が必要なところがあります。
施設で生活するために必要な前払いのお金となります。
50代で入所すると、施設での生活が長くなるため、入居金も高くなることがあります。

介護施設の費用について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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入所できるところは少ない

多くの介護施設は60歳、または65歳以上が入居条件となっています。
そのため50代で入居可能な介護施設を探すのは難しいのが現状です。

求めるサービスがない場合も

高度な医療が必要な場合や介護度が高い場合は、入居できないこともあります。
ご自分の持っている病気によっては入所できる介護施設を探すのが難しいかもしれません。

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50代で介護施設へ入所する理由

50代でも病気や障がいのため介護施設への入所が必要となる場合があります。
どのような場合に介護施設への入所が必要なのか解説します。

病気により身体が不自由なため

さまざまな脳疾患により、身体に麻痺が残る場合があります。
自力での歩行が困難な場合などは自宅での生活は難しくなります。

生活習慣は健康にもさまざまな影響があります。
悪い生活習慣が原因の病気として、糖尿病や心臓病、脳梗塞などの脳疾患があります。
病気の悪化で身体に障がいが出ると、一人暮らしが困難になるでしょう。

その場合は、介護施設への入所もひとつの選択肢になります。
介護施設で規則正しい生活習慣を身に着けることで、生活習慣病の悪化や再発を防ぐことも期待できます。

子供の世話にならないようにするため

介護が必要になると、家族にいろいろと負担がかかります。
家族の介護のために仕事を休んだり退職するという問題もあります。
子供など家族に負担をかけないために、介護施設に入所するという方もいらっしゃいます。

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50代はどのくらいいる?介護施設利用状況

50代で介護施設を利用されている方はどの程度いらっしゃるのでしょうか。
厚生労働省の調査では、40歳から64歳までの数値となるのでご注意ください。
介護施設利用状況を調査した統計によると、40歳から64歳までの人は全体の1.3%です。

一方、介護施設利用者の91.4%を、75歳以上の後期高齢者が占めています。
また、介護施設40歳~64歳までの人の利用割合を見てみると、

  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 0.9%
  • 介護老人保健施設 1.8%
  • 介護療養型医療施設 2.3%

となっています。
50代で介護施設に入所するとなると、年配の高齢者と一緒に生活するようになるようです。


出典:厚生労働省【平成28年介護サービス施設・事業所調査の概要

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50代の介護施設への入所まとめ

ここまで、50代で介護施設に入所が可能かどうかをメリット、デメリットも含めてお伝えしてきました。

  • 介護施設とは、病気や障がいなどの理由で介護を必要とする人が利用する施設
  • 50代から入所できる介護施設は、高齢者向けマンション、有料老人ホームなど(特定疾患の人は特別養護老人ホームなども入所可能)
  • 50代から介護施設に入所するメリットは、設備が整っており介護サポートもある
  • 50代から介護施設に入居する理由は病気のためや、家族の負担にならないため
  • 50代の介護施設利用状況はごくわずか

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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