介護施設を選ぶ上で食事は重要?提供食事の内容やポイントを解説!

「介護施設の食事はおいしくない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最近は工夫を凝らしたおいしい食事を提供する介護施設もたくさんあります。

本記事では、介護施設の食事について以下の点を中心にご紹介します。

  • 介護施設で提供される食事内容
  • 介護施設選びでチェックすべき食事のポイント

介護施設への入居を検討するときのためにも、参考にしていただけましたら幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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介護施設の食事提供とは?


近年では、多くの介護施設でさまざまなスタイルの食事が提供されています。

普通食

普通食は、いわゆる日常的な食事です。
ほとんど全ての利用者の方にほぼ毎日提供されます。

最近は、バラエティに富んだ普通食を提供する介護施設も増えています。
たとえば和食一辺倒でなく、おしゃれな洋食や本格的な中華が取り入れられていることも多いです。

とくに増加しているのがセレクト食です。
セレクト食は、自分の好みに合わせてメニューや献立を自由に選べる食事スタイルです。
たとえば昼食を和・洋・中華の3種類から選べたり、ごはんをパンに変更できたりします。

介護食

通常の食事が困難な方に提供されるメニューです。
たとえば固形物を飲み下すのが難しい方や、むせやすい方などが対象です。

介護食にはさまざまな種類があり、利用者の方の食べる力にあわせて選択できます。

高齢の方の誤嚥や誤嚥性肺炎の予防にも有効です。

【介護食の例】

  • ミキサー食:ミキサーにかけて液状にした食事
  • 刻み食:細かく刻む・すりつぶしてペースト状にした食事
  • とろみ食・ゼリー食:片栗粉やくず粉でとろみをつけた食事
  • ソフト食:舌でつぶせるくらい柔らかくした食事
  • 水分補給食:飲み物などをゼリー状にした食事

治療食

利用者の持病にあわせた食事を提供します。
持病とは、たとえば「糖尿病」「脳卒中」「腎臓病」といった生活習慣病が代表的です。

【治療食の例】

  • 減塩食
  • 糖尿病食
  • 透析食
  • アレルギー対応食

など

イベント食

季節ごとのイベントに合わせた料理です。
たとえば1月ならばおせち料理やお雑煮、3月ならひな祭りにちなんで、ちらし寿司などが提供されます。

イベント食のメリットは、季節の移り変わりを実感しやすくなる点です。

介護施設での生活は単調になりがちですが、イベントがあるとメリハリがつきやすくなります。
また、季節の食材をふんだんに使った料理や、見た目が華やかなメニューは単純に明るい気持ちになれます。

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介護施設選びで食事は重要?


食事は、介護施設を選ぶうえで重要なポイントの一つです。
なぜなら食事は一日三回いただくもの、それも毎日のことだからです。

食事の好みが合わない介護施設を選ぶと毎日の生活に張りがなくなってしまいます。
逆に食事がおいしい介護施設なら、毎日の楽しみができますよね。
だからこそ介護施設を選ぶときは予算やサービス内容だけでなく、食事にも気を配る必要があります。

ここからは、食事の充実度を確かめるためのポイントについて紹介します。

見学は昼間に行く

介護施設への見学は、昼食時がおすすめです。
なぜなら、実際に入居している方の食事の様子を確かめることができるからです。

入居者が食事を楽しんでいる様子であれば、食事内容は充実していると考えられます。
可能ならば、利用者と同じメニューを試食させてもらうのも良い方法です。

月の献立を確認する

月間の献立をチェックすることで、介護施設の食事の傾向が把握できます。

具体的には、以下のポイントをチェックしてください。

  • 和食・洋食の比率
  • よく使われる食材
  • 同じメニューの繰り返しがないか
  • イベント食の有無

朝食を確認する

可能であれば、実際の朝食の様子もチェックしたいところです。
朝食時はあわただしい時間帯であるため、介護施設の食事に対する気配りがもっとも表面化しやすいからです。

とくに朝食は簡素になりがちなので、栄養のバランスがとれているか確認しましょう。

また、スタッフの食事介助の様子も要チェックです。
忙しい時間帯でも丁寧な食事介助が行われているならば食事を大切にしている介護施設だと判断できます。

盛り付けや器に配慮があるか確認する

料理の見た目は、食欲をそそる重要な要素です。
とくに介護食はペースト状のものが多いため、食欲をそそる盛り付けがされているかは重要なポイントです。

さらに、食器やカトラリーの使いやすさも大切なチェックポイントです。
食器やカトラリーの使いやすさは、食事の快適さを大きく左右します。

おやつの時間などはあるかを確認する

おやつの時間は、日々の生活の質を向上させるうえで意外に大事なポイントです。
なぜならおやつには、食事で不足しがちな栄養を補ったり、水分を補給したりする役割があるからです。

また、おやつの時間があると単純に楽しい気持ちになれるため利用者の方の生活に張りが出ます。
介護施設がおやつの時間を設けているなら、おやつの内容や実際の様子も確認してみましょう。

職員の食事介助の様子を確認する

入居者の方が食事を楽しめるかどうかは、職員の食事サポートに左右されます。
そのため
、職員の食事介助の状況を確認するのは、介護施設を選ぶ上で重要です。

まず見るべきポイントは、食事介助の人員です。
入居者の数に対し十分な人員が確保されているかどうか、事前に確認しましょう。

次にチェックしたいのは、実際の食事介助の様子です。
誤嚥を防ぐ工夫や、入居者の方の口に食べ物を運ぶスピード・順番が適切かどうかを確認してください。

食事はどこで作られているかも確認する


介護施設の食事には、外部委託直営の2通りがあります。
外部委託の食事と直営の食事は、それぞれメリットとデメリットが異なります。

外部委託の場合

外部の業者の食事サービスを利用する方法です。
施設内に大きな厨房がない場合などに利用されます。

メリット

主なメリットは2つあります。

1つ目は、直営と比べるとコストが低いことです。
具体的な金額は介護施設や食事サービスによって異なるものの、一般的には、外部委託のほうが金額は安く設定されています。

2つ目は、プロに食事を任せられるという安心感です。
多くの業者では、プロの調理師や栄養士が食事内容を監修しているからです。

デメリット

もっとも代表的なデメリットは、見た目に関するものです。
外部委託の食事は、直営の食事に比べると盛り付けが劣る場合があります。

また、「手作りの料理」という温かみや親近感が薄い点も否めません。
ただし、外部委託の業者でも見た目や手料理の温かみに配慮しているところはあります。

自前の厨房で作る場合

介護施設内の厨房で、入居者全員の食事をまかなう方法です。
食事をセールスポイントにしている介護施設は、直営で食事を提供することが多いです。

メリット

主なメリットは2つです。

1つ目調理する方と食べる方の距離が近いことです。
食べる側にとっては、馴染みのシェフが食事を作ってくれるという安心感があります。
一方で調理する側にとっては、食べる方一人一人の好みや体調に合わせた食事作りが可能になります。

2つ目のメリットは、食事の質や内容の変化に対応しやすい点です。
たとえば外部委託の場合、マニュアルの変更や担当者の退職によって突然食事の質や内容が変わることがあります。
調理方法やマニュアルの監督は業者が行うため、介護施設側が口を出すことはできません。

一方で自前調理の場合は、予想外の事態が発生しても介護施設自らが対応できます。
基本的には利用者の方に合わせた対応策がとられるため、食事の質の大きな変動は少ないです。

デメリット

主なデメリットは、コスト面です。
直営方式の食事の場合は、介助スタッフの他に調理スタッフも確保しなければなりません。
つまり人件費がかかるため、外部委託と比べるとコストは高くなる傾向があります。

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食へのこだわりがある場合はどうする?


食事に特別なこだわりがある場合は、あらかじめ介護施設に相談してください。
たとえば好き・嫌いな食材や、味付けの好みなどを伝えましょう。

介護施設によっては、個人の好みにあわせた食事を調理してくれるところもあります。

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介護施設によって費用は異なる?


介護施設の利用料金は、施設によって大きく異なります。

食費込みの一月あたりの利用料の相場を以下にまとめました。

【食費込みの月額利用料金の相場】

施設名 費用相場(月)
グループホーム 42,000円
有料老人ホーム 68,000円
サービス付き高齢者向け住宅 49,000円

「健達ねっと」調べ

民間施設の場合は、月額利用料金のほかに、「入居金」などの初期費用が発生する場合があります。

 

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介護施設の食事に不安を感じたら


介護施設の食事に不安がある場合、他の方法で食事を用意しなければなりません。
食事の用意方法の一つに、介護食配膳サービスがあります。
いわゆる食事の宅配サービスで、自宅や介護施設の自室に食事を届けてもらえます。

介護食配膳サービスのメリットは主に3つあります。

1つ目は、買い物・調理の負担がないことです。
とくに高齢の方は買出しや調理が難しいことが多いため、料理に労力を割かなくて済む点は大きなメリットです。

2つ目は、利用者の方の状況にあわせたメニューを選べる点です。
宅配の食事サービスの多くは、利用者の方の食べる力に応じたメニューを用意しています。
たとえば「刻み食」や「とろみ食」といった食べやすい食事のほか、「減塩食」や「透析食」などの治療食も豊富です。

3つ目は、栄養バランスの優れた食事ができる点です。
宅配サービスの食事は、栄養士や看護師が栄養バランスを考えていることがほとんどです。

介護施設の食事のまとめ


ここまで、介護施設の食事についてお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。

  • 介護施設で提供される食事は、「普通食」「介護食」「治療食」「イベント食」など
  • 介護施設選びでチェックすべき食事のポイントは、「実際の食事の様子」「献立の傾向」「食材・食器への配慮」「職員の食事介助の様子」など

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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