認知症によって歩行障害が起こる?原因から対策まで解説!

高齢化が進む中、年々増加している認知症。
認知症は、記憶障害や見当識障害、意欲低下など症状は様々です。

認知症の症状の中に「歩行障害」があることを知っていますか?

本記事では、認知症と歩行障害について以下の点を中心にご紹介します。

  • 認知症における歩行障害の原因
  • 認知症による歩行障害は改善するのか
  • 歩行障害による転倒や怪我の予防方法

認知症による歩行障害を理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

目次

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認知症によって歩行障害が起こる原因

認知症では歩行障害がみられることも珍しくありません。

一体なぜ歩行障害が起こるのでしょうか?

認知症によって歩行障害が起こる原因を2つご紹介します。

筋肉・関節が硬くなる

認知症の一つであるレビー小体型認知症では、歩行障害が現れることがあります。

手足の震えや動きが遅くなるパーキンソン症状の特徴です。
パーキンソン症状では手足の震えや動きが遅くなる他、筋肉や関節が硬くなるという症状が現れます。

筋肉や関節が硬くなると体のバランスが取りにくくなったり、歩行が小刻みになったりします。

また、歩行が小刻みになる一方で一度歩き出すと止まることができません。
そのまま突進してしまう場合もあります。

障害物のない平らな場所でもつまずいたり転倒したりするなど歩行に問題が起こるのです。

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認知機能が低下する

認知症を発症すると、理解力や判断力などが低下してしまいます。

認知機能が低下すると、記憶障害や注意障害失認などが起こります。

記憶障害が起こると、以前転倒した場所を忘れ何度も転倒を繰り返すようになります。

また、障害物を障害物だと判断できないことが原因となり転倒に繋がることも多いです。

さらには、認知機能と身体機能には深い関わりがあるとされています。

認知症によりできないことが増えると他者との交流を避けたり、自宅に閉じこもりがちです。
活動量が減ることにより身体機能は衰えていき、手足を上手く動かせなくなったり歩行速度が遅くなったりします。

そして、運動量や活動時間の低下に伴い認知機能も次第に低下していきます。

それらが原因となり、結果的に歩行障害に繋がっていると考えられます。

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認知症による歩行障害は治るの?

認知症による歩行障害は治らないと思っている方は多いでしょう。
しかし、治すことができる認知症の歩行障害もあります。

その一つが特発性正常圧水頭症(iNPH)です。
別名「治る認知症」とも呼ばれています。

水頭症とは、脳や脊髄(せきずい)を保護している脳脊髄液が異常に増加する疾患です。

何らかの原因により脊髄の循環や吸収が悪くなることで頭蓋内圧が上昇し、頭痛や吐き気など様々な症状が現れます。

水頭症の三大症状は歩行障害、尿失禁、認知機能低下ですが、高齢者の方によくみられる症状であるため正しく診断されないケースが多いです。

急性の水頭症とは違い、特発性正常圧水頭症の方の頭蓋内圧は正常です。
的確な診断を受けることができれば手術で改善を見込めます。

歩行障害による転倒を防ぐには

歩行障害が現われると転倒のリスクが非常に高くなります。
そのため、事前に転倒を防ぐことが重要です。

「歩行障害による転倒を防ぐための方法」を2つご紹介します。

床にものを置かない

まず、歩行障害による転倒を防ぐためには環境づくりから始めることが重要です。

自宅の床にものを置いている場合はすぐに片付け、今後床にものを置かないように心がけましょう。

どんなものであってもつまずき、転んでしまう可能性があります。

「このくらい大丈夫」という軽い考えは非常に危険です。
小さなものであっても転倒のリスクは十分に考えられるため、注意してください。

特に注意が必要なものは新聞や雑誌、電気コードなどです。

新聞や雑誌などは非常に滑りやすく、転倒した際に頭を床にぶつける危険性があります。
電気コードは意外と気付きにくいため、足に引っかかって転ぶことも考えられます。

また、絨毯やカーペットなどの少しの段差でも転倒する危険性があるため、撤去した方が良いです。

スリッパも転倒原因になる可能性があるので、歩行障害がみられる場合は本人に履かせたり床に置いたりしないようにしましょう。

床にものを置かないことに細心の注意を払い、居住空間は常に整理整頓しておくことが大切です。

ブレーキバー・手すりを設置する

車いすは一見安全そうに見えますが、ブレーキのかけ忘れによる転倒の危険があります。

そのため、車いすなどのブレーキバーや手すりに分かりやすく印をつけましょう。
日頃からブレーキをかける癖をつけることが重要です。

ブレーキバーや手すりに印があれば目立つので、万が一転倒しそうになっても怪我に繋がりにくいです。

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歩行障害による転倒で怪我をしないために

仮に転倒してしまうと、骨折などの大怪我に繋がる可能性があります。
転倒してしまったときのための環境づくりも欠かせません。

「転倒による怪我を防ぐための方法」を2つご紹介します。

床にクッションなど柔らかいものをひく

床は硬いため、万が一転倒した場合に怪我をする危険性があります。

床にクッションなどの柔らかいものをひいておくことが怪我を防ぐのに効果的です。

クッションなどの柔らかいものは怪我から身体を守ってくれます。
本人も介護者も安心して過ごすことができるでしょう。

ベッドの高さを低くする

ベッドが高く設置されていると滑り落ちてしまい、転倒に繋がる可能性があります。
特に家族が眠っている夜間は非常に危険です。

そのため、ベッドの高さを低くしておくことが重要です。

夜間はもちろんですが、時間帯を問わず低くしておいた方が良いでしょう。

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認知症と歩行障害のまとめ

今回は、認知症と歩行障害についてご紹介しました。
認知症と歩行障害についての要点を以下にまとめます。

  • 認知症による歩行障害の原因は、筋肉や関節の硬直や認知機能の低下など
  • 特発性正常圧水頭症の歩行障害は、手術等で改善を見込める
  • 歩行障害による転倒の予防には、床にものを置かないことなどが重要
  • 転倒による怪我の予防には、床にクッションを置く、ベッドの高さを低くすることが重要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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