不整脈による突然死の前兆はある?発症しやすい人と診断方法について

不整脈とは、脈が突然速くなったり、遅くなったりする状態をいいます。
また、重症の不整脈では致死性不整脈になりやすく、突然死に至ることもあります。
では、不整脈の突然死の前兆にはどのようなことがあるのでしょうか?

本記事では、不整脈の突然死の前兆について以下の点を中心にご紹介します。

  • 不整脈による突然死の原因とは
  • 致死性不整脈が発症しやすい人について
  • 不整脈による突然死を避ける方法

不整脈の突然死の前兆について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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目次

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不整脈とは

不整脈とは、脈がゆっくり打ったり、速く打ったり、もしくは不規則になる状態をいいます。

脈が1分間に50回以下の場合を徐脈性不整脈といいます。
脈が1分間に100回以上の場合を頻脈性不整脈といいます。

不整脈には病気に関与するものと、生理的なものに分けられます。
生理的なものは、運動や精神的興奮、発熱などにより脈が速くなります。
生理的な頻脈は誰にでも起こる症状といえます。

また、脈が不規則になる状態を期外収縮といいます。
期外収縮は、30歳を超えるとほとんどの方に起こります。

一般的に脈拍が1分間に40回以下になると、息切れ、めまいなどの徐脈性不整脈の症状があらわれます。
明らかな原因がないのに、急に脈拍が120回以上になると、頻脈性不整脈の可能性があります。
頻脈になると、動悸、息切れや、胸痛やめまいなどの症状があらわれることがあります。

不整脈の原因について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

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不整脈による突然死の前兆

不整脈による突然死の前兆について

  • 不整脈による突然死の原因
  • 不整脈による突然死の前兆

などがあります。
それぞれ具体的にご紹介します。

不整脈による突然死の原因

不整脈による突然死の原因には、脈拍が速すぎるために、突然、心停止することがあります。
脈が速すぎることで、心臓が痙攣したような状態を致死性不整脈といいます。

致死性不整脈の心停止発作は、心臓の電気刺激に問題が起こり、脈拍が1分間に200回以上の速さになります。

脈拍が異常な速さになると、血液を体内に循環することができなくなります。
その結果、血液を循環させる働きが十分にできなくなり、致死性頻脈が起こります。
そのまま治療を行わない場合、心臓から血液が送り出せなくなり、突然死します。

不整脈による突然死を予防するために、植込み型除細動器(ICD)を使用します。
ICDを使用することで、速い脈拍を正常に戻し、突然死を防げます。

不整脈による突然死の前兆

不整脈による突然死の前兆には

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 意識が遠のく
  • これまでに感じたことのない動悸
  • 失神

などがあります。
そのほか、脈がとぶ、息が切れる、胸が苦しいなどさまざまな前兆があらわれます。

とくに、心臓のドキドキ感が強い場合は、脈が異常に速くなっている可能性があります。
多くの場合は、心臓のポンプ機能の不整脈ではなく、貯蔵庫で起きている頻脈です。

しかし、中にはポンプが小刻みに震える心室頻拍があります。
心臓突然死には、心室細動や心室頻拍によって発生することが多いです。
心室頻拍は、血液が循環できなくなることで、命に関わります。

脈が急に速くなったり、一瞬、心臓が止まるように感じる場合は、突然死の前兆の可能性があります。
前兆を感じたら、すぐに医療機関へ受診しましょう。

不整脈に関する突然死について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

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致死性不整脈が発症しやすい人

致死性不整脈が発症しやすい人には、

  • 心臓発作(心筋梗塞)を起こしたことがある方
  • 心不全(心臓のポンプ機能の低下)を起こしている方
  • そのほかの重症の心臓病がある方
  • 過去に突然心停止を起こしたことがある方
  • 突然心停止を起こした家族がいる方

などがあります。
致死性不整脈には、さまざまな原因があります。

中でも遺伝性の不整脈疾患には、突然死のリスクが高くなります。
遺伝性の不整脈には、先天性QT延長症候群とブルガダ症候群があります。
先天性QT延長症候群とブルガダ症候群は、血縁者が突然死してしまうことが多いです。

先天性QT延長症候群とブルガダ症候群は、心電図などで検査をして異常がみられます。
しかし、心臓の筋肉や血管には異常が発見されず、また自覚症状もありません。

そのため、先天性QT延長症候群とブルガダ症候群の方は、致死性不整脈のリスクが高くなります。
致死性不整脈で命が助かった場合は、次の心臓発作に備えて治療することが大切です。

遺伝性の不整脈について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

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致死性不整脈の診断方法

致死性不整脈の診断方法には

  • 心電図検査(ECG)
  • 胸部X線検査
  • 心臓超音波検査
  • 運動負荷心電図検査(ストレステスト)
  • 心臓カテーテル検査

などがあります。

心電図などの検査により医師が診断し、速やかに治療を行います。
とくに、心室細動は突然死のリスクが高くなります。
突然死の前兆がみられた場合は、すぐに電気的除細動や心臓マッサージを行うことが重要です。

また、心室頻拍でも意識不明の状態になった場合、電気的除細動が必要になります。
救急処置で状態が安定した後に、採血やエコー検査を行い、致死性不整脈の原因を探します。

そのほか、心筋梗塞や心筋症により致死性不整脈が起こることもあります。
そのため、心臓カテーテル検査や心臓電気生理学的検査を行います。
心筋梗塞や心筋症の診断がついた場合は、病気の治療を行います。

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不整脈の治療と予防方法

不整脈は、心臓のリズムが通常と異なる状態を指します。
これには、心拍が速すぎる、遅すぎる、または不規則である場合が含まれます。
不整脈は、心臓の電気的な活動の異常に起因することが多いです。

下記では、不整脈の治療方法と予防策について解説します。

不整脈の主な治療方法

不整脈の治療方法は、症状や原因に応じて異なります。
主な治療方法としては、薬物治療カテーテルアブレーション治療デバイス治療が挙げられます。
薬物治療では、抗不整脈薬を用いて心拍を整えることが目的です。

一方、カテーテルアブレーション治療は、心臓にカテーテルを通して不整脈の原因となる部分を直接治療する方法です。

デバイス治療には、ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)などがあり、これらのデバイスを使用して心臓のリズムを調整します。

不整脈の予防策

不整脈の予防には、生活習慣の見直しや定期的な健康診断が重要です。
特に、塩分の摂取制限、適度な運動、ストレスの軽減、アルコールやカフェインの摂取を控えることが推奨されます。

また、既存の心臓疾患や高血圧、糖尿病などの管理も不整脈の予防に役立ちます。

不整脈に用いられる薬と分類に関して、興味のある方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

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不整脈による突然死を避けるためには

不整脈による突然死を避けるために下記を控えましょう。

  • カフェイン
  • 喫煙
  • アルコール
  • ストレス・睡眠不足
  • かぜ薬
  • 精神病薬・抗うつ薬
  • 抗不整脈薬
  • β遮断薬

加齢や体質、ストレス、睡眠不足などの生活習慣が原因で不整脈は起こりやすくなります。
さらに、かぜ薬や処方薬の中には、不整脈を誘発する成分が入っている薬もあります。

そのほか、不整脈を発症する原因には、冠動脈疾患、心臓弁障害、心不全などの心臓に関わる疾患があります。
また、甲状腺ホルモンの異常や肺に病気がある方も不整脈になりやすい可能性があります。

心臓は、1日に約10万回ほど動いているといわれています。
心臓はさまざまなことが原因で、不規則な電気により思いもよらない動きをしてしまうことがあります。

心臓病など不整脈の原因となる疾患がある場合は、適切な治療を受けることが大切です。

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心臓突然死の搬送数と年齢による傾向

不整脈の診断とリスク評価に関するガイドラインで、2018年の心停止による搬送数と年齢が示されています。

ガイドラインによると、2018年度に救急搬送された心停止患者は、12万7,718人でした。
また、10歳ごとの年齢別の発症率は加齢とともに上昇しています。
主に80~89歳が最も多く、全体の34%を占めています。

そのほか、過去10年の間で、搬送患者数または男女比に大きな差はありませんでした。
しかし、超高齢化社会にともない高齢者の割合が増加しています。

不整脈の方は、生活習慣の改善や嗜好品を制限し、突然死を避けることが大切です。

出典:日本循環器学会 【日本不整脈心電学会合同ガイドライン】

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不整脈突然死前兆に関するよくある質問|Q&A

不整脈突然死前兆に関するよくある質問には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、よくある質問に答えていきます。

一番危ない不整脈は?

心臓の不整脈は多岐にわたりますが、特に心室細動は非常に危険です。
これは心臓が痙攣して機能しなくなる状態で、迅速な対応がないと死亡するリスクが高まります。AEDを使用して治療することが必要です。

心不全で亡くなる前の症状は?

心不全の進行に伴い、息切れ、動悸、脚のむくみ、疲れやすさなどの症状が現れます。
特に、脈が不規則になる、脈が速くなる、または遅くなる場合は、心不全の進行を示す可能性があります。

心室性不整脈で突然死する人はどれくらいいますか?

心室性不整脈は、特に心室細動として現れると、突然死のリスクが高まります。
心室細動は心臓が痙攣し、血液の供給が停止するため、迅速な治療が必要です。

心臓突然死の前触れは?

心臓突然死の前触れとして、動悸、息切れ、胸の痛み、失神などの症状が考えられます。
特に、脈が不規則になる場合や、脈が速くなる場合は、注意が必要です。

定期的な健康診断や心電図検査を受けることで、早期発見・早期治療が可能となります。

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不整脈の突然死の前兆のまとめ

今回は、不整脈の突然死の前兆の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 不整脈による突然死の原因には、致死性不整脈による心停止が原因
  • 致死性不整脈が発症しやすい人とは、心臓発作(心筋梗塞)、心不全を起こしている方など
  • 不整脈による突然死を避けるには、カフェイン、喫煙、ストレスなどを避けるなど

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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