ストレスの溜めすぎはよくないといわれています。
しかし、ストレスがどんな問題を引き起こすのか、詳しく知らないという方も多いでしょう。
自分のストレスがどの程度なのかチェックする方法があれば、健康維持に役立ちますよね。
今回はストレスについて、以下の点を中心に解説していきます。
- ストレスによる影響
- ストレスによる症状
- ストレスチェックの方法
ストレスについて理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。

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ストレスとは

ストレスとは、外部からの刺激によって心身に負荷を感じ、問題が生じることをいいます。
最近では、仕事や家庭環境が原因でストレスを感じる方が増えています。
深刻な場合は、うつ症状のような精神疾患を発症するケースも見られます。

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なぜストレスによって影響が出るの?

ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンやアドレナリンが分泌されます。
これらのホルモンには、血圧上昇・覚醒の促進・血糖値上昇などの働きがあり、交感神経を活発にさせます。
交感神経が活発になると、副交感神経との切り替えが上手くいかなくなります。
その結果、自律神経のバランスが崩れ、内臓器官の機能低下を招きます。
さらにストレスをため込むと、精神状態への影響も大きくなります。
考え方や行動にも変化が生じ、いつもの自分と違う状況になることがあります。

ストレスによる主な症状 一覧

ストレスは、身体・精神・感情・行動などに影響を与えます。
具体的に、どのような変化が見られるのか解説します。
身体への影響
ストレスが身体に及ぼす影響として、主に以下の症状が挙げられます。
- 頭痛
- 下痢
- 眼精疲労
- 発熱
- 肌荒れ
- アトピー
- 不正出血
- 脳卒中
- 味覚障害
- 発熱
また、病気ではありませんが、ストレスからくる食欲不振で体重が減少することがあります。
精神への影響
ストレスが精神へ与える影響には、主に以下の症状が挙げられます。
- 倦怠感、疲労感
- 不眠症
- うつ
- 息苦しさ
- 適応障害
不眠症は入眠困難、中途覚醒など、人によって症状が違います。
このような睡眠障害は、日中の眠気や疲労感などが生じ生活に支障をきたします。
感情への影響
過度なストレスを受け続けると、感情にも変化が起こります。
主な変化は、以下の通りです。
- イライラする
- マイナス思考になる
- 自己嫌悪
- 自信喪失
- 破滅願望
- 否定的になる
感情の変化は、すべての原因がストレスからくるものではありません。
自分の性格が影響していることもあります。
ストレスが原因と決めつけず、感情の変化がいつからあったのか、きっかけとなった出来事があるのかなどの確認が大切です。
行動への影響
感情や性格が変化すると、以下のような行動変容が起こるケースもあります。
- 暴飲暴食
- 生活リズムの乱れ
- 喫煙、アルコールが増える
- 暴力行為
暴飲暴食や過度な喫煙・アルコールは、生活習慣病のリスクを高めます。
また、暴言や暴力などは、他人への影響が大きくなることがあります。



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主なストレスの原因

ストレスの原因となる要因にはいくつかあります。
ここでは、主なストレスの原因について解説します。
パワハラによるストレス
近年では、ストレスの原因にハラスメント行為が挙がることが多くなっています。
主な例は以下です。
- パワーハラスメント:暴言や暴力
- セクシャルハラスメント:性的に不快な言動
- モラルハラスメント:道徳や倫理に反する言動
ハラスメント行為は、誰かに相談することが難しい場合があります。
そのため、ひとりで抱え込んでしまうケースが少なくありません。
人間関係によるストレス
職場の上司や部下、友人との人間関係が上手くいかず、ストレスを感じることがあります。
そのため、仕事を続けるのが困難になったり、学校に行くのが嫌になったりして、生活に支障が出るケースもあります。
家庭環境によるストレス
育児が上手くいかなかったり、子供の受験などによってストレスを感じる方も多くいます。
また、収入が安定しない生活をしている家庭では、大きなストレスにさらされる機会が多いでしょう。
生活に影響が出ると、勉強が思うように進まず性格が怒りっぽくなったり、自己嫌悪に陥ったりします。
精神的に不安定な状況が続くと、親や友人との関係が壊れてしまうこともあります。
環境の変化によるストレス
環境の変化で起こるストレスとして、代表的なのが五月病(ごがつびょう)といわれる症状です。
五月病は、新年度が始まる4月から5月になっても変化についていけず、取り残されたように感じる症状をいいます。
今までの環境が大きく変わったことによるストレスが原因とされています。
3〜4月は引っ越しや転勤、進学・卒業といった環境の変化があります。
慣れ親しんだ環境から離れると、心と体のバランスを崩しやすくなります。
これらを放置すると、倦怠感や無気力などのストレス症状を引き起こします。

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ストレスの段階的変化

ストレスは、どのようなメカニズムで心身に影響を与えるのでしょうか?
この項目では、代表的な学説である「汎適応症候群」についてご紹介します。
汎適応症候群とは
「人はどんなストレスでも、一定の反応経過を辿る」という学説があります。
この学説に基づいた一連の反応を「汎適応症候群」と呼びます。
汎適応症候群には大きく分けて3つの時期が存在します。
警告期
警告期は、ショック相・反ショック相の2つの時期に分けられます。
人はストレスを受けると血圧低下・血糖値低下などの現象を起こします。
この時期をショック相といいます。
その後、ショック相から徐々に回復する時期を反ショック相といいます。
抵抗期
抵抗期はストレスに対する抵抗力が増えて、状態が安定してくる段階です。
多くの場合、この時期にストレス解消すると、症状の悪化を防ぐことができます。
しかし、この段階でストレス解消ができずに時間が経つと、抵抗力が弱まり心身に問題が生じます。
疲憊期
ストレスに抵抗できない状態になると、疲憊期へ移行します。
疲憊期では、警告期のショック相と同様に、血圧・血糖値の低下、筋緊張の抑制という症状が出現します。
疲憊期になると回復が難しく、大きな病気へと発展するリスクが高まります。
そのため、疲憊期へ移行する前にストレスに対処することが重要となります。

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ストレスを感じやすい人は?

女性や子ども、高齢者は特にストレスを感じやすいといわれています。
なぜそういわれているのか、解説します。
女性
女性は、月経によりホルモンバランスが乱れやすくなります。
そのため、定期的にストレスを溜め込みやすい状況になります。
また、結婚や出産など生活環境の変化がストレスの原因になることもあります。
日本では、男性に比べて女性の社会的地位が低くハラスメントの被害を受けやすいのが現状です。
社会の中で理不尽な状況にさらされて、大きなストレスを受ける女性は少なくありません。
中学生・高校生
思春期もストレスを感じやすい時期です。
中学生・高校生のストレスは、学校の人間関係や勉強の悩み、親の厳しいしつけが原因となることがあります。
うつ病は、疲れ果てた大人がなるものというイメージがあります。
しかし、ここ数年で10代のうつ病患者が増加傾向にあり、対策が求められています。
高齢者
高齢者は、老化・病気による体調の変化、死ぬことへの不安からストレスを感じやすいとされています。
また、年を重ねると活動量が低下します。
そのため、ストレスを発散する機会が減ってしまうのも要因のひとつです。

ストレスチェックの方法

日本人は、古くから「耐えることが美徳」といった集団意識があります。
そのため、ストレスを我慢してしまう方がとても多くいます。
しかし、ストレスに耐えていると、次第に体調が悪化してしまう可能性があります。
また、ストレスがかかっていることに気づかないというケースも少なくありません。
まずは、ストレスに気が付くことから始めましょう。
ストレスがかかっているかセルフチェックができるので、ぜひ試してみてください。
チェック内容の一例
- いつも疲れている
- 倦怠感が抜けない
- 急に息苦しくなる
- 動悸がする
- 怒りが収まらない
- 悲観的になる
- 人と会うのが面倒と感じる
- 夜眠れない
- 無気力
- 趣味などの楽しめる活動をしなくなった
- 大きな生活環境の変化があった
これらの項目に該当する方は、ストレスによる精神的な負担がかかっているかもしれません。
心当たりのある方は、早めに医療機関や専門家に相談しましょう。

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ストレスと薄毛って本当に関係あるの?

ストレスを感じると、自律神経の働きが乱れて薄毛になるといわれます。
また、自律神経の乱れは、血流が悪くなり内臓器官の働きを低下させます。
その結果、髪の成長に支障をきたします。
また、ストレスによる抜け毛や薄毛は睡眠不足も原因になります。
髪の健康維持には、十分な睡眠が大切です。
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良いストレスも存在する?

すべてのストレスが人にとって有害ではなく、メリットとして機能することもあります。
例えば、責任ある立場に立って行動するとき、不安や緊張を感じることがあります。
このようなストレスは、乗り越えることでやりがいや達成感を得ることができます。
ストレスは自分自身を成長させる、重要な働きも担っているともいえます。

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みんなが感じる主なストレスは?

厚生労働省【令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況】では、仕事とストレスについて報告されています。
以下のデータを見ると、「仕事の量」に対してストレスを感じると答えた労働者が、約半数であることが分かります。
表:仕事や職業生活に関するストレスの有無(単位:%)
| ストレスの内容
(主なもの3つ以内を回答) |
|
| 仕事の量 | 42.5 |
| 仕事の質 | 30.9 |
| 対人関係 | 27.0 |
| 役割・地位の変化等 | 17.7 |
| 仕事の失敗・責任の発生等 | 35.0 |
| 顧客・取引先等からのクレーム | 18.9 |
| 事故や災害の体験 | 2.7 |
| 雇用の安定性 | 15.0 |
| 会社の将来性 | 20.9 |
| その他 | 11.5 |
出典:厚生労働省【令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況】

ストレスの症状まとめ

ここまでストレスについてご紹介してきました。
本記事のポイントは、以下の通りです。
- ストレスを受けると、心身に影響を及ぼす
- 強いストレスは、疲労感や不眠症、行動の変容を起こす
- ストレスチェックは当てはまる項目が多いほど改善が必要になる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


