食中毒の原因ランキングとは?食中毒事件のランキングも説明

食中毒は高温多湿な夏季に起こるものとのイメージがあります。
食中毒の原因にはさまざまあり実際は夏季だけの発生に限りません。

本記事では食中毒の原因ランキングについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 食中毒の原因ランキングについて
  • 食中毒事件のランキングについて

食中毒の原因について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

目次

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食中毒とは

食中毒は、食中毒を起こす細菌やウイルスが付着したものを食べることで起こります。
食中毒になると、腹痛や下痢、おう吐、発熱などの症状がでます。
食中毒の原因は以下の5つに大きく分けられます。

  • 細菌
  • ウイルス
  • 寄生虫
  • 自然毒
  • 化学物質

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食中毒の原因ランキング

食中毒の原因ランキングは以下のようになります。
ランキングは病因物質別にみた患者数で過去5年間(2017年~2021年)の総数によります。
また、その他の病原大腸菌には腸管出血性大腸菌を含みます。
それぞれの食中毒の概要と発生人数(患者数)を以下にまとめました。


出典:厚生労働省【食中毒 – 統計資料, 厚生労働省(過去の食中毒発生状況)(病因物質別発生状況)】

1位:ノロウイルス

発生人数:32,253人
ノロウイルスによる⾷中毒の概要は以下のようなものです。

  • 分類 :ウイルス性
  • 原因食品 :特にカキを含む二枚貝が多い
  • 潜伏期間 :24〜48時間で発症
  • 主な症状 :吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱
  • 特徴 :通常3⽇以内で回復する

2位:カンピロバクター

発生人数:10,365人
カンピロバクター属菌による⾷中毒の概要は以下のようなものです。

  • 分類 :細菌性
  • 原因食品 :食肉(特に鶏肉)、飲料水、サラダなど
  • 潜伏期間 :1〜7⽇で発症
  • 主な症状 :腹痛、下痢(1⽇10回以上もあり)、発熱(37℃〜38℃)が主症状
  • 特徴 :前駆症状として発熱、倦怠感、頭痛、筋⾁痛などあり

3位:その他の病原大腸菌

発生人数:7、912人
その他の病原大腸菌による食中毒の概要は以下のようなものです。
例として腸管出⾎性⼤腸菌(o157)による⾷中毒をとりあげます。

  • 分類 :細菌性
  • 原因食品 :家畜の糞便に汚染された食肉からの二次感染
    (牛肉及びその加工品、サラダ、白菜漬け、井戸水等による事例あり)
  • 潜伏期間 :平均4〜8⽇で発症
  • 主な症状 :激しい腹痛から数時間後には⽔様下痢になり1〜2⽇後に⾎性下痢を発症
  • 特徴 :溶⾎性尿毒症症候群(HUS)や脳障害を併発することがあり、HUSの場合は重症化して死に⾄ることがある

4位:ウエルシュ菌

発生人数:7,909人
ウエルシュ菌による⾷中毒の概要は以下のようなものです。

  • 分類 :細菌性
  • 原因食品 :肉類、魚介類、野菜を使用した煮込み料理での発生が多い
  • 潜伏期間 :6〜18時間(平均10時間)で発症
  • 主な症状 :腹痛、下痢
  • 特徴 :特に下腹部のはりが多く出るが症状は軽度

5位:サルモネラ属菌

発生人数:3,478人
サルモネラ菌による⾷中毒には以下のような症状があります。

  • 分類 :細菌性
  • 原因食品 :卵(加工品を含む)、食肉調理品(特に鶏肉)、ウナギやスッポンなど
  • 潜伏期間 :6時間〜72時間で発症
  • 主な症状 :腹痛、下痢、おう吐、発熱(38℃〜40℃)

食中毒事件のランキング

食中毒事件の原因ランキングは以下のようになります。
ランキングは病因物質別にみた事件数で過去5年間(2017年~2021年)の総数によります。

【食中毒事件の原因ランキングと事件数】

1位 アニサキス(寄生虫性) 1,756件
2位 カンビロバクター・ジェジュリ/コリ(細菌性) 1,261件
3位 ノロウイルス(ウイルス性) 853件
4位 植物性自然毒(自然毒性) 199件
5位 ウエルシュ菌 134件

出典:厚生労働省【食中毒 – 統計資料, 厚生労働省(過去の食中毒発生状況)(病因物質別発生状況)】

食中毒事件は上位1~3位が例年多く発生する原因物質で4位以下と大きく異なります。
上位3件の食中毒の原因物質は特に注意が必要です。

以下に食中毒事件の起こりやすい状況についてそれぞれ簡単に説明します。

【アニサキス】
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を食べることで食中毒を起こします。
生鮮魚介類を家庭内で非加熱で提供もしくは不十分な加熱処理で食べることが原因です。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
総数 64 80 94 84 86 85 76 75 93 100 80 83
細菌 10 15 21 25 27 40 39 42 49 40 29 24
ウイルス 30 34 31 16 14 7 3 2 3 3 9 23
寄生虫 18 27 36 33 37 32 28 23 29 41 30 29
自然毒 4 2 5 8 6 3 3 3 9 13 8 4
化学物質 1 1 0 1 1 2 1 2 1 1 2 1
その他 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0
不明 1 1 1 1 1 1 1 3 2 2 2 2

出典:厚生労働省【食中毒 – 統計資料, 厚生労働省(過去の食中毒発生状況)(病因物質別発生状況)】

過去5年間の病因物質別月別食中毒発生件数(平均値)からは以下のことがわかります。

  • 細菌性の食中毒は梅雨時期(5月~6月)と夏(7月~9月)に増加傾向
  • ウイルス性の食中毒は冬(12月~3月)に発生が顕著
  • 自然毒による食中毒は春や秋に多く発生の傾向
  • 寄生虫による食中毒は年間を通して発生

したがって、食中毒は季節に関わらず日頃からの予防が大切です。

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食中毒の原因ランキングのまとめ

ここまで食中毒の原因ランキングについてお伝えしてきました。
食中毒の原因ランキングについての要点を以下にまとめます。

  • 食中毒の原因ランキングはノロウイルス、カンピロバクター、その他の病原大腸菌、ウエルシュ菌、サルモネラ菌の順
  • 食中毒事件のランキングはアニサキス、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ、ノロウイルス、植物性自然毒、ウエルシュ菌の順

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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