接客業から全くの未経験でこの業界に飛び込んだ介護職N.Mさんと、急性期病院から介護施設へ転職した看護師のM.Mさん。異なるキャリアから介護施設にたどり着いた二人が見つけた、この仕事の本当の魅力とは?「一緒に日常を過ごす」という介護の本質、そして職種を超えた連携が生み出す温かな職場環境について、現場のリアルな声をお届けします。

N.Mさん(介護職)
接客業から転職し、ファミニューで介護職として12年目。介護福祉士資格を保有。小規模施設で一人ひとりと向き合える環境に魅力を感じ、入居者と楽しみながら日常を過ごすことを大切にしている。

M.Mさん(看護師)
看護専門学校卒業後、大型医療センターで急性期看護に従事。8年前にファミニューへ入社。子育てと仕事を両立しながら、介護職との連携を重視し、施設全体のケアの質向上に取り組んでいる。
入社して初めて知った「介護」の実態。
N.Mさん
私はもともと接客業をしていたんですが、MCSで働いている友人の勧めで介護業界に飛び込みました。転職先の候補が友人に紹介された1社(MCS)だけでは不安だったので、自分でも求人を探して第二候補にしていたところがあったのですが、よくよく見たらそれもMCSだったんです。
M.Mさん
すごい偶然!求人内容にも魅力を感じたということですよね。
N.Mさん
人数が少ない施設という点と、家からそんなに遠くない点が魅力でした。M.Mさんはどうでした?
M.Mさん
私はもともと大きな医療センターで看護師をしていたんですけど、結婚・出産を経て夜勤が難しくなったことが転職を考え始めたきっかけです。急性期病院では夜勤ができないと戦力外になってしまうので。

N.Mさん
病院と介護施設では、同じ看護師でも違いはあるんですか?
M.Mさん
やっぱり全然違いますね。病院は看護師が24時間いますから、退勤時には他の看護師へ引継ぎができます。でも、うちは日中しか看護師がいないので、夜間はオンコール対応。夕方に体調を崩される方が多いので、家に帰ってからも気になってしまいます。病院とは感覚が違うのかなと思います。
N.Mさん
働いてみないと気づけない違いってありますよね。私はMCSに入社する以前は、介護の仕事に対して「若くしてする仕事じゃない」というイメージがあったんです。若い時って色々な選択肢がありますから、介護は年齢を重ねてからでもいいかなっていうのと、介護自体があまり身近なものではなかったので。
M.Mさん
全くの未経験で入社して、意外だったことやこれまで思っていたイメージとのギャップはありましたか?
N.Mさん
私は介護の知識がない分、ギャップは特になかったです。でも、世間の方のイメージとは違う部分もあるんじゃないかなと思います。介護職ってお世話をしてあげる仕事と思われがちですけど、実際は何でもやってあげるという感じではなくて、一緒に「日常」を過ごすことなんですよね。「自分でできることはやりたい」という入居者様も多いので、洗濯物をたたんでいただいたり、包帯の交換を手伝っていただいたり、一緒に何かをやることが多いです。
M.Mさん
やりたいことがあれば一緒にやるっていうスタイルですよね。看護師の私から見ても介護職の方は非常によく声がけをしているなと感じてます。

この仕事を長く続けられた秘訣は?
M.Mさん
すごくいいなと思ってるのは、とにかく看護師と介護職の仲がいいこと。看護師だからこれはやらない、介護職だからこれはやらない、というのではなく、コミュニケーションを取りつつ助け合いながら仕事をしている感覚が強いです。
N.Mさん
だからうちは長年働いている人が多いのかもしれませんね。スタッフも、入居者様も、長い人が多いので信頼関係も強いです。

M.Mさん
介護職のみなさんが、何でも言ってくれるのがありがたいです。ちゃんと意見を言ってくれて、それに対して私も思ったことを答えられるので、本当にいいコミュニケーションが取れていると感じます。
N.Mさん
看護師さんが常駐していない施設もあるので、M.Mさんがいてくれることが心強いです。「〇〇さん、体調悪そうだな」と気づけるのは一番近くにいる介護職ですが、看護師の判断で医師に連絡した方がいいとか、適切な指示を出してくれるので安心です。
仕事をしていて楽しいと感じる瞬間は?
M.Mさん
N.Mさんはいつも、楽しそうにイベントの準備をしていますよね。
N.Mさん
イベントごとは日常と違うので、やはり盛り上がります。もちろん入居者様に楽しんでいただくのが第一なんですけど、スタッフも一緒に楽しむことが大事ですからね。
M.Mさん
ちょっとした衣装をつくってみたり、ダンスを一緒に練習したり、みんな楽しそうにしているなと思っていつも見ています。

N.Mさん
イベントに使う小道具づくりは入居者様にも手伝っていただくので、準備も全員参加型です。身体の状態は人それぞれですから、一人ひとりに合った工夫を凝らして、全員が同じように楽しめるイベントを意識しています。
M.Mさん
この間のおやつレクでは、かき氷の機械を1台借りて、各フロアを回って削りたてのかき氷を配り歩いていましたよね。あれもすごく楽しそうでした!シロップかけ放題、というのもよかったですよね。
N.Mさん
食べ物系のレクは盛り上がりますね!みんなでフルーツポンチをつくったときも、飾り付け用の具材を乗せ放題にしたら、たくさんの具材でものすごく豪華なフルーツポンチをつくる方もいて、驚いてしまいました(笑)。みんな一緒に楽しめる、というのが一番のやりがいですね。

「介護の仕事」を選ぶか迷っている方へ
N.Mさん
介護の仕事って、福祉の精神がなければできないって思われがちですが、実際は違うんですよね。病院と違って介護施設は生活の場なので、入居者様と一緒に日常を楽しむことができれば、それでいいんです。
M.Mさん
そうですね。私も入居者様の生活におけるニーズを叶えていきたいって思っています。
N.Mさん
仕事は大変なこともありますが、うちは入居者様ともスタッフ同士も、人間関係が非常にいいので楽しく働けるんじゃないかなと思います。
M.Mさん
未経験の方もたくさん入ってきているので、不安なことはなんでも質問ができる環境ですよね。みんな「初めてだったらこういうことも分からないよね」というのが分かっていますから。
N.Mさん
私もまったくの未経験で入社して、12年も続けられたのは、この環境があったからこそだと思います。迷っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいですね。