ホスファチジルセリンは、人の脳や神経組織に豊富に含まれているリン脂質の一種になります。
ホスファチジルセリンにはどのような効果があるのでしょうか?
ホスファチジルセリンはどのような食べ物に多く含まれているのでしょうか?
この記事では、ホスファチジルセリンについて解説しながら、ホスファチジルセリンの健康効果やホスファチジルセリンを含む食べ物などについてご紹介します。
- ホスファチジルセリンとは
- ホスファチジルセリンの効果
- ホスファチジルセリンを含む食べ物
ぜひ、最後までご覧いただき、ホスファチジルセリンによる健康づくりの参考にしてください。

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ホスファチジルセリンとは?

ホスファチジルセリン(PS)は、リン脂質の一種になります。
ホスファチジルセリンは、人の脳や神経組織に豊富に含まれています。
ホスファチジルセリンは、脳に多く存在しているため、脳の栄養素とも呼ばれています。
ホスファチジルセリンは、
- 脳の機能改善
- アルツハイマー病の改善、進行遅延
- ストレス緩和
などに効果・効能があると近年注目を集めています。
ホスファチジルセリンの存在は100年以上も前から確認されていました。
しかし、頭蓋の成分として初めて抽出されたのは、約50年前のことになります。
脳の神経細胞膜は、
- 細胞内への栄養素の取り込みと老廃物の排出
- 細胞内外へのイオンやシグナルの通路
- ホルモンや神経伝達物質の放出
- 細胞の動きや形状変化
- 細胞間のコミュニケーションや認識
- 細胞成長の調節
などに関係しています。
ホスファチジルセリンがこれらの神経細胞膜の機能に密接に関係していることが明らかになっています。
ホスファチジルセリンは、神経伝達や情報交換などの脳細胞の機能を制御する役割を担っているといわれています。

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ホスファチジルセリンの健康効果

ホスファチジルセリンには、どのような効果があるのでしょうか?
ホスファチジルセリンの健康効果について詳しく見てみましょう。
脳機能を改善する効果
ホスファチジルセリンは、脳の細胞膜を構成しているリン脂質の一種になります。
食物由来のホスファチジルセリンは、一度分解されてから脳内に入ります。
その後、脳内で再合成されることで脳の栄養になります。
再合成されたホスファチジルセリンは、血管壁や赤血球の細胞膜を柔らかくし、血流を改善する働きがあります。
この働きによって、脳細胞の新陳代謝が促進されます。
ホスファチジルセリンは、水になじみやすい性質を持っています。
そのため、細胞の内外両方に作用し、脳細胞の働きを強化する効果・効能が期待できるともいわれています。
また、ホスファチジルセリンは、脳細胞の膜を柔らかくし、脳細胞同士の情報伝達の機能を改善する働きもあります。
アルツハイマー病への効果
アルツハイマー病に対しても効果があるといわれています。
アルツハイマー病の患者に対して、ホスファチジルセリンを1日200~300mg、60日~6ヶ月間摂取させた結果、
- 認識力
- 記憶力
- 注意力
- 集中力
- 学習力
- 異常行動
などが改善されたという報告がされています。
アルツハイマー病の原因は明らかとなっていませんが、脳の血流が良くなることで改善の方向へ向かうともいわれています。
ホスファチジルセリンは、
- 細胞膜を柔らかくして、血流を改善する
- シナプスの働きもサポートする
などから、アルツハイマー病に非常に効果的だと考えられています。
ストレス緩和効果
ホスファチジルセリンは、ストレスの緩和効果もあるといわれています。
ホスファチジルセリンを神経症を有する男性を対象に摂取させた結果、摂取させた群のストレス度合いが少ないことが明らかになっています。
ホスファチジルセリンは、セロトニンなどの気持ちを落ち着かせるための神経伝達物質の分泌を促す作用があると考えられています。

ホスファチジルセリンを含む食べ物

ホスファチジルセリンは、体内で合成される成分になります。
しかし、ホスファチジルセリンは一部の食べ物にも含まれています。
ホスファチジルセリンは食べ物の中では、牛の脳やレバーに多く含まれています。
しかし、牛の脳を摂取することは、やや現実的ではありません。
ホスファチジルセリンを含む身近な食べ物について詳しく見てみましょう。
納豆などの大豆食品
ホスファチジルセリンは、納豆、豆腐、おから、きな粉などの大豆に含まれています。
大豆からホスファチジルセリンを摂取する場合は、必須脂肪酸が多く、コレステロールを含んでいないという特徴があります。
大豆は生のままでは消化酵素を阻害する働きがあるため、消化されにくいという特徴があります。
そのため、大豆を調理する際には水にしっかり浸して加熱することが必要です。
鶏肉や卵
ホスファチジルセリンは、鶏肉や卵にも含まれています。

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ホスファチジルセリンはいつ飲むのが良い?

ホスファチジルセリンは体内で合成される成分ですが、加齢とともに不足しがちになります。
そのため、サプリメントで補給することをおすすめします。
ホスファチジルセリンのサプリメントは、商品によって摂取量が異なります。
サプリメントとはいえ、用量をしっかり守りましょう。
ホスファチジルセリンのサプリメントを摂取するタイミングは、特に決まっていません。
食後に摂取することで、満腹感による眠気を軽減できるともいわれています。
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ホスファチジルセリン摂取の副作用について

ホスファチジルセリンのサプリメントを摂取することによる副作用はあるのでしょうか?
ホスファチジルセリン摂取に伴う副作用について詳しくみてみましょう。
胃の不調
ホスファチジルセリンを300mg以上の高濃度摂取で、まれに胃の不調がみられる場合があると報告されています。
しかし、経口摂取での副作用はほとんどみられず、適切な用量を摂取する範囲においては安全性が示唆されています。
サプリメントの効果は個人差があり、体質に合わないケースもあります。
サプリメントを服用後、いつもと違う症状がみられた場合はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。
不眠
ホスファチジルセリンを600mg以上の高濃度摂取で、まれに不眠がみられる場合があると報告されています。
しかし、経口摂取での副作用はほとんどみられず、適切な用量を摂取する範囲においては安全性が示唆されています。
サプリメントの効果は個人差があり、体質に合わないケースもあります。
サプリメントを服用後、いつもと違う症状がみられた場合はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。
医薬品との相互作用
ホスファチジルセリンのサプリメント服用時は、他の医薬品との飲み合わせに注意しましょう。
- アルツハイマー病の治療薬を服用している
- ADHDの治療薬を服用している
- 高血圧や糖尿病などの持病があり治療薬を服用している
方などは、他の医薬品との飲み合わせにより、効果に影響したり、副作用が生じやすくなる場合があります。
すでに他の医薬品を服用している方は、ホスファチジルセリンのサプリメントを服用前に医師に相談しましょう。

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ホスファチジルセリンとADHD

ADHDは多動性障害といわれ、脳の前頭葉で注意や行動を適切に抑制することができない障害になります。
障害の原因は特定されていませんが、中枢刺激剤がある程度症状を軽減させるともいわれています。
しかし、中枢刺激剤の長期使用による副作用が懸念されています。
ホスファチジルセリンをADHD児に1日200mg、2ヶ月間投与した研究があります。
その結果、ADHD症状とともにその構成要素である不注意、多動性、衝動性も有意に改善されることが認められました。
ホスファチジルセリンの摂取は、肉体ストレスの緩和作用があることが以上のことから明らかとされています。
ホスファチジルセリンのサプリメントは医薬品ではありません。
近年、子ども向けのホスファチジルセリンのサプリメントやグミも販売されています。
サプリメントの効果は体質などによっても左右され、すべて個人差があります。
副作用が出たり、体質に合わないケースもあります。
サプリメントを服用後、いつもと違う症状がみられた場合はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。

ホスファチジルセリンとうつ病

うつ病とは、精神症状とともに身体症状があらわれる病気で気分障害の1つになります。
うつ病の精神症状としては、
- 一日中気分が落ち込んで憂鬱な気持ちになる
- やる気が出ない
- 何をしても楽しめない
などがあります。
うつ病の身体症状としては、
- 眠れない
- 疲れやすい
- 体がだるい
- 食欲がない
などがあります。
ホスファチジルセリンは、コルチゾール濃度を下げ、脳の血流を回復させる効果があります。
コルチゾールは、精神ストレスや肉体ストレスの増加に伴って分泌されます。
そのため、うつ病の思考をすっきりさせるとともに脳細胞の死滅から保護する効果があるといわれています。
サプリメントの効果は体質などによっても左右され、すべて個人差があります。
副作用が出たり、体質に合わないケースもあります。
サプリメントを服用後、いつもと違う症状がみられた場合はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。

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肉体的ストレスの緩和にも有効

ホスファチジルセリンには、
- 脳機能を改善する効果
- アルツハイマー病への効果
- ストレス緩和効果
などがあるといわれています。
ホスファチジルセリンには、さらに肉体ストレスの緩和作用もあることが報告されています。
大豆由来のホスファチジルセリンを1日600mg、10日間摂取させた研究があります。
ホスファチジルセリンを摂取した群とプラセボ群で比較が行われました。
その結果、大豆由来のホスファチジルセリンを摂取した群の血中コルチゾール濃度の有意な低下が認められました。
ホスファチジルセリンの摂取は肉体ストレスの緩和作用があることが以上のことから明らかとされています。
肉体ストレス緩和作用は、アスリートやスポーツ愛好家にとっては身体パフォーマンスを向上させるための重要な要素といえます。

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ホスファチジルセリンについてのまとめ

ここまで、ホスファチジルセリンについてやホスファチジルセリンの健康効果、ホスファチジルセリンを含む食べ物などを中心にお伝えしてきました。
- ホスファチジルセリンとは人の脳や神経組織に豊富に含まれているリン脂質の一種である
- ホスファチジルセリンには脳機能を改善する効果、アルツハイマー病への効果、ストレス緩和効果がある
- ホスファチジルセリンを含む食べ物には大豆や鶏肉、鶏卵などがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



