目の病気には、白内障、緑内障などさまざまな病気があります。
中でも白内障の治療中で、自然治癒について考えている方もいるのではないでしょうか。
そもそも、白内障は自然治癒するのでしょうか?
白内障の治療や予防はどうすれば良いのでしょうか?
本記事では、白内障の自然治癒について以下の点を中心にご紹介します。
- 白内障は自然治癒するのか
- 白内障を治療するにはどうすれば良いか
- 白内障を予防する方法について
白内障の自然治癒について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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白内障とは

白内障とは、目の中のレンズの役割がある水晶体が濁る病気です。
水晶体は外から入ってきた光を屈折させて網膜にピントを合わせる働きをします。
水晶体が濁ると光が通りにくくなり、とても見えにくくなります。
白内障の原因の多くは加齢によるものとされています。
白内障患者のおよそ7割以上の方が、加齢による白内障といわれています。

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白内障は自然治癒するの?

白内障は自然治癒するのでしょうか?
白内障の自然治癒について解説します。
白内障は自然治癒しない
一度白内障になると、自然治癒することはありません。
そのため、治療が必要になります。
身の回りには、目に良いとされるサプリメントや食生活もあります。
しかし、あくまで白内障を予防するためであり、白内障を改善する効果はないとされています。
白内障は目薬で治療できる?
白内障の症状が軽度で、日常生活に支障がない場合は、目薬を使って進行を抑えます。
しかし、目薬による治療は、病気の進行を遅らせることはできますが、白内障は改善しません。
また、白内障の進行に伴って、緑内障も併発することもあります。
そのため、定期的に眼科を受診することが大切です。
白内障の治療方法

白内障の治療方法はどのようなことがあるのでしょうか?
以下で見ていきましょう。
白内障の手術方法
白内障の手術は濁った水晶体を取り除き、水晶体の代わりに人工の眼内レンズを入れます。
人工の眼内レンズは、長期間の安全性が確認されています。
そのため、一度手術すれば、白内障が再発することはありません。
手術を受けるタイミングは、病気が進行し日常生活に支障が出るようになった場合です。
治療が勧められる主な自覚症状は次のとおりです。
- 見えにくくなった
- かすんで見えたりするようになった
レンズの種類
レンズの種類は2つあります。
- 単焦点眼内レンズ
- 多焦点眼内レンズ
それぞれご紹介します。
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは、見たい距離にピントを合わせるように調節するレンズです。
ピントを合わせた距離の範囲内では、クリアな視界になります。
しかし、ピントが合っていない距離に対応するためには、手術後もメガネが必要になる可能性があります。
単焦点眼内レンズは
- 近視遠視で普段メガネなどをかけている方
- 精密な見え方を求める方
にお勧めです。
多焦点眼内レンズ
遠くから中間、近くの範囲まで単焦点よりも広い範囲にピントが合わせられます。
ピントが合う範囲は広くなりますが、単焦点と同じくピント調節する機能はありません。
そのため手術後も、メガネなどで視力の矯正が必要になることもあります。
多焦点眼内レンズは
- 遠近両用のメガネやコンタクトをご利用の方
- 裸眼で遠くも近くも見たい方
にお勧めです。
単焦点眼内レンズ、多焦点眼内レンズどちらのレンズにするかは、主治医と相談して決めましょう。

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白内障の主な原因

白内障の主な原因について
- 加齢
- 外的刺激
- 病気
- 遺伝
- 喫煙
などがあります。
それぞれ具体的にご紹介します。
加齢
白内障の主な原因は、加齢といわれています。
加齢により眼内の老廃物が蓄積してしまいます。
また、水晶体内部のタンパク質の酸化、糖化が原因で白内障が起こるとされています。
加齢白内障は、自覚症状がないことが多く、ゆっくりと進行します。
発症初期を含めた白内障が認められた割合は
- 50歳代で37~54%
- 60歳代で66~83%
- 70歳代で84~97%
- 80歳以上ではほぼ100%
と報告されています。
また、水晶体が濁る状態は、水晶体の細胞内のクリスタリンタンパクというタンパク質の異常変質によるものとされています。
クリスタリンタンパクは、本来はとても小さく水晶体の働きを邪魔することはありません。
しかし、クリスタリンタンパクを構成するアミノ酸が、ストレスを受けることで異常な大きさに成長します。
その結果、水晶体と通る光が目の奥に届かなくなることで、眩しく見えてしまいます。
外的刺激
外的刺激とは紫外線や放射線のことです。
紫外線や放射線が原因で白内障を発症します。
紫外線の量が多い赤道近くの地域では、白内障の発症率が高くなっています。
また、水晶体は放射線の影響を受けやすくなっています。
放射線に関わる仕事をする医療従事者は、白内障のリスクが高くなるといわれています。
そのほか、外傷などで水晶体に傷がつくことで白内障を発症することもあります。
たとえば、ボールが目にぶつかるなど、目に強い衝撃が与えられると発症します。
病気
糖尿病の方は、糖尿病ではない方と比べて、白内障になりやすいといわれています。
糖尿病は、血液中の血糖値が高くなる病気です。
血糖値が高い状態が続くと水晶体にも糖分が溜まり、濁る原因になります。
糖尿病があると白内障の進行も早くなり、30歳代で発症することもあります。
また、糖尿病があると適切な手術が受けられない可能性もあります。
さらに、術後の管理が難しくなったり、再発のリスクも高くなったりします。
そのほか、アトピー性皮膚炎の方は、白内障を併発する方が多いとされています。
通常、アトピー性皮膚炎は子どもに多い病気です。
しかし、大人になって再発したり、大人になって初めてアトピー性皮膚炎を発症したりすることもあります。
成人型のアトピー性皮膚炎の方は、白内障を発症するリスクが高くなります。
そのほか、ステロイド薬を長期間使っている方も白内障になる可能性があります。
遺伝
先天性白内障は、生まれつき水晶体が濁っていることで起こる白内障です。
原因としては次の2つが考えられます。
- 遺伝
- 母親が妊娠中に風疹を発症し、胎内で感染した
先天性白内障は症状の進行が緩やかなため、一般的に経過観察します。
赤ちゃんが白内障を患っている場合、自分で症状を伝えられません。
そのため、両親が病気に気づいてあげることが大切です。
先天性白内障には生まれたときから症状が出る場合と、成長過程で白内障が生じる場合があります。
そのほか、白内障を発症しやすい体質が遺伝する可能性も考えられます。
喫煙
喫煙する方は、白内障の発症率が高いといわれています。
はっきりとした原因は不明です。
タバコから発生する窒素酸化物が水晶体のタンパク質に悪影響を与えていると考えられています。
タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させることで血流障害が生じます。
タバコの煙にはビタミンCを壊す成分が含まれているため、目への栄養が減ってしまいます。
タバコを1本吸うと、およそ25~70mgのビタミンCが減るとされています。
白内障を進行させないために、禁煙するのがお勧めです。

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白内障を予防するには

白内障を予防するには
- 目薬を使う
- サングラスを使用する
- 食生活を改善する
- 運動する
- 禁煙する
などがあります。
それぞれ見ていきましょう。
目薬を使う
白内障の進行を抑制するために目薬を使います。
水晶体の濁りは、目薬で治ることはありません。
しかし、白内障の予防や進行を抑える目的で目薬を使用します。
目薬を使用することで、白内障の原因となるキノイド物質の成長を抑えます。
また、白内障の目薬は市販されているものはありません。
そのため、眼科を受診し医師から処方してもらいましょう。
サングラスを使用する
紫外線の量を減らすためにサングラスを使用しましょう。
水晶体の濁りの原因は、水晶体に含まれているタンパク質が酸化してしまうことで起こります。
酸化の原因には、紫外線が挙げられます。
水晶体は光を集める働きがあるため、紫外線を完全に避けることはできず活性酸素を発生させてしまいます。
水晶体の酸化を予防するために、目から入る紫外線をカットすることが有効です。
UVカット機能のあるサングラスや、サンバイザーや帽子などを用いると良いでしょう。
食生活を改善する
糖尿病の方では白内障のリスクが高くなるため、バランスの良い食生活が大切です。
また、水晶体はタンパク質の酸化により濁ってしまいます。
水晶体の酸化を防ぐために、抗酸化作用のある食べ物を摂るようにしましょう。
白内障の予防効果がある抗酸化物質には
- ビタミンC
- ベータカロチン・ルテイン
- ゼアキサンチン
などがあります。
抗酸化作用のある食べ物を以下の表にあらわしています。
| 栄養素 | 食べ物 |
| ビタミンC | いちご、レモン、ブロッコリー、緑茶(せん茶)、焼きのり |
| ベータカロチン・ルテイン | にんじんやほうれん草、ピーマン、かぼちゃ |
| ゼアキサンチン | ほうれん草などの緑色野菜、オレンジジュース、とうもろこし、柿、ブロッコリー |
そのほか、ポリフェノールやビタミンEなどにも抗酸化作用があります。
ぜひ、意識して摂取しましょう。
運動する
適度な運動は、血流が改善され白内障の予防にもつながるとされています。
血流が悪い状態は、さまざまな病気の原因となり、白内障の原因にもなります。
適度な運動で血流が改善されると、酸素や栄養の供給が活性化します。
また、溜まっていた老廃物も排出されやすくなります。
目には多くの毛細血管が存在しているので、血流の改善は目の老化予防につながります。
禁煙する
喫煙は、白内障の発症リスクを上昇させてしまいます。
そのため、禁煙することで白内障の発症リスクを下げられます。
喫煙すると、ニコチンが毛細血管を収縮させてしまい血流障害が起こります。
その結果、目の血流が悪くなり、白内障のリスクが高まります。
喫煙している方は、禁煙することで白内障リスクを下げられます。

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白内障のチェック項目

以下の白内障のチェック項目を確認しましょう。
- 目が見づらくて、不自由を感じる
- 片目ずつで見え方を比べると、左右の差が大きい
- 明るい場所や日差しの強い場所にいると、とてもまぶしく感じる
- 目がかすんで疲れやすい(霧がかったように見える)
- 視界が薄暗く感じる
- 片目で見たときに、物がダブッて見える(二重とか三重に見える)
- 近くの物が見えやすくなった(老眼鏡が不要になった)
- 眼鏡を替えても見づらい(眼鏡を作れなかった)
- 見え方に異常はあるが、目に痛みや充血はない
- 年齢が50歳以上である
上記の項目に2~3つ以上当てはまる方は、白内障の可能性があります。
眼科を受診して検査をおすすめします。

白内障は再発する?

白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き眼内レンズを入れています。
基本的に白内障の手術は、一度受けたら改善する病気です。
そのため、白内障は再発しません。

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白内障と緑内障の関係性

白内障を放置することで緑内障の併発リスクが高くなります。
白内障は目の中の水晶体が濁る病気です。
緑内障は視神経に障害が起こる病気です。
原因は異なりますが、白内障と緑内障は視機能を低下させる病気です。
進行性の病気なので、放置することで失明になる恐れがあります。
また、放置するほど治療が難しくなることもあるので、早期発見が大切です。

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ツボ押しによる白内障予防

ツボ押しによる白内障予防には、「晴明(せいめい)」と呼ばれるツボがあります。
晴明は目頭より内側、やや上の鼻根部の小さなくぼみです。
3秒ほど押し、1秒休みを2~3回程度繰り返します。
また、強く押し過ぎず、軽く添える程度にしましょう。
白内障だけでなく、緑内障や疲れ目にも効果があります。

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目の健康に対する日本人の意識

世界6カ国を対象に実施した「目の健康に関する意識調査」があります。
調査の結果、年に1回の眼科検査をしている方の割合は6カ国全体で半数以下でした。
また、日本では2人に1人が2年以上眼科検査していないという結果となりました。
日本人は他国と比べると、目の健康に対する意識が低いということがわかります。
視力が低下している、目がかすむなどの症状がある場合は白内障の疑いがあります。
早期発見・早期治療するために、40歳以降は1年に1回眼科検診を受けましょう。

白内障の自然治癒まとめ

今回は、白内障の自然治癒の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 白内障になると自然治癒することはなく、治療が必要になる
- 治療方法は、水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを入れる白内障手術がある
- 白内障を予防するには、目薬を使う、サングラスを使用する、運動するなど
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


