当社は、1月27日に神奈川県の立花学園高等学校の3年生、約360名を対象に、「認知症教育の出前授業」を行いました。このたび、学校側から、「これから社会で活躍していくために、教養を身につけ、社会課題について考えるきっかけになれば」というご依頼をいただき、実施することとなりました。

2022年時点で、高齢者の約3.6人に1人が認知症か軽度認知障害(MCI)と推計※1されるなど、自分の家族や大事な人が認知症になる可能性も十分にあります。しかし、まだまだ認知症に対する偏見や誤解があり、認知症を特別なものとして孤立や孤独を招いているのが実態です。この先の地域社会の未来を担う子どもたちとともに「認知症」について考え、一人でも多くの方に「認知症」を正しく知ってもらうことで、誰もが暮らしやすい社会を創りたいという想いから本取り組みを行っています。
※1 出典:「認知症施策推進基本法 令和6年12月発表」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf)
授業では、日本の「高齢者の数と割合」や「物忘れとの違い」、「認知症になったらどういうことに失敗してしまうのか」などをお伝えし、認知症について理解してもらいました。生徒たちにも「実際に3.6人に1人が認知症となった状態」はどんな状態かを体験してもらい、他人事だった認知症を自分事として考えてもらいました。
認知症のある方は記憶力の低下から、毎秒「不確かさ」で「不安」だらけです。まだまだ認知症のある方が生活しづらい地域社会の中で、「不安」を「安心」に変えるために、必要な声かけや対応方法なども一緒に考えてもらいました。
私たちは、目に入ってくる数多くの情報の中から、能動的に行ったもの、かつ「重要」というフラグや付箋をつけたものだけをエピソードとして記憶します。そのため、街中で認知症のある方や困っている人に対しても、自分から能動的に「認知」しないと気づかない可能性があります。生徒たちには、「認知は能動的に行い、困っていそうな人がいたら、『どうしたの?』『大丈夫?』と声をかけてあげられる人になってほしい」と伝えました。
■「見て見ぬふりをせず、勇気を出して」 自分たちにできることを
・認知症になった時点で何もかも諦めなければならないと思っていたが、「その人の当たり前は取り戻せる」という言葉を聞き、どんな状況でも諦めずに行動すればどうにかなると分かった。
・認知症のある方は不安や混乱の中にいることが多く、周囲の優しい声かけが大きな支えになると知った。一声かけるだけでもその人の安心につながると分かった。
・今日の授業を通して、認知症や介護は特別な人だけの問題ではなく、誰にとっても身近なことだと感じた。もし困っている高齢者や認知症のある方を見かけたら、見て見ぬふりをせず、勇気を出して声をかけたい。
・今回の授業で学んだ認知症についての正しい理解を家族に共有し、家族がもつ認知症に対するイメージや偏見を少しでも変えたいと思った。
・偏見や誤解をなくすために、SNSなどで良い部分や実際の様子を発信していくことが必要だと思った。
・介護の仕事は、単に身の回りの世話をするだけでなく、相手の気持ちに寄り添い、不安を和らげる「人の心を支える」やりがいのある仕事というイメージに変わった。
・介護職のやりがいや重要性を学び、これから先、さらに必要不可欠で、重要な役割を果たす仕事になるというイメージを持った。介護業界は人手不足という大きな問題があるので、より一層介護の魅力や必要性をみんなに気づいて欲しいと思った。
■講師
杉本浩司
メディカル・ケア・サービス(株)
品質向上推進部長/事業支援部長/コーポレートコミュニケーション部長
出前授業で講師を務めるのは、“日本一かっこいい介護福祉士”として、講演回数延べ1,300回、聴講者数延べ7万人超の実績がある杉本浩司。国家資格介護福祉士の上級資格である認定介護福祉士策定の際は、180万人の介護福祉士から「唯一の人物モデル」として幹事委員に選ばれる。

当社の認知症教育の出前授業について
https://www.mcsg.co.jp/features/initiatives/dementia_education/
企業向けの認知症の出前講座について
https://www.mcsg.co.jp/news/demaejugyo_company/