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認知症ケア実践・研究報告会

Dementia Care Symposium 認知症ケア実践・研究報告会

当社は、1999 年の設立以来、グループホーム「愛の家」を全国で展開し、認知症ケアの専門性を追究し続けてきました。
当報告会は、認知症ケアの取り組みや日々の成果を検証・共有する場として、年に一度開催しています。全国の事業所で実践されている事例の中から、特に広く共有すべきとして推薦された国内外の事業所がケアの実践事例を発表します。

認知症ケア実践・研究報告会について

全国で予選会を実施し、その中から選ばれた事業所が全国の各ブロックに分かれて2 次予選を実施。2次予選で、特に優秀であり、全国的に共有すべきとして推薦された事業所が全国大会で発表を行います。

認知症ケア実践・研究報告会について

発表事例

  • 2025
  • 2024
  • 2023
  • 2022
  • 愛の家グループホームことづか(岐阜県岐阜市)

    壁☆DINDING ~言葉と文化の壁を越えて~

    インドネシア出身の外国人スタッフとして日本の介護現場で直面した、「日本語」「文化」「コミュニケーション」という3つの見えない壁に着目。事業所全体による介護記録の漢字記載指導や自国料理を振る舞う「食万博」の開催、礼拝へのシフト配慮といった相互理解の支援を受ける中で、ご利用者の「大丈夫」の裏にある真意を汲み取る重要性に気づく。
    独自に介護用語翻訳リストを作成して後輩の育成や相談役に尽力し、イベントリーダーへの就任や地域交流の創出へと発展。国籍や文化の違いを乗り越えて多文化共生と質の高いケアを実現した取り組み。

  • 愛の家グループホーム高岡美幸(富山県高岡市)

    私らしい生き方 ~私はわたし~

    転落事故により高次脳機能障害および若年性認知症と診断された47歳のご利用者に対し、スタッフ側の戸惑いから特別視や管理的な関わりになっていた現状に着目。入浴時の対話を通じてご本人の生活習慣やマラソン等の生活歴を深く知り、全スタッフで「自分史」を作成して「対等な一人の人」として向き合う姿勢へと転換。「やりたいことリスト」を起点に、夜勤スタッフへの差し入れ購入など本人の意思に基づく自立支援を実践。研究報告会へのご本人登壇と「障がいがあっても私はわたし」というメッセージの発信を通じて、自分らしい生き方の実現を支えた取り組み。

  • 中国事例・成都「楓樹苑」(中国四川省成都市)

    車いすとさようなら! 自由な生活へ

    アルツハイマー型認知症の進行により移動・食事ともに全介助となり、家庭介護が困難となって入居された83歳のご利用者。ご家族の「孫の結婚式に参加してほしい」という強い願いを受け、明確な目標を据えた自立支援ケア計画を再構築。当初の抵抗や意欲低下に対し、元体育教師という生活歴に着目した太極拳や歩行訓練、結婚式を意識した声かけや食事環境の工夫を導入。自立歩行や自力摂取を獲得し、結婚式当日は立って親族を迎えご自身で食事を楽しまれるなど、当たり前の生活とご家族の夢を実現した取り組み。

  • 愛の家グループホーム大阪都島中通(大阪府大阪市)

    都島のとある一日 ~記録はその人が生きた証

    食事や排泄など業務的な記録にとどまり、ご利用者一人ひとりのエピソードや会話を十分に記録できていなかった現状に着目。何気ない日常の関わりに目を向け、日々の出来事や表情を介護ソフトの「一言イベント」へリアルタイムに記録する体制へと転換。さらに蓄積した記録を活用し、写真や温かなエピソードを添えた毎月のお手紙等を通じてご家族へ日常の姿を発信。面会時の会話促進やご家族からの感謝の手紙、CSアンケート回答率100%の達成へとつながり、ご家族との距離を大きく縮めた取り組み。

  • 愛の家グループホーム石岡青柳(茨城県石岡市)

    ひもとく! ~自己実現のその先へ~

    ご利用者の心理的背景や生活環境に着目した、多角的アセスメントの実践。暴言・暴力や強い収集癖により他者との関わりが難しかった男性ご利用者に対し、意思を尊重した個別ケアを導入。収集物の「見える化」や適切な声かけにより行動・心理症状(認知症の中核症状にあたる記憶障害などに加えて現れる症状)の軽減、他のご利用者との関係性も改善。また地域交流会への参加や得意料理のそばの振る舞いによって、自己実現へとつなげた取り組み。本大会「最多得票賞」受賞。

  • 愛の家グループホーム川越的場(埼玉県川越市)

    MATOBA de Hot STATION

    昨年度実施した水分摂取を促進する「MATOBAドリンクバー」の発展として、ご利用者が自分で選べる楽しさを体感できるよう、事業所内にコンビニ風スペースを設置。日用品や日替わりデザート、わっぱ弁当などをラインナップに加えることで、生活の中で「選ぶ」体験を増やし、自立支援を促進。買い物の動作を通じて自然な運動を促すとともに、スペース内に食事コーナーを設けることで、家族や地域住民との交流の場としても機能。日常の中に楽しみとつながりを生み出した取り組み。

  • 愛の家グループホーム板橋小茂根(東京都板橋区)

    ニヤリ・ホットの視点の重要性 ~わくわくする介護がここにある!~

    介護現場での事故防止等のための「ヒヤリ・ハット」だけでなく、前向きな気づきを大切にする「ニヤリ・ホット」を、ご利用者だけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションにも活用。さらに、ご利用者一人に焦点を当てる「主役の日」を設け、日々の生活の中で見逃されがちな優しさや配慮に気付く力を養った結果、あるご利用者の脳梗塞の兆候を早期に発見し、命を守ることができた取り組み。

  • 中国事例(天津・広州)

    天津「MCS 中福中新生态城認知症センター」/広州「祺美頤養」

    天津の認知症専門施設では、聴力の低下によりコミュニケーションに困難を抱え、暴言・暴力の見られたご利用者に対し、4つの具体的な対策を講じたケアを実施。その結果、他のご利用者との交流が生まれ、笑顔で穏やかに過ごせる時間が増加した取り組み。
    一方、広州の有料老人ホームでは、ご夫婦で入居されたご利用者に対し、多職種が連携したケアプランを作成し、心身の安定とご夫婦の関係性改善を実現。地域や文化の違いを越えて展開された、多様性を尊重した取り組み。

  • 愛の家グループホーム川越的場(埼玉県川越市)

    ―利用者が楽しい工夫を MCS版自立支援ケア―

    事業所内をDIYし、オリジナルのドリンクバーを設置することで、当社が「MCS版自立支援ケア」の導入から注力している水分摂取を促進。視覚的にご利用者の飲む意欲を向上させることや、気分転換のため環境を変化させたことで、ご利用者の自発的な水分摂取と水分量の増加につなげた取り組み。

  • 愛の家グループホーム横浜菅田(神奈川県横浜市)

    ―自立支援ケアによる身体状況の改善―

    事業所内に運動機器を導入し、日々ご利用者の運動に力を入れている当事業所で、入居前、転倒・転落が頻発していたご利用者を対象に、身体状況からそれぞれに合ったSIDE別運動プログラム(当社オリジナルプログラム)を実施。歩行練習や座位・立位プログラムなどを実施したところ、下半身の強化や筋力・柔軟性の向上、姿勢の改善、歩行の安定につながった取り組み。

  • 愛の家グループホーム勝山野向(福井県勝山市)

    ―諦めないご利用者の思いを実現―

    ご利用者の思いをくみ取り、その実現を行った昨年の発表から、「当たり前の生活の追究」として、ご利用者の「恩返ししたい」「人の役に立ちたい」という気持ちに着目。
地域の集会に参加した際に得た農業の人手不足という情報から、農業経験のあるご利用者とともに農作業に参加し、地域の皆さんと活動を行った他、近所の小学校から福祉教育のご依頼があった際に、子ども好きなご利用者ご本人に登壇いただくなど、「人の役に立ちたい」というご利用者の希望をさらに追及・実現した取り組み。

  • 愛の家グループホームなかしべつ(北海道標津郡中標津町)

    ー認知症ケア拠点としての多機能化ー

    訪問介護を拒否して家に閉じこもる方に、愛の家のデイサービスの利用を打診するため初訪問。家の中はゴミ屋敷状態でデイサービスへのお誘いも激しく拒否。その方の生活環境の改善のため、事業所が、お食事のお誘いなどコミュニケーションを重ねるなかで、次第に心を開いてくださるように。ご利用者の生活環境だけでなく、地域や人間関係等の改善にもつながった取り組み。

  • 愛の家グループホーム弥富(愛知県弥富市鯏)

    ―ご利用者全員の命を守るため、現実的で具体的な災害対応―

    昨年、南海トラフ地震の発生確率が 40 年以内に 90%と情報修正されました。行政のハザード情報は、健常者を対象とした想定であることから、認知症のあるご利用者全員が避難する方法を再考することに。認知症災害時支援事業モデルへ申し込みし、愛知県立医学博士の清水教授の講義を事業所全員が受講するなど、現実的で具体的な災害対応に向けた取り組み。

  • 愛の家グループホーム大阪都島中通(大阪府大阪市)

    ―コロナで失った笑顔と元気の取り戻し作戦―

    新型コロナウイルス感染症のクラスター発生によるご利用者の認知症状の悪化やご逝去で、スタッフの心身の疲弊も増加。そんな状況下、「取り戻し作戦」として、水分・運動・食事・排泄など基本のケアとレクリエーションの徹底、重症のご利用者には個別プランを実行。食事介助が必要になり立位が困難、看取り宣告されたあるご利用者には、筋力強化の運動プログラムを組み、手で持ちやすい食品・栄養補助食品などの提供を実施。すると普通食に戻り、立位保持ができるまでに回復。他の重症のご利用者も個別プラン実行後に回復し、3か月後にはイベントができるまでに事業所全体が回復した取り組み。

  • 蘇州康養美邸 認知症センター(中国蘇州市)

    ―中国も日本も同じ。諦めないケア―

    施設に入居されたあるご利用者。日中は傾眠傾向で身体機能も衰え、肺炎の頻発や排せつの失敗も多い状況。いざケアにあたろうとすると、ご家族は「自立支援ケア」に否定的。本人の裏にある想いを引き出し、ご家族には、ケアの重要性を繰り返し説明したことで理解が得られ、水分・運動を中心としたケアを実施。医療との連携による減薬にも取り組んだことで、身体機能の低下による頻尿や夜間不眠・心臓機能の低下という悪循環が回復し、肺炎も軽減。歩行器なしでの歩行も可能に。ご本人の笑顔が戻り、状態の回復が見られた取り組み。