当社は、2026年10月6日、青森県青森市立合浦小学校の4~6年生約60名を対象に、「総合的な学習の時間」の一環として、「認知症教育の出前授業」を行いました。なお、同校での本授業の開催は今回が初めてです。

2022年時点で、高齢者の約3.6人に1人が認知症やその予備軍(MCI)と推計※1されており、自分の家族や大事な人が認知症になる可能性も十分にあります。しかし、まだまだ認知症に対する偏見や誤解があり、認知症を特別なものとして孤立や孤独を招いているのが実態です。
そこで当社は、未来を担う子どもたちとともに「認知症」について考え、誰もが暮らしやすい社会を創りたいという想いから、この活動を続けています。
今回、「地域の高齢化が進むなかで、高齢者や認知症のある方とどう関わればよいのか、自分たちにどのような手助けができるのかを考える機会になれば」という同校の想いを受け、実施に至りました。
2025年時点の青森市の高齢化率は34.4%※2と、全国平均29.4%※3を大きく上回っています。青森市では、高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した暮らしができるよう、地域ぐるみの見守り・支え合いを推進するとともに、チームオレンジ※4の活動を広げることや「認知症ケアパス」※5の周知・啓発等、認知症の予防・早期対応を推進するとしています。※6
※1 出典:「認知症施策推進基本計画 令和6年12月」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf
※2 出典:「令和7年国勢調査人口等基本集計ー青森県の概要」(青森県総合政策部統計分析課)
https://opendata.pref.aomori.lg.jp/dataset/2498.html
※3 出典:「令和7年国勢調査 人口等基本集計」(総務省)
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/kekka/pdf/summary_01.pdf
※4 チームオレンジ:地域において認知症のある方や家族の困りごとの支援ニーズと認知症サポーターをつなげる仕組み(青森市総合計画 基本構想・前期基本計画)
※5 認知症ケアパス:認知症の発症予防から人生の最終段階まで、本人の容態に応じ、相談先や、いつ・どこで・どのような医療・介護サービスを受ければよいのか、その流れをあらかじめ標準的に示したもの
(出典:厚生労働省 老健局「認知症ケアパス」資料 https://www.mhlw.go.jp/content/000686391.pdf)
※6 出典:「青森市総合計画 基本構想・前期基本計画」(青森市)
https://www.city.aomori.aomori.jp/_res/projects/default_project/_page/001/008/860/p077-p132.pdf
授業では、日本の「高齢者の数と割合」や「物忘れとの違い」、「認知症になったら、どういうことに失敗してしまうのか」などをお伝えし、認知症について理解してもらいました。子どもたちは「親など自分の大事な人が認知症になる可能性もある」ということを、他人事だった認知症を自分事として考える時間となりました。
認知症のある方は記憶力の低下から、毎秒「不確かさ」で「不安」だらけです。まだまだ認知症のある方が生活しづらい地域社会の中で、「不確かさ」を「確かなもの」にし「不安」を「安心」に変えるために、必要な声かけや対応方法なども一緒に考えてもらいました。
私たちは、目に入ってくる数多くの情報の中から、能動的に行ったもの、かつ「重要」というフラグや付箋をつけたものだけをエピソードとして記憶します。そのため、街中で認知症のある方や困っている人に対しても、自分から能動的に「認知」しないと気づかない可能性があります。児童たちには、「認知は能動的に行い、困っていそうな人がいたら、『どうしたの?』『大丈夫?』と声をかけてあげられる人になってほしい」と伝えました。
<子どもたちからの感想>
・授業を聞いて、私たちの普段の生活とほとんど違いがないと気付いた。
・介護の仕事に対して、元々はあまり興味がなかったけど、授業を聞いて「やってみたい」という気持ちになった。
・介護は、認知症のある方みんながまた元の生活に戻れるように頑張っている素敵な人たちだと思った。
・自分の両親が高齢になったときに介護してあげたいと思った。
・小学生でも取れる介護の資格があるといい。認知症サポーター養成講座を受けたり、オレンジリングをつけて活動したい。
・困っている人がいたら、「どうしたんですか?」など優しく声をかけてあげたい。
杉本浩司
メディカル・ケア・サービス株式会社
品質向上推進部長/事業支援部長/コーポレートコミュニケーション部長
出前授業で講師を務めるのは、“日本一かっこいい介護福祉士”として、講演回数延べ1,300回、聴講者数延べ7万人超の実績がある杉本浩司。国家資格介護福祉士の上級資格である認定介護福祉士策定の際は、180万人の介護福祉士から「唯一の人物モデル」として幹事委員に選ばれました。

当社の認知症教育の出前授業について
https://www.mcsg.co.jp/features/initiatives/dementia_education/
企業向けの認知症の出前講座について
https://www.mcsg.co.jp/news/demaejugyo_company/