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健達ねっと>特集カレンダー>2月22日はKAiGO PRiDE DAY

2月22日はKAiGO PRiDE DAY

はじめに:2月22日、日本から世界へ発信する「新しい介護」

2月22日。カレンダーのこの日付を見て、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

「2(ニャン)2(ニャン)2(ニャン)」の語呂合わせから「猫の日」として親しまれているこの日は、実は日本の、そして世界の未来にとって非常に重要な意味を持つ日でもあります。
それが、「KAiGO PRiDE DAY(介護プライドの日)」です。

少子高齢化が進む日本において、「介護」は誰もが避けて通れないテーマです。
しかし、そのイメージはどうでしょうか。

「大変そう」「きつそう」といったネガティブな言葉が先行してしまうことも少なくありません。
そんな現状を打破し、「介護はクリエイティブで、カッコいい仕事だ」という新しい価値観を社会に提示するプロジェクト、それが「KAiGO PRiDE」です。

この記事では、介護・医療・福祉分野の情報を発信する「健達ねっと」が、この革新的なプロジェクトの全貌と、2026年に向けて加速する介護業界の未来について詳しくご紹介します。
介護職の方はもちろん、今はまだ介護に関わりのない方も、この記事を読み終える頃には、介護という仕事への見方がガラリと変わっているはずです。

1. 「KAiGO PRiDE」プロジェクトとは?

常識を覆すポートレートの衝撃

「KAiGO PRiDE」プロジェクトの活動の中で、最も象徴的でインパクトがあるのが、現役の介護職員をモデルにしたポートレート作品や動画の発信です。
ポスターやWebサイトに並ぶ彼ら・彼女らの姿を見て、多くの人が驚きます。

そこには、いわゆる「エプロン姿で優しく微笑む」ステレオタイプな介護職員の姿はありません。
プロのクリエイターの手によって撮影された写真は、まるでファッション誌の表紙や、トップアスリートの広告のような力強さと美しさを放っています。

洗練されたヘアメイク、意志の宿る瞳、そして何より、プロフェッショナルとしての自信に満ちた表情。
「介護の仕事って、こんなにカッコよかったんだ」 言葉で説明するよりも早く、視覚から直感的にその魅力を伝える。それがクリエイティブの力であり、このプロジェクトの最大の特長です。

「介護職=クリエイター」という新定義

このプロジェクトが発信しているのは、単なるビジュアルのカッコよさだけではありません。
その根底には、「介護職は、利用者の人生をデザインするクリエイターである」という強いメッセージが込められています。

一般的に、介護は「お世話をする仕事」「誰にでもできる仕事」と誤解されがちです。
しかし、実際の現場は全く異なります。

利用者の身体状況、性格、生きてきた歴史、好みを深く理解し、その人が最期まで「その人らしく」輝けるための環境や時間を創り出す。
それは、非常に高度な想像力と創造力(クリエイティビティ)が求められる仕事です。
「KAiGO PRiDE」は、介護職を「ケアをする人」から「人生のデザイナー」へと再定義し、その専門性と社会的価値を向上させることを目指しています。

2. なぜ2月22日なのか?記念日が持つメッセージ

日本記念日協会認定の公式記念日

2月22日は、一般社団法人KAiGO PRiDEによって制定され、日本記念日協会にも認定されている正式な記念日です。
なぜこの日なのでしょうか。

もちろん、イベントの開催時期などの理由もありますが、この日を「特別な日」として定着させることで、年に一度、日本中で「介護の価値」について考え、介護に従事する人々に感謝とリスペクトを送る文化を作ろうとしています。
バレンタインデーに大切な人へ愛を伝えるように、KAiGO PRiDE DAYには、社会を支えるケアのプロフェッショナルたちにスポットライトを当て、その仕事の尊さを再確認する。

そんな習慣が根付けば、介護を取り巻く環境はもっと温かく、ポジティブなものになるはずです。

「課題先進国」から「課題解決先進国」へ

日本は世界で最も高齢化が進んでいる「課題先進国」と言われます。
しかし、裏を返せば、世界で一番最初にこの課題に対する「解決策」を見出せる国でもあります。

日本の介護技術、細やかな気配り、そして相手を敬う精神性は、世界に誇れる「ジャパン・ブランド」になり得ます。
「KAiGO PRiDE DAY」は、日本国内だけでなく、世界に向けて日本の介護の素晴らしさを発信するショーケースとしての役割も担っています。

「日本のKAiGOはクールだ」。
そう世界が注目する日が、すぐそこまで来ているのかもしれません。

3. 2026年に向けたロードマップと「KAiGO PRiDE FES」

2025年問題のその先を見据えて

介護業界で長年懸念されてきた「2025年問題」。
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、介護需要がピークに達するとされる年です。

しかし、KAiGO PRiDEプロジェクトの視線は、その先の2026年に向けられています。
2025年を乗り越えた後の日本社会において、介護はどのような存在であるべきか。

単に人手不足を嘆くのではなく、介護職が「子どもたちが憧れる職業」になり、多様な人材が集まる魅力的な業界へと進化していること。それが2026年のビジョンです。

業界の枠を超えた一大ムーブメントへ

公式サイト等で予告されているように、2026年には「KAiGO PRiDE FES(フェス)」の開催も見据えられています。
これは、介護業界の内輪だけのイベントではありません。

ファッション、音楽、アート、テクノロジー、食、スポーツ……。あらゆる分野の企業やクリエイターを巻き込み、介護の新しい可能性を体感できるフェスティバル。
「介護って面白そう」「なんか楽しそう」 そんなワクワクする感情から、若者や異業種の人々が介護に関心を持つ入り口を作る。

このプロジェクトは、既存の福祉の枠組みを超えた、社会全体を巻き込むムーブメントへと拡大しようとしています。

4. 「お世話」から「自立支援」へ。進化する介護の専門性

ここで改めて、「カッコいい介護」の中身、つまり現場での具体的な仕事内容の変化について触れておきましょう。

観察・分析・実行のプロフェッショナル

現代の介護の主流は、何でもやってあげる「お世話型」から、できることを引き出す「自立支援型」へとシフトしています。

例えば、コップで水を飲むという動作一つとっても、プロの視点は違います。
「なぜこぼしてしまうのか?」 筋力が落ちているのか、麻痺があるのか、それともコップの形状が合っていないのか。
介護職は、医師のような観察眼で原因を分析し、その人に最適な道具を選んだり、動作の介助方法を工夫したりします。

その結果、ご自身の手で水を飲めた時の、利用者様の輝くような笑顔。
そして「おいしい」の一言。
この瞬間を生み出すために、論理的に考え、技術を駆使する。それはまさに職人技であり、クリエイティブな仕事です。

テクノロジーとの融合で生まれる時間

また、最新の介護現場では、ICT(見守りセンサーや記録システム)や介護ロボットの導入が進んでいます。
「介護は人手でやるべき」という古い価値観ではなく、「機械に任せられることは任せて、人は人にしかできないことに集中する」という考え方です。

テクノロジーを活用することで、身体的な負担や事務作業の時間を減らし、その分、利用者様とゆっくり会話をしたり、散歩に出かけたりする時間を増やす。
KAiGO PRiDEが描くスマートでカッコいい介護職の姿は、こうした先進的な働き方ともリンクしています。

5. 現場で起きている「クリエイティブ」な奇跡(事例紹介)

KAiGO PRiDEがスポットライトを当てる現場では、日々どのようなドラマが生まれているのでしょうか。
私たちメディカル・ケア・サービスが運営するグループホーム「愛の家」などの事例も参考に、その一端をご紹介します。

認知症ケアに見る「その人らしさ」のデザイン

認知症の方のケアは、正解のない問いに向き合うクリエイティブな作業の連続です。

「家に帰りたい」と繰り返す方がいたとします。
単に「ここは安全ですよ」と説得するのではなく、その言葉の裏にある感情や背景を想像します。
昔の仕事が気になっているのか、家族に会いたいのか、あるいは現在の居場所に不安があるのか。

スタッフは、その方の人生の脚本を読み解くように、会話や行動からヒントを探り、安心して過ごせるためのアプローチを試行錯誤します。
一緒に料理を作ったり、得意だった歌を歌ったり。その人が「主役」になれる舞台を整えることで、不安な表情が穏やかな笑顔に変わる瞬間があります。

それは、スタッフが作り出した小さな奇跡です。

「愛の家」などが実践する自立支援のカタチ

全国の介護施設でも、こうした「クリエイティブなケア」の実践が増えています。

ある施設では、入居者様の「もう一度、海が見たい」という願いを叶えるために、リハビリ計画を立て、家族や医療機関と連携し、旅行を実現させました。
またある施設では、元大工の入居者様と一緒に本棚を作ったり、元料理人の入居者様に厨房で腕を振るってもらったり。
年齢や障害があっても、役割を持ち、誰かに必要とされる喜びを感じてもらう。

そのための環境をデザインし、実行する介護職は、やはり最高のクリエイターと言えるでしょう。

6. 私たちが「KAiGO PRiDE」から受け取るべきもの

働く人には「誇り」を、社会には「理解」を

KAiGO PRiDE DAYは、介護職として働く人々にとって、自分の仕事に改めて誇り(PRiDE)を持つ日です。
「自分の仕事は、こんなにも社会に影響を与え、人の幸せを作っているんだ」 そう胸を張れるきっかけになることが、離職防止やモチベーション向上に繋がります。

同時に、介護を受けている方やご家族、そして一般の方々にとっては、介護職への理解を深める日でもあります。
「いつもありがとう」「すごい仕事だね」 そんな声かけが一つ増えるだけで、現場の空気は変わります。

介護が「憧れの職業」になる未来

子どもたちが将来なりたい職業ランキングに、「YouTuber」や「スポーツ選手」と並んで「介護クリエイター」が入る。
そんな未来は、決して夢物語ではありません。

AIには代替できない、人の心に寄り添う温かさと、課題解決のための高度な専門性。
これらを兼ね備えた介護職は、これから益々価値が高まる職業です。
KAiGO PRiDEプロジェクトは、その未来への扉を開く鍵となるでしょう。

7. まとめ:2月22日、新しい介護の幕開け

2月22日、KAiGO PRiDE DAY。
この日は単なる記念日ではなく、介護の「現在」を見つめ直し、「未来」を創造するスタートラインです。

主催団体による発信、全国各地でのイベント、そしてSNSでの拡散。
様々な形で広がるこの波は、介護業界に新しい風を吹き込んでいます。
私たち「健達ねっと」も、情報を発信するメディアとして、また介護事業に携わる一員として、このムーブメントが大きく育っていくことを願っています。

介護が必要になっても、誰もが自分らしく輝ける社会。
そして、介護をする人が、クリエイターとして尊敬され、輝ける社会。
そんな未来を、皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。

ぜひ、この機会に「KAiGO PRiDE」の公式サイトやSNSを覗いてみてください。
そこには、きっとあなたの知らない、驚くほどカッコいい介護の世界が広がっているはずです。

【関連リンク・参考】

※本記事は、KAiGO PRiDEプロジェクトの活動を紹介するものであり、主催団体との直接的な提携関係を示すものではありません。
記事内の事例等は一般的な介護現場の描写を含みます。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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