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トップページ>障害を学ぶ>身体障害の等級分けとは?手帳や年金についても解説

身体障害の等級分けとは?手帳や年金についても解説

身体の一部が思うように動かない経験をしたことはありますか?
「身体の障害」とは、身体の一部または全体の機能が損傷している状態を指します。

日常生活の中で「階段の昇降が難しい」「物を掴むのが困難」といった症状を感じることがあります。
この身体の障害は、事故や病気、生まれつきのものなど、さまざまな原因で発症することがあります。

しかし、身体の障害はどのような原因で起こるのでしょうか?
また、どのように日常生活を過ごしていけばよいのでしょうか?

本記事では以下の項目を中心に解説します。

  • 身体障害とは
  • 身体障害の等級
  • 身体障害者手帳と利用方法

身体障害に関する参考になる情報を得られるので、ぜひ最後までお読みください。

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身体障害とは?基本的な知識と定義

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身体障害は、先天的または後天的な理由で身体機能に何らかの障害がある状態を指します。
この障害は、身体の一部や全体の機能が正常に働かないことを意味し、それによって日常生活におけるさまざまな困難が生じることがあります。

以下では、身体障害の基本的な定義、発生原因、そして社会的認識について詳しく解説します。

身体障害の基本的な定義

身体障害とは、先天的あるいは後天的な理由で、身体機能に何らかの障害がある状態を指します。

具体的には、1949年施行の「身体障害者福祉法(第4条)」において「身体上の障害がある十八歳以上の者であって、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたもの」と定義されています。
この定義は、障害の程度や影響範囲を示すものとして広く認識されています。

出典:厚生労働省

身体障害の発生原因

身体障害の原因は多岐にわたります。
上肢や下肢の障害は、先天的な疾病や事故、病気による後天的な損傷が原因となることが多いです。

視覚障害や聴覚障害も、先天的な要因や外的要因、病気などによって発生します。
また、音声機能や言語機能の障害は、無喉頭やがんなどの原因で発生することがあります。

身体障害の社会的認識

社会全体での身体障害に対する認識は、時代や文化によって変わってきました。

現代の日本では、身体障害者の権利や福祉が向上してきているものの、まだ完全に理解されているとはいえません。
スティグマや偏見も存在し、これらの問題に取り組むための啓発活動や教育が求められています。

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身体障害の主な種類と特徴

身体障害は、身体の機能に障害がある状態を指し、その影響は日常生活や社会生活において多岐にわたります。
身体障害の種類と特徴についての理解は、適切なサポートや配慮を受けるために非常に重要です。

以下では、身体障害の主な種類とそれが日常生活に及ぼす影響について詳しく解説します。

上肢の障害と日常生活への影響

上肢の障害は、手や腕の機能に制限が生じる状態を指します。

この障害は、事故や病気などの原因で生じることが多く、日常の動作や仕事においてさまざまな困難を引き起こす可能性があります。
物をつかむ、書く、料理するなどの動作が難しくなることが考えられます。

下肢の障害と日常生活への影響

下肢の障害は、足や脚の機能に制限が生じる状態を示します。

この障害により、歩行が困難になる場合や、車椅子の使用が必要となるケースが考えられます。

移動の制限や階段の昇降が難しくなるなどの影響が生じることが多いです。

身体障害の病名と特徴

身体障害は、主な症状や原因によっていくつかの種類に分類されます。
視覚障害、聴覚障害、音声機能の障害、肢体不自由、内部障害などが主なものです。
これらの障害は、日常生活や仕事においてさまざまなサポートや配慮が必要となることがあります。

障害者本人やその家族は、自身の障害の種類や特性を正確に理解し、適切なサポートやサービスを受けることが重要です。

身体障害の等級と意味

身体障害の等級は、障害の程度や特性に応じて分類されるものであり、それぞれの等級には特定の基準やサポートが存在します。
この制度は、障害者の日常生活や社会生活における活動の制限度合いを示すものとして設定されています。

以下では、この等級の詳細について、その基準や利点、そして各等級に応じたサポートの違いについて詳しく解説します。

等級の基準と分類

身体障害の等級は、障害の程度や影響範囲に応じて分類されます。
視覚障害、聴覚障害、上肢や下肢の機能障害など、さまざまなカテゴリーに基づいて等級が設定されています。

具体的な基準としては、視力の減少、聴力の低下、肢体の欠損や機能障害の程度などが考慮されます。

一級とは?特徴と対応方法

一級の身体障害とは、最も重度の障害を持つ人々を指します。
この等級に分類される障害者は、日常生活や社会生活において極めて高い支援が必要とされるケースが多いです。

例えば、両眼の視力が極度に低下している、歩行が不可能である、上肢の使用がほとんど不可能であるなどの特徴が考えられます。
一級の障害者に対する対応方法としては、専門的なリハビリテーションや治療、日常生活のサポート、福祉サービスの提供などが考えられます。

等級による支援やサービスの違い

身体障害の等級に応じて、提供される支援やサービスには違いがあります。

例えば、一級の障害者には高度な医療サポートやリハビリテーションが必要とされる一方、軽度の障害を持つ障害者には日常生活のサポートや職業訓練などが提供されることが多いです。

また、障害の種類や特性に応じて、視覚障害者用の福祉サービス、聴覚障害者用の通訳サービスなど、専門的なサポートが提供されることもあります。

障害者手帳の等級別に受けられるサービスの違いについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

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身体障害者が日常生活で困ること

身体障害者が日常生活で直面する課題は、移動の制約から公共施設のアクセス問題、そして社会参加やコミュニケーションの難しさに至るまで、多岐にわたります。
これらの課題は、身体障害者の日常生活の質や社会参加を制約する要因となっています。

以下では、これらの課題を具体的に解説し、身体障害者が直面する日常の困難を明らかにします。

日常生活での移動や活動の課題

身体障害者が日常で直面する移動や活動の課題は、健常者には想像もつかないような困難が数多く存在します。
車椅子ユーザーにとって、歩道の段差や狭い通路は大きな障害となることが多いです。

視覚障害者にとっては、道路の標示や音声ガイダンスの不足が移動の障害となることがあります。
これらの課題は、日常の生活の質を低下させる要因となり、多くの身体障害者が独立した生活を送る上での大きなハードルとなっています。

駐車場や公共施設の利用に関する問題

公共施設や駐車場の利用は、身体障害者にとって多くの問題をはらんでいます。

特に、車椅子を使用する人々にとって、駐車場のスペースが狭い、または斜面が急であると、車からの乗降が困難になることがあります。
公共施設においても、エレベーターやトイレのアクセス問題が多く報告されています。

これらの問題は、身体障害者の社会参加を制約する大きな要因となっています。

社会参加やコミュニケーションの難しさ

身体障害者が社会参加する際のハードルは、物理的な障害だけでなく、人々の意識や理解の欠如によるものも大きいです。

職場や学校でのコミュニケーションの障壁や、社会の中での役割や貢献の難しさは、身体障害者が孤立する原因となることがあります。
これらの課題を乗り越えるためには、社会全体の理解とサポートが不可欠です。

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身体障害者手帳と利用方法

身体障害者手帳は、身体障害者福祉法に基づいて交付される資格証明書であり、多くの福祉サービスや特典を受けるための重要な手段です。

この手帳は、障害の程度に応じて1級から7級までの区分が設けられており、それぞれの区分に応じたサポートやサービスが提供されます。

以下では、この身体障害者手帳の詳細や利用方法、さらには手帳を持つことで受けられる特典やサービスについて詳しく解説します。

手帳の利点と使用シーン

身体障害者手帳は、障害者が「自立」をするための後押しとなるものです。
主な利点として、公共交通機関の利用時の割引や、公共施設の利用時の優先的なサービス、さらには各種手当やサポートを受ける資格として認められることが挙げられます。

具体的な使用シーンとしては、鉄道やバスの運賃割引、NHKの放送受信料の割引、携帯電話会社の料金割引サービスなど、日常生活の中でのさまざまな特典やサポートを受けることができます。

手帳の申請方法と必要書類

身体障害者手帳の申請には以下のような書類などが必要となります。

  • 身体障害者診断書
  • 意見書
  • 写真
  • 交付申請書

診断書の作成は、指定医に依頼する必要があります。

申請手続きについては、お住まいの区市町村の障害福祉担当窓口で詳しく確認することができます。
申請から手帳の交付までの流れや、再認定制度についても理解しておくとよいでしょう。

手帳を持つことで受けられる特典やサービス

身体障害者手帳を持つことで受けられる特典やサービスは、各区市町村や事業者によって異なる場合があります。
一般的には、公共交通機関の利用時の割引や、公共施設の利用時の優先的なサービス、さらには各種手当やサポートが受けられることが挙げられます。

具体的なサービスや特典については、お住まいの区市町村の障害福祉担当窓口で詳しく確認することができます。

薬の使い方

身体障害者への年金制度と詳細

身体障害者のための年金制度は、病気やケガによる日常生活や仕事の制限を受けた方々のためのサポートとして存在します。
この制度は、障害の程度や状況に応じて支給されるもので、多くの人々にとって生活の支えとなっています。

以下では、身体障害者の年金制度の詳細やその背後にある考え方について、深く掘り下げて解説します。

年金制度の概要

身体障害者のための年金制度は、病気やケガによって日常生活や仕事に制限を受ける場合に受給できるものです。
この年金には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類が存在し、それぞれの受給要件や金額が異なります。

障害年金の対象となる病気やケガは多岐にわたり、精神疾患や発達障害、がんや難病など、多くの病気やケガが対象となっています。

受給資格

年金を受給するための要件は以下の三つです。

  • 『初診日』に年金制度に加入している
  • 『初診日』の前日において、保険料の納付済期間や免除期間などが一定以上ある
  • 障害の程度が定められた基準に該当している

年金の額や支給時期の詳細

障害年金の金額は、「障害基礎年金」か「障害厚生年金」か、そして障害の程度によって異なります。
同じ等級の場合、「障害基礎年金」より「障害厚生年金」の方が金額が高くなります。

金額は年度単位で決められ、支給日は年6回、偶数月の15日に行われます。
その際、その月の前2ヶ月分がまとめて振り込まれる形となります。

障害年金の金額や要件について、詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。

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障害者雇用における身体障害の現状

近年、障害者雇用の進展が注目されています。
以下では、身体障害者の雇用の現状や市場の動向、そして直面する課題に焦点を当てて詳しく解説します。

雇用の現状と課題

厚生労働省の最新のデータによれば、民間企業の障害者雇用数は増加の一途を辿っており、特に精神障害者の雇用伸び率が顕著です。

しかし、法定雇用率の達成にはまだ至っていない企業も少なくありません。
大手から中小企業まで、障害者の雇用の取り組みが進められていますが、その背後には多くの課題が存在します。

出典:厚生労働省

身体障害者のキャリアサポート

身体障害者の求職申込件数は依然として高く、特に精神障害者の雇用が増加していることから、適切な職場環境の整備が求められています。

2021年の障害者差別解消法の改正により、企業は障害者への合理的配慮を提供する義務が強化されました。
これにより、企業の障害者への理解やサポート体制の充実が一層必要となっています。

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身体障害の機能と機能障害の理解

身体障害とは、身体機能に何らかの障害があることを指し、その範囲と程度は法律により規定されています。
しかし、この身体の障害と、日常生活や社会生活を送る上での機能の障害とはどのような関連があるのでしょうか。

以下では、身体障害と機能障害の基本的な理解から、その関連性、そしてその評価や診断方法について詳しく解説します。

機能障害とは?

機能障害は、身体の障害が原因となって、日常生活や社会生活を送る上での機能に影響が生じた状態を指します。

例えば、交通事故等による外傷や脳血管障害などによって、記憶・注意・遂行機能、社会的行動などが影響を受ける場合があります。
これらの障害は、外見上は障害が見えにくいものも多く、そのために誤解を受けることも少なくありません。

身体障害と機能障害の関連性

身体障害とは、身体機能に何らかの障害があることを指します。
一方、機能障害は、その身体の障害が日常生活や社会生活の機能にどのような影響を及ぼしているかを示すものです。

例えば、四肢体幹に永続的な障害がある場合、それがどのように日常生活の動作や社会参加に影響を及ぼしているかが、機能障害の評価の対象となります。

機能障害の評価や診断方法

機能障害の評価や診断は、その障害が日常生活や社会生活にどのような影響を及ぼしているかを正確に把握するためのものです。

具体的な評価方法としては、障害の有無に関わらず、支援対象者のニーズ、障害及び疾病の状況、日常生活動作の状況、生育歴、家庭・社会環境等を十分に把握し、必要な支援につなげることが重要です。
また、専門機関に相談し、適切なリハビリテーションを受けることも推奨されます。

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身体障害者のためのリハビリテーションとケア

身体障害者のためのリハビリテーションとケアは、障害者が地域社会での生活を継続的に営むための重要なサポート手段です。

これには、リハビリテーションの方法や目的、日常生活でのケアやサポートの方法などが含まれます。
以下では、これらの内容を詳しく解説します。

リハビリテーションの方法と目的

身体障害者のリハビリテーションは、障害者が自分の能力を伸ばし、これを活用して、主体性、自立性、選択性をもって生活できるように支援することを目的としています。

特に、社会的な状況の中で自分のニーズを満たし、一人ひとりが社会参加を実現する力、すなわち社会生活力を高める視点からの支援が重要です。

日常生活でのケアとサポート

身体障害者の日常生活でのケアやサポートは、障害者が地域で生活するために福祉、保健、医療等のサービスが総合的に提供されることが必要です。

これには、ケアマネジメントの導入や、各種サービスの充実、情報・建物等へのアクセスの改善、文化、レクリエーション、スポーツ等の機会の均等化を図ることが含まれます。
また、地域の住民の障害者に対する正しい理解や、プライバシーの尊重も重要な要素となります。

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身体の障害に関するよくある質

「身体の障害」と「機能障害」の違いは何ですか?

「身体の障害」とは、身体の一部または全体の機能が損傷している状態を指します。
これに対して「機能障害」とは、身体の特定の機能が正常に働かない状態を指します。
例えば、歩行困難などの運動機能の障害や、視覚・聴覚の障害などがこれに該当します。

身体障害の等級はどのように分けられていますか?

身体障害の等級は、障害の程度や影響の大きさに応じて分けられます。
日本では、身体障害者手帳の交付基準に基づき、1級から6級までの等級が設けられています。
1級が最も重度で、6級が最も軽度となります。

身体障害を持つ人が日常生活で直面する主な課題は何ですか?

身体障害を持つ人が日常生活で直面する課題は多岐にわたりますが、主なものとしては、移動や交通手段の利用、日常の生活動作、職場や学校でのアクセスや参加、情報収集やコミュニケーションなどが挙げられます。

上肢や下肢の障害の場合、どのようなサポートが必要ですか?

上肢の障害の場合、日常の生活動作や仕事をサポートするための補助具やリハビリテーションが必要となることが多いです。
一方、下肢の障害の場合は、歩行補助具や車椅子の使用、住環境のバリアフリー化などのサポートが求められます。

身体に障害がある人とのコミュニケーションで心掛けるべきことは何ですか?

身体に障害のある人とのコミュニケーションでは、まずその人を障害のある人としてではなく、一人の人として尊重することが大切です。
また、必要に応じてサポートを提供すること、無理に助けを押し付けないこと、明確なコミュニケーションを心掛けることなどが重要です。

身体の障害についてのまとめ

ここまで体の障害についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 身体障害とは先天的または後天的な理由で身体機能に何らかの障害がある状態
  • 身体障害の等級は障害の程度や影響範囲に応じて分類され、一級が最も重度の障害を持つ人々を指す
  • 身体障害者手帳の申請には身体障害者診断書、意見書、写真、交付申請書が必要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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