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【専門家インタビュー②】女性が女性らしく生きるには?女性ホルモン・妊娠のお話

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薬の使い方

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卵子凍結について

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事前アンケート④:妊娠する上での事前準備

先述お話しした卵子凍結の年齢の話はここから繋がっていきますので、より妊娠に近い話を検査編と生活習慣に分けてお話ししていきます。

将来妊娠のために意識するべきこと:検査

妊娠を考えている女性であれば、子宮頸がん検診は受けておいてください。性交渉したことのある女性は全員適用だと思ってください。子宮頸がん検診に関しては、20歳以上の方は国の政策で市区町村から助成金が出ていますのでぜひ受診してください。妊娠を考えたときに、検査で引っかかってしまってすぐ妊娠に進めなかったり、手術が必要になり、妊娠が出来なくなりました、ということもあります。
婦人科で子宮・卵巣のチェックもお願いします。自分が正常なのか、もしくはいざ妊娠したい時になにか関わってくる異常があるのかというのを見ておくのは、すごく大事なことになります。
それから、自分のAMHを知っておきましょう。20代後半〜30代前半で一度調べておくのがいいと思います。パートナーがいる、いない関係なく、一応調べておくのがいいと思います。自費で大体6000円か7000円かかってしまいますが、調べてあげることで結果をもとに将来のライフプランニングが建てやすくなります。
妊娠を考えてない方は必要ありませんが、そんな方は少ないと思うので、こちらをおすすめします。また、結婚をしてまだ妊娠は考えてないけど、やっておいた方が良いのが精液検査です。男性の精子を調べてあげるのも、一つ大事なポイントになります。

将来妊娠のために意識するべきこと:生活習慣

生活習慣は、どの年代にも関係すると思ってください。正しい生活習慣は、睡眠、食事、運動、あとはストレスの発散です。女性はすごく繊細なので、ストレスがあるとホルモンバランスが崩れやすくなります。正してあげるのはすごく大事な生活習慣です。
あとは、体を冷やさないこと。これは妊娠してからもずっと大事なことです。更年期障害の女性にも言えることになります。
将来妊娠を考えた時に気をつけること、是非やってみてください。

事前アンケート⑤:不妊治療について

今、まさに私が携わっている領域の話ですが、知っておくと本当にいいと思います。
不妊症にも定義があります。

不妊治療の定義

不妊症の定義とは、健康な男女が避妊をしないで性交渉しているにもかかわらず、1年間妊娠しないこと(不妊症)です。不妊症と病名がついたからには、1年間妊娠をしなければ、専門施設・専門機関を受診する目安になります。
ですが、誰もが1年間妊娠しないで待っていていいかと言うと、もうちょっと早めに動いた方がいい人もいます。
それは、女性の年齢が35歳以上の人、子宮内膜症や子宮腺筋症を指摘されたことがある人、卵巣の手術歴がある、排卵障害と言われたことがある、月経不順、男性の精子所見が不良である時です。上記に関しては、半年妊娠しなければ、不妊クリニックを受診する必要があります。
不妊症の原因は女性だけではなく、男性にもあります。女性の原因が大体40%、男性だけの原因が25%、男女ともが24%ぐらいなので、半分くらい男性の因子が関係しています。
不妊症は女性だけではなくて、男性も一緒に取り組む必要があります。

不妊治療

不妊治療は、1がだめなら2、2がだめなら3というかたちでステップアップが必要です。
1つ目はタイミング法。1番簡単な方法で、排卵時期を予測して性交渉することをタイミング法と言います。排卵の時期の予測は、卵胞チェックだったり、基礎体温を測ったり、排卵チェッカーを用いることが多いです。
タイミング法で何回かやっても上手くいかないという時は、二つ目の人工受精に移ります。人工受精とは、排卵の時期に合わせて精液を管で子宮内に注入することです。なので、ここから性交渉はいらなくなります。大体、人工授精はタイミング法の2倍くらいの妊娠率と言われています。何度人工授精しても上手くいかない時には、体外受精に進んでいきます。体外受精は、採卵と移植を合わせて体外受精になります。先ほど卵子凍結の時にお話ししたように、卵巣刺激で卵子を採取します。卵子凍結の場合はここで凍結しますが、体外受精に関しては、採った卵子に精子をくっつけて受精卵にして保存します。作った受精卵を子宮内に戻し、移植するのが体外受精と言われるものです。

不妊治療の考え方

不妊治療の考え方です。「不妊症になりました」と患者さんが来た時に、3つのことを見て、私たちは判断します。大事なのは、女性の年齢、女性のAMHの値、あとは、男性の精子です。この3つの要因から、どのくらいのスピード感でステップアップしていく必要があるのか判断していきます。
不妊治療についてご理解いただけましたでしょうか。

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事前アンケート⑥:各業の取り組み

メジャーなのは、産休・育休です。最近は、旦那さん(ご主人)の育休制度や、産休制度も出てきて、すごく良い時代の流れだと思います。
それから生理休暇。PMSに対して休暇を取っている企業もあるし、ピル代の補助が出るという企業も聞いたことがあります。不妊治療や卵子凍結にかかる費用の補助が出る企業さんも聞いたことがあります。更年期休暇もあってもいいかもしれないし、もしかしたら既にあるのかもしれませんね。

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私たちがすべきこと、私たちに出来る事

女性が女性らしく、自分の人生をより良いものにできるように。自由に生きるために私たちがすべきこと、私たちにできること。ちょっと考えていきましょう。

まずは知ること!

私のポリシーとして、まずは知ることです。今回お話しした内容については、皆さん個々で思ってもらえればいいです。女性ホルモンが年齢で変わること、生理とその病気には様々な症状があって大変であること、更年期は全ての女性に訪れていること、卵子の数は減ること、老化すること、不妊治療にはいろんな方法があることなど、皆さんが知らなかったことを知ることが大事です。

知ることで、選択肢が増えます。今日のお話が皆さんの役に立てれば幸いです。

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卵子凍結について

リプロダクションクリニック東京 産婦人科専門医/女性ヘルスケアアドバイザー

干場 みなみほしば みなみ

日本産科婦人科学会
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