ワンポイントリハビリ その17
健康寿命という言葉がありますが、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義されます。
この健康寿命と実際の寿命との間には男女で多少の差はあるものの、10年程度の開きがあることが報告されています。
健康寿命を少しでも延長し実際の寿命との差を縮めようとする取り組みの一つが介護予防です。
介護予防には生活習慣の改善がキーワードになりますが、中でも適度な運動が重要であることは疑う余地はないでしょう。
全国の自治体では高齢者の通いの場を創設し、体操をはじめ各種の活動プログラムが用意されていますので、お住まいの市区町村の実態を調べてみると良いと思います。
一方で通いの場に行くまでの腰が重い、多くの人が集まる場が苦手だという方も多いと思います。
生活習慣の改善と言うのであれば、日々の生活のちょっとした合間の運動でも十分効果が得られます。
テレビを見ながら腿上げ(ももあげ)や膝の曲げ伸ばし、足首の上下運動、腕ふりや、首回しなどなど、やろうとすればまとまった体操に匹敵する程度の運動はいくらでもできます。
しかし、人間誰しも自分に甘くなりやすいですし、その程度の運動であっても習慣を変えるのはそう簡単にはいきません。
ましてや通いの場に行くなど、さらに高いハードルであるのが現実でしょう。
まずは一回の運動を効果的に行いましょう。それには、少しだけ目標をつけて運動することです。
例えば腿上げ(ももあげ)であれば、自分の脚が目一杯上げられる位置よりほんの少しだけ上に手をかざして、そこを目標に手に膝が触れるまで腿(もも)をあげれば良いです。
目一杯の運動だと思っていても、目標があるとさらに大きく運動できることに気づくと思います。
「ふまねっと」というマス目を跨ぐようにして歩く運動がありますが、マス目という目標を利用することで、いつもより大きく足が踏み出せるなど目にみえる効果が得られやすいようです。
目一杯の運動よりほんの少し大きな動き、そのほんの少しのところが普段は使われていない筋肉や関節の動きですから効果的なのです。
そして、ほんの少し頑張るという意欲と、目標を果たしたという経験が明日の運動の原動力になってくれます。
そうして少しずつ運動習慣を作っていく、ひいては生活習慣を変える小さなきっかけとなります。






