現代人は年齢を問わず、肩こりで悩まれている方が多いです。
肩こりにはさまざまな原因があるので、対処方法がわからずに辛い思いをする方も少なくありません。
そもそも肩こりの主な症状には何があるのでしょうか?
また、肩こりに吐き気が伴う際の対処方法はあるのでしょうか?
本記事では肩こりが原因で吐き気が出現したときの対処法について以下の点を中心にご紹介します。
- 肩こりの症状や吐き気が伴う原因について
- 肩こりによる吐き気の対処方法について
- 肩こりによる吐き気がある際の病院受診について
辛い肩こりを軽減させるためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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肩こりの主な症状
肩こりの症状としては、肩周辺の筋肉がこり固まり、張って痛みなどが出現し、ひどくなると吐き気や頭痛を伴うこともあります。
肩の周辺にはさまざまな筋肉があり、最も肩こりと深い関係があるのは、僧帽筋です。
僧帽筋は首から肩や背中にかけて広く張っている大きな筋肉になります。
この筋肉が凝り固まることで肩こりの原因となります。
この他にも肩の周辺には、肩甲挙筋、菱形筋、棘下筋、小円筋などの多くの筋肉が複雑に絡み合っており、ひとつでも凝ってくると全体に影響して肩全体が凝る原因になります。
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肩こりに吐き気が伴う原因
次に肩こりに吐き気が伴う原因について紹介していきます。
原因がわかれば原因を取り除いた根本的な解決につながるので、ぜひご覧ください。
血行不良
肩の周辺にはたくさんの筋肉があることは、前章でお伝えしましたが、この筋肉には多くの血管が通っています。
筋肉が伸び縮みすることでポンプ機能を果たして血流が促されるのですが、筋肉がこり固まってしまうと血流不良となり、肩こりからくる吐き気の原因になります。
血行不良につながる日常生活の行動を以下に挙げます。
- 同一姿勢
筋肉は動かすことで伸び縮みして血流を促進します。
デスクワークやスマホ・パソコン作業などで長時間同じ姿勢でいることで、筋肉がこり固まり、血流が滞ってしまい、肩周辺の負担が大きくなります。
- 運動不足
運動不足により筋力が低下すると筋肉が痩せていき、身体を支えるための筋肉がなくなり、肩の負担が大きくなります。
筋肉の緊張状態が続くことで、肩こりにつながるので、適度な運動を意識して生活することをおすすめします。
- 眼精疲労
パソコンやスマホでの作業が一般的となった現代は目を酷使しがちで、眼精疲労から肩こりを生じることも多いです。
長時間の使用は避け、時間を決めて目を休めることをおすすめします。
自律神経の乱れ
自律神経が乱れると、筋肉が緊張して血行不良を引き起こします。
そのため、ストレスなどで自律神経が乱れて、肩こりが起こるケースも少なくありません。
リフレッシュできる方法を見つけ、ストレスをため込みすぎないように生活しましょう。
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そのほかに現れる症状
ここからは、肩こりが原因で出現するその他の症状について以下にまとめます。
症状やその対処方法について紹介していくので参考にしてください。
頭痛
筋肉の緊張や血流不足は、肩だけでなく頭蓋骨の筋膜まで影響を及ぼし、緊張型頭痛を生じることがあります。
緊張型頭痛は、頭が締め付けられるような痛みが特徴です。
痛みが強い場合には、市販の鎮痛剤を服用して経過を観察し、それでも痛みがおさまらないときには、受診することをおすすめします。
めまい
肩や首の筋肉が緊張してくると、周囲の神経にも影響を及ぼし、神経痛や頭重感が起こることがあります。
首の筋緊張が強く、特に左右どちらかの筋緊張が強い場合にはめまいが起こりやすくなります。
筋緊張を和らげる薬を服用することで症状が緩和するケースが多いです。
しびれ
背中全体にも広がる筋緊張が強い肩こりの場合には、肩から腕、指先にかけてしびれを伴うことがあります。
頸椎による影響にてしびれが生じている症状のことを上腕神経痛と呼びます。
首を回したときに痛みが強くなり、しびれを生じるようなときには神経に及ぼす影響や肩関節周囲の病変を疑う必要があります。
肩こりによる吐き気の対処法
次に肩こりが原因の吐き気が出現した際の対処方法について紹介していきます。
自分で簡単に行えることも多いので、以下を参考にしてください。
ストレッチ
自分で行える対処法として、最も簡単にどこでも行えるのがストレッチです。
肩周辺のストレッチをすることで、血流が改善されて肩こりの軽減につながります。
血流が良くなることで頭や脳に血液が届き、肩こりによる吐き気軽減の効果が期待できます。
長時間同じ姿勢で過ごした時などは、肩こりが起こる前に意識してストレッチを行うことが大切です。
肩を温める
肩を温めて血流を良くすることも肩こりの改善に効果的です。
ビニール袋にぬらしたタオルを入れ、レンジで温めて肩にのせるだけでも肩の血流が良くなります。
時間がなくて入浴できない日などにおすすめの肩こり改善方法になります。
適度な運動
適度な運動をすることで筋肉がほぐれて血流改善につながります。
運動不足だと筋肉が固まり、柔軟性も低くなります。
日本人は頭の大きさの割りに身体が華奢な人が多く、世界的に見ても肩こりに悩まされる人が多い傾向にあります。
そのため、身体を支えるために必要な筋肉をつけることで、肩こり改善につながります。
入浴
入浴することで身体全体に血液が巡り、全身のこりの改善につながります。
入浴にはリラックス効果や免疫力UP、睡眠の質の上昇やむくみの改善効果などのさまざまな効果が期待できるので、週に1回でもいいので入浴することをおすすめします。
全身浴が難しい場合には、半身浴や足湯だけでも効果があるのでぜひお試しください。
眼精疲労対策
長時間のスマホやパソコンの使用は、眼精疲労の原因になります。
適度に休憩をはさみ、遠くを見るなどすることでピントを合わせるときに使う筋力をほぐすことができます。
また、目薬を使い、少しの間、目をつぶるだけでも眼精疲労には効果的になります。
セルフマッサージ
凝っている部位を刺激してマッサージすることも肩こり改善の方法のひとつです。
人間の身体には非常に多くのツボがあるので、ツボを意識してマッサージすることで、より効果的になります。
なお、食直後や飲酒後のマッサージは避けるようにしましょう。
整骨院
長年の姿勢が悪い状態で過ごしていると、猫背になって骨格が歪んだりしているケースもあります。
こうなると自分で治すことは難しくなるので整骨院に行き、専門家にしっかりと診てもらうことをおすすめします。
肩こりと吐き気の症状から考えられる傷病は?
肩こりに吐き気が伴う際には、病気が隠れているケースもあるので、注意が必要です。
以下に考える病気を挙げますので参考にしてください。
- 心筋梗塞
心筋梗塞は心臓に必要な血液が届かず、強い胸の痛みが起こるもので、命に関わる病気のひとつです。
前兆として肩や背中に強い痛みを感じるケースもあるので、強い肩こりを生じている場合には受診することをおすすめします。
- 狭心症
狭心症は心臓に血液を送る血管が狭くなることで、一時的に心臓に酸素不足が起こり、胸の痛みや圧迫感を生じる病気です。
狭心症では息切れや肩の痛みを伴うことも多く、狭心症による肩こりは左側に出やすいことが特徴です。
- 脳動脈瘤
脳動脈瘤は脳にある動脈の塊のことで、何らかの影響で動脈の壁がふくらむことが原因です。
この脳動脈瘤が破裂することで出血が生じてくも膜下出血に陥るということになります。
- くも膜下出血
くも膜下出血とは脳の組織を覆っているくも膜という膜の下に出血が生じる病気のことで、心筋梗塞と同様に命に直結するものです。
バッドで殴られたような激しい頭痛や、首のこわばりによる肩周辺の痛みを伴うことが多いです。
肩こりと吐き気を併発したら何科を受診すれば良い?
辛い肩こりに悩まされ、吐き気やしびれを伴っている場合には整形外科を受診しましょう。
整形外科か整骨院か迷われる方も多いかと思います。
基本的には肩こりを根本的に治したいのであれば整形外科を、痛みを緩和させるなどの対症療法であれば整骨院に行きましょう。
肩こりで吐き気が起きるについてまとめ
ここまで肩こりで吐き気が出た際の対処方法についてお伝えしてきました。
今回の記事の要点を以下にまとめます。
- 筋肉がこり固まり血流不良になると、肩こりからくる吐き気の原因になる
- ストレッチや入浴、セルフマッサージなどで肩こりによる吐き気を軽減できる
- 肩こりに吐き気を併発するようであれば、整形外科を受診することがおすすめ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。