家族での支出を管理する際、クレジットカードの家族カードは便利な選択肢ですが、どのカードが良いのか気になる方も多いのではないでしょうか?
家族カードを利用する際には、メリット・デメリットなどを知って、適切なカードを選ぶことが重要です。
そこで本記事では以下の点を中心に詳しく解説します。
- 家族カードのおすすめポイント
- 家族カードのデメリットや注意点
- 家族カードのおすすめの選び方
ぜひ最後までお読みください。
クレジットカードの家族カードとは?
家族カードは、主カード保有者のクレジットカードに連動して発行されるカードです。
以下では、家族カードの基本的な概念とその条件について詳しく説明します。
家族カードって何?
家族カードは、主カード保有者がクレジットカード会社に申し込むことで家族メンバーにも発行されるサブカードです。
これにより、家族は主カード保有者と同じクレジットアカウントを共有しながら、自分の名前でカードを持てます。
家族カードには、通常、主カードと同じ特典や割引が適用されるため、旅行保険やキャッシュバックなどのメリットを家族全員で利用できることが多いです。
家族カードの条件は?
家族カードを申請するための条件は、カード会社によって異なりますが、一般的には主カード保有者の配偶者や子どもなど、直系の家族が対象となります。
発行には、家族メンバーの身分を証明する書類や、場合によっては一定の年齢条件が求められることもあります。
また、家族カードの年会費は無料の場合もあれば、割引されている場合もあり、この点も各クレジットカード会社で確認が必要です。
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家族カードのおすすめポイント
家族カードは、主カード保有者だけでなく家族も多くのメリットを享受できるため、非常に便利です。
以下では、家族カードをおすすめする理由について、主要なポイントを詳しく解説します。
- 年会費の節約ができる
- 会員と同じサービスを受けられる
- ポイントを貯められる
- 家計の管理がしやすい
- 収入がない方でもカードを作りやすい
年会費の節約ができる
家族カードは、通常、主カードの年会費に含まれており、追加の家族カード自体に年会費がかからないことが多いです。
これにより、家族一人一人が個別にクレジットカードを持つよりも、全体の年会費を大幅に節約できます。
年会費が無料、または大幅に割引されている家族カードを選ぶことで、家計を管理する手助けとなります。
本会員と同じサービスを受けられる
家族カード保有者は、本会員とほぼ同じサービスや特典を享受できます。
これには、
- ポイントプログラムへの参加
- 特定の割引やキャンペーン
- 旅行保険の適用
などが含まれることが一般的です。
家族全員が同等のサービスを受けられるため、旅行やショッピングがより充実します。
ポイントを貯められる
家族カードを使用すると、カード利用によるポイントが本会員のアカウントに加算されます。
これにより、家族の日常的な支出でも効率的にポイントを蓄積することが可能になり、ポイントを家族全体で共有できるため、より大きな報酬やリワードに早く到達できます。
家計の管理がしやすい
家族カードは家計の管理を一元化するのに役立ちます。
家族の支出を一つの明細で確認できるため、月々の支出を把握しやすくなり、予算管理が容易になります。
また、家族カードの利用状況を通じて、無駄遣いを防ぐなどの家計節約にも繋がります。
収入がない方でもカードを作りやすい
収入がない配偶者や学生である子どもなど、本来はクレジットカードの審査が難しい家族メンバーも、主カード保有者の信用を基に家族カードを発行できます。
これにより、家族全員が必要に応じてクレジットカードを利用できるようになり、非常に便利です。
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家族カードにはデメリットや注意点もある?
家族カードは多くのメリットを提供しますが、一方で理解しておくべきデメリットや注意点も存在します。
以下では、家族カードを利用する際に考慮すべきいくつかの重要なポイントを詳しく説明します。
- 利用限度額は本会員と共有される
- デザインや国際ブランドは選べない
- 自分の信用情報の構築にならない
- 本カードを解約すると家族カードも自動解約になる
利用限度額は本会員と共有される
家族カードの利用限度額は本会員のカードと共有されるため、家族カードの使用が本会員の利用可能額に影響を与えます。
このため、家族カードを持つメンバーが予期せぬ高額な支出を行うと、本会員が計画していた支出が制限される可能性があります。
これを避けるためには、事前に家族全員で利用限度額の管理とルール設定を行うことが重要です。
デザインや国際ブランドは選べない
多くの場合、家族カードは本会員のカードに準じたデザインとなり、デザインや国際ブランドを自由に選ぶことはできません。
これにより、個々の好みやニーズに完全に合わせることが難しくなることがあります。
特定のデザインや機能を求める場合は、別途個人カードを検討することも一つの選択肢となり得ます。
自分の信用情報の構築にならない
家族カードを使用しても、その利用履歴は本会員の信用情報にのみ影響を与え、家族カード保有者の信用スコアや信用履歴の構築には寄与しません。
したがって、自分自身の信用履歴を築きたい場合は、個人名義でのクレジットカードを持つことが推奨されます。
本カードを解約すると家族カードも自動解約になる
本会員がクレジットカードを解約した場合、連動している家族カードも自動的に解約されます。
このため、本会員のカード状況によっては、家族カードユーザーが突然カードを利用できなくなるリスクがあります。
カードの解約を検討する際には、家族カードユーザーにもその影響が及ぶことを事前に通知し、必要な対策を講じることが重要です。
家族カード対応クレジットカードのおすすめの選び方
家族カードを提供するクレジットカードを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。
これにより、家族全員が有意義にカードを活用できるようになります。
- 年会費の有無
- 発行可能枚数
- 付帯サービスや特典
- ポイント還元率
年会費の有無
家族カードを選ぶ際の大きな決定要因の一つは、年会費の有無です。
年会費が無料のカードもあれば、特定のサービスや高いポイント還元率を提供するために年会費がかかるカードもあります。
家族の使用頻度や必要なサービスを考慮して、年会費の有無を検討することが重要です。
年会費があるカードは、それに見合うだけの利益を提供する場合が多いですが、家計に無理のない範囲で選ぶことが望ましいです。
発行可能枚数
家族カードの発行枚数も重要な考慮事項です。
家族の人数に応じて複数枚のカードが必要な場合、発行可能枚数が多いカードを選ぶことが望ましいです。
発行枚数が多いほど、家族全員が独自にカードを利用でき、ポイントも効率的に蓄積できます。
付帯サービスや特典
家族カードの付帯サービスや特典も選択の大きなポイントです。
- 旅行保険
- ショッピング保護
- 緊急時のサポート
など、家族全員が利用できるサービスが充実しているカードを選ぶことで、より多くの価値を得られます。
また、カードによっては、特定のショップや施設での割引など、家族向けの特典が提供されることもあります。
ポイント還元率
最後に、ポイント還元率の高さも重要な選択基準です。
日常生活でのカード利用から得られるポイントが多いほど、家族全員での利用価値が高まります。
特に、日常的に支出が多い食料品やガソリン、公共交通費などで高ポイント還元率を提供するカードを選ぶと良いでしょう。
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家族カードも不正利用の被害に!気をつけるべきこと
近年、クレジットカードの不正利用が増加しています。
家族カードも不正利用が問題となっており、その被害額は年々増加傾向にあります。
家族カードの持ち主として、私たちはどのように対策を講じるべきなのでしょうか。
クレジットカード不正利用被害の発生状況
2020年 | 253.0億円 |
2021年 | 330.1億円 |
2022年 | 436.7億円 |
2023年 | 540.9億円 |
近年、クレジットカードの不正利用による被害が増加しています。
2020年には253.0億円の被害が報告され、2021年には330.1億円に増加しました。
さらに2022年には436.7億円、2023年には540.9億円と年々被害額が増大しています。
この傾向は、家族カードを含むすべてのクレジットカードがリスクにさらされていることを示しており、利用者は高い警戒を保つ必要があります。
不正利用防止対策
不正利用の防止策として、以下の3つの対策が考えられます。
- サイバー攻撃等不正アクセスによるカード情報等の漏えい防止対策
- フィッシングによるカード情報漏えい防止対策
- カード決済時の不正利用防止対策
サイバー攻撃等不正アクセスによるカード情報等の漏えい防止対策 | ・セキュリティソフトの常時更新 ・強固なパスワード管理 |
フィッシングによるカード情報漏えい防止対策 | ・正規のサイトかどうかを確認 ・不審なメールやリンクには決して応答しない |
カード決済時の不正利用防止対策 | ・オンラインでの購入には一時的なバーチャルカード番号の利用 ・取引ごとに認証を求める設定を利用する |
(出典:一般社団法人日本クレジット協会、国民生活センター)
家族カードにおすすめのクレジットカードについてのまとめ
ここまで家族カードにおすすめのクレジットカードについてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- 家族カードのおすすめポイントとして、年会費の節約、本会員と同じサービスを受けられる、ポイントを貯められる、家計管理をしやすい、収入がない方もカードを作れるなどがある
- 家族カードのデメリットや注意点には、使用限度額は本会員と共有される、デザインや国際ブランドは選べない、自分の信用情報の構築にならない、本カードを解約すると家族カードも解約されるなどがある
- 家族カードの選び方として、年会費の有無、発行可能枚数、付帯サービスや特典、ポイント還元率などを比較することがおすすめ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。