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トップページ>健康お役立ち記事>高齢者の病気>喀血の主な原因と症状|診断方法・治療方法について

喀血の主な原因と症状|診断方法・治療方法について

喀血が起こると、「重大な病気かもしれない」と不安に思うものです。
喀血は重大な疾患で起こることもあれば、ささいな原因で起こることもあります。
適切に対処するためには、喀血の原因・治療法について知っておくことが大切です。

本記事では、喀血について、以下の点を中心にご紹介します。

  • 喀血の主な原因とは
  • 喀血の症状とは
  • 喀血と吐血の違い
  • 喀血の治療方法

喀血について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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喀血とは

喀血とは、咳とともに血を吐くことです。
原因として、気道・肺からの出血があげられます。

喀血によって吐き出される血の量は、個人差があります。
たとえば痰にわずかな血が混じる程度の場合もあれば、咳なしで大量の血を吐くケースも多くみられます。

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喀血の主な原因

喀血の原因はさまざまです。
代表的な原因についてご紹介します。

主な原因

喀血の直接的な原因は、気道・肺からの出血です。
では、なぜ気道や肺で出血が起こるのでしょうか。

主な原因としては、気管支系の疾患があげられます。

  • 急性気管支炎:ウイルス感染などによって気管支に炎症が起こる
  • 気管支拡張症:なんらかの原因で気管支が広がる
  • 肺炎:何らかの原因で肺が炎症を起こす

上記の疾患を発症すると、肺・気道に炎症が起こりやすくなります。
炎症部位から出血が起こると、流れ出た血液は、喀血という形で口から体外へ吐き出されます。

稀なケース

稀に、次のような疾患によって喀血が起こることもあります。

  • 肺結核:結核菌による感染症
  • 肺アスペルギルス症:アスペルギルス真菌による感染症
  • グッドパスチャー症候群:肺出血と糸球体腎炎が同時に起こる
  • 多発性血管炎性肉芽腫症:血管に対して異常な自己免疫反応が起こる
  • 肺がん:肺に悪性の腫瘍が発生する
  • 肺栓塞症:肺血管に血栓(血の塊)が詰まる

喀血は、気管支系疾患以外の疾患で起こることもあります。
代表的なのは心不全です。

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下して、全身の血液循環が悪化することです。
すると肺に血液が溜まりやすくなるため、喀血に発展することがあります。

小児の場合

喀血は小児に起こることもあります。
小児の喀血の原因としては、以下が代表的です。

  • 下気道感染症:気道の下部に起こる感染症
  • 誤嚥:異物を誤って飲み込む
  • 鼻血:物理的な衝撃などによって鼻から出血する

小児の喀血の多くは、誤嚥や鼻血が原因です。
異物を飲み込んだときにのどに傷がつき、出血が起こって喀血に至ります。

あるいは、むせるなどして鼻血を口から吐き出すこともあります。
もちろん、小児の喀血は下気道感染症・肺結核といった気管支系の疾患が原因で起こることもあります。

喀血が長く続く場合や、出血量が多い場合は、病院で検査を受けるのがおすすめです。

喀血の症状

喀血の主な症状は、激しい咳と共に口から血を吐くことです。
咳が起こるのは、出血によって気道が刺激されるためです。

咳に気道からの出血が混じると、喀血という形で血を吐きます。
出血が激しい場合は、気道が塞がれて呼吸ができなくなることもあります。

酸素が体内に取り込まれなくなるため、血の気を失って手足や顔面が白っぽくなります。
あるいは、唇が青紫になる「チアノーゼ」があらわれることもあります。

出血量があまりに多い場合は、貧血が起こることもあります。
貧血の症状には、めまい・ふらつき・動悸・失神などがあります。

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喀血と吐血の違い

喀血によく似たものに吐血があります。
喀血と吐血は、ともに口から血を吐くことです。

両者はよく似ているため混同されがちですが、異なる点も多々あります。
たとえば、喀血と吐血では出血部位が異なります。

喀血は、気道・肺といった比較的体外に近い部位からの出血です。
対して吐血は、身体のより深い部位からの出血で起こることが一般的です。

身体の奥深い部位とは、たとえば胃・食道・十二指腸などの消化器官が代表的です。
喀血と吐血では、血の状態にも異なる点があります。

喀血の血は、多くの場合、鮮やかな赤色をしています。
理由は、出血部位から体外排出に至るまでの時間が短く、血が酸化しにくいからです。

さらに、喀血による血には泡が混じっていることが多い点も特徴です。
対して吐血による血は、黒っぽい色をしていることがほとんどです。

吐血の血は胃などの身体の奥深い場所から体外に運ばれるためです。
体外への排出までの時間が長いほど、血の酸化が進んで黒っぽく変色します。

ただし、吐血でも鮮やかな赤色の血を吐くことはあります。
吐血は喀血と異なり、血に泡が混じることはほとんどありません。

喀血と吐血では、症状にも若干違いがあります。
喀血は咳・呼吸困難を伴うことが多いのに対し、吐血は咳などの呼吸器系の症状はあらわれません。

【喀血と吐血の違い】

喀血吐血
出血部位気道・肺食道・胃・十二指腸など
血の色・状態鮮やかな赤色・泡が混じりやすい黒っぽい色が多い・泡は混じらない・凝固しやすい
その他の症状咳・呼吸困難など咳などの呼吸器系の症状はあらわれにくい

血の吐き方・症状のあらわれ方には個人差があります。
喀血・吐血のいずれにしろ、不安な症状があらわれた場合は、病院で検査を受けることが大切です。

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喀血の診断方法

喀血の診断は、さまざまな検査によって行われます。
検査に対応している診療科は、呼吸器内科・呼吸器外科・耳鼻咽喉科内科などです。

それでは、喀血の代表的な検査方法をご紹介します。

全身の検査

喀血が疑われる場合、全身の検査が行われることが一般的です。
検査の主な目的は、喀血の原因の特定です。

  • 血液検査
  • 体内酸素濃度検査

血液検査では採血を行います。
血液中に存在する成分を調べることで、貧血・炎症・腫瘍の有無を判断できます。

たとえば貧血の場合は、血液中のヘモグロビンの減少がみられます。
血液中から腫瘍マーカーという特定の物質が検出された場合は、肺・気道の腫瘍が疑われます。

体内酸素濃度検査も、貧血の有無などを特定するのに役立ちます。
体内酸素濃度検査の結果が悪い場合は、酸素吸入などの処置が選択されることもあります。

出血部位別の検査

喀血がある場合は、出血部位を特定する必要があります。
出血部位の検査方法としては、以下が代表的です。

  • 胸部レントゲン
  • 胸部CT
  • 気管支鏡

気道・肺などからの出血であれば、上記の検査方法で出血部位が特定できます。
胸部レントゲンなどで出血部位を特定できない場合、出血は気道・肺以外で起こっている可能性があります。

たとえば鼻血・歯茎からの出血によって喀血が起こっているケースが代表的です。

薬の使い方

喀血の治療方法

喀血の治療方法としては、止血剤投与・酸素投与などが代表的です。
いずれも目的は、喀血による不快な症状を和らげることです。

たとえば止血剤は、気道・肺からの出血を止めるために用いられます。
酸素投与は、喀血による呼吸困難や、大量出血による貧血がある場合などに選択されます。

酸素投与で呼吸困難改善がみられない場合は、人工呼吸器が用いられます。
あるいは、気管内に管を通して呼吸を確保する「気管内挿入」が選択されることもあります。

大量出血による貧血がある場合は、輸血・鉄剤投与が行われます。
緊急度が高い場合は、カテーテル治療や外科手術によって強制的な止血を行います。

喀血の症状がある程度落ち着いたら、つづいて喀血の原因疾患の治療が行われます。
具体的な治療方針は、原因疾患などによって異なります。

ところで喀血が起こった場合は、どのタイミングで病院を受診すればよいのでしょうか。
喀血の程度別に、受診のタイミングをまとめました。

喀血の程度受診のタイミング
少量ティッシュに血がつく・痰に血が混じる経過観察・不安があれば受診
中程度コップ1杯程度すぐに受診
大量洗面器1杯以上救急車を呼ぶ

突然大量の喀血が起こった場合はすぐに救急車を呼んでください。
大量出血は気道を塞いで、致命的な呼吸困難に発展することがあるためです。

救急車が来るまでは、血が気道を塞がないような態勢を心がけましょう。
具体的には仰向けの状態で顔を横向きにし、頭部を低く保ってください。

薬の副作用による喀血

喀血は、医薬品の副作用によって起こることもあります。
医薬品による喀血としては、「肺胞出血」が代表的です。

肺胞とは、肺を構成する無数の小さな袋のことです。
肺胞の壁に存在する毛細血管が損傷すると、肺胞出血に至ります。

多くの場合、肺胞からの出血は気管支などを通って口に到達します。
口に到達した血は、喀血として体外に排出されます。

肺胞出血を引き起こしやすい医薬品には、たとえば以下があります。

  • アスピリン
  • 抗不整脈 
  • 免疫抑制薬
  • 降圧薬 
  • 抗てんかん薬
  • 抗がん剤

喀血は、上記以外の医薬品で起こることもあります。
新しい薬の服用後に喀血が起こった場合は、できる限り早めにかかりつけ医・薬剤師に相談してください。
出典:厚生労働省【びまん性肺胞出血

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喀血のまとめ

ここまで、喀血についてお伝えしてきました。
喀血の要点を以下にまとめます。

  • 喀血の主な原因は気管支炎・肺炎などだが、稀に結核・肺がんなどが原因のケースもみられる
  • 喀血の症状は、咳と共に泡が混じった鮮血を吐く
  • 喀血と吐血の違いは、出血部位・血液の状態・その他の症状など
  • 喀血の治療方法は、止血剤・酸素・鉄剤の投与などが代表的だが、重篤の場合は緊急手術が行われることもある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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  • 障がい者雇用

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