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健達ねっと>健康お役立ち記事>食中毒>食中毒の疑いが食後すぐ発生したら?病原体毎に潜伏期間と症状を解説

食中毒の疑いが食後すぐ発生したら?病原体毎に潜伏期間と症状を解説

食後すぐに体調に異変をきたすと、「食中毒かも…?」と心配になることでしょう。
食中毒とはなにが原因で起こるのでしょうか。
また、症状は食後どれくらいで現れるものなのでしょうか。

本記事では、食後すぐ発症する食中毒について以下の点を中心にご紹介します。

  • 食中毒の主な症状
  • 食中毒以外の食後すぐの不調の原因
  • 食後すぐ発症しやすい食中毒の原因

食後すぐ発症する食中毒について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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食中毒とは

食中毒は、食品が原因で起こる中毒症状です。
具体的には、細菌などが付着した物を食べたことにより不調が出る状態を指します。

食中毒は、毒性のある食べ物などを口にして起こることもあります。
食品を口にしてから中毒症状が出るまでの時間は、原因によって異なります。

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食中毒の一般的な症状

食中毒は、原因によって症状が異なります。
多くの食中毒で現れやすい症状をご紹介します。

吐き気、嘔吐

食中毒を代表する症状が吐き気・嘔吐です。
吐き気・嘔吐に至らずとも、胸がムカムカしたり、胃もたれしたりすることもあります。

吐き気・嘔吐の対処法は、吐き気を我慢しないことです。
吐きたいときは、洗面器やトイレなどに吐ききりましょう。

注意したいのは嘔吐物のとり扱い方です。
食中毒の方の嘔吐物には原因菌が含まれていることがあります。
食中毒以外の方が嘔吐物中の原因菌に触れると、二次感染のおそれがあります。
二次感染を防ぐために、床などに吐いた嘔吐物はきれいに拭きとってください。

本人以外が片付けるときは、ビニール手袋をするなどの対策が必要です。
拭きとった嘔吐物は袋などに入れ、空気感染を防ぐためにしっかり口を縛ってください。

吐いた後は、静かな場所に横になり、安静にしてください。
姿勢は横向きが望ましいです。
理由は、気道が確保されて、吐いた物がのどにつまりにくくなるためです。

嘔吐のあとは、できれば水分補給に努めてください。
理由は、嘔吐後は脱水状態に陥りやすいためです。

腹痛、下痢

腹痛・下痢も食中毒の代表的な症状です。
対処法としては、便意を我慢しないでください。

排便後はしっかり手を洗いましょう。
便を拭いたときに、手に原因菌が付いている可能性があるためです。

下痢・腹痛があるときは、静かな場所で安静にしてください。
脱水症状を防ぐために、水分補給はこまめに行いましょう。

下痢止め・胃痛の市販薬などは、原則として使わないことが望ましいです。
場合によっては、症状が悪化するおそれがあるためです。
薬の服用を希望する場合は、医療機関で処方してもらいましょう。

発熱

食中毒では発熱を伴うこともあります。
対処法は、安静にして熱が下がるのを待つことです。

発熱時は体内の水分が失われやすいため、脱水症状のリスクが高まります。
脱水症状を防ぐためにも、こまめな水分補給を行いましょう。

食事は、可能な範囲で少しずつ摂ってください。
栄養を摂ると免疫力の維持・向上につながるため、早い回復が期待できます。

食中毒症状がある間の食事は消化のよい物を心がけてください。
たとえばおかゆ・柔らかく煮込んだうどんなどが代表的です。
ただし、嘔吐・下痢症状がひどい場合は、無理に食事を摂る必要はありません。

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食中毒以外の原因として考えられるもの

食中毒に似た症状が現れても、必ずしも食中毒とは限りません。
食中毒に似ているものの、食中毒ではない代表的なものをご紹介します。

胃腸の冷え

胃腸の冷えによって、食中毒に似た症状が現れることがあります。
胃腸の冷えの原因としては次が代表的です。

  • 冷たい飲食物の摂りすぎ
  • 気温の低下
  • 運動不足による血行不良
  • 栄養の偏り(甘い物・炭水化物の摂りすぎ)
  • 締め付けのきつい下着・衣服の着用

胃腸が冷えると消化機能が低下するため、下痢や腹痛などが起こりやすくなります。
改善するには、栄養バランスの良い食事・適度な運動などが大切です。

乳糖不耐症

乳糖不耐症は、牛乳・乳製品に含まれる「乳糖」を消化しきれない状態です。
症状の例は次の通りです。

  • お腹がゴロゴロする
  • お腹が痛い
  • 下痢

乳糖不耐症の症状が現れるのは、牛乳・乳製品の摂取後です。
たとえば他の食品では症状が出ないものの、牛乳を飲むとお腹を壊すという場合は乳糖不耐症の可能性があります。

乳糖不耐症を改善するには、乳製品を少量ずつ定期的に摂取するのも1つの方法です。
少しずつ乳糖に身体を慣らすことで、症状が出にくくなります。

薬の副作用

下痢・嘔吐・腹痛などの消化器系トラブルは薬剤の副作用によって起こることもあります。
たとえば新しく飲み始めた薬が体質にあわない場合が該当します。
あるいは、長期間服用している薬が原因となることもあります。

原因不明の食中毒症状がある場合は、普段服用している薬にも注意してみましょう。
ただし、薬が原因かどうかは、自身では判断が難しいです。

自己判断で持病薬の服用を中止すると、思わぬ悪影響が身体に現れることもあります。
持病薬の服用中止は個人で判断せず、まずかかりつけ医・薬剤師に相談してください。

毒性がある物質

細菌以外の毒性を持つ食べ物などが原因で、中毒症状が現れることがあります。
代表的なのは毒キノコ・フグ毒などです。

中毒を防ぐためにも、キノコ狩りなどは正しい知識を持った方の指導の下で行いましょう。
フグ・あんこうなどの毒のある魚は、調理資格を有した方が調理してください。

乗り物酔い

乗り物酔いで、吐き気・嘔吐・下痢などが起こることがあります。
乗り物酔いのその他の症状としては、冷や汗・頭痛・顔面蒼白などが代表的です。

乗り物酔いの原因は三半規管や脳の混乱です。
より具体的には、揺れによって身体のバランス感覚に異常をきたし乗り物酔いを起こします。

乗り物酔いが起こったときは、まず乗り物を降りて安静にしてください。
できれば衣服をゆるめて楽な体勢で休むと、早い回復が期待できます。

乗り物酔いは予防することも大切です。
対応策としては乗車前に酔い止めを飲みましょう。
乗車中は窓を開けて遠くを見ると、乗り物酔いを防ぎやすくなります。

ストレス

ストレスが吐き気・嘔吐・下痢などの原因となることもあります。

ストレスによる症状は、自律神経と関係があることがほとんどです。
自律神経は、内臓・ホルモン分泌・血圧などをコントロールする神経系です。
胃腸も自律神経によって制御されています。

ストレスによって自律神経が乱れると、胃腸にも不調が現れやすくなります。
結果として、嘔吐・吐き気・下痢のような症状に至るというわけです。

胃腸を回復させるには、自律神経失調症の原因であるストレスを解消することが大切です。
たとえば趣味に打ち込んだり、十分な休養をとったりする方法が代表的です。

妊娠

妊娠中に下痢・嘔吐などに悩まされることは少なくありません。
いわゆる「つわり」です。

つわりが出やすいのは初期ですが、中期以降も症状が続くこともあります。
下痢・嘔吐の原因の1つは、妊娠による女性ホルモンの急激な変動です。

対策としては、しっかり身体を休めることが第1です。
あわせて、脱水・栄養失調を防ぐことも大切です。
具体的には、可能な範囲での水分補給・栄養補給を行いましょう。

つわり症状があまりにひどい場合は、我慢せずにかかりつけ医に相談してください。

他の病気

吐き気・下痢症状は、他の全身疾患が原因で起こることもあります。
たとえば胃潰瘍・がん・うつ病などが挙げられます。

症状の原因の特定は、個人では難しいのが実情です。
原因不明の症状がある場合は、医療機関で検査を受けて原因を特定しましょう。

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食後すぐ発症する可能性がある食中毒の症状

食中毒の症状は、食後すぐ出る場合もあれば、時間がかかる場合もあります。
食後すぐ現れやすい症状としては、次のようなものが代表的です。

吐き気、嘔吐

吐き気・嘔吐などは、他の食中毒症状に比べると、食後すぐ現れやすい症状です。

食後すぐ吐き気・嘔吐が現れやすい病原菌の例は次の通りです。

  • 腸炎ビブリオ
  • サルモネラ属菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • セレウス菌(嘔吐型)

症状が現れる時間には個人差があります。

腹痛、下痢

腹痛・下痢も、比較的食後すぐ現れる症状の1つです。

食後すぐ腹痛・下痢が現れやすい食中毒の例は次の通りです。

  • 腸炎ビブリオ
  • サルモネラ属菌
  • 黄色ブドウ球菌セレウス菌(下痢型)
  • ノロウイルス

症状が現れる時間には個人差があります。

しびれ

食後すぐしびれ症状がある場合は、毒性の食べ物を食べた可能性が高いです。

代表的な原因は次の通りです。

  • 毒キノコ
  • フグ毒

症状が現れる時間には個人差があります。

発疹

食後すぐ発疹症状が現れた場合、原因として次が考えられます。

  • ヒスタミン
  • エルシニア

症状が現れる時間には個人差があります。

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食中毒の潜伏期間と病原体

食中毒の発症時間が異なるのは、病原菌の潜伏期間が異なるためです。
ここからは、食中毒の原因菌と潜伏期間について解説していきます。

潜伏期間とは感染から発症までを指す

潜伏期間とは、細菌・ウイルス感染後に初期症状があらわれるまでの時間を指します。
潜伏期間が長いほど、食中毒の原因を特定しづらくなります

食後すぐに発症しうる食中毒

食後すぐに症状が現れやすい食中毒をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

ヒスタミン

ヒスタミンによる食中毒は、食後すぐ症状が現れることが一般的です。
具体的な発症時間は個人差がありますが、食後1時間以内の発症が目立ちます。

ヒスタミンとは、タンパク質に含まれるヒスチジンが微生物によって変性した物質です。
ヒスタミン濃度が高い食品としては、生魚・魚を使った加工品が挙げられます。

代表的なのはぶり・イワシ・マグロ・かつおなどです。
海外では鶏肉・チーズなどによる食中毒も報告されています。

ヒスタミンによる食中毒の主な症状は次の通りです。

  • 口周り・耳たぶの赤み
  • じんましん
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 下痢

農薬

化学物質などによる食中毒も、食後すぐ症状が現れる傾向がみられます。

化学物質の例は次の通りです。

  • 残留農薬
  • 殺虫剤
  • 重金属(サビ)
  • 食品添加物
  • 合成洗剤

現れる症状は食中毒の原因によって異なります。

フグ毒(テトロドトキシン)

フグ毒による食中毒は、食後すぐ現れるのが特徴です。
具体的な潜伏期間は、食後約20分~3時間です。

フグ毒の主な食中毒症状は次の通りです。

  • 唇・手足のしびれ
  • 頭痛
  • 歩行障害
  • 呼吸困難
  • 嘔吐
  • 言語障害

フグ毒による食中毒を放置すると、そのまま死に至ることもあります。
食後から発症時間までの時間が短いほど、重症化リスクは高めです。
フグの食後すぐ気になる症状が現れた場合は、迅速に病院に行きましょう。

毒キノコ

毒キノコによる食中毒は、感染から発症までの時間が短めです。
食後から発症までの時間は約20分~1時間です。

現れる症状はキノコの種類によって異なります。
一般的には、下痢・吐き気・嘔吐などの症状があらわれます。

代表的な毒キノコの種類は次の通りです。

  • クサウラベニタケ
  • ツキヨタケ
  • カエンタケ
  • テングタケ

食用キノコと毒キノコの見極めは非常に困難です。
食中毒を防ぐためにも、「たぶん大丈夫」という根拠の無い自己判断は避けましょう。

毒素産生型の細菌

食中毒は、細菌・ウイルスによって起こるケースも多いです。
食後すぐ症状が出やすい食中毒の代表的な原因菌をご紹介します。

腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオの潜伏期間は、短い場合は約4時間です。
腸炎ビブリオが発生しやすい食品は非加熱の魚介類です。
たとえば魚・貝の刺身や寿司が代表的です。

主な症状は以下の通りです。

  • 吐き気・嘔吐
  • 強烈な腹痛
  • 下痢
  • 発熱

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌の潜伏期間は、短い場合は6時間ほどです。
サルモネラ属菌の主な感染源は非加熱の卵・肉・魚類です。

菌を保有している動物・虫との接触で感染することもあります。
たとえばネズミ・ゴキブリなどが代表的です。

主な症状は以下の通りです。

  • 吐き気
  • 下腹部痛
  • 38℃前後の発熱
  • 下痢

食後1日以上経って発症しうる食中毒

毒素産生型の細菌の中には潜伏期間が1日以上のものもあります。
代表的な種類をご紹介します。

ノロウイルス

ノロウイルスの潜伏期間は約1~2日です。
ノロウイルスが発生しやすい食品としては、生の二枚貝が代表的です。
具体的には、生牡蠣・ホタテの刺身などが挙げられます。
また、ノロウイルスは二次感染するケースも少なくありません。

たとえば、家族が感染者の嘔吐物などを片付ける際に二次感染することがあります。
ノロウイルスは感染力が非常に強いため、嘔吐物の片付けなどは慎重に行いましょう。

主な症状は次の通りです。

  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオは食後1日以上経過して発症することもあります。
最大潜伏期間は約96時間です。

食中毒が発生しやすい夏場などは、生の魚介類の食用はできる限り控えましょう。

カンピロバクター

カンピロバクター属菌の潜伏期間は短くて約2日です。
カンピロバクター属菌が発生しやすい食品は、非加熱の肉類です。
具体的には、レバ刺し・ユッケ・鶏のたたきなどが代表的です。
鶏肉は、牛肉・豚肉に比べると特に感染リスクが高いと指摘されています。

カンピロバクター属菌は、水を介して感染することもあります。
たとえば未消毒の井戸水・湧き水などが該当します。

主な症状は次の通りです。

  • 下痢
  • 腹痛
  • 発熱
  • 血便
  • 筋肉痛

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌の潜伏期間は最大で48時間です。
主な感染源は非加熱の卵・肉類などです。

たとえば生卵・レバ刺しなどが代表的です。

食後3日以上経って発症しうる食中毒

食中毒の中には、感染から発症まで3日以上かかることもあります。
潜伏期間が長めの細菌としては、次の2つが代表的です。

カンピロバクター

カンピロバクターの潜伏期間は最大で7日です。
特に鶏肉は感染リスクが高いため、食用の際には十分に加熱しましょう。

腸管出血性大腸菌

腸管出血性大腸菌は、O157・O111などが代表的です。
潜伏期間は約12~60時間です。

腸管出血性大腸菌が発生しやすいのは、生鮮品です。
肉は十分加熱してから食べましょう。

生野菜は良く洗ってから食べると、腸管出血性大腸菌による食中毒のリスクが下がります。
消毒していない生水の飲水はできる限り控えましょう。

主な症状は次の通りです。

  • はげしい腹痛
  • 下痢
  • 血便
薬の使い方

食後すぐ発症する食中毒まとめ

ここまで食後すぐ発症する食中毒についてお伝えしてきました。
食後すぐ発症する食中毒の要点を以下にまとめます。

  • 食中毒の主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など
  • 食中毒以外の食後すぐの不調の原因としては、乳糖・身体の冷え・ストレスなど
  • 食後すぐ発症しやすい食中毒の原因は、毒キノコ・フグ毒・腸炎ビブリオやサルモネラ属菌などの細菌

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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