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トップページ>健康お役立ち記事>食中毒>食中毒で頭痛になる理由|頭痛が起きやすい食中毒の種類と対処法

食中毒で頭痛になる理由|頭痛が起きやすい食中毒の種類と対処法

食中毒になると頭痛の症状があらわれることがあります。
食中毒は主に腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状が多いイメージです。

食中毒による頭痛の症状はどうして起こるのでしょうか?
また、頭痛の症状が出た場合はどんな対策が必要になるのでしょうか?

本記事では食中毒と頭について以下の点を中心にご紹介します。

  • 食中毒で頭痛が起こる仕組み
  • 食中毒による頭痛と薬の服用について
  • 食中毒の予防方法

食中毒と頭痛について理解するためにも参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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食中毒とは

食中毒とは、細菌やウイルスなどの微生物、有害な物質を経口摂取することによって、腹痛や下痢、吐き気、発熱などの症状が出る病気のことです。

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食中毒で頭痛になる理由

食中毒は下痢や嘔吐などの症状に加えて、頭痛の症状が出ることがあります。
なぜ食中毒で頭痛の症状が出るのか、その理由を解説します。

脱水症状によって頭痛が起こる

食中毒で頭痛になる理由は、主に「脱水症状」によるものです。
脱水症状による頭痛は「ズキズキ」とした痛みが特徴で、めまいや立ちくらみが出ることもあります。

脱水症状が出ているときは、体内の血液が減少するため、からだが多くの血液を確保しようと血管を拡張させます。
拡張された血管が脳の神経を圧迫して頭痛が起こります。

全ての頭痛が脱水症状が原因ではなく、細菌や高熱によって頭痛が起こることもあります。
まれに髄膜炎や敗血症などによって頭痛が出るケースもあり、危険な症状です。

食中毒によって脱水症状になる理由

食中毒による脱水症状は、下痢や嘔吐によって体内の水分やミネラルが大量に排出されることが原因です。

水分やミネラルなどの体液は体温調節や新陳代謝など多くの生命維持活動に関わっています。
体液が失われることにより、頭痛や発熱、意識の低下など、さまざまな症状があらわれます。

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頭痛が起きやすい食中毒の種類

頭痛が起きやすい食中毒は主に4種類あります。
全ての食中毒で頭痛の症状が出るわけではないため、他の症状にも注意が必要です。

サルモネラ菌

ほとんどの動物の腸に存在する細菌です。
食品の汚染を完全に防ぐことが難しく、調理器具などから二次感染するケースが多いです。

感染経路

食品:卵、加熱が不十分な肉類(鶏肉・豚肉・牛肉)や魚類
ペット:猫や犬、鳥、ハムスター、カメなどの爬虫類

潜伏期間

6〜24時間

特徴

低温と乾燥に強い、高温に弱い

流行時期

6〜8月の高温多湿の時期

ボツリヌス菌

土壌や河川に存在する細菌のことです。
1歳未満の乳児はボツリヌス菌の抵抗力が弱いため発症しやすいです。

感染経路

食品:はちみつなどの瓶詰や缶詰、野菜、肉

潜伏期間

12〜96時間

特徴

熱に強く無酸素状態でも増殖する

カンピロバクター属菌

ほとんどの動物の腸内に存在している細菌です。
鳥、牛、羊の保菌率が高いです。

感染経路

食品:鶏肉に多い、鳥刺し、鶏肉のたたき、生のレバー、生水
ペット:猫や犬、鳥、ハムスター、カメなどの爬虫類

潜伏期間

1日〜7日

特徴

少量の菌で感染する、熱や乾燥、低酸素に弱い
鶏肉では低酸素でも増殖する

流行時期

6月に多い

ノロウイルス

カキなどの二枚貝や人間の腸内に存在しているウイルスです。

貝の中ではウイルスは増殖せず、蓄積されます。
貝の糞便によって食品や水が汚染されることがあります。

人間の腸内で増殖するため、少量の摂取でも食中毒になります。
感染すると約1ヶ月ウイルスが便に含まれることがあり、二次感染するケースが多いです。

感染経路

食品:カキなどの二枚貝、アサリ、シジミ、生水
二次感染:ノロウイルスに感染した人の便や嘔吐物

潜伏期間

24〜48時間

特徴

アルコール消毒に強く、熱に弱い

流行時期

12〜3月、特に1月に流行する

年間の食中毒の半数を占めるため年間を通して注意が必要

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食中毒による頭痛が起きた際の対処法

食中毒による頭痛は重症化するケースが多く危険な症状です。
食中毒による頭痛が起きた際の対処法を確認しておきましょう。

重症化を防ぐために内科で受診

食中毒で頭痛の症状が出ている場合、脱水症状によって死亡する可能性があります。
重症化を防ぐためにも近くの内科を受診して医師の診察を受けてください。

特に子供や高齢者は脱水のリスクが高いため注意が必要です。
意識がもうろうとしている、歩行困難で受診が難しい場合は救急車を検討しましょう。

市販の頭痛薬は厳禁

頭痛のときはロキソニンなどの鎮痛剤を服用しがちです。
しかし、食中毒によって頭痛が起きている場合は頭痛薬は服用しないでください。

頭痛薬には胃腸の粘膜を傷つける副作用があるため、下痢や嘔吐を誘発します。
脱水症状が進むなどの症状が悪化する可能性があります。

どうしても頭痛がつらい場合は、医師や薬剤師に相談してください。
また、下痢止めは菌の排出を止めてしまうため、服用しないでください。

水分を積極的に摂る

脱水症状による頭痛の症状が出ているときは、無理せず安静を心がけてください。

水分補給と菌の排出をするため、積極的に水分を摂取することが大切です。
常温のミネラルウォーターを少しづつこまめに摂りましょう。

脱水症状にはスポーツドリンクや経口補水液も効果的です。
下痢や嘔吐による塩分やカリウムなどのミネラル不足を解消できます。

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食中毒による頭痛以外の症状

食中毒による症状は頭痛だけでなく、腹痛・下痢・嘔吐・発熱・寒気・悪寒があげられます。
嚥下困難や手足の麻痺などの症状があらわれることもあります。

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薬の使い方

食中毒と脱水症

食中毒は、食物や水を通じて体内に入った有害なバクテリアやウイルスによって引き起こされます。
これらの病原体は、嘔吐や下痢といった症状を引き起こし、これが結果的に脱水症を引き起こす可能性があります。

食中毒による脱水症の対処法としては、まずは水分補給が重要です。

ただし、ただ水分を摂取するだけではなく、失われた電解質(ナトリウム、カリウムなど)も補給することが重要です。
そのため、経口補水液の摂取が推奨されます。

また、食中毒の症状が重い場合や、脱水症の症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが必要です。
食中毒による脱水症は、適切な対処を行えば予防や回復が可能です。

食中毒予防の4原則

頭痛や脱水症状などの症状が出る食中毒は、死亡するケースもある危険な病気です。

食中毒を正しく予防すれば、感染のリスクを減らすことができます。
普段からしっかり対策をして食中毒を予防しましょう。

食中毒の原因になる病原菌を「持ち込まない」「ひろげない」「つけない」「やっつける」の4原則を守ることが予防に効果的です。

食中毒予防の4原則について、それぞれ具体的な対処法をご紹介します。

「持ち込まない」

ウイルスは食品中には増えず、人の体内で増殖するため「持ち込まない」ように気をつけましょう。
食中毒に感染した人が触れたものによって二次感染が起きることは珍しくありません。

食中毒は風邪と間違えられることや、症状が出ないことがあります。
普段から健康状態をチェックしておくことも大切です。

自分や家族がウイルスに感染してしまった場合は、1ヶ月間は調理場に入ることは控えてください。

ノロウイルスの場合、感染してから約1ヶ月間ほど便にウイルスが排出されます。
マスクや手袋をしたり、トイレの後は2回手洗いをするなどの対策も必要です。

「ひろげない」

ウイルスを持ち込んでしまった場合でも「ひろげない」対策をすれば感染を防ぐことができます。

  • 普段からせっけんでこまめな手洗いを心がける
  • ツメの間や手のシワも意識的に洗う
  • ドアノブなどの人が触れる場所は消毒して常に清潔を保つ

ウイルスにはアルコールに強い種類もあるため、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が効果的です。

「つけない」

細菌やウイルスを食品などに「つけない」ようにしましょう。

特に調理や食事の前後、生の肉や魚などを取り扱ったあとは必ず手洗いをしてください。
ペットを触ったあとや、おむつを交換したあと、調理を中断したときも同様です。

  • 肉や魚などの生の食品はビニール袋に分けて保存する
  • 肉や魚と野菜は区分けして保存する
  • 包丁やまな板は肉、魚、野菜用など使い分ける

「やっつける」

付着した細菌やウイルスは「やっつける」ことも大切です。
ほとんどの病原菌は熱に弱いため、加熱することで殺菌ができます。

  • 肉や魚の中心部を75℃で1分以上、十分に加熱する
  • 調理器具やふきん、スポンジは消毒や煮沸する

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食中毒による頭痛のよくある質問

食中毒の症状として、頭痛が現れることはありますか?

はい、食中毒の一部のタイプは頭痛を引き起こすことがあります。
これは体が感染に対抗するために解毒作用を行うときに生じる可能性があります。
ただし、食中毒の主な症状は通常、吐き気、下痢、腹痛などの消化器系の問題です。

食中毒が原因で頭痛が起きた場合、どのように対処すべきですか?

頭痛の治療方法はその原因によりますが、一般的には安静にして水分補給をすることが推奨されます。
また、必要に応じて頭痛薬を服用することも可能です。
しかし、食中毒の症状が重い場合や改善しない場合は、医療機関にすぐに連絡することが重要です。

食中毒の頭痛はどの程度続くものなのですか?

食中毒の頭痛の持続時間は、その原因となる特定の細菌やウイルス、あるいはその他の病原体のタイプによります。
一般的には、食中毒の症状は数時間から数日で改善することが多いです。

食中毒と頭痛の症状がある場合、どのような食事が適していますか?

食中毒の場合、体を休めて回復させるために、消化に良い食事を摂ることが重要です。
バナナ、リンゴソース、トーストなどのBRATダイエットが推奨されることがあります。
また、十分な水分補給も重要です。

食中毒と頭痛を伴う場合、すぐに医療機関を受診するべきですか?

食中毒の症状が長時間続く、または症状が重篤である場合、すぐに医療機関に連絡することが重要です。
また、免疫力が低下している人も、食中毒の症状が出たらすぐに医療機関を受診するべきです。

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食中毒と頭痛のまとめ

ここまで食中毒と頭痛についてお伝えしてきました。
要点をまとめると以下の通りです。

  • 食中毒で頭痛が起こる仕組みは「脱水症状」によるもの
  • 食中毒による頭痛で薬の服用は厳禁
  • 食中毒の予防方法は「持ち込まない」「ひろげない」「つけない」「やっつける」

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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