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トップページ>健康お役立ち記事>花粉症>花粉症が昔はなかったのはなぜ?花粉症の歴史について徹底解説!

花粉症が昔はなかったのはなぜ?花粉症の歴史について徹底解説!

花粉症は、現代では国民病といわれる症状です。
しかし、昔は花粉症という症状はなかったのです。

では、花粉症の起源は、どのくらいなのでしょうか?
昔はなかった花粉症が、なぜ流行っているのでしょうか?

本記事では、花粉症が昔はなかった理由について以下の点を中心にご紹介します。

  • 花粉症が昔はなかった理由
  • 花粉症が現代で多くなっている理由
  • 花粉症の歴史

花粉症が昔はなかった理由について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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花粉症とは

花粉症とは、植物の花粉により、目のかゆみ、鼻水、鼻炎などが起こる症状です。
発症メカニズムは、アレルゲンである花粉が粘膜に付着することで起こります。

花粉が粘膜に付着すると、体内に抗体が作られてマスト細胞と合わさります。
その結果、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されて花粉症になるのです。
また、複数の花粉に反応する方もいるため、慢性的な花粉症に悩む人も少なくありません。

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花粉症が昔はなかったのはなぜ?

次に、花粉症が昔はなかった理由についてみていきましょう。
1つずつ解説していきます。

木の数が今より少なかった

花粉症が昔はなかった理由として木の数が関係しています。
なぜなら、現代では建材のために、スギの木等の植林が盛んだからです。

植林が盛んなため、木の数が増えたことが花粉症の原因のひとつといわれています。

花粉が汚れだしたため

花粉症が昔はなかった理由として、大気汚染がなかったことが挙げられます。
花粉が飛散するから、アレルギーを引き起こすわけではありません。
「花粉が汚染されて汚れる」ため、花粉症を悪化させるのです

花粉の元々の大きさは約30ミクロンほどで、人の内部に入るのが難しいサイズになっています。
つまり、本来であれば、容易に呼吸器内に侵入できないため症状がでないのです。

しかし、何らかの衝撃を受けると、破裂してアレルギー物質を放出します。
その花粉に衝撃を与えてくるものが、空気中の「大気汚染物質」なのです。

衝突が起こると破裂とともに、汚れた花粉となり、花粉症を誘発するのです。
花粉の汚れは、花粉と大気汚染物質との衝突が主な原因になっています。

暮らし方が現代と違うため

暮らし方が現代と異なるため、昔はなかったともいえます
なぜなら、現代人は食生活の変化や、ストレス社会のなかで生きているからです。

不規則な食事、ファーストフード、ストレスなどは、自律神経の乱れを生じさせて免疫機能を低下させます。
免疫機能が低下すると、過剰なアレルギー反応を引き起こす身体になる可能性があります。

花粉症が昔はなかったのはいつまで?

時代背景をみていくと、花粉症が昔はなかった理由がわかります。
ここからは、年代ごとの花粉症について解説していきますね。

1950年代以前

1950年代以前の大昔は、花粉症は認識されていませんでした。
理由は、大昔の日本は野菜と魚介類を摂取していたからと推測されます。

野菜や魚介類などの食材は、アレルギー反応を起こすことは稀だったといいます。
次に、元々備わっていた免疫力も強かったようです。
環境的にも大気汚染、アスファルトもなく花粉が付着することもありませんでした。

1945年頃の第二次世界大戦後、花粉症らしき症状が認知されるようになります。
原因は、終戦後にアメリカから日本に持ち込まれたブタクサでした。

焼け野原に、ブタクサが大繁殖した結果、花粉症らしき症状が認められました。
ただ、花粉症を訴えている記録は、あまりありません。

1955年代

1955年代、戦争で焼け野原になった日本に、ビルが建ちはじめました。
高度成長期のはじまりです。

この高度経済成長期から、住宅の木材のために荒れ地へのスギの植林が活発になりました。
さらに、工業も栄えて、排気ガスによる大気汚染が増えていきます。
つまり、花粉症が発生しやすくなる条件が揃い始めた時代でもあるのです。

1979年代

1979年代には、花粉症が社会問題として国民病に挙げられました。
国の発展とともに、車や工場も増えていき、過酷な労働により人の身体の免疫力が低下していきました。

さらに、衛生管理が行き届きすぎて、幼少期に身に付くはずの免疫力自体が落ちるようになってきたのです。

その結果「国民病」とも呼ばれて、今でもスギ花粉症は拡がり続けています。

2000年代

2000年代には日本アレルギー学会で、スギ花粉の抗原エキスが完成しました。
抗原エキスの完成を機に、花粉症の治療に積極的になっていきます。

そして、研究を重ねて花粉症の抗原を61種類まで増やすことに成功しています。

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花粉症が昔はなかったのは植林と関係がある

花粉症が昔はなかったのは、植林の歴史と関係しています。
ここからは、花粉症と植林の関係について解説していきます。

植林と伐採の加工サイクル

植林と伐採の加工サイクルにも関係があります。
昔はスギの木は植林されて、成長後に伐採され木材に加工されていました。

植林と伐採・加工サイクルが繰り返されて、数が増えすぎることがありませんでした。
しかし、海外からの輸入をきっかけに植林が余り、サイクルがストップしたのです。

植林を過剰にしていた時期がある

花粉症が昔なかった背景には、植林を過剰にしていた時期が関係あります。
特に第二次世界大戦後は、政府主導で植林していました。

1950~1960年代に戦争で荒廃した森林を回復するため、補助金を投入してスギの人口林を植林していったのです。

その名残として、スギ・ヒノキ人工林は、今や全国の森林面積の7割を占めています。

植林されたものが放置され始めた

植林されたものが放置された結果、花粉の飛散量が増え始めました。
放置の理由は、木材は海外からの輸入が主軸になったからです。

輸入が増えた結果、国内の林業が廃れて植林されたものが放置されていきました。
その影響から、人口林の手入れがなくなり花粉の飛散量が増えてしまったのです。

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花粉症が昔はなかったのは生活環境の違い

花粉症が昔はなかったのは、生活環境の違いが関係しています。
主な要因としては、以下のことが考えられます。

  • 食生活の違い
  • ストレス社会化
  • 住宅環境の違い

それでは、1つずつ詳細を解説していきます。

食生活の違い

昔との生活環境の違いとして、「食生活」が挙げられます。
現代では、過去の食生活と比べて欧米化が進んでいます。

肉料理を主食にしたため、昔はほとんど摂っていなかった動物性のたんぱく質と脂肪の摂取量が急激に増えています。

例えば、ハンバーガー、ピザ、牛丼などのファーストフードをよく食べます。
食生活が欧米化したため免疫機能が低下し、刺激要因に反応しやすくなっているのです。

ストレス社会化

次に、「ストレス社会化」に違いがあります。
現代に近づくにつれストレス社会化が進んでいることから、ストレスフルになりやすい時代になりました。

ネット・SNSの普及により、常に人間関係や仕事のストレスにも晒されているのです。
ストレスに晒されているため自律神経の機能が低下して、免疫力が低下していることが考えられます。

住宅環境の違い

3つ目は、「住宅環境の違い」です。
昔は住宅が今より少なく、空気も悪くなりにくい環境でした。

一方で、現代ではマンションなどが密接に建てられている事が多くなり、排気ガスも多くなりました。

大気が汚染されたため汚染物質と花粉がぶつかり破裂することになり、花粉症が増加したのです。
また、アスファルトが多く、地面の花粉が風で舞いやすくなったことも考えられます。

薬の使い方

花粉症は発症年齢も下がってきている

昔は、花粉症という病気がありませんでした。
しかし、花粉症は植林、大気汚染や食生活の変化により、年々増え続けています。

そして現代では、「花粉症を発症する低年齢化」が問題になっています。
成人男女958名(成人男女の子供を含む)を対象にしたアンケート調査をしました。

他の鼻炎性アレルギーを合併しているものを含めた花粉症の有病者は、下記の通りです。

  • 母集団では377名(39.3%)
  • 平均12.17歳の子供たちは167名(16.1%)

上記のように成人の有病率が高いことが報告されています。

しかし上記のアンケートで15歳までに発症した率では、母集団で5.3%に対し、子供たちは9.7%と約2倍に上昇し低年齢化を示していました。
そのため、アンケートの結果から今後、さらに発症の低年齢化が懸念されています。
出典:厚生労働省【はじめに~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア

花粉症は昔はなかったのまとめ

今回は、花粉症が昔はなかった理由についてご紹介しました。
花粉症が昔はなかった理由についての要点を以下にまとめます。

  • 花粉症が昔なかった理由は、スギの木が少なく、食生活の様式が違うため発症しなかったから
  • 花粉症が現代で多くなっている理由は、終戦後に大規模な植林が行われて、スギの木の花粉が増えてしまったから
  • 花粉症の歴史としては、終戦後にブタノキが大繁殖して、はじめて花粉症に近い症状が認知された

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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