「HSPあるあるを知りたい」
「HSPでも快適に暮らす方法が知りたい」
HSPの方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、HSPの方のあるあるについて以下の点を中心に詳しくご紹介します。
- HSPの仕事でのあるある
- HSPの人間関係でのあるある
- HSPの日常生活でのあるある
ぜひ最後までお読みください。
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HSPとは?
本項目では、HSPとはどういった特性なのかをご紹介します。
- HSP気質は遺伝であり個性
- HSPにもいくつかのタイプがある
まず、HSPとはアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱している心理的な気質のことです。
HSPは、Highly Sensitive Personの略称で、生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質をもった人を指します。
世界人口の15%〜20%の人がHSPといわれており、5人に1人が持っている性質です。
HSP気質は遺伝であり個性
続いて、HSP気質は遺伝であり個性であることを解説します。
HSPは、環境や周囲の人の影響など後天的なものによって発生するのではなく、先天的な気質で遺伝しやすい性質の1つです。
HSPは、病気や精神疾患ではないため、せっかちや楽観的などと同じように生まれ持った個性と考えられています。
HSPにもいくつかのタイプがある
次に、HSPにもいくつかのタイプがあることをご紹介します。
一言にHSPと言っても、全員が同じような傾向や気質を持っているわけではありません。
HSPの中でも、以下のようなタイプが存在しています。
HSP | 繊細で内向的、刺激を求めないタイプ |
HSS型HSP | 繊細で疲れやすいHSPだが、好奇心旺盛で刺激を求めるタイプ |
HSE | Highly Sensitive Extrovertの略で、繊細でストレスを感じやすい外向的なタイプ |
HSS型HSE | 繊細で疲れやすく、好奇心旺盛だが、飽きやすいタイプ |
HSPは世界人口の12%と4タイプの中で1番割合が多く、その他の3タイプは世界人口の数%のみです。
HSP診断をしたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
感受性が豊かな人々、つまり「Highly Sensitive Person(HSP)」は、日常の刺激により強く反応し、深く考え込む傾向があります。もしかしたら、あなたもその一員かもしれません。自分がHSPかどうかを知るには、HS[…]
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HSPにはDOESと呼ばれる4つの特徴がある
本項目では、HSPのDOESと呼ばれる4つの特徴について解説します。
- Depth of processing(思考が深い)
- Overstimulation(刺激に敏感)
- Empath and emotional responsiveness(高い共感力)
- Sensitivity to subtleties(些細なことに気づく)
Depth of processing(思考が深い)
HSPの持つ4つの特性の1つ目は「Depth of processing(思考が深いこと)」です。
HSPの方は、一度受け取った情報を深く考える傾向があります。
例えば、一を聞いて十を想像できる、何かに取り掛かるのに考えすぎてしまって時間がかかるといった面です。
また、気になったことは納得できるまで調べるのも特徴の1つです。
Overstimulation(刺激に敏感)
2つ目は「Overstimulation(刺激に敏感なこと)」です。
HSPの方は、他の人よりも感度の高いアンテナを常に張っている状態のため、刺激に対して敏感に反応します。
例えば、大きな音のする映画や人混みが苦手、少しのことで過剰に驚いてしまうなどです。
また、友達や家族と過ごす時間は楽しいけれど、気疲れします。
Empath and emotional responsiveness(高い共感力)
3つ目は「Empath and emotional responsiveness(高い共感力があること)」です。
HSPの方は、人の気持ちに敏感で、他の人との心理的な境界線が薄い傾向にあります。
例えば、別の人が怒られているのを自分が怒られたように感じる、映画や小説に感情移入して泣いてしまうなどです。
Sensitivity to subtleties(些細なことに気づく)
4つ目は「Sensitivity to subtleties(些細なことに気づくこと)」です。
HSPの方は、感度の高いアンテナを張っているため、他の人が気にならないことにも気づく傾向があります。
例えば、カフェインに敏感に反応する、強い光や日光を常にまぶしいと感じるなどです。
中には、誤字脱字を見つけるのが得意な人やわずかな匂いに気づく人もいます。
HSPの特徴について、以下の記事でも詳しく解説しています。
あなたは、自分の感受性が高いと感じたことはありませんか?また、音や光、人の感情などに敏感に反応してしまうという経験をしたことはないでしょうか?もしそうなら、あなたはHSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれ[…]
HSPの仕事でのあるある3選
本項目では、HSPの仕事のあるあるを3つご紹介します。
- 電話が苦手
- 怒っている人がいると萎縮する
- 見られていると実力を発揮できない
電話が苦手
HSPの仕事でのあるあるの1つ目は「電話が苦手なこと」です。
HSPの方は、電話対応に苦手意識を持っている人が多くいます。
理由としては顔が見えない相手との会話に不安を覚えたり、声や言葉から感情を読もうとしすぎたりするためです。
また、電話の着信音に驚いて平常心で受け答えができないなどの理由が挙げられます。
怒っている人がいると萎縮する
2つ目は「怒っている人がいると萎縮すること」です。
HSPの方は、他の人が怒られている時も自分のことのように受け取ってしまいます。
そのため、関係のないことでも自分が怒られていると錯覚して、萎縮してしまいます。
また、不機嫌な人がいると自分が原因ではないかと考えてしまうのも、HSPのあるあるです。
見られていると実力を発揮できない
3つ目は「見られていると実力を発揮できないこと」です。
HSPの方は周囲の人に自分の仕事を見られていると緊張し、実力を発揮できなくなります。
ミスしたらどうしよう、間違えてはいけないというプレッシャーを感じてしまうためです。
会議での発言やプレゼンなどの場面では、実力を発揮できないHSPの方も多くいるでしょう。
HSPの人間関係でのあるある3選
続いて、HSPの人間関係でのあるある3つをご紹介します。
- 大人数で過ごすのが苦手
- 沈黙にそわそわする
- 連絡への返事が遅い
大人数で過ごすのが苦手
HSPの人間関係でのあるあるの1つ目は「大人数で過ごすのが苦手なこと」です。
HSPの方は、多くの人と会うと情報処理や空気を読む、気を遣うことにエネルギーを使うため、終わったあとはぐったりしてしまいます。
積極的に多くの人と過ごすのは得意ではなく、場合によっては隅の方で過ごしていることもあるでしょう。
反対に、2人や3人の少人数での場であれば、無理のない範囲で特性を活かしながら過ごせます。
沈黙にそわそわする
2つ目は「沈黙にそわそわすること」です。
HSPの方は、一緒にいる人との沈黙を苦手と感じる場合が多く、何か話さなければと焦ってしまいます。
沈黙を解消しようとして話したものの、相手の反応が芳しくないとわかると、落ち込むこともよくあります。
沈黙を受け入れて、無理せずに相手とコミュニケーションを取ることを意識すると、ストレスも解消するでしょう。
連絡への返事が遅い
3つ目は「連絡への返事が遅いこと」です。
HSPの方は、メールやラインの連絡をするにも、相手を不快させないかを考えているため、連絡が遅くなりがちです。
返事を送るだけでも考えすぎてしまい、1件の連絡に10〜15分かかることもよくあります。
結果として考えすぎたせいで話が進んでしまい、会話に入れなかったとなるのもめずらしくありません。
HSPの日常生活でのあるある3選
次に、HSPの日常生活でのあるある3つをご紹介します。
- 大きな音や強い光が苦手
- 気圧や天気の変化に影響される
- 予定があると落ち着かない
大きな音や強い光が苦手
HSPの日常生活でのあるあるの1つ目は「大きな音や強い光が苦手なこと」です。
HSPの方は、他の人が気にしないような刺激にも敏感なため、大きな音や強い光などの刺激を苦手とする人が多くいます。
具体的には、花火やライブ会場の大きな音、パソコンやスマホの画面の光が気になるなどです。
中には、人工甘味料の味に気づく人や、わずかな匂いで体調を崩す人もいます。
気圧や天気の変化に影響される
2つ目は「気圧や天気の変化に影響されること」です。
HSPの方の中には、天気や気圧が変化した際に影響を受ける人がいます。
低気圧で頭痛やだるさを感じる、天気が悪くて気分の落ち込みによって、実力を発揮できなくなるのもめずらしくありません。
中には、月の満ち欠けに影響を受けて、体調や気分が変化する人もいます。
予定があると落ち着かない
3つ目は「予定があると落ち着かないこと」です。
HSPの方は決まっている予定があると、その予定が終わるまで落ち着かずにそわそわするケースが多くあります。
例えば、午後から外部の人と会議の予定があると、あれこれ会議の内容を想定して、午前中の仕事に集中できません。
その日の予定によって、自分のコンディションが左右される傾向にあります。
HSPが快適に暮らすための方法
本項目では、HSPの方が快適に暮らすための方法を3つご紹介します。
- 1人の時間を確保する
- 外的刺激を減らす工夫をする
- HSPと付き合うマインド
1人の時間を確保する
HSPの方が快適に暮らすための方法の1つ目は「1人の時間を確保すること」です。
HSPの方は、どんなに仲が良い人であっても、誰かと過ごす時間が長いとストレスを感じます。
少しでも快適に過ごすには、周囲の人と距離を取ってゆっくりとコーヒーを飲む、公園でのんびり散歩をするなど、1人の時間を確保しましょう。
外的刺激を減らす工夫をする
2つ目は「外的刺激を減らす工夫をすること」です。
大きな音や光など、外的刺激を完全に防ぐのは難しいですが、軽減させる方法はあります。
例えば、サングラスや耳栓、ノイズキャンセリングのイヤホンを使用する、人混みを極力避けるなどです。
自分の苦手な刺激を避けるようにすれば、より快適に過ごせるようになります。
HSPと付き合うマインドを持つ
3つ目は「HSPと付き合うマインドを持つこと」です。
HSPであることを受け入れる、楽しめる気持ちを持つと快適に過ごせるようになります。
具体的には、できないことではなく、できることに目を向けると、自分を受け入れられるでしょう。
自分らしく生きる、HSPの長所を活かそうと考えられると、より快適に過ごせるようになります。
HSPを抱える人との向き合い方
最後に、HSPを抱える人との向き合い方を3つご紹介します。
- HSPの特性を知る
- 相手の立場になって考える
- 言葉に配慮する
自分はHSPではないが、周囲にHSPの人がいる場合は、ぜひ今後の付き合い方の参考にしてみてください。
HSPの特性を知る
HSPを抱える人との向き合い方の1つ目は「HSPの特性を知ること」です。
HSPではない人にとって、HSPの特性は理解できない部分もあるでしょう。
そのため、無意識に相手を傷つける言葉や行動を取ってしまう可能性もあります。
不要なトラブルを発生させないためには、完全に理解はできなくても、どのような特性があるのかについて知っておきましょう。
相手の立場になって考える
2つ目は「相手の立場になって考えること」です。
HSPの人と接する時は、相手の立場になって親身に話を聞き、相手に合わせて考えられるようにしましょう。
同じHSPでも得意不得意は異なるため、しっかりと相手と向き合うと良い関係を築けます。
具体的には、態度や口調などに反応しやすいHSPの人には、優しい口調や穏やかな空気を心がけるなどです。
言葉に配慮する
3つ目は「言葉に配慮すること」です。
HSPの人に対して、強い言葉を使用するのは避けましょう。
例えば、「やる気がないのか」「気にしすぎだ」「早くしろ」などの言葉は、HSPの人は自分を否定されたように受け取ります。
会話をする際は、思慮深い点を理解したうえで、いつ頃までにできそうか?サポートは必要かなどの提案を行うと、より良い関係を築けます。
女性のHSPについて気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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HSPあるあるまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、HSPのあるあるや快適に過ごすための方法をご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- HSPの仕事でのあるあるには、電話が苦手、怒っている人がいると萎縮する、見られていると実力を発揮できないなどが挙げられる
- HSPの人間関係でのあるあるには、大人数で過ごすのが苦手、沈黙にそわそわする、連絡への返事が遅いなどが挙げられる
- HSPの日常生活でのあるあるには、大きな音や強い光が苦手、気圧や天気の変化に影響される、予定があると落ち着かないなどが挙げられる
HSPはあくまで性格の一部であって、病気ではありません。
HSPの方は、人と違う部分を受け入れて、自分らしく生活を送れるように工夫しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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