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健達ねっと>介護お役立ち記事>【在宅介護の費用はどれくらい?】負担する人や老人ホームとの比較をご紹介!

【在宅介護の費用はどれくらい?】負担する人や老人ホームとの比較をご紹介!

「在宅介護の費用について知っておきたい」
「在宅介護と老人ホームへの入居、どちらが良いの?」
身内に高齢者がいる方、あるいは家族の介護をしている方の中には、このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

在宅介護は、多くの高齢者を対象とした介護の在り方の1つであり、高齢者の理想の生活環境に応じて選ぶことが重要となります。
また、費用面でも老人ホームへの入居よりも安く抑えられるため、既に多くの高齢者の方が利用している介護形態ともいえます。

本記事では、要支援と要介護について以下の点を中心に詳しく解説します。

  • 在宅介護の定義
  • 在宅介護の費用
  • 在宅介護のメリット

要支援や要介護について知りたい方はご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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在宅介護とは?

在宅介護とは?

はじめに、在宅介護についてご紹介します。

在宅介護とは、高齢者や要介護者が自宅で日常生活を送りながら、必要な介護や支援を受ける介護形態を指します。
具体的には、訪問介護員や看護師などが自宅に来てケアを提供したり、地域の通所施設を利用してリハビリやデイサービスを受けるなど、幅広いサービス形態が存在します。

住宅での介護を選択する最大のメリットは、自分のペースや生活リズムを維持しながら過ごせる点です。
住み慣れた環境での生活は、精神的な安定に繋がり、家族とも密接にコミュニケーションを取れます。

また、本人の希望や身体状況に応じて柔軟に支援内容を組み立てられるため、比較的自由度が高いという特徴もあります。
一方で、家族が介護に大きく関わる場合、時間的/精神的負担がかかりやすく、事前に十分な情報収集や費用の見積もり等をすることが重要となります。

在宅介護については、以下の記事でも詳しく解説しています。
合わせてご覧ください。

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在宅介護で受けられるサービス

在宅介護で受けられるサービス

次に、在宅介護で受けられるサービスについて、以下の4つに厳選してご紹介します。

  • 訪問型の介護サービス
  • 通所型の介護サービス
  • 宿泊型の介護サービス
  • 介護用品のレンタルサービス

在宅介護では、基本的には自宅で通常通りの日常生活を送ることを前提としているため、部分的なサポートが必要となる場合もあります。
そのような際に介護サービスを受けると、介護を受ける方にとっても介護者にとっても、生活の負担を減らせるでしょう。

ただし、利用には要介護度の認定やケアマネージャーとの相談が必要となる場合があるため、実際に利用する際は担当者に問い合わせるか、事前に調べておくことが重要です。

①訪問型の介護サービス

在宅介護で受けられるサービスの1つ目は「訪問型の介護サービス」です。

訪問型の介護サービスとは、ヘルパーや看護師などの専門スタッフが利用者の自宅に訪れ、身体介護や生活支援、医療的ケアなどをするものです。
たとえば、食事や入浴、排泄といった日常生活における介助のほか、着替えの手伝いや掃除/洗濯といった家事等の援助も含まれます。

訪問型の介護サービスでは、利用者の要介護度や家族の状況に応じてサービス内容が決定されるため、必要なケアを柔軟に受けられるという点が特徴です。

また、訪問看護の場合は、看護師が健康管理や医療措置をして、定期的なモニタリングを担うことで、急病等のリスクを防ぐことにもつながります。

②通所型の介護サービス

2つ目は「通所型の介護サービス」です。

通称デイサービスなどとも呼ばれる通所型の介護サービスは、利用者が施設まで通い、日帰りで介護やリハビリ、レクリエーションを受ける形態を指します。

専門スタッフによる運動機能の維持/向上のプログラムが用意されているほか、入浴や食事の提供、他の利用者との交流を通じてコミュニケーションの機会を得ることもできます。
また、通所先までの送迎サービスが利用できる場合も多いため、家族の送迎負担を減らせる点も魅力です。

通所サービスを利用することで、介護における適切なサービスを受けられることに加え、他者との交流によって利用者本人の孤立感を和らげることもできるでしょう。

通所型の介護サービスは、通所施設によって提供されるプログラムの内容や質が異なるので、見学や体験利用などを通じて納得のいくサービスを選ぶことが大切です。

③宿泊型の介護サービス

3つ目は「宿泊型の介護サービス」です。

宿泊型の介護サービスとしては、ショートステイと呼ばれる短期入所施設の利用が代表的です。
これは、在宅での介護を基本としつつも、短期間だけ専門施設に泊まりながら介護を受けられる仕組みで、家族が旅行や仕事などで一時的に介護を担えない場合に活用されます。

ショートステイは、介護度の高い方にとっても安全な環境下で生活ができ、専属のスタッフが常駐しているため、医療面や日常生活のケアも充実しています。

ただし、施設側の受け入れ枠には限りがあり、繁忙期などは予約を取りにくいケースもあるため、事前に計画を立てて申し込みをすることが望ましいといえるでしょう。

④介護用品のレンタルサービス

4つ目は「介護用品のレンタルサービス」です。

在宅介護の負担を減らすためには、介護ベッドや車いす、手すりなどの補助器具を整備することが重要です。
しかし、これらをすべて購入すると多額の費用がかかる場合があるため、介護保険を活用したレンタルサービスを利用する方法が一般的です。
レンタルサービスを利用すれば、必要な器具を月単位や週単位で借りられるため、利用者の身体状況や介護度に応じて柔軟に入れ替えができるというメリットがあります。

また、故障やメンテナンスの対応もレンタル事業者が行ってくれるため、家族の負担が軽減される点も魅力といえるでしょう。

介護に必須なベッドのレンタルについては、次の記事で詳しく解説しています。

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在宅介護の費用

在宅介護の費用

ここでは、在宅介護の費用についてご紹介します。

在宅介護にかかる費用は、利用するサービスや介護度合い、家族のサポート体制などによって大きく変化します。
とは言え、一般的な在宅介護の費用は5万円程度といわれているため、老人ホームへの入居などと比較すると費用をかなり抑えられるでしょう。

ただし、訪問介護や通所サービスの回数が多くなれば、その分自己負担額も増えるため、まずは必要なサービスを厳選し、ケアマネージャーと相談して無駄のないプランを立てることが重要です。

また、介護保険が適用されるサービスであっても、自己負担が一定割合発生するほか、所得によって負担割合が変わるケースもあります。

訪問介護の費用が気になる場合は、次の記事も参考にしてください。

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介護保険とは?

介護保険とは?

次に、介護保険についてご紹介します。

介護保険とは、高齢者や要介護者が必要な介護サービスを受けやすくするために設けられた社会保険制度です。
40歳以上の国民が保険料を負担し、要介護または要支援と認定された場合に、訪問介護や通所介護などの各種サービスを一定の自己負担で利用できます。

基本的には、65歳以上であれば介護が必要になった時点で保険給付を受けられ、40歳から64歳の方も特定の疾患が原因で要介護状態となった際に適用される仕組みとなっています。

介護保険を活用することで、在宅介護の費用を大幅に抑えられるケースが多いですが、所得によって自己負担割合や上限額が異なるため、事前に情報をしっかりと確認する必要があります。


また、介護サービスを利用する際には、まず市区町村の窓口で要介護認定を受け、ケアマネージャーとともにより良いプランを考えることが重要です。

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老人ホームの主な種類

老人ホームの主な種類

ここでは、老人ホームの主な種類について、以下の3つをご紹介します。

  • 介護付き老人ホーム
  • 住宅型老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅

介護形態には、在宅介護以外にも老人ホームへの入居もあるため、十分に比較検討した上で決めることをおすすめします。

①介護付き老人ホーム

1つ目は「介護付き老人ホーム」です。

介護付き老人ホームとは、介護保険の特定施設入居者生活介護の指定を受けた有料老人ホームのことを指します。
施設内にスタッフが常駐しており、食事や入浴、排泄などの日常生活全般にわたる介護を提供できる体制が整っています。
医療機関との連携が比較的充実している施設も多く、健康面に不安のある方や、要介護度が高い方でも気兼ねなく暮らせるのが特徴です。

費用面では、入居一時金や月額利用料といった支払い形態が主流であり、在宅介護と比較するとまとまった出費が必要になることが特徴です。

ただし、サービスの質やスタッフの配置状況によっても快適さが左右されるため、入居前には見学や面談を通じて設備や雰囲気、スタッフの対応等を確認することが大切です。

②住宅型老人ホーム

2つ目は「住宅型老人ホーム」です。

住宅型老人ホームは、介護サービスそのものは施設側が直接提供しないものの、必要に応じて外部の介護サービス事業者と契約してケアを受けられるタイプの有料老人ホームです。

基本的には、食事や清掃などの生活支援サービスが整っており、自由度が高い半面、要介護度が進んだ際には外部サービスを組み合わせる必要があるため、費用や手続き面でやや手間がかかることもあります。

比較的自立度の高い方であれば、在宅介護を延長するような感覚で住まいを利用でき、自宅にいるのと同様にプライバシーを保ちやすい環境が整っているといえます。

③サービス付き高齢者向け住宅

3つ目は「サービス付き高齢者向け住宅」です。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が気兼ねなく暮らせるようなバリアフリー仕様や緊急通報設備などが整えられており、生活相談や安否確認などの基本的なサービスが整った賃貸住宅です。
介護サービス自体は外部の事業者と契約して利用する形になるため、住宅型老人ホームと似た運用形態と言えますが、サ高住はより「住まい」としての要素が強いのが特徴です。

賃貸契約のため、初期費用としての入居一時金は比較的抑えられる一方、毎月の家賃や管理費、サービス利用料がかかります。

また、要介護度が高くなると外部サービスへの依存度が上がり、その分の費用も増加する可能性があるため、在宅介護の費用と同様にケアマネージャーとの相談や、利用者本人の身体状況に合ったサービス選択が重要です。

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在宅介護のメリット

在宅介護のメリット

最後に、在宅介護のメリットについて、以下の4つをご紹介します。

  • 親しみのある自宅で生活を送れる
  • 家族からのサポートを受けやすい
  • 生活における自由度が高い
  • 介護費用を抑えられる

①親しみのある自宅で生活を送れる

在宅介護のメリットの1つ目は「親しみのある自宅で生活を送れる点」です。

これまでの生活や思い出の品々に囲まれた環境は、精神的な安定につながりやすく、生活リズムを崩さずに済むのが大きな利点の一つです。
施設入居では、見知らぬ環境に戸惑いを感じたり、自分の生活ペースを維持しにくい場合がありますが、在宅介護であればストレスなく生活を送れるでしょう。

さらに、自宅内であれば趣味や家族との会話を以前と同じように楽しみながら介護を受けられ、本人のモチベーションや意欲を高める効果も期待できます。

②家族からのサポートを受けやすい

2つ目は「家族からのサポートを受けやすい点」です。

在宅介護では、家族が同居している場合や近隣に住んでいる場合、より密接なサポートを受けられます。
食事作りや掃除、洗濯などの家事面はもちろん、体調の変化をすぐに把握しやすいことから、介護を必要とする方の安心感も高まるでしょう。
施設に入居するとスタッフとの距離感は適切に保たれるものの、家族が頻繁に面会できない、あるいは入居者同士のコミュニケーションに馴染みにくいなどの面も考えられます。

在宅介護の費用を抑えつつ家族のサポートを積極的に取り入れられる点は、在宅介護ならではの強みといえるでしょう。

③生活における自由度が高い

3つ目は「生活における自由度が高い点」です。

在宅介護の大きな魅力として、生活の自由度が保ちやすいことも挙げられます。
施設へ入居してしまうと、どうしても食事や起床、就寝時間などが施設のスケジュールに合わせられるため、本人の生活リズムや好みとの間にギャップが生じることがあります。

一方で、自宅であれば食事の時間やメニューを柔軟に調整できたり、趣味や外出のタイミングも比較的自由に設定できたりするなど、自分らしい生活スタイルを続けやすいといえるでしょう。

④介護費用を抑えられる

4つ目は「介護費用を抑えられる点」です。

在宅介護では、老人ホームなどの施設に入居する場合と比べて初期費用や月額費用が低く抑えられるケースが多いのが特徴です。
施設入居には、一時金や月々の利用料や食費、管理費などの支払いが発生し、トータルで見ると金額が大きくなりやすい傾向があります。

一方、在宅であれば公的介護保険を活用して訪問介護や通所サービスを利用することで、一定の自己負担のみで必要なケアを受けられる場合が多く、在宅介護の費用の全体を軽減できるでしょう。

在宅介護の費用についてのまとめ

ここまで要支援と要介護についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 在宅介護とは、高齢者や要介護者が自宅で日常生活を送りながら、必要な介護や支援を受ける介護形態
  • 在宅介護の費用は、受けるサービスによって変動するが、一般的な平均は5万円程度
  • 在宅介護のメリットには、自宅で従来通りの生活を送れる点や、施設への入居と比較して費用を大幅に抑えられる点が挙げられる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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