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トップページ>生活>腰痛には他の病気が隠れていることも!正しい予防法と治療法を学ぼう

腰痛には他の病気が隠れていることも!正しい予防法と治療法を学ぼう

  • 5月 12, 2023
  • 1月 11, 2024
  • 生活

腰痛は日本人の多くが抱えている症状です。
高齢者だけでなく、若い人や子供でも腰痛に悩まされることがあります。

そもそも腰痛とはどのような症状なのでしょうか?
どのような原因で腰痛になるのでしょうか?

本記事では腰痛について以下の点を中心にご紹介します。

  • 腰痛にはどんな種類があるのか
  • 腰痛の原因とは
  • 腰痛がきっかけで見つかる病気とは
  • 腰痛の予防方法とは

腰痛について理解し、予防・改善するためにも参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

腰痛とは

腰痛とは病名ではなく、腰部を主とした痛みや張りなどのさまざまな症状のことです。
急に起きる短期的な痛みの急性腰痛、一定期間継続する痛みの慢性腰痛の2つがあります。

腰痛の原因はさまざまあり、複数の要因が絡んでいることもあります。
多くの場合は原因がはっきりせず、原因を特定できる腰痛は15%程度しかありません。

腰の痛み方は原因によってさまざまです。
動かしたときだけ痛かったり、疲れているときだけ痛むこともあります。
また腰からふくらはぎにかけてしびれたり、突然刺すような痛みが出て動けないという場合もあります。

腰痛にもいくつか種類がある

腰痛には以下のような種類があります。

  • 特異的腰痛
  • 非特異的腰痛
  • ぎっくり腰
  • 炎症性腰背部痛

種類別にどんな腰痛なのかを見ていきましょう。

特異的腰痛

特異的腰痛とは、画像診断や血液検査などで痛みの原因が特定できる腰痛のことです。
腰痛の原因はさまざまですが、原因を特定できるのは15%程度と言われています。
腰痛の原因としては、

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 骨粗しょう症
  • 脊椎分離症・脊椎すべり症
  • 腰椎圧迫骨折
  • がんの転移
  • 筋肉の炎症
  • 内臓疾患

などが挙げられます。

非特異的腰痛

検査をしても痛みの原因が見つからない腰痛のことを、非特異的腰痛と言います。
腰痛の約85%は原因がはっきりしない非特異的腰痛です。

レントゲン検査では、骨に異常がなければ腰痛の原因を判断することはできません。
MRIは筋肉や軟骨なども撮影できますが、痛みのある場所を特定するのは難しいです。

非特異的腰痛の原因はさまざまですが、

  • 悪い姿勢
  • 同じ動作の繰り返し
  • ストレスなどが複合的に影響していると考えられます。

ぎっくり腰

ぎっくり腰とは急に起こった腰の強い痛みを指す俗称で、正式には急性腰痛症と言います。
何かを持ち上げようとしたとき、腰をねじる動きをしたときなどに起きることが多い症状です。
また朝起きた直後や、何もしないのに起きることもあります。

ぎっくり腰は発症したきっかけは明らかです。
しかしどこが損傷したのか、痛いのはどこなのかがはっきりしません。
ですから原因のはっきりしない非特異的腰痛に分類されます。

炎症性腰背部痛

炎症性腰背部痛は、強直性脊椎炎の症状の1つです。
強直性脊椎炎とは、脊椎や骨盤の炎症が原因で起きるリウマチ性疾患のことです。
背骨や骨盤の炎症による、さまざまな症状があらわれます。
代表的な症状は、首や背中、腰の痛みやからだのこわばりなどです。

特に炎症性腰背部痛と呼ばれる腰の痛みは特徴的です。
炎症性腰背部痛の場合、安静にしているよりも動いた方が痛みが軽くなります。
多くは10〜30歳代までに発症し、40歳を超えて発症するのは稀であると言われています。

腰痛の原因を多い順に紹介

腰痛に悩まされるのはなぜなのでしょうか。

  • 原因が特定できる腰痛
  • 原因不明な腰痛
  • 女性に起こりやすい腰痛

に分けて、解説していきます。

原因が特定できる腰痛

椎間板ヘルニア

腰痛の原因で最も多いのは、椎間板ヘルニアです。
椎間板とは、背骨の脊椎と脊椎の間にあってクッションの役割を果たす軟骨です。
椎間板が変性し、組織の一部が飛び出すことを椎間板ヘルニアと言います。

飛び出した椎間板の一部が付近にある神経を圧迫することで、腰痛が起こります。
椎間板には座ったり、立ったまま前屈みになったりすることで圧力がかかります。
その圧力は、体重の約2.5倍と言われるほどです。

椎間板に圧力がかかる動作の繰り返しで、椎間板が変性してしまいます。
その結果、椎間板ヘルニアになってしまうと考えられています。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、脊柱管という神経が通る骨のトンネルが狭くなる病気です。
骨や靭帯が肥厚したり、椎間板が突出することで脊柱管が狭くなります。
脊柱管が狭くなると脊髄が圧迫されて、腰痛や足のしびれなどを引き起こします。

腰部脊柱管狭窄症による腰痛の特徴的な症状は、間欠跛行です。
初期の症状では神経の圧迫が強くないため、しびれや痛みを感じないかもしれません。
しかし運動を行うと圧迫が強くなり、しびれや痛みが出てくるというのが間欠跛行です。

骨粗鬆症、圧迫骨折

骨粗しょう症とは、骨量が減り骨がもろくなるために骨折を起こしやすい状態になる骨の疾患です。
骨量は年齢とともに減少するので、高齢者に多く見られます。
またホルモンバランスも関係していて、閉経後の女性も骨粗しょう症になりやすいです。

骨粗しょう症が進行すると、背中や腰が丸くなったり、腰や背中に痛みが生じます。
また骨粗しょう症が原因で圧迫骨折を発症し、骨折した部分が痛むと言う場合もあります。

感染性脊椎炎

感染性脊椎炎は、尿路や呼吸器の感染症の治療後に起こる感染症です。
歯科や心臓手術の術後に発症することもあります。

感染性脊椎炎は高齢者に多く見られる疾患です。
がんや糖尿病などで免疫状態が低下すると感染性脊椎炎を発症しやすくなります。

感染性を引き起こした黄色ブドウ球菌などの細菌が脊髄に運ばれて、炎症が起きます。
感染性脊椎炎による腰痛は、安静にしていても痛みが取れず常に強い痛みがあります。

脊椎へのがん転移

がん細胞は最初に発生した場所から血管やリンパに入り込むことがあります。
そのようにして、がん細胞が脊椎に移動して増えるのが転移です。

脊椎にがんが転移すると、脊椎の中の神経が障害されて、首や背中、腰に痛みを感じます。
痛みだけでなく、手足がしびれたり動かなくなったりといった症状も出ます。

安静にしている時や夜間にも強い痛みがあり、痛みが次第に強くなっていくのが特徴です。
またブロック注射が効かないというように、治療への抵抗性があります。

大動脈瘤

大動脈瘤とは、大動脈にコブのようなふくらみができる病気です。
大動脈瘤が起こる原因には、動脈硬化や感染、生まれつきの血管の柔らかさがあります。
動脈硬化などで血管がもろくなると、血圧に負けて動脈がコブのようにふくらんできます。

腹部大動脈瘤の破裂が差し迫ると、腹痛や腰痛が生じることがあります。
瞬間的な痛みではなく、持続する強い痛みであることが多いです。
腹部大動脈瘤が破裂すると、激しい腹痛や腰痛が起きます。

尿路結石

尿路結石症とは、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。
尿路結石は腰背部から側腹部にかけての激痛、下腹部への放散痛を生じさせます。
尿路結石による痛みは夜間や早朝に起きることが多く、3〜4時間痛みが続きます。

高カロリーや高タンパク、高脂質の食生活は尿路結石の危険因子です。
また尿が濃くなる脱水や尿路感染、膀胱内に異物がある状態も尿路結石を引き起こします。

原因不明な腰痛

ストレスなど心理的な要因

ストレスは脳機能に影響を与え、ドーパミンという神経伝達物質を放出しにくくします。
ドーパミンは痛みを和らげたり、感じにくくするのに必要なものです。

痛みの信号が脳に伝わるとドーパミンが分泌されます。
それから鎮痛剤にも使われるμオピオイドと言う物質も分泌されます。
その結果セロトニンやノルアドレナリンが分泌されて、痛みの信号を脳に伝える経路が遮断されるという仕組みです。

ストレスは腰痛を長引かせたり、わずかな痛みでも強く感じてしまう要因となります。
ストレスによって悪化した腰痛がストレスとなるという悪循環に陥ることもあります。

急に無理な動作をした時

重いものを持ち上げたり、急に腰を捻る動作をしたときに腰痛が生じることもあります。
急な動きや負荷に腰が耐えられずに支障が出て、腰痛が引き起こされます。

急に無理な動きをしたときに起こる腰痛は、

  • ねんざ
  • 椎間板の損傷
  • 腱の損傷
  • 靭帯の損傷

などが考えられます。
しかし、厳密にどの部分が傷んでいるのかを断定するのは難しいです。

女性に起こりやすい腰痛

強い生理痛

強い生理痛が腰痛を引き起こす場合があります。
プロスタグランジンという経血の排出をスムーズにするホルモンには、血管を収縮させる作用もあるからです。
血管が収縮すると腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。

また冷え性やストレス、ホルモンバランスの乱れによって骨盤内うっ血が生じます。
この骨盤内うっ血も生理中の腰痛に影響します。

妊娠による身体の重心の変化

妊娠中は大きくなったお腹を支えるために身体の重心が変わります。
上体を反らせる姿勢になることが多くなるので、腰痛が起きやすくなります。
また子宮が大きくなり、骨盤周りの筋肉が引っ張られることも腰痛の原因の1つです。

妊娠すると増加するリラキシンというホルモンも、腰痛を引き起こします。
リラキシンは、骨盤のつなぎ目の関節を緩める働きがあるホルモンです。

骨盤のつなぎ目の関節が緩むと、腰や背中の筋肉には負担がかかります。
またリラキシンは骨盤内に血液を溜める作用があるので、腰回りが重たく感じられます。

産前産後にかかる心身へのストレス

産前産後の女性はストレス要因に囲まれているので、腰痛を感じやすくなります。
出産前には急激な身体の変化にとまどったり、出産に対する不安がストレスとなります。
また妊娠前のように自由に動けないこともストレスを溜めやすくなる一因です。

出産後にはホルモンバランスの変化によってストレスが溜まります。
睡眠不足が続いたり、育児がスムーズにいかないという悩みが出てきます。
慣れない育児や家事に追われて、身体的にも精神的にも負担がかかり腰痛が慢性化します。

更年期のホルモンバランス変化

更年期にはホルモンバランスが変化することで腰痛が起こりやすくなります。
女性ホルモンの分泌が急激に低下すると、自律神経が乱れます。
自律神経が乱れたことにより血行不良になることが、腰痛の原因です。

また自律神経が乱れると、痛みに対して敏感になります。
それに加えて加齢により腰部を支える筋力が低下することも、腰痛を起こしやすくします。

腰痛がきっかけで見つかることがある病気

腰痛がきっかけで発見されることがある重大な疾患についてお伝えします。
腰痛だけでは病気なのかを判断できないので、心配な場合は医師に相談してみましょう。

脊椎腫瘍

脊椎にできる腫瘍は、原発性脊椎腫瘍と転移性脊椎腫瘍に大きく分けられます。
原発性脊椎腫瘍は、背骨そのものから発生する腫瘍です。
背骨以外にできた悪性腫瘍が、血液やリンパによって運ばれて脊椎に転移します。

脊椎腫瘍の初発症状として、腫瘍のできた部位を中心とした痛みがあります。
じっとしていても強い頑固な痛みがあるのが特徴です。
腰痛以外には、手足の麻痺や排せつの障害などが引き起こされます。

脊髄腫瘍

脊髄腫瘍とは、脊髄及び脳脊髄を保護する膜から発生する腫瘍です。
脊柱管内の軟部組織や椎体に発生した腫瘍によって、脊髄や神経根が圧迫されます。
脊髄腫瘍には、原発性の腫瘍と転移性の腫瘍があります。

脊髄腫瘍は、初期には手足の感覚が麻痺したり、局所に痛みが現れるのが一般的です。
腰髄に腫瘍ができた場合は、足に影響が出ます。

脊椎カリエス

脊椎カリエスとは、結核を原因として引き起こされる病気です。
脊椎に結核菌が感染することで、脊椎カリエスになります。

肺結核が少なくなるにつれて、脊椎カリエスの患者数も減りました。
しかし現在では、高齢者に多く発症しています。
進行すると背骨がもろくなり、しびれや麻痺、排尿・排便障害などの症状が出てきます。

胃、十二指腸潰瘍

胃、十二指腸潰瘍とは、胃液によって胃や十二指腸の組織が剥がれ落ちてしまう疾患です。
食べ物の消化を行うための胃液が、何らかの原因で胃や十二指腸の組織を溶かします。

胃、十二指腸潰瘍の腰痛以外の症状には、みぞおちの痛みや胸やけなどがあります。
胃もたれや吐き気、食欲不振になる場合もありますが、自覚症状が全くない人もいます。

胆石、胆嚢炎

胆石とは、胆汁の成分が固まってできた結石のことです。
胆石が胆管や胆嚢に溜まると、胆石症と言う病気になります。
胆嚢炎は胆石が原因となって胆嚢に炎症が起きる疾患です。

胆石はほとんどの場合は無症状です。
しかし胆石発作を起こすと、右わき腹から腰や背中にかけて強い痛みが生じます。

膵炎

膵炎とは、膵液に含まれる消化酵素によって起こる膵臓の炎症のことです。
アルコール摂取や胆石、ストレスなどが原因と考えられています。

膵臓は背中に近い側に張り付いているため、膵炎になると腰が痛くなることがあります。
腰痛の他には、腹部や背部の痛み、嘔吐や発熱などの症状も見られます。

尿路結石

尿路結石症とは、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患のことです。
腰背部から側腹部にかけて激痛が生じたり、下腹部に放散痛が生じます。

また尿路結石症と腎盂腎炎を併発して、高熱が出ることもあります。
下部尿管に位置する結石では膀胱刺激症状を伴うことも多く、頻尿、残尿感が起こります。

腎結石

腎臓にできた結石が腎結石です。
尿の中に含まれるシュウ酸などの濃度が高くなり、カルシウムと結合すると結晶化します。
結晶化したものが大きくなると、結石になります。

腎結石は尿管に落ちてくると、わき腹や下腹部、腰の後ろ側などに痛みが発生します。
また腎臓の機能が低下したり、炎症を起こす場合もあります。

腎盂腎炎

腎盂腎炎とは、腎臓に細菌が感染する病気です。
尿道の出口から侵入した細菌が、尿路をさかのぼり腎盂に達することで起こります。
背中や腰の痛み・高熱・膀胱炎症状(排尿時痛、頻尿、残尿感等)が主な症状です。

通常は尿路に侵入した細菌は体外に排出され、免疫力により退治されます。
しかし基礎疾患があると、腎盂腎炎を繰り返すことがあります。

前立腺がん

前立腺がんは、前立腺の細胞が無秩序に自己増殖することにより発生します。
多くの場合自覚症状がありませんが、排尿に関係する症状が出ることもあります。

前立腺がんが進行すると、骨や肺に転移しやすくなります。
骨盤や椎骨などに転移すると、腰痛や神経痛のような痛みが生じます。

子宮内膜症

子宮内膜症は子宮内膜またはそれに似た組織が、子宮の内腔以外の場所にできる病気です。
20~30代の女性で発症することが多く、30~34歳がピークであると言われています。

周囲の組織と癒着を起こしてさまざまな痛みをもたらしたり、不妊症の原因となります。
月経時以外にも腰痛や下腹痛、排便痛、性交痛などが見られます。

子宮がん

子宮がんには、「子宮頸がん」と「子宮体がん」があります。
子宮頸がんが多く発生するのは、子宮頸部の入り口である外子宮口のあたりです。
子宮体がんは、子宮内膜に多く発生します。

子宮がんが進行すると、激しい下腹部痛や腰痛などの症状が出現します。
がんが直腸や膀胱にまで浸潤した場合、血便や血尿などの症状が見られるようになります。

心筋梗塞

心筋梗塞とは心筋が酸素不足になり壊死する病気です。
冠動脈が動脈硬化で固くなり、コレステロールなどが沈着すると血液の通り道が塞がれます。
心筋に血液を送れなくなり、心筋が酸素不足になって心筋細胞が壊死を起こします。

心筋梗塞の前兆の症状には、胸の痛みや圧迫感があります。
それに加えて背部痛や胸やけ、倦怠感、吐き気などの症状も見られます。

解離性腹部大動脈瘤

大動脈は、外膜、中膜、内膜の3層構造になっています。
何らかの原因で内膜に裂け目ができると、その外側の中膜の中に血液が入り込みます。
その結果長軸方向に大動脈が裂けることが解離性大動脈瘤です。

腹部大動脈解離の場合には、腰痛を訴えることがあります。
病状の進展によって、大動脈弁閉鎖不全や脳虚血症状、腸管虚血症状などを併発します。

腰痛の正しい予防方法9選

腰痛を予防するために日常生活で気をつけたいポイントをご紹介します。
ぜひ実践してみてください。

重い物を1人で持たない

重い物を持ち上げる動作は、腰に負担がかかり腰痛の原因になることがあります。
何も持っていないときと比較して、持ち上げる物の重量分の負担が腰にかかります。
また姿勢によっては持ち上げる重量の何倍もの負担が腰にかかるのです。

日常生活の中でも、重いものを持ち上げる機会はたくさんあるのではないでしょうか。
重たい食料品をたくさん買ったり、庭仕事で植木鉢を移動させたりするかもしれません。
また掃除中に家具を移動させたり、引っ越しのときにも重い荷物を運ぶ機会は多いでしょう。

腰痛予防のため、重いものを持つ時には1人で行わず、複数人で運ぶようにしましょう。
1度に全てを運ぼうとせず、小分けにすることも大切です。

同じ姿勢で長時間過ごさない

同じ姿勢を長時間続けると、腰に負担がかかります。
同じ姿勢で動かずにいると、筋肉がこり、関節の動きが悪くなります。
そのため正しい姿勢がとりにくくなり、腰痛が悪化してしまうかもしれません。

ですから適度に姿勢を変えたり、身体を動かすように心がけましょう。
同じ姿勢が続かないようにすれば、腰への負担が減らせます。

特に介護や育児をしている時には、前かがみや中腰での作業がたくさんあります。
腰のひねりを長く保つような作業も多いことでしょう。
休憩をとったり、他の作業を組み合わせることで、同じ姿勢が続かないようにしましょう。

腰を痛める動きを急にしない

腰を痛めるような動きを急にすると、ぎっくり腰になりやすくなります。
腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかって断裂を起こし、神経を刺激するので痛みが生じます。

加齢や運動不足のため腰を支える筋肉が弱くなっているときには特に注意が必要です。
急な動きで腰を痛めると、症状がひどくなってしまいます。

  • お風呂掃除や床掃除などで中腰で動作を続けた後
  • 座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢を続けた後

などに急に姿勢を変えると、ぎっくり腰になるかもしれません。
急な動作を避けて、動作には視線も合わせるようにしましょう。

転倒しやすい環境を改善する

転倒すると手や足を痛めますが、転倒の仕方によっては腰痛になってしまいます。
尻餅をつくような転び方をしたり、転倒して腰を強打することもあるかもしれません。
転倒した際に腰を捻ってしまうことも腰痛の原因です。

転倒による腰痛を防ぐには、転倒しやすい場所をチェックし環境を整えることが必要です。
家の中で転倒に注意が必要な場所には、

  • 床が濡れた浴室
  • 段差のある玄関
  • フローリングのリビング
  • 階段
  • 暗い廊下

などが挙げられます。
転倒してしまうような原因が見つかったら、すぐに取り除くようにしましょう。

身体を冷やさない

身体が冷えると血流が悪くなり、腰痛を引き起こしたり悪化したりします。
温めると腰の痛みが楽になる、という方は特に身体を冷やさないようにしましょう。

おしゃれを優先して、我慢して薄着でいると身体が冷えてしまいます。
重ね着や厚着をしたり、タイツや腹巻きなどを活用して身体を温めましょう。
腰痛予防には、特に下半身を冷やさないようにするのが大切です。

冷たい飲み物が好きな方も、冷えに注意が必要です。
できるだけ常温や温かい飲み物を飲むようにしましょう。
またシャワーだけで済ますのではなく、湯船に浸かって身体を温めるのも効果的です。

長時間の強い振動を避ける

エンジンや動力機などから受ける振動は、身体に大きな負担を与えます。
振動を受け続けることは腰にも負担となり、腰痛になったり腰痛が悪化します。

振動によって腰痛になりやすいのは、バスやトラック、タクシーなど長時間運転する職業の人です。
またブルドーザーなどの重機を運転する場合も要注意です。

振動の負担を避けるには、振動をなるべく減らすようにクッションなどを使用しましょう。
また1時間以上の長距離運転をする場合は、少なくても1時間に1回は休憩してください。
ストレッチをしたり、車から出て少し歩くようにすると腰痛を予防したり改善できます。

休み休み作業をする

立ち仕事の多い販売員や接客業、警備員などは、腰痛になりやすいと言われています。
長時間立ったままの姿勢が続くと、腰に大きな負担がかかるからです。

座っている時にも、腰には意外と大きな負担がかかっています。
猫背や前かがみの姿勢は、腰の筋肉や靭帯にかかる負担が増大し腰痛の原因となります。
デスクワークや長時間の運転で座りっぱなしなのも、腰には良くありません。

立ち仕事でも、座り仕事でも、ずっと行い続けるのは腰に負担となります。
こまめに休憩をとりながら行うようにしましょう。

マットレスと枕を身体に合わせる

朝起きると腰が痛かったり、腰が痛くて熟睡できないという人もいます。
そういう場合は、マットレスや枕が身体に合っていないのかもしれません。

マットレスが硬すぎると腰や背中が浮いてしまいます。
肩とお尻だけで身体を支えるので、筋肉が緊張して腰に負担がかかります。
またマットレスが柔らかすぎると、お尻が沈み込んで腰が曲がり腰痛につながります。

枕は腰痛とは関係ないように思えるかもしれません。
しかし枕が合っていないと睡眠中にずっと腰に負担がかかるので、腰痛の原因になります。
身体にあったマットレスや枕を選べば、腰への負担を減らして腰痛を予防できます。

ストレスを発散する

原因がはっきりしない腰痛には、ストレスによって痛みを感じているケースがあります。
ストレスによって腰痛になると、腰痛に対する不安であまり動かなくなるかもしれません。
運動や気分転換になることをしなくなるので、さらにストレスが溜まります。

ですからストレスを発散することは、腰痛を予防するためにも大切です。
適度な運動を習慣にすることは、ストレス発散になり、筋肉を強化することもできます。
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動から始めてみましょう。

また質の良い睡眠を取ることもストレスを改善する方法の1つです。
寝る前にはアロマを焚いたり、好きな音楽を聴いたりしてリラックスしましょう。

腰痛はすぐ受診すべき?市販薬で済ます?

腰痛になると、病院に行ったほうが良いのか迷ってしまうことがあるかもしれません。
病院に行くべき判断基準や、腰痛の治療手段のメリット・デメリットをご紹介します。

痛みが1ヶ月以上続けば受診しよう

身体を動かした時だけ腰が痛む場合は、腰の椎間関節や筋肉が原因と考えられます。
このような腰痛の場合は、当面の危険はありません。

ほとんどの場合は1ヶ月ほど様子を見れば、痛みがなくなっていくことが多いでしょう。
しかし症状が悪化したり、痛みが1ヶ月以上続くようなら医療機関を受診してください。

腫れや赤みがあれば直ちに受診

打撲や捻挫、肉離れなど急性の炎症が起きている場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
痛む部分が赤く腫れていたり、安静にしていても痛みが続く場合は注意が必要です。
患部をできるだけ動かさないようにして、早急に専門家に診てもらいましょう。

まずは近所の整形外科を受診

腰痛の原因によって、受診するべき診療科は異なります。
しかし腰痛の原因がどこにあるのかを自分で判断するのは難しいでしょう。

ですから腰痛が主な症状である場合は、まずは整形外科を受診してみましょう。
診察の結果、整形外科の範囲外に原因があるかもしれません。
その場合は、心療内科や精神科、内科など、適切な診療科を紹介してもらえます。

医療機関を受診する際のメリットとデメリット

原因が特定できる

医療機関を受診すれば、問診を受けたり、検査をしてもらえます。
単なる慢性腰痛だと思っていたのに、実は重篤な病気が隠れていたということもあります。

自己判断で間違った薬を使用していると、かえって症状が悪化してしまうかもしれません。
医療機関で原因が特定できれば、適切な治療が受けられて腰痛を改善できます。

医師の診断や助言を受けられる

医師に診断してもらうことで、腰痛の症状に合わせた適切な治療が受けられます。
医療機関での腰痛治療には、注射や投薬、手術、リハビリなどがあります。

検査で異常がないのに痛みがある場合は、生活習慣や普段の姿勢が原因かもしれません。
そうした場合にも、医師から改善のためのアドバイスが得られます。

待ち時間が長くて辛い

待ち時間が長いのが、医療機関を受診することのデメリットです。
腰が痛いのに、何時間も待合室で待たされるのは辛いと感じてしまいます。
家で休んでいたほうが良かった、と思うかもしれません。

予約をしていたのにも関わらず、待たされることもあります。
予約しても時間通りに診察してもらえたことがない、という話もよく聞かれるのではないでしょうか。

また診療を受けた後、会計にも長い時間がかかることがあります。
こうしたことを考えると、忙しい人はなかなか病院に行けないかもしれません。

治療費が嵩む

病院で検査や治療を受けると、思っていた以上に費用がかかってしまうことがあります。
保険適用はされますが、特に検査には費用がかかります。

検査以外にも、

  • 初診、再診費用
  • 投薬費用
  • 注射費用
  • リハビリ費用

なども必要になります。
完治するまでには費用が嵩むのが、医療機関を受診する際のデメリットです。

市販薬を利用する際のメリットとデメリット

早く痛みを抑えられる

夜間や週末など病院が開いていないときに突然腰が痛むこともあります。
そんなときでも、市販薬ならドラッグストアなどで簡単に購入できます。
突然腰痛が起きたときには、早く痛みを抑えられる市販薬が助けになります。

また病院で薬を処方してもらうには、時間がかかります。
診察してもらうまでに長く待たされることもあるでしょう。
一刻も早く痛みを何とかしたい、という時すぐ使えるのがメリットです。

薬代だけで済む

医療機関を受診すると、前述の通り検査等に費用がかかります。
薬だけ欲しいと思っても、薬代に加えて診察料や処方箋料なども必要です。

しかし市販薬で自分でケアする場合は、薬代だけしかかかりません。
費用を抑えて腰痛に対処できるのが、市販薬のメリットと言えます。

原因が分からず繰り返し痛くなる

医療機関を受診しないと、腰痛の原因は分かりません。
市販薬で痛みを抑えることはできますが、根本的には治らないので繰り返し痛くなります。
対処方法が間違っている場合は、腰痛が悪化する可能性もあります。

根治することは少ない

市販薬は鎮痛作用はありますが、腰痛の原因を根絶するものではありません。
腰痛の症状を改善したい場合は、腰痛の原因を特定し適切な治療を受けることが重要です。

何らかの病気が原因の腰痛なら、病気を治療しなければ腰痛は治りません。
手術が必要な場合や、生活習慣の見直し、ストレス解消が求められる場合もあります。
腰痛症状の原因を解決するには、やはり医療機関を受診するのが良いでしょう。

医療機関を受診して腰痛を治療する方法

腰痛で医療機関を受診すると、次のような検査や治療が行われます。

  • レントゲン検査
  • 投薬
  • リハビリ
  • 注射
  • 外科手術

どのような検査や治療なのか、詳しく見ていきましょう。

レントゲン検査

腰痛で医療機関を受診すると、多くの場合レントゲン検査が行われます。
レントゲン検査とは、X線を体に当てることで画像化する検査です。
レントゲン検査は、骨折や腰椎の変形が疑われる場合に用いられます。

疲労骨折や分離症、圧迫骨折などが原因の場合は、レントゲン検査で分かります。
また腰の骨が曲がったり歪んだりなどの変形をしていないかも調べることが可能です。

レントゲン検査は、外科的な手術が必要な腰痛でないか除外診断のために行われます。
手術の必要がない腰痛は、投薬や注射、リハビリなど痛みの強さに応じて治療します。

投薬

腰痛治療で使われる薬には、非ステロイド系抗炎症薬があります。
非ステロイド系抗炎症薬の代表的なものには、

  • ロキソプロフェン
  • ジクロフェナク
  • イブプロフェン
  • インドメタシン

などが挙げられます。
痛みを増強するプロスタグラジンの生成を阻害して、腰痛を和らげる薬です。

また強い腰痛には、オピオイドという麻薬性鎮痛剤も処方されます。
オピオイドは神経の伝達を抑制して、辛い痛みを抑えます。
鎮痛効果は高いですが、便秘や吐き気などの副作用も起こりやすい薬です。

他にも、痛みを抑えるアセトアミノフェンや筋肉のこりをほぐす筋弛緩薬も使われます。
長引く腰痛に、抗うつ薬が処方される場合もあります。

リハビリ

腰痛に対して行われるリハビリでは、運動療法と物理療法が用いられます。
運動療法で行われるのは、有酸素運動や筋力トレーニング、ストレッチなどです。
また可動域訓練や筋弛緩訓練なども行われます。

運動療法を行うことで、痛みによって硬く緊張している筋肉をほぐし血流が良くなります。
他にも縮小した関節可動域を広げたり、筋力を向上し運動機能を回復することもできます。

物理療法には、

  • 寒冷療法
  • 温熱療法
  • 水治療法
  • 牽引療法
  • マッサージ

などがあります。
これらの物理的な刺激によって、痛みの緩和や機能の回復が期待できます。

筋肉注射

薬物療法などを行っても症状が改善しない場合や痛みが強い場合に注射が用いられます。
腰痛にはトリガーポイント注射療法が一般的です。

トリガーポイントとは押すと痛いと感じる部分のことです。
そこに局所麻酔薬や局所麻酔薬を主とする薬剤を注射して、痛みを抑えます。

局所麻酔薬を注射することで神経による痛みの伝達を遮断し、一時的に神経を休めます。
一時的に神経を休めることで、痛みを慢性化させる仕組みを断つことができます。

ブロック注射

ヘルニアや坐骨神経痛などの辛い痛みに対する治療には、硬膜外ブロック注射があります。
局所麻酔を使って、脊髄にある痛みと言う神経機能をブロックする注射です。
背中にある脊髄を覆っている硬膜の外側に、局所麻酔を注射します。

脊髄や神経の周りに麻酔をすることで、その先にある腰神経の痛みを和らげます。
1回の注射で痛みが取れる人もいれば、何度か注射することで症状が良くなる人もいます。

外科手術

腰痛の原因である椎間板ヘルニアの場合は、外科的手術を行う場合もあります。
保存治療で痛みや痺れが改善されない、激痛で動けない場合に手術が検討されます。

腰椎椎間板ヘルニアの手術は、椎間板を取って上下の骨を癒合させるのが1つの方法です。
またヘルニアと髄核のみを取る手術もあります。

手術法には、顕微鏡や拡大鏡、内視鏡を使った手術など色々あります。
何度も繰り返す場合は金属を挿入して背骨を固定する手術が必要となることもあります。
手術をする場合は、入院やリハビリが必要です。

腰痛を市販薬で和らげる方法

重い症状がなく、非特異的腰痛である場合は市販薬でセルフケアができます。
市販薬を使った腰痛の改善方法をご紹介します。

湿布を貼る

湿布には冷湿布と温湿布があります。
冷湿布はぎっくり腰などの強い炎症が見られる場合に使うようにしましょう。
痛みを抑えるだけでなく、熱をもった患部を冷やす効果も期待できます。

温湿布は慢性的な腰痛によく使われます。
患部を温めることができるので、慢性的な腰痛で硬くなっている筋肉に効果的です。
温めることで血流が良くなり、こりを和らげることができます。

湿布は痛みを出している場所に貼るようにしましょう。
痛いと感じる所が痛みを出しているとは限らないので、広範囲に貼るのがおすすめです。

外用薬を塗る

腰痛に効果のある消炎鎮痛剤には、塗り薬のタイプがあります。
消炎鎮痛剤は、痛みや炎症を抑えたり、局所の刺激による痛みを和らげる成分が配合されています。

塗り薬には、

  • チック
  • ゲル
  • ローション
  • クリーム

などいろいろな剤形があり、好みに合わせて選べます。

湿布は1人では貼りにくく、かぶれやすいので苦手という方でも使いやすいのが利点です。
湿布のように蒸れることが少ない、塗っていても目立たないというメリットもあります。
ただし湿布とは異なり、1日に何回か塗りなおすことが必要になります。

薬を内服する

腰痛に効く内服薬には、鎮痛剤やビタミン剤、漢方薬などがあります。
内服薬は場所を選ばずに使え、貼り薬が苦手という方にもおすすめです。

ビタミン剤は、筋肉や神経の代謝を良くして筋肉疲労を緩和するので腰痛に効果的です。
血流改善や、ダメージを受けた末梢神経の修復をサポートすることで痛みを和らげます。
腰痛の他にも肩こりや目の疲れにも効果が期待できます。

ビタミン剤には即効性はありません。
しかし痛み止めや湿布などと合わせて使うことも可能です。

自力で腰痛を軽減する方法

薬を使う以外にも、腰痛を軽減させる方法があります。
できそうなことから始めてみましょう。

腰周りをリラックスさせる

腰痛に効くストレッチをする

ストレッチで緊張した筋肉をほぐし、血行を促しましょう。
腰回りの筋肉が柔らかくなれば、可動域が広がって腰椎への負担が軽くなります。

「腸腰筋のストレッチ」

  • 1 足を前後に開き、後ろ側の足で膝をつく
  • 2 両手を前側の足の膝に置き、少しずつ上体を前にスライドさせる
  • 3 ゆっくりと元に戻す
  • 4 反対側も同様に行う

「腰方形筋のストレッチ」

  • 1 四つん這いの姿勢を取る
  • 2 息を吐きながら、ゆっくりと背中を丸める
  • 3 四つん這いの姿勢に戻る
  • 4 息を吸いながら、背中を反らしてお尻を突き出す
  • 5 1〜4までを5回繰り返す

腰痛専門のマッサージを受ける

マッサージは腰痛の痛みを和らげたり、痛みを発生しにくくするのに効果的です。
自分で行うこともできますが、腰痛専門のサロンでマッサージを受けるのがおすすめです。

腰痛専門のサロンには、人体の構造や腰痛のメカニズムを熟知したプロがいます。
ですからセルフケアでは行き届かなかった筋肉のコリをほぐすことが可能です。

また人の手でマッサージされると心理的に安らいで、リラクゼーション効果も高まります。
ストレスが原因の腰痛の場合には、サロンでのマッサージは特に効果的と言えます。

腰痛軽減の体操をする

腰痛の予防と改善のために簡単な体操を行ってみましょう。
朝晩に10〜20回行うのが目安です。
終わった後に腰を回したり、手足を揺すったりするとさらに効果的です。

「前屈する」

  • 1 足を肩幅に開き、ゆっくり前に身体を倒す
  • 2 10~20秒止めて、ゆっくり起き上がる
  • 3 ゆっくり胸を反らせ、またゆっくりと戻す

「片足ずつ前に出して胸を反らす」

  • 1 足を肩幅に開き、手を下ろした姿勢を取る
  • 2 片足を軽く踏み出し、両手を斜め上に上げて胸を反らし、10~20秒キープする
  • 3 足をもどしながら、手を下ろす

「片足ずつ前に出して前屈する」

  • 1 片足を30cmくらい前に出して立つ
  • 2 ゆっくりと身体を倒し、そこで10~20秒止めてから、ゆっくりと戻す

腰をサポートする

腰痛ベルトを着ける

腰痛ベルトは、腰痛を緩和して少しでも動きやすくするために使用するものです。
骨盤ベルトを巻くだけで、痛みが完全に消えるということはありません。
骨盤ベルトは腰周辺の筋肉の働きをサポートしてくれます。

骨盤ベルトには、いろいろな形状のものがあり、効果もさまざまです。
腹圧を高め腰椎の負担を軽減するベルトや姿勢をサポートするベルトもあります。
また骨盤の固定して動作を補助するベルトもあります。

骨盤ベルトはサポート力や素材にも違いがあります。
腰痛の症状や使用するシーンによって、骨盤ベルトを選ぶようにしましょう。

コルセットを装着する

コルセットには、腹部に適度な圧力を加えて、腹圧を高める役割があります。
それにより腰まわりを固定し、腰部の負担を軽減します。
コルセットを装着すると、腰にある骨を安定させ、痛みを緩和する効果が期待できます。

ズレにくさや安定感が欲しい人は、幅が広いコルセットを選ぶと良いでしょう。
また、ギックリ腰など症状が重い人も幅広のコルセットがおすすめです。

症状が軽い人や痛みが骨盤周辺のみの痛みの場合は、幅の狭いものを選んでください。
幅が広いものよりも動きやすく、窮屈なのが苦手な人向きです。

ただし、幅の狭いコルセットは動きやすいのですが、固定力は落ちます。
痛みの状態に合わせて、適切なサイズのコルセットを選ぶようにしましょう。

腰への負担を減らす

腰に優しい椅子に座る

長時間椅子に座ることが多い方は、腰への負担を減らす椅子に座ることが大切です。
背中や腰のサポート力やクッション性が高い、腰痛の方向けの椅子を選びましょう。

腰痛の方向けの椅子は、使い方に合わせて選ぶことができます。
ゲームにはゲーミングチェア、パソコン作業にはオフィスチェアが向いています。
バランスチェアは、正しい姿勢で座るのをサポートしてくれる椅子です。

また背もたれの高さは、サポート力や座り心地を考えて選びましょう。
人間工学に基づいて作られた椅子も、腰が痛くなりにくいのでおすすめです。

クッションで姿勢を調整する

腰痛は、姿勢のゆがみや不自然な姿勢を続けることで発症することがあります。
背骨が自然なS字をキープすれば、腰への負担がかかりにくく腰痛を軽減できます。
腰痛クッションは、背骨を自然な形でキープできるようにサポートするアイテムです。

腰痛クッションにもいくつかのタイプがあるので、使用目的によって選びましょう。
ランバーサポートは、背もたれの腰部分に固定して使用するクッションです。
デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢が続く時に活用できます。

就寝中に使える腰痛クッション、腰枕もあります。
腰枕を使用すれば、寝ている間も正しい姿勢をキープしやすくなります。

寝方を工夫する

腰痛を軽減するには、寝ている時の姿勢も重要です。
うつぶせ寝は腰に重力がかかって沈み、腰椎が反り返った状態になってしまいます。
足を延ばした状態で仰向けに寝ると、骨盤が引っ張られて腰痛が悪化する場合があります。

横向きに寝るのは、腰に負担がかかりにくいおすすめの寝方です。
足をまげて少し背中を丸めて寝ると、筋肉の緊張が和らぎ楽に寝られます。

また敷布団やマットレスが柔らかすぎると、体が沈んで寝返りがうまくできません。
腰の負担を軽減するためには、適度な反発感のあるものを使うようにしましょう。

枕は高すぎても、低すぎても良くありません。
腰痛対策には、仰向けで使用したときに少し下を向く程度の高さの枕を選びましょう。
または、横向きで寝たときに敷布団と顔が平行になる高さの枕もおすすめです。

腰痛まとめ

ここまで腰痛についてお伝えしてきました。
腰痛についての要点を以下にまとめます。

  • 腰痛には、特異的腰痛、非特異的腰痛、ぎっくり腰、炎症性用背部痛がある
  • 腰痛の原因には、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、ストレスなどがある
  • 腰痛がきっかけで、脊椎腫瘍や脊髄腫瘍、脊椎カリエスなどの病気が見つかる
  • 腰痛予防には、同じ姿勢を長時間続けないことや身体を冷やさないことが大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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