「ミニマリストは病気といわれているの?」「ミニマリストとして生活しているけど、自分も病気なのか不安」
現在ミニマリストとして生活している方、もしくはこれからミニマリストになろうか考えている方は、このように不安になることはないでしょうか?
ミニマリストになるとすっきりした空間で生活でき、さまざまなメリットが得られるのは事実ですが、いき過ぎると病気だといわれることもあります。
本記事では、ミニマリストが病気といわれることについて、以下の点を中心に詳しく解説します。
- ミニマリストが病気といわれる理由
- 病気と思われるミニマリストの特徴
- 病気のミニマリストといわれないためのポイント
ミニマリストとして生活している中で自分が病気なのか不安な方は、参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ミニマリストとは
はじめに、ミニマリストの概要をご紹介します。
ミニマリストとは、不要なものを断捨離して、自分に必要な最低限のものだけで生活する人々のことです。
ミニマリストになる理由は人それぞれですが、節約のためだったり、雑然とした空間をなくしてストレスフリーな生活を送るためだったりといったことが挙げられるでしょう。
ミニマリストになることで部屋の管理がしやすくなったり、節約できるようになったりといった効果を感じる方も多く、近年ではYouTubeなどのSNSにて自身の生活を発信する方もいます。
このように人気な生活スタイルである一方「ミニマリストは病気だ」といわれることもあるのです。
ミニマリストについてより詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。
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ミニマリストが病気といわれる理由
次に、ミニマリストが病気といわれる理由について、以下の7つをご紹介します。
- 断捨離へのこだわりが異常
- 宗教にハマっているように見えるから
- 他者にミニマリズムを強要するから
- 必要なものまで捨てるから
- 人のものまで勝手に捨ててしまうから
- ものが少しでも増えると強いストレスを感じるから
- 他のミニマリストと比較して強迫的になるから
①断捨離へのこだわりが異常
ミニマリストが病気といわれる理由の1つ目は「断捨離へのこだわりが異常だからという点」です。
ミニマリストとしての生活が行き過ぎると「何が何でも断捨離しなくては」という執念的な気持ちになる方もいます。
そもそも断捨離とは、不要なものを捨ててものへの執着をなくすための考え方です。
しかし、断捨離へのこだわりが強すぎると、逆に捨てることへの執着が強くなります。
そのため、ものが増えると気持ちが乱れたり、不安を感じたりといった心理的な弊害が生じるのです。
②宗教にハマっているように見えるから
2つ目は「宗教にハマっているように見えるからという点」です。
ミニマリストになった方の中には、ミニマリズムを追求するあまり、その考え方や価値観を一心不乱に信じるようになる方もいます。
行き過ぎると、ミニマリズム以外の考え方が受け入れられなくなることもあるのです。
そのため、周囲から、まるで宗教にハマっているかのように、ミニマリズムというひとつの考え方に固執しているように見え、畏怖の対象となってしまうのでしょう。
③他者にミニマリズムを強要するから
3つ目は「他者にミニマリズムを強要するからという点」です。
もちろん、すべてのミニマリストが自分の考え方を他者に強要するわけではありません。
しかし、中にはミニマリズムこそが生活をよくする唯一の手段だと信じ切っている方もおり、そういった方は周囲の人々にミニマリズムを強要することがあります。
たとえば、友人の家を訪れた際に「もっとものを捨てればスッキリするのに」「これ必要なの?捨てれば?」など一方的な意見をいうことも強要になります。
自分には自分なりの価値観があるように、他者にも他者にあった価値観があるということを受け入れる必要があるでしょう。
④必要なものまで捨てるから
4つ目は「必要なものまで捨てるからという点」です。
ものが多くなることが許せなかったり、断捨離の概念に囚われすぎたりするあまり、必要なものまで捨ててしまうのも、ミニマリストは病気といわれる理由のひとつになり得ます。
そもそもミニマリズムや断捨離は「不要なもの」を捨てようという考え方です。
自分にとって必要なものまで捨ててしまったら、逆に生活が不便になり、極端な話、生きている意味が感じられなくなることがあるかもしれません。
ものが少なくなり部屋がすっきりするのは素晴らしいことですが、捨てるかどうかの取捨選択は必要です。
⑤人のものまで勝手に捨ててしまうから
5つ目は「人のものまで勝手に捨ててしまうからという点」です。
ミニマリストの中には、家族とひとつ屋根の下で生活している方もいます。
その場合に、人のものを勝手に捨ててまでミニマリズムを追求しようとするのは考えものです。
自分にとって不要なものでも、家族にとっては大切なものかもしれません。
ミニマリストになっても、相手への思いやりや価値観の受け入れを忘れないことが大切です。
⑥ものが少しでも増えると強いストレスを感じるから
6つ目は「ものが少しでも増えると強いストレスを感じるからという点」です。
ミニマリストは必要最低限のもので生活するスタイルのため、ものが増えるとストレスに感じる方もいます。
不要なものが生じたら都度捨てる、必要なものなら残すという柔軟性があればよいのですが、少しでもものが増えると強いストレスを感じる方は要注意です。
生活していれば、買い物などで多少ものが増えることもあります。
その少しの状況変化でも耐えられないとなると、病気といわれることもあるでしょう。
⑦他のミニマリストと比較して強迫的になるから
7つ目は「他のミニマリストと比較して強迫的になるからという点」です。
ミニマリストとして生活している方の中には、極端に少ないもので生活している方もいます。
そういったミニマリズムを追求している方を見て、「自分はまだまだだ」「自分ももっとものを減らさなきゃ」などと強迫的な気持ちになる場合は要注意です。
他人軸で判断していたら、いつまで経っても納得行く生活はできないでしょう。
自分軸で判断し「これくらいなら生活しやすいな」と冷静に考えることも大切です。
病気と思われるミニマリストの特徴
次に、病気と思われるミニマリストの特徴について、以下の4つをご紹介します。
- 捨てないと不安になる
- ミニマリストでない人が許せない
- 家族の意見を無視する
- 暮らしを楽しめていない
①捨てないと不安になる
病気と思われるミニマリストの特徴の1つ目は「捨てないと不安になるという点」です。
捨てないと不安になる方は、強迫的だといえます。
不安を消すためにものを捨てても、その不安は底なしなので、また次の不安が襲ってくるというループを繰り返すだけです。
そのため、強迫神経症などの精神的な面で病気があると思われる方もいるのでしょう。
②ミニマリストでない人が許せない
2つ目は「ミニマリストでない人が許せないという点」です。
先述した通り、ミニマリストの中には自分が信じているミニマリズムが絶対だという考え方に陥ってしまう方もいます。
そのため、その自分の中の考えや価値観に固執するあまり、他者の違う考え方を受け入れられなくなることもあるのです。
他者と自分の考え方は別で、相手に自分の考え方を強制することはできないということや、考え方に絶対的な正解はないということを心に刻みましょう。
③家族の意見を無視する
3つ目は「家族の意見を無視するという点」です。
家族と同じ家に住んでいる場合、ミニマリストとして生活するには家族の理解を得るのが必須です。
しかし、家族の意見を無視してまでミニマリズムを追求しようとしてトラブルに発展する方もいます。
「家族の意見を無視して不快な思いをさせてまで、そのミニマリズムは守るべき対象なのか」ということを一度深く考える必要があるでしょう。
ひとりよがりの考え方ばかり貫こうとしていると、病気だといわれることもあります。
④暮らしを楽しめていない
4つ目は「暮らしを楽しめていないという点」です。
ミニマリストとして生活してみて、節約できるようになった、部屋がきれいになったというメリットも享受できるでしょう。
しかし、ものを捨てること、減らすことばかりに意識が囚われていると、暮らしを楽しめなくなります。
ものが少しでも増えるとストレスを感じたり、欲しいものが買えなかったりすることは楽しいといえるでしょうか?
ミニマリストとして生活するためには、ミニマリズムを楽しんで実行することが大切です。
病気のミニマリストといわれないためのポイント
次に、病気のミニマリストといわれないためのポイントを6つご紹介します。
- ミニマリズムを楽しむ
- 完璧を求めない
- 自分軸で行動する
- メリットとデメリットを理解する
- ミニマリズムを他者に押し付けない
- 健康を第一に考える
①ミニマリズムを楽しむ
病気のミニマリストといわれないためのポイントの1つ目は「ミニマリズムを楽しむこと」です。
ものが減って部屋がすっきりした、必要なものを見極められるようになって衝動買いが減ったなど、ミニマリストになって得たメリットに注目してみましょう。
そうすることで生活が豊かになったことを実感でき、ミニマリズムを楽しめるようになるでしょう。
②完璧を求めない
2つ目は「完璧を求めないこと」です。
ミニマリズムとひと口でいっても、それをどのように実行するかは人それぞれです。
「極限までものを減らす」「不要なものは1つも残さない」など、完璧を求めすぎると心も体も疲れてしまいます。
完璧を求めず、自分のできる範囲でマイペースに行動することが大切です。
③自分軸で行動する
3つ目は「自分軸で行動すること」です。
先述した通り、他のミニマリストと自分を比較して強迫的になる方もいます。
そうなると「もっとものを捨てなきゃ」「自分はまだまだダメだ」などと考えて落ち込むことにもなりがちです。
自分なりにやってみて納得してみる、70点が合格ラインなど、自分だけの軸を作ってみることをおすすめします。
④メリットとデメリットを理解する
4つ目は「メリットとデメリットを理解すること」です。
ミニマリストとしてのメリットは、節約できるようになることや部屋がすっきりまとまって綺麗になることなどが挙げられます。
一方デメリットは、ものの取捨選択を間違えてしまうと生活が不便になることや買い物の際に抵抗感を感じやすくなることなどが挙げられるでしょう。
このように、ミニマリストでいることのメリットとデメリットを両方理解したうえで、自分はミニマリストでいたいか、ミニマリストでいて楽しめるかをゆっくり考えてみましょう。
⑤ミニマリズムを他者に押し付けない
5つ目は「ミニマリズムを他者に押し付けないこと」です。
ミニマリストとして生活してメリットを感じたら、それを他者にも教えたくなるでしょう。
しかし、相手がミニマリズムに価値を感じていない場合や、ものを持つことが好きな場合、相手に自分の考えを受け入れられないこともあります。
その場合でも、人は人、自分は自分というようにきちんと一線を引いて考えられるようになりましょう。
考え方に絶対はありません。
⑥健康を第一に考える
6つ目は「健康を第一に考えること」です。
病気といわれるミニマリストは、必要なものまで制限してしまう傾向にあります。
その結果、ストレスを感じたり、必要な栄養素が摂れず不健康になったりすることにつながることもあるのです。
ミニマリストとして生活することで心や体の健康に異常をきたしている場合、それをやめる勇気を持つことも大切です。
健康管理についてより詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。
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自分なりの適度なミニマリズムを大切にしよう
最後に、自分なりの適度なミニマリズムを持つことの大切さについてお伝えします。
ミニマリズムを追求するのは素晴らしいことですが、結果として心や体の健康を損ねてしまったり、他者との関係性が歪んだりするのは悲しいことです。
自分ができる範囲はどこまでかを意識し、無理のない範囲で行動することが何より大切です。
ミニマリストが病気といわれてしまうことについてのまとめ
ここまで、ミニマリストが病気といわれることについてご紹介しました。要点を以下にまとめます。
- ミニマリストの中には、他者にミニマリズムを強要したりするなどの理由で病気といわれる方もいる
- 捨てないと不安になる、暮らしを楽しめていないなどが病気のミニマリストの特徴
- 病気といわれないためには、自分なりの適度なミニマリズムを大切にすることが重要
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。