あらすじ
大府市で3年ぶりに復活した市民芸術祭で、シェークスピアの「ハムレット」の主役に選ばれたのは75歳の鈴森林太郎(鈴木林蔵)。
しかし、林太郎は軽度認知障害(MCI)と診断されており、セリフを覚えることに苦労している。
恋人役のオフィーリアは口を開けばケンカばかりの孫娘・唯奈(糸瀬七葉)が演じることになった。
稽古を重ねる中で、時々記憶があやふやになる祖父を心配する唯奈だったが、二人は互いに支え合いながらハムレット公演の成功を目指す。
認知症の前段階とされるMCIと向き合いながら、舞台に立つ祖父と、それを支える孫娘の心温まる物語。
特徴・見どころ
軽度認知障害(MCI)という、まだ一般的にはあまり知られていない状態をテーマに取り上げた意欲作。
認知症の一歩手前の段階で、まだ多くのことができる状態を丁寧に描いています。
大府市という「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」を進める自治体が舞台となっており、地域ぐるみで認知症に取り組む姿勢も描かれています。
シェークスピアの古典と現代の認知症問題を組み合わせた独創的な設定で、年齢を重ねることの意味や家族の絆について考えさせられる作品です。
健達ねっとの認知症カテゴリでは、MCIから認知症への進行について詳しく解説されており、ドラマの理解を深めるのに役立ちます。