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あらすじ
80代の老人ピルジュは、過去に家族全員を理不尽な出来事で亡くして以来、家族を死に至らしめた裏切り者への復讐を誓い生きてきた。
認知症に見舞われた今、自分の記憶が長くは続かないと悟ったピルジュは、60年間計画していた復讐殺人を実行するため、バイト先で知り合った20代のインギュに運転を依頼する。
処刑すべき5人の名をタトゥーにして指に彫り、隠し持っていた拳銃を携え、復讐を開始する。
特徴・見どころ
アトム・エゴヤン監督の『手紙は憶えている』をリメイクした韓国版復讐劇。
イ・ソンミンが認知症を患った老人の複雑な心境を見事に演じ、記憶を失いながらも過去の痛みと向き合う姿を描きます。
韓国戦争の傷跡と個人的な復讐を絡めた重厚なドラマとして、歴史の記憶と個人の記憶の二重構造を持ちます。
認知症による記憶の混乱を巧みに使った脚本と、認知症の初期症状についても学べる作品です。
高齢者の尊厳と過去との和解をテーマにした社会派作品。