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健達ねっと>映画・ドラマ>認知症>「43年後のアイ・ラヴ・ユー」愛が記憶を超える感動作

「43年後のアイ・ラヴ・ユー」愛が記憶を超える感動作

  • 公開/放送日:2021年1月15日

あらすじ

70歳の元演劇評論家クロードは、妻に先立たれ一人で気ままな老後を送っていた。
ある日、43年前に別れた恋人リリィがアルツハイマー型認知症のため介護施設に入所していることを知る。

クロードは自分のことを思い出してもらうため、自分も認知症だとウソをついて同じ施設に入居する。

過去の記憶を失いつつあるリリィに対し、クロードは少しずつかつての思い出を呼び覚まそうとする。
彼の献身的な愛情と工夫により、リリィの心に変化が訪れ始める。

特徴・見どころ

43年という長い歳月と、アルツハイマー型認知症という病。
愛の力は、そうした時間や記憶の壁を乗り越えることができるのでしょうか。
本作『43年後のアイ・ラヴ・ユー』は、ハリウッドの伝説的な名優ブルース・ダーンを主演に迎え、人生の黄昏時に訪れた「奇跡の再会」と、変わることのない愛の力を描いた、切なくも心温まる感動作です。

主人公のクロード(ブルース・ダーン)は、ある日、衝撃的な知らせを受けます。
43年前に理由も告げず、彼の前から突然姿を消した最愛の恋人リリィ。

彼女がアルツハイマー型認知症を患い、今は介護施設で暮らしているというのです。
クロードは、失われた時間を取り戻し、愛を伝えるため、リリィの元へ向かうことを決意します。

認知症のフリをして施設に潜入する、という奇策

本作の物語がユニークで、観る者の心を強く惹きつけるのは、その設定の斬新さにあります。
クロードは、リリィに会うため、なんと「自分も認知症である」というフリをして、彼女と同じ施設に入所するという、とんでもない奇策を実行に移すのです。
この「潜入」というスリリングな展開が、物語にユーモアと緊張感をもたらします。

しかし、施設で43年ぶりに再会したリリィは、病の影響でクロードのことを全く覚えていませんでした。
人生のすべてを捧げたいと願った女性に、自分の存在すら忘れられてしまった現実。
クロードは絶望の淵に立たされそうになります。

それでも、彼は諦めません。
たとえリリィが自分を覚えていなくても、彼女のそばにいたい。
もう一度、彼女に「アイ・ラヴ・ユー」と伝えたい。
その一心で、クロードは認知症のフリを続けながら、リリィの心に再び火を灯そうと奮闘します。

カンヌ受賞の名演が描く「記憶」と「愛」

この困難な主人公クロードを演じきったブルース・ダーンの演技は、まさに圧巻の一言です。
彼は本作で、第66回カンヌ国際映画祭において、史上最年長での主演男優賞という快挙を成し遂げました。

認知症のフリをするコミカルな演技から、愛する人を前にして忘れ去られた男の深い悲しみ、そして何があっても愛を貫こうとする純粋な情熱まで。
そのすべてを、老いてなお魅力的な姿で体現しています。

認知症の進行は、時に残酷なほど、確実に記憶を奪っていきます。
リリィの記憶が戻ることはないのかもしれません。
しかし、クロードが献身的にそばに居続けることで、リリィの閉ざされた心にも、何かが響き始めます。

記憶が失われても、その人が生きてきた軌跡や、誰かを愛したという「感情」そのものは、魂に刻まれているのではないか。
本作は、人生の最後に訪れた奇跡のような出会いを通して、愛することの真の意味を問いかけます。
ユーモラスな設定の中に、切実な愛の美しさを丁寧に描いた、深く心に残る傑作です。

作品詳細

監督 マルティン・ロセテ
脚本家 マルティン・ロセテ
主要キャスト
上映時間 89分
放送局/制作 松竹
アメリカ
公式サイト 公式サイトを見る

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

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