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トップページ>健康お役立ち記事>脳梗塞の原因や症状ってなに?予防法までを網羅的に解説。

脳梗塞の原因や症状ってなに?予防法までを網羅的に解説。

脳梗塞というと、突然倒れて意識を失うイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、それは脳梗塞の症状のほんの一部なのです。

脳梗塞の原因や症状についてよく理解することで、もしもの時に適切な対応ができるようにしましょう。
また、予防法として日常生活でどんなことに気をつければいいのかも知っておきたいところです。

この記事では、脳梗塞について以下の項目を中心に解説していきます。

  • 脳梗塞とはどんな病気なのか
  • 脳梗塞を発症する原因は何か
  • 脳梗塞の症状にはどんなものが見られるのか
  • 脳梗塞が起こった時の対処法は
  • 脳梗塞の治療法にはどんなものがあるのか
  • 脳梗塞を予防するための食事は

どうぞ最後までお読みいただき、参考になさってください。

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脳梗塞の主要な3分類

脳梗塞の場合、脳の太い動脈で動脈硬化が起こったケースを「アテローム血栓性脳梗塞」と言います。
細い動脈で起こったケースは「ラクナ梗塞」と言います。
また、心臓でできた血栓が脳に移動したケースを「心原性脳塞栓症」と言います。

主にこの3つのケースが脳梗塞の発症のパターンです。

アテローム血栓性脳梗塞

脳・首の太い血管が狭くなるタイプの脳梗塞です。
原因の多くは、コレステロールなどが血管内にへばりつくことです。

アテローム血栓性脳梗塞は、前段階として一過性虚血発作を起こすケースが多くみられます。

一過性虚血発作とは、一時的に脳の血流が悪くなる状態です。
短時間の間に、脳梗塞とよく似た症状があらわれて消えるのが特徴です。

症状は短時間で消失するものの、治療せず放置すると、そのままアテローム血栓性脳梗塞に移行する可能性があります。

アテローム血栓性脳梗塞は、ラクナ梗塞などと比べると重篤な症状が出やすいのが特徴です。

代表的な症状は以下の通りです。

  • 呂律・言語障害
  • 顔面麻痺
  • 半身麻痺
  • 眩暈
  • 嘔吐
  • 意識障害

高血圧・肥満・糖尿病などの疾患がある方は、発症リスクが高い脳梗塞です。

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は、脳の細い血管が詰まるタイプの脳梗塞です。
日本人の脳梗塞の中で最も数が多いタイプとも指摘されています。

脳の深部には、太い血管から枝分かれした血管が無数に存在します。
動脈硬化などによって血管の壁が厚くなると、ただでさえ細い血管はますます狭くなり、最終的に詰まってしまいます。

あるいは、心臓でできた血栓が脳に運ばれ、細い血管を詰まらせることもあります。
詰まるのは細い血管であるため、脳全体でみるとダメージはさほど大きくありません。

実際にラクナ梗塞は、発症後も自覚症状があらわれないこともしばしばです。

他の検査でMRIやCTを受けたときに、たまたま見つかるケースも少なくありません。

ちなみに自覚できる症状としては以下のようなものがあります。

  • 半身の脱力
  • 半身のしびれ
  • しゃべりにくさ

症状が軽い場合が多いため、さほど気にしないという方もおられます。
しかし、症状は軽くとも脳の血管には異常が起きています。

治療せずに放置すると、血管が詰まった部位を中心に脳細胞が壊死するおそれがあります。

結果、脳機能が低下して認知症を招くケースも少なくありません。
あるいは言語障害・嚥下障害などの原因となることもあります。

心原性脳塞栓症

心臓でできた血栓が脳に運ばれ、血管を詰まらせるタイプの脳梗塞です。
他のタイプと比べて前触れなく起こりやすいほか、梗塞範囲が広い点が特徴です。

心臓で血栓ができるのは、心房細動が原因です。
心房細動とは、心臓の拍動に異常が出ることです。

心臓の中で血液がよどんでしまうため、成分が凝固して血栓を作ります。
心臓でできた血栓は、他の場所でできる血栓よりサイズが大きめです。

よって脳に運ばれると、広い範囲で梗塞を起こしやすくなります。
梗塞範囲が広い分、重症化リスクや死亡率は高めです。

また、治療後に重篤な後遺症が残ることもあります。

脳梗塞が発生するメカニズム

そもそも脳梗塞とはどんな病気なのでしょうか?

一口に言うと、脳内の血管が詰まり血液の流れが滞ることによって、脳細胞が壊死した状態を指します。
血液が流れなくなった部分には、酸素や栄養が供給されなくなるため、細胞が死んでしまうのです。

その結果、壊死した部分が担っていた機能が失われ、身体にさまざまな障害が現れます。

血管の詰まりを引き起こす原因は、大きく2つに分けられます。
血栓症」と「塞栓症」という2つのタイプです。

次にそれぞれについて解説していきます。

血栓症

血栓症は、血液の中に塊=血栓ができ、その血栓が血管をふさぐことで血液の流れが滞るために起こります。

血栓ができる原因は、血流・血液・血管のいずれかに異常が起こることによります。

具体的には、次のようなケースが挙げられます。

・血流の障害による血液の停滞が原因
例:乗り物での長時間移動、長時間のデスクワークなどによる下肢の血流の停滞(エコノミークラス症候群)など

・血液が固まりやすい状態になることが原因
例:糖尿病、高脂血症などの慢性疾患、女性ホルモン剤の服用など

・血管が固くなり弾力が失われることが原因
例:動脈硬化

塞栓症

塞栓症は、できた血栓が血管の中を移動して別の箇所で血管をふさいだ場合の呼び名です。
脳の血管をふさいだ場合に起こる疾患が脳梗塞です。
肺では肺塞栓症、心臓では心筋梗塞を引き起こします。

血行力学性

血行力学性は、何らかのショックで脳の一部の血流が著しく低下し、結果として脳梗塞に至ることです。

もともと脳血管の一部が狭くなっているケースがほとんどです。
血管は狭くなっているものの、血流は完全にストップしていません。

しかし何らかのショックを受けたときに、血管が狭まっている部位の血流が著しく少なくなります。

結果、脳に十分な血液が供給されなくなるため、脳梗塞に至ります。
何らかのショックとは、血圧・心拍の急激な低下や貧血、脱水などが該当します。

脳梗塞の症状

では、脳梗塞を発症した場合、どんな症状が表れるのでしょうか?

症状には前兆として表れるものと、後遺症として残るものがあります。
前兆症状に気づくことで、重症化が防げる場合もありますので、覚えておきましょう。

感覚障害

手足や顔に痺れが起こる、皮膚に触っても感覚がないなどの症状が起こります。
左右どちらかに表れる場合が多いのが特徴です。

運動麻痺

手足の動きが悪くなり、物をうまくつかめない、取り落とすなどの症状が起こります。

また身体に力が入らずバランスが取りにくくなり、歩くと身体が傾くといった症状もあります。
これも左右どちらかに表れる場合が多いのが特徴です。

言語障害

ろれつが回らない、言葉が出にくいといった症状が起こります。

その他

その他の症状として、めまいやふらつき、嘔吐、片方の目が見えにくいなどの症状が出る場合もあります。
最も急激な症状では、急に意識がなくなり、倒れる場合があります。

前兆症状を見落とさない

上記のような症状が起こったら、まず脳梗塞を疑う必要があります。
特に気をつけなければならないのが、前兆症状を見逃すことです。

前兆症状とは、上記のような症状が一過性のものとして表れるケースを指します。

まず、症状が数分から数時間という短時間で治まってしまう場合があります。
また、症状が短時間で治まるものの、それが繰り返し起こる場合があります。

このような時には、脳梗塞の前兆症状である可能性が高いとされています。

なぜ症状がいったん治まるのかといえば、詰まりかかった血管が再び流れ出すためです。
それにより、重大な病気ではないと判断して放置してしまうケースが多く見られます。

しかし、このような状態ではまた血管が詰まる可能性が非常に高いといえます。
前兆症状を見逃さず、すぐに病院で受診することで軽症で済む確率が高くなります。

早期発見のためにも、素人判断をせずに対処しましょう。

脳梗塞の原因

脳の血管が血栓によって詰まることが脳梗塞の原因であることは前述しました。
その血栓ができる主な原因が、動脈硬化とされています。

その動脈硬化について詳しく見ていきましょう。

動脈硬化について

血管は加齢とともに弾力性を失っていきます。

実は高齢になってから急に動脈硬化が始まるわけではなく、生まれた時から徐々に進行しているのです。
そして30歳~40歳頃にはほとんどの人に動脈硬化が見られると言われています。
この間、無症状で進むために、自覚がないのが危険なところです。

動脈硬化が進むと、血管の中にはコレステロールなどが蓄積され、内膜が厚くなっていきます。
蓄積された物質が血管を狭め、血流を妨げます

さらに、蓄積されて腫瘍のようになった組織(プラーク)が崩れて血栓ができると、血管が詰まってしまうのです。

動脈硬化の原因

動脈硬化の原因には、加齢だけでなく危険因子と呼ばれるものがあります。
そのほとんどは、生活習慣によるものが多くなっています。

以下に挙げてみましょう。

肥満

高脂血症、高血圧、糖尿病など、さまざまな症状を誘発する危険性がある

喫煙

血管を収縮させ、血栓ができやすくなる

高血圧

血液が動脈を流れる際に強い圧力がかかり、血管が傷つきやすくなると同時に動脈硬化を促進させる

高脂血症

血液中の脂肪濃度が高くなり、コレステロール値を悪化させる

糖尿病

血糖値の高い状態が続くことで、細い血管の血流の悪化と、太い血管の動脈硬化を促進させる

ストレス

喫煙・飲酒・食事の量が増えたり、高血圧になるなど動脈硬化につながる

これらが複合的に関係することによって、動脈硬化が進行し、脳梗塞のリスクが高まっていくのです。

脳梗塞になってしまったらどうすればいいの?

脳梗塞の症状が表れたら、一刻も早く病院へ行くことが重要です。

治療の開始が早いほど効果が期待できますので、すぐに救急車を呼びましょう。
前述した症状が少しでも見られるようなら、軽視してはいけません。
身体を動かすと症状が悪化する恐れがあるため、横になって救急車を待ちます。

脳梗塞を発症すると、1分間で190万個の脳細胞が失われるとされています。
治療開始が30分遅れると、その後の生活の自立の可能性が10%ずつ減るとも言われます。

日常の些細な変化に気づくことが、その後の経過を決定づけるのです。

脳梗塞の治療法

脳梗塞の治療法にはどんなものがあるのでしょうか?

脳梗塞は大きく分けて「急性期」と「慢性期」に分けられます。
これは発症してからの時間経過を示すもので、それによって治療法が異なります。

その違いを次に説明していきます。

急性期

脳梗塞を発症してから4.5時間以内を超急性期と言います。
その後、8時間以内までが急性期に含まれます。

急性期では、まず血流を改善する治療が行われます。
具体的には次のような種類があります。

血栓溶解療法(t-PA静注療法)

血栓を溶かす薬を静脈に投与し、血流を再開させる治療法です。

これは超急性期に用いられます。
ただし、一定の既往症があったり、出血リスクのある場合には使用できないこともあります。

血管内治療

血管内にカテーテルを入れ、血栓を取り除く治療法です。

太ももの動脈からカテーテルを挿入し、血栓の詰まった箇所まで通します。
そこで専用器具に血栓をからめて取り除きます。
発症から8時間以内の場合に用いられます。

また、発症時間が不明な場合でも有効という症例が報告されているとのことです。

血栓吸引療法

脳の太い血管に血栓が詰まった場合に行われる治療法です。
カテーテルを挿入し、血栓を吸引し取り除きます。
発症から8時間以内の場合に用いられます。

ただ、それ以上経過した場合でも有効と判断されれば用いられることがあります。

その他の治療法

バルーンカテーテルやステントといった器具を用い、血管が詰まった箇所を広げる治療法もあります。

急性期(1~2週間後)

これらの治療後、症状が安定するまでの1~2週間も急性期として治療に当たるのが一般的です。
この期間は症状の悪化を防ぐために次のような治療が行われます。

高気圧酸素治療

脳梗塞では血液中の酸素量が少なくなっているため、その濃度を高めるために行われます。
これにより血流を改善し、機能の回復などの効果上げることを目的としています。

点滴・内服治療

血液の流れをよくする薬を、点滴や内服薬で投与します。

急性期リハビリテーション

基礎体力の維持を目的に、危険のない範囲で身体を動かします。
手足を動かす、座る、麻痺の起きやすい箇所の関節を動かすなど、少しずつでも継続的に行っていきます。

慢性期

急性期を過ぎると慢性期に入り、継続的な治療に移行していきます。
主な治療法には次のような種類があります。

薬物治療

血液の流れをよくする薬を投与します。
脳梗塞は発症後1年以内に再発するケースが多く、重症化する場合があるので、それを防ぐ目的で行われます。

リハビリテーション

身体機能の回復と維持を目的に行われます。
運動機能や言語機能など、障害の残ったところの機能回復とともに、筋力の低下を防ぐなど全身の機能の維持を図ります。

危険因子の治療

肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などが見られる場合には、その治療や指導も行われます。
これらの危険因子を改善させることで、再発の予防に努めます。

脳梗塞の後遺症は?

脳梗塞は、回復後も後遺症が残ることがあります。
主な後遺症をみていきましょう。

運動麻痺

身体が自由に動かしづらくなります。
脳梗塞の後遺症の場合、右半身・左半身のいずれかに麻痺があらわれることが多いです。

麻痺は、脳梗塞が起こった部位と反対側の半身にあらわれます。

たとえば右脳の梗塞の場合、運動麻痺は左半身にあらわれます。
運動麻痺が起こると、指先の細かい動きや足首の動きなどが制限されます。

歩行に支障をきたす場合や、自立した生活が困難になるケースが多くみられます。

感覚障害

感覚障害は、左右の半身のいずれかにあらわれることが多いです。
感覚が鈍くなるタイプと、過敏になるタイプの2つに分けられます。

感覚が鈍くなると、手足に触れられても自覚できなかったり、熱さ・冷たさを感じなくなったりします。

過敏になるタイプでは、些細な刺激にも痛み・しびれを感じやすくなります。

たとえば衣服が肌に触れただけでも痛みを感じるなどのケースが該当します。

なお、しびれ症状は感覚が鈍くなるタイプにもあらわれます。

目の障害

視野が狭くなるなどの後遺症が出ることがあります。
原因は、脳梗塞によって、目で見たものを画像処理する能力が低下するためです。

具体的な目の後遺症には、視野狭窄・複視・半盲などがあります。

視野狭窄は視界が狭くなることです。
見える範囲が狭くなるため、身体をぶつけたり、なにかに引っかかったりすることが多くなります。

複視は物が二重写しに見えることです。

半盲は片側の視界が狭くなる症状で、目の後遺症のなかでも発症率が高めです。

一方、複視は脳梗塞発症時に最も強くあらわれ、回復後は次第に改善することが多いです。
ただし、後遺症のあらわれ方や程度には個人差があります。

構音障害

言葉を明確に発せなくなる状態です。
いわゆる呂律が回らない状態に該当します。

脳梗塞によって、のど・口・舌などの筋肉を司る神経系に異常が出ることが原因です。
言葉・声は出るものの、内容を明瞭に聞き取ることは難しくなります。

あるいはパ・バ・タ行・ラ行などがしゃべりづらくなったり、声量・抑揚が少なくなったりするパターンもあります。
言葉を組み立てること自体はできるため、書き取りには支障ないことがほとんどです。

構音障害は比較的早く回復しますが、場合によっては長期化することもあります。

嚥下障害

ものが飲み込みづらくなる状態です。
運動障害・感覚障害によって、のど周りの筋肉がスムーズに動かしづらくなることが原因です。

嚥下障害が起こると、硬いものや渇いたものがのどを通過しづらくなります。
水にむせたり、飲み込んだものが誤って器官に入ったりするケースも少なくありません。

食べ物が気管に入ることを誤嚥といい、場合によっては肺炎を誘発します。
誤嚥性肺炎と呼ばれており、特に高齢者には命の危険のある疾患です。

嚥下障害の後遺症は、脳梗塞が起こった部位によって回復の度合いが異なります。
たとえば大脳の片側の梗塞であれば、回復が期待できます。

一方、延髄の脳梗塞の場合は回復が見込めないこともあります。

高次脳機能障害

脳梗塞の後遺症は、高次脳機能障害という形で現れることもあります。
高次脳機能障害とは、脳の損傷によって様々な障害があらわれることです。

代表的な障害を紹介します。

記憶障害

新しい物事を覚えることが難しくなります。
あるいは、過去の記憶が抜け落ちることもあります。

【主な症状】

  • 同じ話・質問を何度も繰り返す
  • 物の置き忘れが増え、つねに探し物をしている
  • 今切った電話の内容・相手を覚えていない

記憶障害は単なる物忘れと見分けがつかないこともあります。
しかし、物忘れは体験・出来事の一部を忘れる事がほとんどです。

対して記憶障害は体験・出来事が丸ごと記憶から抜け落ちます。
そのため、忘れたことを指摘されても、なにを忘れたのか認識できないケースが少なくありません。

注意障害

注意力・集中力が著しく低下します。
些細なことに気をとられやすくなるため、1つの作業・仕事をやり遂げるのが難しくなります。

あるいは、複数作業の同時進行も苦手です。

【主な症状】

  • ミスが多い
  • 長時間仕事に取り組むことができず、途中で投げ出す
  • 2つ以上の作業を同時にできない
  • 作業中に物音などがすると、たちまち気がそれる

遂行機能障害

物事を段取りつけて実行できなくなります。
作業に優先順位をつけることも難しくなります。

たとえば洗濯機を回しながら掃除をするとしましょう。
通常であれば、まず洗濯物を洗濯機に入れることから始めます。

次に洗濯機を操作し、その後掃除機をかける…というように段取りをつけながら家事を実行していきます。

しかし遂行機能障害では、物事に優先順位をつけて計画を立てることが困難になります。
結果、やる気はあるものの、何から手を付ければよいのか分からない状態に陥ります。

作業の遂行自体に問題はないため、指示があれば仕事・作業をこなすことは可能です。

【主な症状】

  • 複数の作業を同時進行できない
  • 他人の指示がないと動けない
  • トラブルがあったとき臨機応変に対応できない

社会的行動障害

反社会的な言動が目立つようになります。
怒りをコントロールできず暴力的になったり、他人を傷つける発言を平気でしたりするケースが多くみられます。

理性のブレーキがきかず、万引き・痴漢などの軽犯罪に走ることも少なくありません。
その場に相応しい振る舞いができなくなるため、他人と衝突することもしばしばです。

【主な症状】

  • 気に入らないことがあると暴力をふるう
  • 自己中心的になり、思い通りにならないと大声を出す
  • 会話中に突然立ち去る
  • 平気で万引きを犯し、反省もしない
  • 病識欠落

自身の異常を認識できない状態です。
たとえば手の麻痺を指摘されても、異常はないと主張します。

病識欠落が起こると、自身・周囲に危険を及ぼす言動が増えるおそれがあります。
たとえば半身麻痺があるにもかかわらず、1人で散歩に出て転倒・事故に遭うなどのケースが代表的です。

あるいは軽犯罪を犯し、諫められても、何が悪いのか理解できません。

結果、再犯を繰り返す可能性もあります。

【主な症状】

  • 手足の麻痺を指摘されても「ふつうに動く」と主張する
  • 他人に迷惑をかけていると指摘されても、何を言われているのかわからない

失語症

言葉を理解して、他人と会話することが難しくなります。
ちなみに失語症は大きく2つのタイプに分かれます。

1つ目は、会話はできるものの言葉を理解できないタイプです。
言葉はすらすらと出てきますが、意味を理解できないため内容が支離滅裂になります。

相手の言葉も理解できないことがしばしばです。

2つ目は、言葉を理解できるものの話せないタイプです。
頭の中では意味のある文章を組み立てられますが、実際に話そうとするとどもったり、意味不明な言葉を発したりします。

意味理解に問題はないため、相手の発言は正確に理解できることが多いです。

【主な症状】

  • 発言の内容が支離滅裂
  • 言い間違いが多い
  • どもる
  • 言われたことをおうむ返しに繰り返す

半側空間無視

半側空間無視とは、左右どちらかの空間を認識できない症状です。
多くの場合、右脳の損傷によって左側を認識できなくなります。

半側空間無視が起こると、目では見ているものの、見えているものを認識できません。

たとえば食事中、左側にある皿を認識できず、右側の料理だけを食べるなどのケースがみられます。

ちなみに半側空間無視では、見えていないということも自覚できません。
たとえば右側に机があると注意されても意識できず、何度もぶつかるといったケースがしばしばです。

【主な症状】

  • 左側にいる人を認識できない
  • 右側に机があることを認識できず、何度もぶつかる
  • 左の曲がり角を曲がれず、同じ道をぐるぐる回り続ける

自発性障害

自ら主体的に物事に取り組めなくなります。
たとえば進んで家事・仕事をしたり、会話に加わったりすることが難しくなります。

身体機能に異常がないにもかかわらず、朝ベッドから起き上がれないなどのケースもしばしばみられます。

【主な症状】

  • 進んで仕事などに取り組めない
  • 発言が減る
  • ベッドから起き上がれない
  • 部屋に閉じこもる

脳梗塞のリハビリとは?


脳梗塞の後遺症は、リハビリによってある程度の回復を見込めます。
脳梗塞のリハビリは、急性期リハビリと回復期リハビリの2種類に分けられます。

急性期のリハビリ

急性期とは、発症・治療直後を指します。
一般的には、発症後48時間以内に開始するのが望ましいとされています。

ただし急性期は脳梗塞再発のおそれが高いため、無理な運動やリハビリはできません。

そのため、ベッドの上で静かにできるリハビリが中心となります。

急性期のリハビリの目的は運動機能低下の予防です。
より具体的には、筋肉の衰え・関節の硬直を防止するためにリハビリをします。

たとえばベッドの上で手足の関節を曲げ伸ばししたり、寝返りを打ったりするような内容が中心です。

回復期のリハビリ

回復期は、発症・治療からすこし時間が経過し、容体が安定してきた期間です。
発症後3~6か月内に開始することが一般的です。

回復期リハビリの主な目的は、日常生活への復帰です。

運動機能

日常生活で基本となる動作を中心にリハビリを行います。

  • 座位・立位保持
  • 歩行訓練
  • 食事・入浴・排泄の訓練
  • 応用動作の訓練

座位・立位保持とは、自力で座ったまま・立ったままの姿勢を維持する訓練です。
歩行訓練では自力で立つ・歩く訓練をするほか、歩行器や杖を使って歩くリハビリなども行います。

あるいは、ベッドから立ったり、車椅子に乗り移ったりする訓練も含まれます。

ある程度身体が動くようになると、今度は応用的な動作訓練に移ります。

たとえば自力で箸を使ってものを食べる練習などが代表的です。
風呂・トイレでの衣服着脱や、しゃがむといった動作訓練も行います。

指先のリハビリとして、手芸や書き物などに取り組むこともあります。

嚥下・言語機能

口・舌・のど・頬などの筋肉を鍛えるリハビリです。
物をスムーズに飲み込む・明瞭にしゃべることを最終ゴールとします。

嚥下・言語機能訓練は、言語聴覚士が担当することもあります。

訓練に際しては、まず口・のどなどの筋肉の状態が確かめられます。

リハビリ内容は、個々の筋肉の状態に応じて柔軟に調整されます。
具体的には、発声に必要な筋肉を刺激するリハビリなどが行われます。

簡単なものでいえば、舌を回したり、肩・首を動かしたりするリハビリが代表的です。
失語症がある方には、カードや写真などを用いながら正確に言葉を発する訓練を実施します。

嚥下障害の訓練は、間接的訓練と直接的訓練の2種類に分けられます。
間接的訓練は、綿棒などでのどの奥を刺激する方法です。

対して直接訓練は、ゼリーなどを利用しながら実際にものを食べる訓練方法です。

嚥下訓練では、誤って誤嚥した場合に備え、咳をして気管の中のものを吐き出すという訓練も行います。

高次脳機能障害

高次脳機能障害では、さまざまな症状があらわれます。
リハビリは、症状にあわせて行われます。

  • 記憶障害:何度も同じ動作を繰り返す・メモなどの代替手段を活用する
  • 遂行機能障害:段取りを確認する
  • 注意障害:同じ動作を繰りかえし、集中する時間をのばしていく

症状のあらわれ方や程度は千差万別です。
すべての方に同じリハビリがきくわけではありません。

そのため高次脳機能障害のリハビリでは、リハビリ開始前に検査を行って機能評価を行うことが一般的です。

なお、高次脳機能障害の方は脳が疲れやすいという特徴があります。
そのため根を詰めすぎると、かえって症状が悪化することもあります。

リハビリは無理のない範囲で行いましょう。

維持期のリハビリ

維持期とは、回復期のあとの期間を指します。
生活期とも呼ばれます。

維持期のリハビリの目的は、急性期・回復期のリハビリの効果を持続させることです。
リハビリで運動機能が戻っても、身体を使わなければ機能は再び低下するためです。

退院後の寝たきり状態などを防ぐためにも、維持期には積極的なリハビリを続けることが大切です。

主な訓練内容は、症状に合わせて調整されます。
たとえば半身麻痺が残る方には、スムーズに歩くための訓練などが実施されます。

維持期リハビリは、自宅で行うのが基本です。

デイサービス・病院のリハビリサービスなどの通所サービスを利用することもあります。

維持期リハビリは、モチベーションが下がりやすいのが難点です。
できるかぎり自立した日常生活を送るためにも、リハビリに積極的に取り組みたくなるような工夫を考えましょう。

脳梗塞は食事で予防できる

脳梗塞を予防するには、普段の生活を見直し、生活習慣を改善して健康管理に注意することが大切です。
中でも毎日の食事は動脈硬化の予防に直結するため、特に気をつけたいものです。

では、どんな点に注意するといいのでしょうか?
摂取を控えるものと、積極的に摂取するといいものを挙げてみましょう。

塩分・糖質を控える

塩分を摂りすぎると、高血圧になりやすくなります

加工食品、調味料、塩蔵品などには塩分が多く含まれているものがあるので、注意しましょう。
一例としては、練り物やベーコン、ソーセージ、パン、明太子、カップ麺などが挙げられます。

また、糖質を摂りすぎると、余分な糖分により血管が傷つけられます。
肥満の原因にもなるため、甘いものを食べすぎないようにしましょう。

魚を食べる

魚は積極的に摂りたい食品です。
その理由は、魚に含まれている不飽和脂肪酸が動脈硬化の予防に効果を発揮するからです。

不飽和脂肪酸は、いわゆる悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
中でもアジ、サバ、イワシ、サンマなどの青魚は特におすすめです。
これらに含まれる、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(EPA)には血液を固まりにくくする作用があります。

逆に、肉類は摂りすぎないようにしたい食品です。
動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールや中性脂肪を増やしてしまいます。
また、バターなどの乳製品にも飽和脂肪酸が多く含まれています。

大豆製品を食べる

納豆をはじめとする大豆製品に含まれる大豆タンパクにはコレステロールを減らす効果があります。

また、血管の収縮を防ぐマグネシウムや、不飽和脂肪酸も含んでいます。
豆腐や油揚げ、味噌なども同様の効果がある食品です。

クエン酸・ビタミンをとる

クエン酸とビタミンは、身体を動かすエネルギーを作り出すための働きをしています。

エネルギーを作り出すのは、クエン酸回路(TCA回路)というシステムです。
この回路を動かすためには、さまざまな物質が必要ですが、クエン酸とビタミンは重要な役割を持っています。

クエン酸は回路の動き自体をスムーズにする働きがあり、欠かせない要素とされています。

ビタミンは13種類あり、それぞれ栄養素などと結びついて作用します。
エネルギー作りだけでなく、再生や修復、機能の維持などの役割も果たします。

クエン酸は、みかん、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類に多く含まれています。

ビタミンは身体の中で生成できないものがほとんどのため、食品から摂取する必要があります。
すべてのビタミンをバランスよく摂取するのはなかなか難しいですが、ひとつの目安となるのが野菜を食べることです。
1日300グラム、5種類以上の野菜を摂取し、そのうち100グラムは緑黄色野菜とすると良いとされています。

1日ごとに考えるよりも、1週間単位などでメニューを工夫する方が摂りやすいでしょう。

脳梗塞のまとめ

ここまで脳梗塞に関する情報や原因、治療法などを中心にお伝えしてきました。
以下まとめです。

  • 脳梗塞とは、脳内の血管が詰まり血液の流れが滞ることによって、脳細胞が壊死してしまう病気
  • 脳梗塞を発症する原因は、動脈硬化により血管が狭くなったり、血栓ができやすくなること
  • 脳梗塞の症状は、感覚障害、運動麻痺、言語障害、視覚障害、めまい、嘔吐など
  • 脳梗塞の治療法として急性期には、血栓を溶かしたり除去する治療を行う
  • 慢性期には、再発防止のために血流の流れをよくする薬物療法などが行われる

この記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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