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健達ねっと>介護お役立ち記事>一度は要介護認定を受けると言ったのに「やはりいらない」と言い出す父

一度は要介護認定を受けると言ったのに「やはりいらない」と言い出す父

父が「要介護認定を受けようかな」と言っていたにもかかわらず、突然「やっぱりいらない」と言い出しました。

  • 「お父さん、要介護認定を受けるって言ったよね?」
  • 「状況が変わったんだ。退院したからもう必要ない。」

このやりとりに、家族としては困惑してしまうかもしれません。しかし、ここには「自信過剰バイアス」という心理が影響している可能性があります。

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親の心をのぞくと…「自信過剰バイアス」の影響とは?

父が「やっぱり要介護認定はいらない」と言い出す背景には、「自分はまだ大丈夫だ」という強い思い込みがあるのかもしれません。これは、「自信過剰バイアス」と呼ばれる心理的な傾向で、自身の状態を過信し、現実を直視しづらくなる現象です。

父は、「退院したばかりでまだ元気だ」と思い込むことで、「自分が介護を必要とする状態にある」という現実を受け入れたくないのかもしれません。これは、「モラハラ夫が嫌がる事」として、自分の弱さを指摘されることを避けたがる心理と共通しています。

家族としては「要介護認定を受けてほしい」という思いがある一方で、父にとっては「自分はまだ元気」という強がりが優先され、「バカにするな」「自分のことは自分でできる」と反発してしまうのです。

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 プライドを守りつつ伝える「モラハラに効く言葉」

父のように、「まだ大丈夫」と思い込んでいる相手には、強い言葉ではなく、「やんわりと気づきを促す言葉」が効果的です。これは相手のプライドを守りながら行動を促す方法でもあります。

  • 例1:「お父さんが認定を受けてくれたら、私も安心できるんだけどな」
  • 例2:「お父さんが役所の人に話を聞いてくれたら、お母さんも少し助かるんだけど…」
  • 例3:「お父さんが頼りにされてるって聞いて、私もなんだか嬉しいな」

モラハラ夫が嫌がる言葉としては、「上から目線ではなく、相談や提案という形で伝える」ことが効果的です。父のようにプライドが強い相手には、命令口調よりも「頼りにしている」「助けてほしい」というニュアンスを含めた言葉が響きやすくなります。

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「ナッジ」で自然に要介護認定を受け入れてもらう

親が介護認定を拒否する背景には、「プライドを傷つけたくない」という心理が潜んでいます。そんなとき、「ナッジ(やんわりと行動を促す手法)」を活用することで、無理なく受け入れてもらうことが期待できます。

例えば、直接「介護認定を受けて」と伝えるのではなく、「相談される側」に回ってもらう形で話を進めると効果的です。

例:

  • 「役場の友だちが、お父さんに相談したいことがあるんだけどいいかな?」
  • 「ああ、いいよ。」

このように、親が「自分が頼りにされている」と感じられるシチュエーションを作ることで、「認定を受ける」という行為が「弱さの証明」ではなく、「家族のために力を貸す」という前向きな行動として受け入れやすくなります。

ナッジのポイントは、「命令」ではなく「提案」や「相談」の形をとること。親のプライドを守りつつ、行動を促すことが大切です。

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親の変化に寄り添うために大切なこと

親が「要介護認定はいらない」と強がるとき、つい「ちゃんと受けて!」と言いたくなるかもしれません。しかし、「自信過剰バイアス」を理解することで、より適切な伝え方が見えてきます。

大切なのは、正論で押し付けるのではなく、会話の流れを作りながら本人が気づくように促すことです。

  • 高齢者には「自信過剰バイアス」が働きやすい: 過去の自分と現在の自分を同一視し、「まだ大丈夫」と思い込みがち
  • 正論よりも、相談の形を取る: 「お父さん、認定を受けて!」ではなく、「役場の人が相談したいことがあるみたいなんだけど…」といった自然な切り口で話を進める
  • ナッジを活用し、本人が気づくように誘導: 「お父さんが話を聞いてくれると、お母さんも安心できるんだけどな」と伝えることで、相手のプライドを傷つけずに行動を促せる。

 

親の変化に戸惑うときこそ、焦らず優しく寄り添いながら、家族としてのサポートを心がけましょう。

 

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