【最新版】介護費用は平均いくらかかる?在宅・施設別の相場・内訳・抑える公的制度まで徹底解説

  • 親に介護が必要になったら、毎月いくらお金がかかるのだろう?
  • 在宅介護と介護施設では、どのくらい費用の差があるの?
  • 介護費用を抑えるために使える公的制度や助成金について知りたい

ご家族の高齢化に伴い、避けて通れないのが「介護費用」の心配です。

介護は数年にわたり続くケースが多いため、見通しを持たずにスタートすると家族の経済的負担が大きくなります

しかし、介護保険制度や各種の軽減制度(高額介護サービス費や特定入所者介護サービス費など)を活用すれば、自己負担額を抑えることができます

本記事では、介護にかかる最新の平均費用(月額相場・一時費用・平均期間)や在宅・施設別の比較、介護サービスの費用目安、シミュレーション、減免制度、費用が払えない場合の対処法まで詳しく解説します。

目次

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介護費用の平均額と期間(月額相場・一時費用・総額)

介護にかかる費用は、大きく「毎月かかる継続費用(月額費用)」と、介護開始時にかかる「一時費用(初期費用)」の2つに分けられます。

介護にかかる平均費用データ(公益財団法人生命保険文化センター調査)

  • 毎月の平均費用(月額):約8.3万円
  • 一時費用の平均(初期費用):約74万円(介護用ベッドの購入、手すり設置・段差解消などの住宅改修費、車椅子の準備など)
  • 平均介護期間:61.1ヶ月(約5年1ヶ月)(※4年以上介護が続いている割合も4割以上)

介護にかかる総額の目安

上記の平均データから試算すると、介護にかかるトータル費用は以下のようになります。

月額8.3万円 × 61.1ヶ月 + 一時費用74万円 = 約581万円

つまり、一人あたりの介護には平均して約500万〜600万円程度のお金がかかる計算になります。

要介護度が高くなるほど、また介護期間が長引くほど総額は大きくなります。

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在宅介護と施設介護の費用内訳を比較

介護のスタイルが「在宅介護」か「施設介護」かによって、かかる費用の相場や内訳は大きく異なります。

在宅介護の費用相場と内訳

  • 月額平均費用:約4万〜5万円(※要介護1〜2の場合。要介護4〜5では月額10万〜15万円程度になることも)
  • 費用内訳:介護保険サービスの自己負担額(ヘルパー、デイサービス、訪問看護など)、介護保険外のサービス費・日用品代(おむつ代、とろみ剤、介護食など)、医療費・薬代、光熱費・食費の増加分
  • メリット・特徴:施設介護に比べて月々の固定費(家賃や管理費)がかからないため費用を低く抑えられるが、家族の介助負担(労力・時間)が大きいこと

施設介護の費用相場と内訳

  • 月額平均費用:約10万〜30万円前後
  • 特養(公的):月額 約6万〜15万円
  • 老健(公的):月額 約8万〜16万円
  • 有料老人ホーム(民間):月額 約15万〜35万円以上(+入居一時金)
  • 費用内訳:施設サービス費(1〜3割負担)、居住費、食費、日常生活費
  • メリット・特徴:居住費や食費がかかるため在宅より割高だが、24時間プロのケアが受けられ家族の負担を減らせること

主な介護サービスの自己負担額と費用目安

介護保険サービスを利用する際、利用者は所得に応じて「1割・2割・3割」のいずれかの自己負担を支払います。

負担割合の決定基準(65歳以上・第1号被保険者の場合)

  • 1割負担:本人の合計所得金額が160万円未満(単身世帯で年金収入+その他の合計所得が280万円未満など。利用者の約8割以上が該当)
  • 2割負担:本人の合計所得金額が160万円以上220万円未満(単身で年金収入等280万〜340万円未満)
  • 3割負担:本人の合計所得金額が220万円以上(単身で年金収入等340万円以上)

代表的な介護サービスの1回あたりの費用目安(自己負担1割・要介護3の場合の概算)

※地域区分や各種加算により多少前後します。

  • 訪問介護(ホームヘルパー):身体介護(20分以上30分未満)約250円 / 回、生活援助(45分以上)約230円 / 回
  • 訪問看護:ステーションからの訪問(30分未満)約470円 / 回
  • 訪問リハビリテーション:1回20分 約300円
  • 通所介護(デイサービス):7時間以上8時間未満の利用 約750円 / 日(※別途、食費約600〜800円が実費)
  • 短期入所生活介護(ショートステイ):併設型多床室 約700円 / 日(※別途、食費・滞在費が必要)

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【ケース別】実際の介護費用シミュレーション

実際の生活でどのくらいの自己負担になるのか、2つの具体例でシミュレーションしてみましょう。

シミュレーション①:【在宅介護】要介護1・1割負担の場合
  • 利用内容:週3回デイサービス(食費込約1.5万円) + 週2回訪問介護(約1.8千円) + 日用品・医療費(約1万円)
  • 1ヶ月の自己負担合計:約2.7万円 / 月
シミュレーション②:【施設介護】要介護3で特別養護老人ホーム(特養・多床室)に入所・1割負担の場合
  • 利用内容:施設サービス費(約2.1万円) + 居住費(約2.5万円) + 食費(約4.2万円) + 日常雑費・医療費(約1万円)
  • 1ヶ月の自己負担合計:約9.8万円 / 月

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介護保険制度の仕組みと支給限度額

介護保険は、要介護度ごとに1ヶ月あたりに利用できる「サービス支給限度額(区分支給限度基準額)」が定められています。

要介護度別の支給限度額(1割負担の場合の目安)

支給限度額の範囲内であれば1〜3割負担で利用可能。超えた分は全額自己負担となります。

  • 要支援1:限度額 約5.0万円 ➔ 1割負担上限 約5.0千円
  • 要支援2:限度額 約10.5万円 ➔ 1割負担上限 約1.0万円
  • 要介護1:限度額 約16.7万円 ➔ 1割負担上限 約1.6万円
  • 要介護2:限度額 約19.7万円 ➔ 1割負担上限 約1.9万円
  • 要介護3:限度額 約27.0万円 ➔ 1割負担上限 約2.7万円
  • 要介護4:限度額 約30.9万円 ➔ 1割負担上限 約3.0万円
  • 要介護5:限度額 約36.2万円 ➔ 1割負担上限 約3.6万円

介護保険サービスの利用開始までの7ステップ

  1. 市区町村窓口や地域包括支援センターへの相談
  2. 要介護認定の申請
  3. 訪問調査・主治医意見書の作成
  4. 認定結果の通知(要支援1〜2、要介護1〜5、非該当)
  5. ケアマネジャーの選定
  6. ケアプラン(介護サービス計画書)の作成
  7. 契約・サービス利用開始

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介護費用を大幅に抑える公的減免制度5選

介護費用が高額になったり所得が低い場合は、国の申請型公的制度を活用することで費用を大幅に下げることができます。

① 高額介護サービス費

1ヶ月に支払った介護サービス費の世帯自己負担合計額が、所得に応じた上限額を超えた場合、超えた分が申請により払い戻される制度です。

上限額の目安:

  • 一般世帯(住民税課税):月額 44,400円
  • 住民税非課税世帯:月額 24,600円
  • 生活保護受給者等:月額 15,000円

② 特定入所者介護サービス費(補足給付)

特養や老健などの公的施設に入所・ショートステイ利用する際、住民税非課税世帯を対象に「食費」と「居住費(部屋代)」の上限額(負担限度額)が設定され、超えた分が補填される制度です。所得や預貯金額に応じて第1〜第3段階に区分されます。

③ 高額医療・高額介護合算療養費制度

1年間(毎年8月1日〜翌年7月31日)にかかった「医療保険の自己負担額」と「介護保険の自己負担額」の世帯合算額が著しく高額になった場合、年間の上限額を超えた分が払い戻される制度です。

④ 介護保険住宅改修費の支給

自宅の手すり取り付け、段差解消、滑り止め防止、引き戸への変更などのバリアフリー改修工事に対し、要介護者1人につき生涯20万円を上限として、工事費の7〜9割(最大18万円)が支給されます。

※必ず工事着工前に申請が必要です。

⑤ 社会福祉法人等による利用者負担軽減制度

生計が極めて困難な低所得者に対し、社会福祉法人などが提供する介護サービスの自己負担額や食費・居住費を25%(老齢福祉年金受給者は50%)軽減する制度です。

親の介護費用は誰が負担する?費用が払えない場合の対処法

原則は「介護を受ける親本人の収入・資産」から出す

介護費用に関する兄弟・親族間のトラブルを防ぐための基本原則は、「子供のポケットマネーから出すのではなく、親本人の年金や預貯金から賄うこと」です。

親の年金額や資産状況を早めに把握し、その予算内で収まるケアプランや施設選び(特養やケアハウスなど)を行うことが、家族共倒れを防ぐ最善策です。

介護施設の費用が払えなくなった場合の対処法

  • 施設の生活相談員やケアマネジャーに即相談すること(支払いの猶予や分割、減免制度が使えないか確認)
  • より費用の安価な公的施設(特養など)へ転居申請すること(民間の有料老人ホームから特養や老健へ転居することで、月々の固定費を半分以下に落とせる場合がある)
  • 世帯分離を検討すること(親と子の住民票を分けることで、親単独で「住民税非課税世帯」となり、減免制度を適用できる場合がある)

国民年金(月5万〜6万円程度)だけで入れる老人ホームはある?

結論から言うと、特別養護老人ホーム(特養)や軽費老人ホーム(ケアハウス)であれば入居可能です。

住民税非課税世帯に対する「補足給付(食費・居住費の減免)」の制度を利用することで、月額の自己負担が5万〜7万円前後に抑えられるため、国民年金の範囲内で賄うことができます。

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まとめ

介護費用に関する重要ポイントをおさらいします。

  • 平均費用:毎月の平均は約8.3万円、一時費用平均約74万円、平均介護期間約5年(総額で約500万〜600万円が目安)
  • 在宅 vs 施設:在宅介護は月額約4万〜5万円と安いが家族の負担大。施設介護は月額約10万〜30万円だが手厚いケアを受けられること
  • 自己負担割合:所得に応じて1割、2割、3割のいずれか(大多数は1割負担)
  • 抑えるコツ:高額介護サービス費、特定入所者介護サービス費(補足給付)、住宅改修費給付などの公的軽減制度をモレなく申請・活用すること
  • 基本方針:親の介護費用は本人の年金・資産の範囲内で賄い、一人で抱え込まずケアマネジャーや地域包括支援センターへ早めに相談すること

介護費用は、正しい知識と制度活用によって負担を最小限にコントロールすることができます。

将来に備えて早めに家族で話し合い、ケアマネジャーなどの専門家を味方につけて無理のない介護対策を進めていきましょう。

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