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トップページ>介護お役立ち記事>在宅介護>介護うつとは?介護疲れの原因や対策を解説!

介護うつとは?介護疲れの原因や対策を解説!

介護をしている方なら誰にでもなり得る介護うつ。
日々続く介護による心身の疲労や負担は大きく、介護うつを発症するとダメージはさらに大きくなります。

介護うつは、本人や周囲が気づきにくく、発症すると完治するまでに時間を必要とする非常に深刻な病気です。

本記事では、介護うつについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 介護うつの症状
  • 介護うつの原因
  • 介護うつになりやすい人の特徴
  • 介護うつの対処法

介護うつについての理解を深めるためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

在宅介護サービスについて詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

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介護うつとは?


介護うつとは、介護を通して溜まった疲れやストレスなどが原因となって発症するうつ病です。
しかし、原因が明確であるため一般的なうつ病と比較しても改善や回避ができる可能性があります。

介護うつを改善・回避するために、まずは症状や原因を知ることが大切です。

ここからは、介護うつの症状と原因をご紹介します。

介護うつの症状

では、介護うつではどのような症状が現れるのでしょうか?
介護うつの症状は以下の通りです。

疲労感や倦怠感

身体が疲れやすいうえに疲労感や倦怠感が抜けず、肩こりや頭痛などの症状が続きます。

そのため、何に対してもやる気が起きず、介護以外の家事や料理なども億劫になります。

睡眠障害

身体が疲れているのにも関わらず眠れなくなったり、夜中に何度も目が覚めるようになったりします。

睡眠障害は疲労感や倦怠感が続く原因にもなり、さらには不眠症を引き起こします。

食欲不振

全く食欲が湧かなくなったり、食べようとしても食べられなくなったりするなどの症状が現れます。

十分な食事を摂ることができないため、体重の減少や体力の低下に繋がります。

不安や焦燥感

突然原因不明の不安や焦燥感に襲われ、気持ちが落ち着かなくなります。

また、感情を抑えられず涙が溢れたり、イライラしたりするなど感情の起伏に波が生じます。

思考障害

気分の落ち込みから物事に対する意欲や関心が失われ、仕事や家事などの作業効率が下がります。
また、何に対してもネガティブな思考が働き、自殺願望を抱く場合もあります。

上記の症状が2週間以上続く場合は、介護うつの可能性が高いです。

介護うつの原因

介護うつの原因は以下の通りです。

精神的負担

介護のみならず仕事や家事など様々なことを抱えて生活していると、精神的なストレスが溜まっていきます。

また、自分の時間を確保することもままならないため、溜まったストレスを発散することが難しくなります。

そのため、毎日精神的な負担がかかり続け、負のループに陥ってしまいます。

次第に心身の症状が現れるようになり、放っておくとさらに症状を悪化させるリスクが高まります。

経済的負担

介護度によっては常に付き添っていなければいけない状態となります。
介護者が仕事を退職せざるを得ないケースも少なくありません。

介護による経済的負担に加え、仕事を辞めるとさらに負担が大きくなります

経済的負担が大きいと介護サービスを受けることが難しくなるため、家族介護を強いられることとなります。
その結果、さらに心身の状態を悪化させ介護うつを発症するリスクが高まります。

身体的負担

介護では精神的や経済的な負担だけではなく、身体的負担も伴います。

介護以外でかかる疲労に加えてさらに負担がかかると、介護うつを発症しやすくなります。
特に女性は更年期障害やホルモンバランスの乱れなどから、頭痛やめまいなどの身体症状の変化が起こります。

身体に不調があっても介護を続けることは大きなダメージとなり、介護うつに拍車をかけることになります。

介護のストレスについて詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

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介護うつになりやすい人とは?


介護をしている全ての方が必ずしも介護うつを発症するわけではなく、なりやすい人には特徴があります。
ここからは、介護うつになりやすい人の特徴をご紹介します。

責任感が強い

責任感が強い方は、どれだけ辛い状況であろうと1人で抱え込む傾向があります。
周囲に助けを求めたり、心の内を打ち明けたりすることができないため、自分自身を追い詰めてしまいます。

自分自身で乗り切らなければ、という考えが知らず知らずのうちに自分を苦しめ、介護うつを発症する原因となります。

完璧主義な性格

完璧主義な方は自分に厳しいうえに、介護に対する理想やハードルを高く設定してしまう傾向があります。
また、介護を完璧にこなそうとするあまり自分自身のことを疎かにしがちです。

そのため、介護が思い通りにいかないことで自責の念が生まれ、強いストレスを感じてしまいます。

まじめで几帳面な性格

真面目で几帳面な方は完璧主義な方と同様に、介護が思い通りにいかないことで自分自身を責める傾向があります。

自分自身よりも介護を優先するためストレスを感じやすく、心のバランスが取りづらくなります。

身近に頼れる人がいない

身近に頼れる人がいることは介護を続けるうえで非常に重要なことです。
しかし、身近に頼れる人がいないことで抱える負担が大きくなり、結果的に自分を追い詰めてしまいます。

耐えられないくらいに辛い状況であっても助けを求めることができないため、介護うつを発症しやすくなります。

経済的に不安がある

経済的に不安がある方は今後の生活に希望が持てず、常に先の不安を抱えたまま介護を続けることになります。
また介護サービスの利用も難しいため、全てを自分自身で背負わなければいけない状況に立たされます。

そのため、ストレスや不安がどんどん蓄積され、結果的に介護うつを発症しかねません。

孤独で抱え込む

孤独で抱え込む方は、弱音を吐いたり周囲に助けを求めたりすることができない傾向があります。
介護の協力者や相談者がいないことで全ての負担がのしかかり、自分自身を追い詰めてしまいます。

また、結果的に介護うつを発症しても、周囲に気づかれないまま症状がどんどん悪化する恐れがあります。

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介護うつになってしまったら?


介護うつは心身共に辛さを伴ううえに、完治するまでに時間を要する病気です。
では、介護うつを発症した場合はどうすれば良いのでしょうか?

ここからは、介護うつになってしまった場合の対処法をご紹介します。

精神科・心療内科を受診する

介護うつに該当する症状がみられた場合、まずは精神科や心療内科を受診することが重要です。

介護うつは放っておけばおくほどより深刻な状態となり、長期間苦しみや辛さを伴います。
自分は大丈夫だと考えるのではなく、医師による適切な診断と治療が必要不可欠です。

早めの治療を開始するためにも、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。

他の家族に助けを求める

何もかも1人で抱えるのではなく、他の家族に助けを求めることも非常に大切です。
介護の協力者がいれば分担を行い、自分が抱えている介護負担を軽減できる可能性があります。

そのため、心身の限界が来る前に他の家族に助けを求め、後の介護についてもう一度見直す機会を作りましょう

介護休業を取得する

介護休業とは、2週間以上にわたって常時介護を必要とする家族の介護をするために長期休みを取得できる制度です。
介護を要する対象家族1人に対し、通算93日まで休みを取得することができます。

3回まで分割して取得可能です。

介護休業の取得対象者は以下の通りです。

  • 正社員やアルバイトなどの雇用形態に関わらず現在の職場に入社1年以上である
  • 介護休業の取得予定日から起算して93日を経過後から6ヶ月以内に労働契約期間が満了しない

上記の条件に該当していれば、介護休業を取得することができます。
また、介護休業中は原則として無給ですが、条件を満たしていれば雇用保険から給付金を受け取ることが可能です。

介護休業給付金の条件は以下の通りです。

  • 雇用保険被保険者である
  • 介護育児期間中の就業日数が1ヶ月に10日以上である
  • 現在の職場に入社1年以上である

介護休業給付金の申請は、介護休業が終了した後にハローワークで申請を行います。
申請期間は介護休業終了日の翌日から2ヶ月後の月の末日までです。

原則として会社が申請を行うため、担当部署に申請の相談をしましょう。

介護休業給付金について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

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カウンセリングで相談する

病院のカウンセリングを受けることも一つの方法です。
今まで抱えてきた不安や悩み、症状などを話すことで適切な治療へ繋げてもらうことができます。

カウンセリングは再発を予防することを目的としているため、現在の思考や行動などの見直しを行います。

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介護うつにならないために


介護うつは回復するだけではなく、回避することも可能です。
では、介護うつにならないためにはどうしたら良いのでしょうか?

ここからは、介護うつの予防法をご紹介します。

介護保険サービスを利用する

家族だけで介護を頑張りすぎるのではなく、ときには介護の専門家の力を借りることも大切です。

介護保険で利用できるサービスは、デイサービスやショートステイ、ホームヘルパーなど多岐にわたります。
デイサービスでは食事や入浴などのサービスが提供され、送迎まで行います。

そのため、家族が施設まで送り迎えをする負担をなくすことができます。

また、ホームヘルパーは自宅にヘルパーが訪問して食事や入浴の介護を行うため、自宅にいながらもサービスを受けることが可能です。

ショートステイは最大30日まで施設に入所して生活ができるため、旅行などで長期間家を空ける場合に利用しやすいです。

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また、短期の休みを取れる「介護休暇」についても解説していますので、興味があるという方はこちらもご参考ください。

地域包括支援センターなどに相談する

地域包括支援センターとは、介護や医療など様々な側面から高齢者の方をサポートするための機関です。
高齢者の方が住み慣れた地域で安心して暮らしていくことを目的としており、相談にも応じています。

そのため、介護について悩みや不安がある方は地域包括支援センターに相談することも1つの方法です。

家族に相談する

介護は協力者が多いほど1人に対する負担が軽減され、自分だけが背負わなければいけないという状況を回避できます。

そのため、家族にしっかり相談し、1人に負担がかかりすぎないように分担することが大切です。

離れた場所に家族がいる場合でも自分から連絡し、助けや協力を求めることも介護うつを回避するために必要不可欠となります。

睡眠をしっかりとる

睡眠は脳や身体を休め、疲労回復やパフォーマンスの向上には欠かせません。
睡眠不足は心身共に悪影響を及ぼすため、睡眠をしっかりとることが大切です。

介護によって睡眠をとる時間がない場合は、家族に協力を求めたり介護サービスを利用したりして睡眠時間を確保しましょう。

情報を多く集める

介護うつを予防するためには、本や新聞、インターネットなどから情報を多く集めることも重要です。
利用できるサービスによって経済的な負担を減らしたり、今抱えている悩みやストレスを解消したりできる可能性があります。

情報を調べる中で介護に関する知識がつき、今後の介護の在り方をもう一度見直すきっかけになるかもしれません。

自分の時間を作る

日々介護に追われていると自分の時間がなくなり、楽しみや生きがいを感じることができなくなります。
しかし、自分自身を大切にし、好きなことをする時間を作ることも非常に大切です。

そのため、介護を他の家族にお願いしたり介護サービスを利用したりして、旅行や買い物などでリフレッシュすることをおすすめします。

一時的にでも介護から離れることで心の余裕ができ、ストレス発散にも繋がります。

介護に取り組みながらときには自分の時間を作り、上手に自分自身をリフレッシュさせていきましょう。

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介護で悩みを抱えたときの相談場所は?


ストレスを溜めないことは介護をするうえで重要ですが、その時々の状況によって悩みは生じるものです。
では、介護で悩みを抱えた場合はどうすれば良いのでしょうか?

ここからは、介護の相談先をいくつかご紹介します。

市区町村の窓口

市区町村の介護保険課や高齢者福祉課などの窓口では、介護保険制度をはじめさまざまな相談に応じています。
国や地域のシステムを把握した職員が対応してくれます。

初めての介護で悩みを抱えている場合は、まず市区町村の窓口に相談すると良いです

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者の方が安心して暮らし続けるための機関です。
地域によって名称が異なりますが、全ての市区町村に設置されています。

介護や医療など、さまざまな面から専門的なサポートを行っています。

社会福祉士やケアマネージャーが在籍しており、高齢者の方や家族の相談に応じた解決方法を提案してくれます。

保健所・保健センター

保健所は都道府県や政令指定都市などに配置されており、医師や薬剤師などが在籍しています。
対して保健センターは各市区町村に配置されており、保健士や看護師などが在籍しています。

いずれも生活支援のために介護や医療などさまざまな相談に応じています。

居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所は、NPO法人や社会福祉法人などさまざまな事業所が運営しています。
ケアマネージャーが常駐しており、介護に関する相談に応じています。

その他にも、ケアプランの作成や介護保険に関する申請手続きの代行も行います。

福祉事業所

福祉事業所は各都道府県の市区町村に配置されており、ケースワーカーや医療ソーシャルワーカーなどが在籍しています。
高齢者や生活保護、身体障害などに関する社会福祉サービスの相談に応じています。

その他にも、社会福祉サービスを必要とする方に面接を行い、支援や生活指導などの対応をしています。

薬の使い方

在宅介護に限界を感じたら?


最初は家族だけで在宅介護をしていても、介護度が上がるにつれて心身にかかる負担が大きくなります。
その結果、在宅介護に限界を感じるケースも少なくありません。

心身共に負担がかかった状態で介護を続けることは難しく、介護者が体調を崩すリスクが高まります。

そこで選択肢の1つとして挙げられるものが、施設介護です。

施設介護は介護のプロのもとで生活をし、家族の負担が軽減されるというメリットがあります。
一方で、集団生活によってストレスが溜まったり、退去のリスクがあったりするなどのデメリットもあります。

在宅介護のメリット・デメリットに加え、施設介護のメリット・デメリットを把握したうえで施設介護や介護サービスの利用を検討することが重要です。

まずは今の介護の状態を見直し、具体的にどんなことが負担となっているかを考えてみましょう。

その点を含め、ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談すると良いです。
被介護者のための環境づくりや気持ちを考えることは重要ですが、介護者自身の健康を考えることも大切です。

被介護者と介護者の双方にとって良い選択をすることが、今後の生活をより豊かなものにすると考えられます。

介護うつの対策

介護うつに陥らないためには、どのようなことを意識すればいいのでしょうか。

介護うつの対策として、以下のことが挙げられます。

  • 家族に相談する
  • 趣味や生きがいを大切にする
  • 運動
  • 食事

順番に解説します。

家族に相談する

家族や身近の人に相談し、作業分担をするなどして自分自身の負担軽減を図りましょう。
1人で抱え込むことで「なんで自分だけ」という思いを持ってしまい、介護うつになることがあります。

介護は、介護者が多ければ多いほど楽になります。
協力し合うことで、それぞれが余裕をもって介護に臨むことが可能です。

また、相談といっても助言やアドバイスを受けるだけではありません。
心配事や悩みを自分以外の他人に打ち明けるだけでも効果があります。

趣味や生きがいを大切にする

日々の生活で介護のことばかり考えて、自身の生活を楽しめなくなることがあります。
旅行など長期の外出は難しいですが、短時間で継続できる趣味や生きがいを持ちましょう。

隙間時間で息抜きや気分転換をしながら、リフレッシュした状態で介護することができます。

運動

適度な運動も、介護うつにならないために効果的です。

起床後、数十分の軽い散歩だけでもかまいません。
太陽を浴びることによって脳内のセロトニンが分泌され、気持ちの落ち込みを軽減します。

食事

介護に時間を取られ、自分自身の食事をおざなりにすることは良くありません。
自分の健康のためにも、好きなものを食べたりできるだけバランスの良い食事をしたりすることを心がけましょう。

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介護うつの現状や割合

平成22年、日本における介護うつの現状や割合を厚生労働省が調査しました。
データによると、同居介護者の「悩みやストレスがある」との回答は、男女ともに半数を超えています。

性別にみた同居の介護者の悩みやストレスの有無の構成割合

悩みやストレス男性女性総数
ある54.2%63.7%60.8%
ない27.4%20.7%22.7%
不詳18.4%15.6%16.5%

出典:厚生労働省【平成22年国民生活基礎調査の概況

続いて、悩みやストレスの原因についての調査結果は以下のとおりです。(複数回答)

項目男性女性
家族の病気や介護68.7%74.5%
自分の病気や介護32.6%28.3%
家族との人間関係13.4%23.3%
自由にできる時間がない13.4%21.7%
収入・家計・借金など24.9%21.1%
自分の仕事21.0%13.6%
家族以外との人間関係6.3%10.5%
家族の仕事4.1%8.0%
生きがいに関すること7.3%7.8%
家事5.0%7.8%

出典:厚生労働省【平成22年国民生活基礎調査の概況

男女ともに、2/3以上が家族の病気や介護に悩みやストレスを感じていることが分かります。

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介護うつセルフチェック

実際に介護うつの症状があるか調べるための簡易チェック表があります。
16項目に分かれており、回答状況によって介護うつ症状があるかのチェックが可能です。

寝つき体重増加(最近2週間)
夜間の睡眠集中力・決断
早く目覚めすぎる自分についての見方
眠りすぎる死や自殺についての考え
悲しい気持ち一般的な興味
食欲低下エネルギーのレベル
食欲増進動きが遅くなった気がする
体重減少(最近2週間)落ち着かない

出典:厚生労働省【資料8ー1高齢者のうつについて

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介護うつの病院(心療内科)

介護うつが続く場合は、1人で悩まずに病院の心療内科への受診をおすすめします。
介護に携わる人であれば、誰でも発症する可能性がある病気です。

家族や身近な人の協力を得て、早めに受診しましょう。

介護うつで入院?

介護うつが進行すると、入院治療が必要になることもあります。
入院することで介護から離れ、自分自身を休息させる時間を作ることが目的です。

休息時間の確保は、介護うつにとって最も大切な治療です。
介護者が介護不能にならないために必要な措置といえるでしょう。

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介護うつで休職は可能?

介護うつでの休職は可能ですが、医師の診断書が必要な場合がほとんどです。
医師に、介護による体調不良で仕事が困難であるという旨を伝えましょう。

また、休職期間は介護うつの症状によって異なります。
休職可能期間も含めて会社に相談しましょう。

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仕事と介護の両立のポイント

  • 職場に「家族等の介護を行っていること」を伝え、必要に応じて勤務先の「仕事と介護の両立支援制度」を利用する
  •  介護保険サービスを利用し、自分で「介護をしすぎない」
  •  ケアマネジャーを信頼し、「何でも相談する」 
  •  日ごろから「家族や要介護者宅の近所の方々等と良好な関係」を築く
  •  介護を深刻に捉えすぎずに、「自分の時間を確保」する

介護は自分だけで全て行うことはできません。
まわりに理解と協力を求め、認めてもらうことが大切です。

出典:厚生労働省「仕事と介護 両立のポイント

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介護うつについてのよくある質問

介護鬱ってどんな症状?

介護うつ(鬱)は、長期間にわたる介護ストレスが原因となり、心身の疲労感や落ち込み、気力の低下などの症状が現れる状態を指します。
主な症状としては、以下のようなものがあります。

  • 慢性的な疲労感、体力の低下
  • 睡眠障害(不眠や過眠)
  • 食欲不振、体重の変動
  • 喜びや楽しみを感じられない
  • 自己評価の低下、自己否定的な思考
  • 集中力の低下
  • 常にイライラしている感じ、不安感
  • 物事に対する関心の低下

このような症状が長期間続き、日常生活に影響を及ぼすようなら、医療専門家に相談することをおすすめします。

介護うつの原因は何ですか?

介護うつの原因は、介護の負担やストレス、時間的制約、社会的孤立、介護に対する感情的な困難などが絡んできます。
介護する人は、自分自身の生活や健康を犠牲にしてまで介護活動に時間を費やすことが多く、これが精神的にも肉体的にも大きなストレスになります。

介護うつを予防するにはどうしたらいいですか?

介護うつの予防のためには、以下のことが重要となります。

1)適切な休息とリラクゼーション:介護者自身が健康でバランスの取れた生活を送る
2)適切な介護支援の利用:地域の介護サービスやデイサービスなどを利用し、介護の負担を軽減する
3)感情の表現:自分の感情を認め、適切な形で表現する

介護うつの症状があると思ったらどうすればいいですか?

介護うつの症状があると思ったら、まずは専門家に相談することをお勧めします。
また、支援を求めることに恐れを感じる場合は、地域の介護支援センターや自治体の社会福祉課にも相談が可能です。

介護うつの治療方法は何ですか?

介護うつの治療は、その人の症状や状態によりますが、一般的にはカウンセリングや心理療法、うつ病の薬物療法が用いられます。

また、ストレスマネジメントやリラクゼーションテクニック、健康的なライフスタイルの実践も効果的とされています。
さらに、介護の負担を軽減するためのサービスを活用することも治療法の一つです。

介護うつのまとめ

まとめ
本記事では、介護うつについてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 介護うつの症状は、疲労感や睡眠障害、食欲不信が挙げられる
  • 介護うつの原因は、精神的負担、経済的負担、身体的負担が挙げられる
  • 責任感が強く、完璧主義な方ほど介護うつになりやすい
  • 介護うつを発症した場合は家族に助けを求める他、介護休業などのサービスの利用も1つの方法

これらの情報が皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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