あらすじ
小規模施設から大型の特別養護老人ホームに転職した介護福祉士・大森圭(戸塚純貴)。
新しい職場では効率やリスク管理を優先する運営方針に大きな戸惑いを感じていた。
そんな中、認知症の老婦人・美重子(島かおり)が入所してくる。
美重子を自宅で長年介護してきた夫の達郎(綿引勝彦)は、施設を信用できず、担当の圭にも厳しい態度で接する。
圭は美重子や他の利用者のために様々な工夫を凝らそうとするが、職場のルールやチームワークを乱すとして上司から叱責されてしまう。
そんな折、圭は達郎のある「願い」を知ることになり、その願いを叶えるために奔走する。
50年間連れ添った夫婦の深い愛情と、それを支える介護の在り方を問い直していく。
特徴・見どころ
前作から3年ぶりに制作された続編では、舞台を特別養護老人ホームに移し、より複雑な介護現場の現実を描いています。
大規模施設における効率重視の運営と個別ケアの間で悩む介護士の姿を通じて、現代の介護制度が抱える課題を浮き彫りにしています。
認知症の方を介護する家族の心情や、重度認知症の症状についても詳しく描かれており、介護への理解を深めることができます。
50年間の夫婦愛を軸に、認知症の進行とどう向き合うかという普遍的なテーマに真摯に取り組んでいます。
介護現場で働く方々だけでなく、将来的に介護に関わる可能性のあるすべての人に観ていただきたい作品です。
累計3,000回以上の上映会が開催され、介護への関心と理解を広げ続けています。