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トップページ>認知症を学ぶ>認知症の症状>認知症が一気に進む?進行速度や寝たきり状態について徹底解説!

認知症が一気に進む?進行速度や寝たきり状態について徹底解説!

もし自分や身近な人が認知症と診断されたら、「これからどうなってしまうの?」と不安に駆られるのは当然です。
できれば進行をおさえて、なるべく長く生活の質を保ちたいですよね。

また認知症はすぐに対処しないと進行が一気に進んでしまうのではと不安を感じている人も多いのではないでしょうか?

結論から言うと認知症の進行は一気に進むこともあります

しかし、認知症を発症した方全員の進行が一気に進むわけではありません。
そこで本記事では、認知症の進行の仕方や、認知症が一気に進む原因、進行を遅らせるためにはどうするべきかについて解説します。

  • 認知症の進行の仕方は?
  • 認知症のタイプによって進行速度に違いがある?
  • 認知症が一気に進む原因とは?
  • 認知症の進行を遅らせるためにはどうしたらいいの?

認知症の経過には個人差がありますが、段階に応じた適切なケアをおこなえば、進行をゆるやかにすることもできます。
ぜひ最後まで読み、認知症の進行の緩和に役立ててください。

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認知症はどのように進行するの?

三大認知症の脳内変化

認知症には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「血管性認知症」の三大認知症があります。
症状の進行の仕方はタイプによって異なり、一気に進むタイプもあれば、ゆるやかに進行するタイプもあります。

まずは、それぞれのタイプの症状の進行の仕方について紹介します。

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アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の進行

アルツハイマー型認知症では、脳機能全体がゆっくりと低下します。
そのため、症状の進行はゆるやかであるのが特徴です。

経過には個人差があるものの、一般的には、年単位で徐々に記憶力・理解力・判断力が低下していきます。

近年の研究では、認知症の症状があらわれる10年以上前から、徐々に脳の変容が始まっていることが分かりました。
それほど進行がゆるやかということであり、ある時点で進行が一気に進むケースや、急激に悪化することは稀だと言われています。

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レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の進行

レビー小体型認知症では、脳にレビー小体というタンパク質の塊が蓄積することで、脳神経が徐々に減少し、認知機能が低下します。
日や時間帯によって症状に波があるのが特徴で、調子が良い時と悪い時を繰り返しながら、徐々に認知症が進行していきます。

症状の変動が大きいため、進行具合が把握しづらいタイプです。

他のタイプの認知症と比べると、レビー小体型認知症は進行が一気に進むともいわれています

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血管性認知症

血管性認知症の進行

血管性認知症の原因は、脳の血管が詰まったり、破れたりすることです。

脳に血液が行き渡らなくなることで脳細胞が欠損し、認知機能が低下します。
脳の血管の損傷によって発症するため、脳の「どこが」「どの程度」ダメージを受けたかによって、進行の仕方が異なります。

一般的には、脳卒中や脳出血などの発作により、血管がダメージを受けるたびに、症状が進行するといわれています。

そのため、緩やかな直線状で進行するアルツハイマー型と異なり、下り階段状に症状が進行するのが特徴です。 進行がゆるやかなケースもあれば、発作などが原因で症状が一気に進む場合もあります。

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認知症が進行するとどうなる?

認知症の進行度別症状

認知症は初期・中期・末期によってあらわれる症状が異なるほか、中核症状の出現の仕方にも違いがみられます。
中核症状とは、認知症の症状の代表で、「記憶障害」「見当識障害」「理解力・判断力の低下」「実行機能障害」などがあります。

3つのタイプ別に、初期症状や中核症状のあらわれ方について解説します。
なお、各タイプとも、症状のあらわれ方や進行の仕方には個人差があります。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症では、初期から物忘れなどの記憶障害、すなわち中核症状がはじまります。
物忘れの程度は初期・中期・末期によってだんだん重くなっていき、中期ごろには最近の体験を覚えることが難しくなります。

初期の症状

初期の症状については、以下のようなものが見られます。

  • 軽い物忘れ(人の名前や、さっき物を置いた場所を忘れる)
  • 物忘れが激しいなど、何らかの異常を周囲の人々が感じるようになる
  • 今日の日付が分からなかったり、近所で迷子になったりする(見当識障害)
  • いままで得意だったことの段取りができなかったり、実行に時間がかかる(実行機能障害)

中期の症状

中期の症状については以下の通りです。

  • つい最近の体験や出来事を覚えていない(記憶障害)
  • 日付や今の季節を認識できない(見当識障害)
  • 自宅のトイレの場所がわからず失禁する(見当識障害)
  • 着替えやテレビのリモコンの操作ができなくなる(実行機能障害)

後期の症状

後期の症状については以下の通りです。

  • 家族などの身近な人が分からなくなる(見当識障害)
  • 発語障害
  • 筋肉の低下による歩行障害や嚥下(えんげ)障害

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は調子の良い時と悪い時を交互に繰り返し、症状のあらわれ方には個人差があります。
一般的には、初期から記憶障害や見当識障害などの中核症状があらわれることは少ないといわれます。
また、初期には、レビー小体型認知症特有の症状が見られるのも特徴です。

初期の症状

初期の症状については以下の通りです。

  • パーキンソン症状(手足の震え・筋肉や表情が硬くなる・前かがみ・歩行が困難)
  • 幻視(存在しない物や人が見える)
  • レム睡眠障害(浅い睡眠時に大声を出したり暴れたりする)
  • 自律神経症状(立ちくらみ・動機・便秘・頻尿・うつ症状など)

中期の症状

中期の症状については以下の通りです。

  • 初期症状の変動が大きくなる
  • 記憶や見当識などの認知機能の低下(中核症状)

末期の症状

末期の症状については以下の通りです。

  • パーキンソン症状の悪化(車いすの利用や寝たきりなど)
  • 認知機能の悪化(中核症状)
  • 嚥下障害

血管性認知症

他のタイプとおなじく認知機能の低下(中核症状)が見られます。
血管性認知症では、段階的に症状が悪化していくというより、できることとできないことの差が大きいのが特徴です。

また、昨日できなかったことが今日できたり、今日できたことが明日にはできないなど、症状が「まだら」なのも特徴です。その理由は、認知症の原因が、脳の欠損による脳細胞の壊死だからです。

たとえば、損傷を受けた部位の脳機能は低下しますが、損傷していない部位の機能は保たれます。
物忘れは激しくても理解力・判断力はしっかりしているなど、一見、疾患があるように見えないこともあります。
また、脳の損傷部位によっては、初期から運動麻痺や言語障害などを併発するケースも多いです。
そのため、初期の認知症であっても、重度の認知症のように見えることもあります。

症状の悪化は、脳卒中や脳出血などのたびに、下り階段状に進むことが多いです。
階段を一つ降りるたびに、症状が一気に進むのも特徴です。

このように、血管性認知症の進行や症状のあらわれ方には個人差があります。

血管性認知症は、脳の血管に障害が起こるたびに症状が進みます。

そのため、血管障害の再発や転倒などの事故を防ぐことができれば、進行をゆるやかにすることも可能です。

血管性認知症の主な症状は以下の通りです。

  • 一部の物忘れなどの認知機能の低下(比較的初期から起こりやすい)
  • 本人が症状を自覚できる(初期など)
  • 失行・失認・失語(比較的初期から起こりやすい)
  • 怒りっぽくなる(感情のコントロールができない)
  • 症状の変動が大きい

プラズマローゲンとは?サプリについても説明

プラズマローゲンとは、グリセロリン脂質の一種であり、細胞を構成する主要な成分です。

人間の全身のリン脂質の約18%がこのプラズマローゲンであるといわれており、特に脳に多く存在しプラズマローゲンは人間が存在する上でとても重要な成分と考えられています。
しかし、このプラズマローゲンはさまざまな要因で減少しやすい成分でもあります。
酸化ストレスや炎症、神経の変性、感染症や外傷など、さまざまなストレスにさらされることで、プラズマローゲンが減少していきます。

特に、脳の海馬や前頭葉には多くのプラズマローゲンが含まれており、成分の減少と認知症の進行度には関連性があるという報告もあります。  
プラズマローゲンは現在、認知症対策のサプリメントとして販売されています。 1995年にアルツハイマー型認知症の患者の、脳のプラズマローゲンが減少していることが確認されました。

その後、2007年にはアルツハイマー型認知症患者の血清でもプラズマローゲンの減少が認められており、プラズマローゲンは認知症と関係があると考えられています。

また、アルツハイマー型認知症の発症には、アミロイドβたんぱくの沈着が関係しているといわれています。
プラズマローゲンは、アミロイドβたんぱくの沈着を抑える効果のほか、脳神経細胞のアポトーシス抑制の効果も見込めるため、プラズマローゲンを摂取することで認知症への対策が期待できます。

出典:認知症との関係|AdvancedMedicalCareInc.

認知症予防に使われるサプリについて知りたい方は、ぜひこちらの記事もお読みください。

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認知症の症状が一気に進む原因は?

認知症の症状が一気に進む原因は何か解説する医者
認知症が一気に進む原因として、代表的なものを紹介します。

急激に環境が変化した

認知症の方は、環境変化に対応することが苦手です。
たとえば入院・介護施設への入所のほか、引っ越しや部屋の模様替えがあてはまります。

認知症でない方でも、新しい環境に身を置くことはとても緊張します。
たとえば短期間の入院であっても、最初は慣れない環境に緊張したり、不安を感じたりする方がほとんどでしょう。

しかし通常ならば、新しい環境にもだんだん馴染んでいき、不安や緊張はそのうち感じなくなるものです。

一方、認知症の方は認知機能が低下しています。
そのため、入院したとしても、周囲の環境が変化したことを理解することが困難です。

認知症の進行具合によっては、いくら説明しても、自分が入院したことを理解できないこともあります。

その結果、「いつもと違う場所」という認識だけが残り、不安や恐怖を抱え続けることになります。
不安や恐怖は脳を混乱させるため、認知症の悪化リスクが上昇します。

実際に、介護施設への入所や入院によって、認知症が一気に進むケースはよく見られます。

考える機会が減少した

周囲が認知症の方をサポートしすぎると、かえって認知症が悪化することもあります。
過剰なサポートは、認知症の方が自ら考え、行動する機会を奪ってしまうからです。

考えるという行為には、脳を活性化させる作用があります。

反対に考えることを止めてしまうと、脳が不活性化し、老化しやすくなります。
たとえば日常的な家事一つとっても、段取りを立てて効率よく実行するには、頭を使わなければなりません。

もし家族が、認知症だからといってすべて世話を焼いてしまうと、認知症の方が頭を使う機会が減ってしまいます。
とくに認知症の方は、脳の老化スピードが早いことが分かっています。

そのため、周囲のちょっとした気遣いが、認知症が一気に進む原因となることも多いです。

過度に責められた

認知症の方を過度に叱ったり、責めたりする行為は、認知症が一気に進む原因となります。

過度な叱責によって、認知症の方が萎縮してしまうと、自発的に考えて行動する機会が減少するからです。

認知症の方は、周囲が予想もしないミスや問題のある行動を起こすことも多いです。
しかし、ミスを叱られても、叱られる理由はあまり理解できません。

つまり本人にとっては、「わけも分からず怒られた」状態になります。
理由も分からず責められれば、認知症の方でなくとも混乱し、不安に思うのは当然です。

さらに認知症の方は、叱られた理由は分からないものの、叱られて嫌だったという感情記憶は鮮明に残ります。

その結果、叱られることを恐れるあまり、自分で行動するのを避けるようとする傾向がみられます。
自発的な思考・行動の減少は脳の老化を加速させるため、結果として、認知症が一気に進みやすくなります。

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認知症が進むとどうなる?

認知症が進むとどうなるか考える高齢者
認知症の末期段階では、認知機能と運動機能の両方に重大な支障があらわれます。

具体的な症状は以下の通りです。

【認知症の末期症状の例】

  • 自発性が低下し、コミュニケーションが難しくなる
  • 家族が分からなくなる
  • 自宅でトイレにたどり着けず、失禁が増える
  • 一人での歩行や立位保持が困難になる
  • 小刻み歩行・前かがみ歩行
  • 寝たきり状態になる
  • 食べ物を飲み込めない・食事中にむせる
  • 意識が混濁する

多くの場合、末期には寝たきり状態になり、自力で動くことは不可能になります。
のどの筋力も低下するため、食事が摂れなくなることもめずらしくありません。

飲み下した食べ物が、誤って気管に入る「誤嚥」のリスクも高まります。
誤嚥が引き起こす誤嚥性肺炎は、高齢の方には死亡リスクの高い感染症です。
実際に誤嚥性肺炎は、認知症の方の直接的な死因の中でも、もっとも大きな割合を占めます。

その他の主な死因としては、心疾患や脳卒中があります。
また、ガンのほか、転倒や事故なども、認知症の方の死因として代表的です。

【認知症の方の死因】

  • 誤嚥性肺炎
  • 心疾患
  • 脳卒中
  • ガン
  • 転倒・事故

など

薬の使い方

認知症の症状が一気に進んだらどうするべき?

認知症の症状が一気に進んだらどうするべきか話す介護士
認知症の進行が早い場合には、最期についても考えなくてはいけません。
そうはいっても、自分や家族の死について考えることは、抵抗があると思います。

しかし、最期について具体的なプランがないまま終末期を迎えるのは大変危険です。

具体的なプランがないと、本人の意思に沿った適切なケアを受けられない可能性があります。
たとえば、本人が望まない延命治療が代表的です。
本人が希望する通りの医療・介護を実現するためにも、早い段階で終末期の過ごし方を決めておきましょう。

なお、終末期の過ごし方を考えるうえで重要なのが、「ターミナルケア」です。
ターミナルケアでは、すべての病気で終末期を迎えた方の精神的・肉体的苦痛の軽減を目的としています。

今回は自宅と施設の2つに分けて、それぞれのターミナルケアの取り組み方について解説します。

自宅でのターミナルケア

基本的に家族が中心となって介護を行います。
ただし、家族だけで介護を乗り切るのは大変です。

介護事業者や病院と連携し、訪問型の介護サービスや在宅医療を上手に取り入れながら、効率のよい介護計画を立てましょう。

【自宅でのターミナルケアで行うべきこと】

  • 信頼できるケアマネジャーや在宅医療対応の医師を見つける
  • 介護事業者や医師と連携し、固定の在宅ケアチームを作る
  • 本人が安心して過ごせる環境を整える
  • 家族は、最期について心構えをしておく

在宅でのターミナルケアは、介護する側の負担が大きいというデメリットがあります。
一方で、認知症の方が住み慣れたわが家で過ごせるという点は、大きなメリットです。

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施設でのターミナルケア

看取りに対応した介護施設を利用します。
サービス内容は施設によって異なるため、しっかり内容を確認してから契約しましょう。

看取り対応の介護施設では、スタッフや医師・看護師による的確なケアを受けられるのがメリットです。

【施設でのターミナルケアでやるべきこと】

  • 希望するターミナルケアのプランを立てる
  • 希望に沿った施設を探す
  • 施設職員や医療チームと、ターミナルケアのプランを共有する

認知症の方の生存年数は?

認知症の方の生存年数は何年か知りたい高齢者

研究生存年数
Larson 2004 *1男性:4.2年 女性:5.7年
Xie 2008*2診断から4〜5年
北村立 2009 *3診断から5〜8年

認知症発症後の余命は、平均7~10年です。
ただし、上記の数字はあくまで研究時のデータに基づくものです。

実際の生存年数は、年齢・基礎疾患・認知症のタイプによって大きく左右されます。
つまり個人差が大きいため、一概には言えないのが本当のところです。

なお、認知症の各タイプにおける10年間の生存率について興味深いデータがあります。
以下は、1961年から実施されている「久山町研究」のデータです。

【各タイプの認知症発症から10年後の生存率】

アルツハイマー型認知症18.9%
レビー小体型認知症2.2%
血管性認知症13.2%

上記の生存率はあくまで研究時のものであり、絶対的な数字ではありません。
認知症の各タイプの中でも、実際の生存年数には大きなバラつきがみられます。

*1:Larson EB, Shadlen MF, Wang L, McCormick WC, Bowen JD, Teri L, Kukull WA.「Survival after initial diagnosis of Alzheimer disease. Ann Intern Med.」
*2:Jing Xie, Carol Brayne, Fiona E Matthews, Medical Research Council Cognitive Function and Ageing Study collaborators.「Survival times in people with dementia: analysis from population based cohort study with 14 year follow-up」
*3:北村 立,細井 悦子,倉田 孝一「認知症診断後の生存期間について–石川県立高松病院での調査から」

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「もしものとき」について考えるACPとは?

「もしものとき」について考えるACPとは何か考える高齢者ACPとは、「アドバンス・ケア・プラン」の略称です。
具体的には、突然の事故・病気といった「もしも」に備え、医療や介護の受け方をあらかじめ決定しておく方法です。

認知症は進行性の疾患であり、段階ごとにさまざまな変化を引き起こします。
とくに中期段階以降は思考力・判断力が大きく低下するため、適切な自己決定は難しくなります。

しかし、認知機能が低下する以前に、各段階にあわせたACPを行っておけば、最後まで人生の質を高く保つことも可能です。

以下のグラフは、終末期の過ごした方に関する話し合いの有無に関するアンケート結果です。

終末期の過ごした方に関する話し合いの有無に関するアンケート

東京都医師会の調査より健達ねっと作成

まったく話し合ったことがない方は、全体の半数以上にのぼります。
話し合った経験がある方でも、綿密な話し合いを行った方は全体の3%以下です。
ほとんどの方は、話し合ったことがないか、曖昧な話し合いしか行っていないことが分かります。

一方、ACPの重要性は多くの方が理解しています。
以下のグラフをご参照ください。

終末期の過ごした方に関する話し合いの有無に関するアンケート

東京都医師会の調査より健達ねっと作成

7割近くの方が、ACPとして事前指示書を用意する必要性を感じています。
つまりACPの重要性は理解しつつも、行動に移せていない方が多いということが分かります。

なお、認知症に限らず終末期においては、医療・介護における適切な自己決定はほとんど不可能です。
実際に、終末期を迎えた方の約7割の方は、自己決定が難しいというデータがあります。

最後まで後悔のない人生を送るためには、体力・思考力があるうちにACPを行っておくことが大切です。

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認知症の方が住みやすい環境作り

認知症の方が住みやすい環境作りをしたい高齢者
高齢化が進む日本では、認知症の方の人数も爆発的に増加しています。

実際に厚生労働省は、2025年には5人に1人が認知症を発症すると発表しています。

今後ますます増加する認知症患者に備え、現在は、認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくりが進められています。  

厚生労働省の取り組み

厚生労働省は、今後ますます増える認知症の方の暮らしの対策として、認知症施策推進総合戦略を打ち出しています。

認知症施策推進総合戦略

認知症施策推進総合戦略は、厚生労働省と関係省庁11府省が共同策定したものです。
「新オレンジプラン」とも呼ばれます。  

認知症施策推進総合戦略の目的は、認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らせるような社会の実現です。  
とくに、認知症の方の意思が尊重されることに重きを置いています。

認知症施策推進総合戦略は、以下の7つの柱から成り立ちます。

  • 認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進
  • 認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供
  • 若年性認知症施策の強化
  • 認知症の人の介護者への支援
  • 認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
  • 認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の推進
  • 認知症の人やご家族の視点の重視  

簡単に言えば、地域の医療・介護・福祉そして住民が連携し、地元の認知症の方とその家族をサポートするコミュニティ作りを目指しています。

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家庭での取り組み

家庭は、認知症の方の実際の暮らしの場です。
認知症の方が最後まで安心して自分らしく暮らせるかどうかは、家庭でのサポートにかかっています。

正しい生活習慣のサポート

認知症が進行するにつれ、時間や場所の感覚が狂いやすくなります。
感覚の狂いが生活リズムの乱れにつながらないよう、家庭でのサポートが求められます。

毎日の生活習慣を一定に保つと、認知症が進行しても、ある程度生活の質やリズムを維持しやすくなります。
また、認知症の方に起こりやすい「昼夜逆転症状」の予防にも役立ちます。

徘徊の抑制なども期待できるため、ひいては事故や転倒などのトラブル防止にも役立ちます。  

ストレスを感じさせない

認知症の方は、認知機能の低下により、感情の機微を察知したり、環境の変化に適応したりすることが苦手です。
たとえば、家族が少し不機嫌な声を出しただけで、認知症の方が必要以上に怯えてしまうこともあります。

家族は、認知症の方が安心して過ごせるような環境づくりや接し方を工夫しましょう。

具体的なポイントは以下の通りです。

  • はっきりした声で、ゆっくり話しかける
  • 明るい笑顔で接する
  • 言葉での意思疎通が難しい場合は、ジェスチャーなどをまじえる
  • 認知症の方を否定したり責めたりせず、ありのままを受け入れる
  • 簡単な家事や作業を依頼し、自分は家族に必要な存在だと自信を持ってもらう

家庭での介護は負担が大きいものです。
疲労のあまり、介護者が認知症の方にイライラをぶつけたくなるのも当然です。

しかし、認知症の方は怒られれば怒られるほど萎縮してしまいます。

ときには信頼関係が壊れ、介護拒否を招くこともあります。
認知症の方がストレスをためず、快適に過ごすためには、家族や介護者自身のストレスを解消する工夫も求められます。

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認知症の進行を抑制する薬物療法

認知症の進行を抑制する薬物療法を説明する医師と患者
認知症には薬物療法が用いられることもあります。
ただし、認知症を根本的に治療することはできません。

薬物療法の目的は、あくまで認知症の進行をゆるやかにすることです。
認知症の進行抑制に用いられる治療薬として、代表的な2種類を紹介します。

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬

認知機能の改善を図ることで、認知症の進行を抑制する薬剤です。
具体的には、神経伝達物質「アセチルコリン」の分解を防ぎます。

アセチルコリンは、脳からの指令を各器官に正しく伝える伝達物質です。

一方、認知症の方はアセチルコリンが体内で分解されやすいという特徴があります。

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬の服用によって、アセチルコリンの分解を防止することで、認知機能の向上が期待できます。
なお、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬には、以下の3つの種類があります。

  • アリセプト
  • レミニール
  • イクセロンパッチ、リバスタッチ

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬には、副作用の可能性があります。
主な副作用は以下の通りです。

  • イライラ
  • 興奮
  • 下痢
  • 吐き気
  • めまい
  • 眠気

など

NMDA受容体拮抗剤

主に記憶力の改善を期待できます。
そのほか、学習能力や思考力の改善にも役立ちます。

NMDA受容体拮抗剤は、NMDA受容体という部位を保護することで、記憶・学習に関する情報伝達を助ける作用があります。

すなわち認知機能の維持・向上が期待できるため、ひいては認知症の進行の緩和が見込めます。

現在、NMDA受容体拮抗剤として利用できる薬剤は「メマリー」の一種類のみです。
メマリーには、認知症の方の興奮を鎮め、気持ちを穏やかにする作用もあります。

ただし、薬が効きすぎると自発性の低下などの副作用があらわれることもあります。
なお、NMDA受容体拮抗剤の主な副作用は以下の通りです。

  • 便秘
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • めまい
  • 眠気
  • 頭痛
  • 活動性
  • 自発性の低下

など

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皆様もご存じの通り、日本では少子高齢化の影響で、高齢者の数が増加しています。少子高齢化に伴って、認知症の患者数も急増しています。認知症は自分だけでなく、家族など周りの人も巻き込んでしまう病気です。そのため、「認知症になってしまったら[…]

薬を使用せずに認知症の進行を抑制できる?

薬を使用せずに認知症の進行を抑制できるか考える高齢者
認知症治療には、薬剤を用いない非薬物療法も有効です。
具体的には、リハビリテーションや各種訓練が代表的です。

非薬物療法は、副作用のリスクがない点がメリットです。
また、認知症の方が楽しみながら取り組める点も、非薬物療法の大きなメリットです。

認知リハビリテーション

認知機能の改善・向上を目的とする治療法です。
具体的には、記憶力・集中力・注意力などを向上させる訓練を行います。

代表的なのは、音読や簡単な計算ドリルに取り組む方法です。
パソコンを使った課題や、ゲームが利用されることもあります。

認知機能を向上させつつ、最終的には、できるかぎり自立した日常生活・社会生活を送れるように訓練します。

理学療法・作業療法

適度な運動を取り入れ、身体機能の改善・向上を図る方法です。
運動療法とも呼ばれます。

適度な運動とは、軽いストレッチや体操のほか、歩行訓練などが代表的です。

適度な運動はストレス発散にもなるため、睡眠障害や興奮・不安といった精神症状の改善も期待できます。

回想法

認知症の方に、昔の思い出を語ってもらう方法です。
若いころの写真や、昔流行った歌謡曲などを利用することが多いです。

過去を振り返り、説明することは、脳に程よい刺激を与えます。
過去の楽しかった思い出や自慢話を振り返ることは、自分の存在意義やプライドを取り戻すキッカケにもなります。

また、昔を思い出すのは単純に楽しく、心が落ち着く行為です。
 認知症の方はなにかと不安を抱えやすいため、回想法によって心を穏やかに保つのはよい治療になります。

リアリティーオリエンテーション

「現実見当識訓練」とも呼ばれます。
日付・時間・場所などを繰り返し暗記し、いま自分が置かれている状況を正確に認識するためのリハビリです。
たとえば、一日に何度も「今日は〇月〇日です」「いま2時だから、もうすぐおやつです」のような声掛けを繰り返します。

 あるいは、「今は何時ですか」と質問を投げかけ、認知症の方本人に答えてもらう方法もあります。
認知症の方は新しい情報の記憶が苦手ですが、絶対に不可能というわけではありません。

何度も記憶しなおすことで、新しい情報であっても意識に定着しやすくなります。
現実への認識を深めることで、日常生活の質を保ち、認知機能を改善する効果を期待できます。

音楽療法

音楽が持つ独自の効果を治療に利用する方法です。
たとえば音楽が持つリラックス効果を利用して、リハビリやコミュニケーションを円滑に行う方法があります。

あるいは、音楽を聴くと気分が高揚しやすくなります。
楽しい気持ちを利用して、音楽に合わせて歌ったり、楽器を演奏したりすると、脳の活性化が期待できます。

音楽は昔流行った曲のほか、誰もが知っているような名曲や、認知症の方の思い出の曲を選ぶのがおすすめです。

園芸療法

草花の世話を通して、心身の不調の改善を図るリハビリです。
草花の鑑賞や土いじりには、気持ちを穏やかにする効果があります。

認知症の方は、なにかと不安や孤独を感じやすいものです。
園芸療法によって心を穏やかに保つことで、周囲との円滑なコミュニケーションや、異常な行動の防止を期待できます。

また、自分が世話をした植物が成長する様子は、認知症の方に生きる喜びや活力をもたらします。

さらに、土いじりは多少なりとも手先や身体を使うため、運動不足の解消にも役立ちます。 

レクリエーション療法

ゲームや趣味を通して、生きがいの獲得や心身の安定を図る方法です。
具体的には、絵画や映画鑑賞のほか、料理、陶芸などに取り組みます。

あるいは、可能な範囲で地域の交流や活動に参加するのもよい方法です。
とくに複数人で取り組めるレクリエーションは、閉じこもりがちな認知症の方にとって、よいコミュニケーションの場となります。

食事に気を使う

近年の研究で、食生活の偏りは、アルツハイマー型認知症の大きな原因の1つであることが分かりました。

●アルツハイマー型認知症になりやすい食生活

  • 塩分の摂りすぎ
  • 脂肪・コレステロールの摂りすぎ
  • ミネラル不足
  • 抗酸化物質不足

など

いわゆる生活習慣病を引き起こしやすい食生活は、アルツハイマー型認知症にも大きなかかわりを持ちます。
そのため、栄養バランスのよい食生活を送ることで、認知症が一気に進むのを食い止めたり、症状を緩和したりできます。

また、アルツハイマー型認知症は、脳内に「アミロイドβ」という物質が蓄積することで進行します。
「アミロイドβ」は、以下のような食生活に気を付けることで、脳内の蓄積を防げるといわれています。

●積極的に摂りたい食べ物

  • 青魚
  • 緑黄色野菜・その他の野菜
  • 果物
  • 大豆・豆類
  • オリーブオイル
  • ナッツ
  • 鶏肉
  • 赤ワイン(適量)

など

●控えた方がよい食べ物

  • バター
  • 揚げ物
  • ファストフード

など

人と関わりを持つ

認知症を発症すると、不安などから、家や自室に1人で閉じこもりやすくなります。

しかし、人との交流を断ってしまうと、ぼんやり過ごす時間が多くなり、脳への刺激が少なくなります。刺激が少なくなると、脳が不活性化し、認知症が一気に進む可能性が高くなります。

反対に脳に適度な刺激を与えると、認知症の進行を遅らせたり、食い止めたりする効果が期待できます。

そのため、なるべく他人との交流を持たせることが重要です。
たとえば介護施設などを利用して、ヘルパーや通所者との交流を持つのもよいでしょう。

あるいは、家族や介護者が明るい笑顔や優しい声掛けを意識すれば、本人の自発的なコミュニケーションを促すことも可能です。

適度な運動

適度に体を動かすと、脳への刺激となり、認知症を遅らせる効果があります。
また、筋力の維持も期待できるため、高齢者の転倒防止にも役立ちます。

転倒などで寝たきりになると、認知症が一気に進むこともあります。

そのため、適度な運動をして、運動機能の低下を防ぐことは、とても大切です。
ただし、無理な運動は本人の負担となり、認知症が一気に進む原因になります。
週2~3回程度を目安に、無理のない範囲で運動しましょう。

近所をゆっくり散歩するのはもちろん、手を「グー・パー」と動かすだけでも十分な運動になります。

脳トレ

脳トレとは、頭を使うトレーニングです。
具体的には、簡単なゲームや計算、書きとり、間違い探しなどがあります。

適度に頭を使うことで脳が活性化し、認知症が一気に進むのを防止できます。

自宅で簡単にできる脳トレもありますので、ぜひ生活に取り入れてみましょう。

1人だけでなく、複数人で一緒に挑戦すると、コミュニケーションが生まれ、より脳を活性化できるでしょう。

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家庭や周囲の方の対応

認知症についての知識がないと、認知症の方に対する対応に困惑することもあるでしょう。
そこでここからは周囲の正しい対応方法について紹介します。

認知症では初期は軽い物忘れから始まりますが、進行と共に本人自身も不安が大きいです。
徐々にできることも少なくなってくるので周囲のサポートが大切です。

ただし、全てを手伝うとできることもできなくなってしまうので注意が必要です。
できる部分は自分で行ってもらい、本人の意思を尊重してサポートしましょう。

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アルツハイマー型認知症には段階がある?

アルツハイマー型認知症の症状

アルツハイマー型認知症の症状は以下の5段階に分けられます。

  • なし
  • MCI
  • 軽度
  • 中度
  • 重度

それぞれの段階の症状についてご紹介します。

なし

認知能力において通常の機能を有しています。
医療専門家の問診においても問題が見られない段階です。

MCI

認知症の一歩手前の状態で、MCI(軽度認知障害)の段階と呼びます。
厚生労働省はMCIを以下のように定義しています。

年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害の存在

本人または家族による物忘れの訴えがある

全般的な認知機能は正常範囲にある

日常生活の動作は自立している

認知症ではない

 

軽度

軽度の段階とはアルツハイマー型認知症の初期段階として診断されるものです。
友人や家族、同僚などが以下のような変化に気づき始めます。

言葉や名前が思い出せない

新しい人の名前が覚えられない

社会や職場での任務遂行能力の低下

読んだ文章を覚えていない

大事なものをなくしたり置き忘れる

計画立案や整理する能力の低下

あるいは注意深い問診によって以下のような障害が明白になります。

最近の出来事に対する知識の低下

難しい暗算を解くのが困難

複雑な作業の実行能力の低下

自分の生い立ちの記憶の減少

社交的、精神的困難な状況で引込み思案

 

中度

中度の段階とは以下のような状態になります。

  • 主要な欠落箇所がみられる
  • 認知機能における障害が見られる
  • 日常活動にサポートを必要とする

具体的には以下のような症状がみられます。

  • 大切な情報を思い出せない(現住所、電話番号、卒業学校名など)
  • 通常は自身についての知識、記憶がある(自分、配偶者、子供の名前など)
  • より簡単な暗算を解くのが困難
  • 季節や状況にあった服装選びに助けがいる
  • 場所、日付、曜日、季節などの混乱
  • 通常は食事、トイレに手助け不要

重度

重度の段階とは以下のような状態になります。

  • 記憶障害の進行
  • 性格の大きな変化
  • 日常活動に大幅なサポートを必要とする

具体的には以下のような症状がみられます。

  • 最近の経験や出来事、周囲環境を認識せず
  • 通常な名前は覚えているものの生い立ちについては完全に思い出せない
  • 通常は知り合いと違う人の見分けが可能(配偶者や主な介護者の名前は忘れることがある)
  • 着衣に介助が必要(監督なしで適切な着衣や靴を履けない)
  • 睡眠/起床サイクルの乱れ
  • トイレの使用に介助が必要
  • 尿失禁や便失禁の頻度増
  • 性格の大きな変化、疑心や妄想、幻覚や行動的症状が見られる
  • 徘徊し迷うことがよくある

さらにアルツハイマー型認知症の最終段階になると以下のような症状になります。

  • 環境に反応しなくなる
  • 会話できなくなる
  • 体の動きの制御する能力の喪失を

ただし、この段階でも単語や文章を口にする場合があります。

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認知症は一気に進むの?についてのまとめ

認知症は一気に進むの?についてまとめる看護師ここまで認知症はなぜ一気に進むのか、進行の仕方や原因、対策などを中心にお伝えしてきました。

 

  • 「アルツハイマー型認知症」は、ゆっくり進行する
  • 「レビー小体型認知症」は、良い時と悪い時を繰り返しながら進行する
  • 「血管性認知症」は脳血管にダメージを受けるたびに、階段状に一気に進む
  • 認知症を進める原因は、環境の変化による周辺症状の併発
  • 認知症の進行を食い止めるには、バランスの良い食事・適度な運動が大切
  • 他人とのコミュニケーションや脳トレで、脳を活性化させると、進行をゆるやかにできる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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