あらすじ
オーストラリアで映画監督として活動していた関口祐加は、母・ひろこさんがアルツハイマー病と診断されたことをきっかけに帰国を決意する。
2010年から2年半にわたって、関口監督は母との日常生活をカメラで記録し続けた。
認知症の進行により、少しずつ記憶を失っていく母。
しかし、そこには深刻さだけでなく、母娘の愛おしくもチャーミングなやり取りがあった。
「今日、何食べた?」「覚えてない」「じゃあ、明日は何食べる?」「それも覚えてない」
そんな何気ない会話の中にも、母の人柄と娘への愛情が溢れている。
家族の介護という現実と向き合いながら、認知症とともに生きる日々をありのままに記録したドキュメンタリー。
特徴・見どころ
娘である映画監督が実母の認知症介護を2年半にわたって記録した感動のドキュメンタリー映画です。
YouTube投稿から始まった映像は累計100万回以上の再生数を記録し、多くの人に認知症への理解を深めるきっかけを提供しました。
アルツハイマー型認知症の治療の現実や在宅介護の実情を包み隠さず描いており、同じ状況にある家族にとって大きな励みとなる作品です。
重いテーマでありながら、母娘の温かい関係性とユーモアに満ちた日常が心を和ませ、認知症の方との接し方についても多くのヒントを与えてくれます。
シリーズ3作品すべてが制作され、認知症初期から最期の看取りまでの長期間を記録した貴重なドキュメンタリーとして高く評価されています。
介護家族だけでなく、医療従事者や介護関係者にも広く支持されている名作です。