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健達ねっと>映画・ドラマ>介護>30代が挑む多世代共生の現場「30(さんまる)」

30代が挑む多世代共生の現場「30(さんまる)」

あらすじ

兵庫県神戸市長田区にある、ちょっと変わったサービス付き高齢者向け住宅「はっぴーの家ろっけん」。

ここで働く30代の若者たちが、多世代がごちゃまぜに暮らすカオスな日常に挑む姿を2年間にわたって記録したドキュメンタリー。

介護だけでなく、空き家再生や不動産業も営む「カオスクリエーター」を名乗る代表・首藤義敬さんを中心に、若い世代が新しい形の介護と共生に取り組む様子が映し出される。

高齢者、障害者、子ども、外国人などが一つ屋根の下で暮らす、新しいコミュニティの形を提案する作品。

特徴・見どころ

介護施設の暗いイメージを根底から覆す、温かな感動に満ちたドキュメンタリー映画が誕生しました。
本作『30(さんまる)』が映し出すのは、埼玉県にある多世代型シェアハウス「はっぴーの家ろっけん」。

そこは、私たちが当たり前だと思っている「普通」の境界線が、いとも簡単に溶けていく不思議な場所です。
一般的な介護施設とは全く異なり、高齢者や障がいを持つ人、保育園に通う子どもたち、そして国籍も様々な若者たちが、ひとつの大きな家族のように暮らしています。

この映画は、現代社会が忘れかけている「人と人とのつながりの本質」を、静かに、しかし力強く私たちに語りかけてくれます。

多様な人々が織りなす「ごちゃ混ぜ」の日常

「はっぴーの家ろっけん」の最大の魅力は、その「ごちゃ混ぜ感」にあります。

ここでは、以下のような多様な人々が、それぞれの役割を持って生活しています。

  • おしゃべりが大好きな認知症のおばあちゃん
  • いつも元気いっぱいに走り回る子どもたち
  • 夢を追いかけて日本にやってきた外国人留学生
  • 様々な事情を抱えながらも、懸命に日々を支える30代の若者たち

食事の時間になれば、みんなで食卓を囲み、誰かの誕生日には盛大にお祝いをする。
時には些細なことでぶつかり合いながらも、次の瞬間には笑い声が響き渡る。
そんなカオスで予測不能な毎日の中に、確かな「優しさの循環」が生まれていく様子は、観る者の心を温かく包み込みます。

そこには介護する側とされる側という一方的な関係性はなく、誰もが誰かの支えとなり、生きる喜びを分かち合っているのです。

30代の若者たちが示す、これからの社会のヒント

このユニークな場所を立ち上げ、運営しているのは、情熱あふれる30代の若者たちです。

彼らは、制度や効率ばかりが重視される現代の福祉システムに疑問を抱き、自分たちの手で理想の場所を作り上げました。
決して簡単ではない道のりの中で、彼らが模索し続ける介護の新しい形は、これからの日本社会にとって重要なヒントを与えてくれます。

血のつながりや年齢、国籍、障がいの有無といった壁を超えて、人と人が純粋に関わり合うことの豊かさ。
本作で描かれるのは、高齢者福祉という枠組みにとどまらない、より良い地域社会を創造していくための、ひとつの実践的なモデルといえるでしょう。

監督の鈴木七沖氏が「つながるための映画」と語るように、この作品は全国各地での自主上映会を通じて、人と人、地域と地域をつなぐ輪を広げています。

『30(さんまる)』を観終えた後、きっとあなたは、自分の周りにいる大切な人たちとの関係を、今まで以上に愛おしく感じるはずです。

作品詳細

監督 鈴木七沖
脚本家 鈴木七沖
上映時間 107分
日本
公式サイト 公式サイトを見る

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

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