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あらすじ
2014年、イギリス・ブライトンの老人ホームで人生最期の時を過ごすバーナードとレネの老夫婦。
ある日、バーナードはフランスのノルマンディーへ一人旅立つ。
彼が行方不明になったという警察のSNS投稿がきっかけで、世界中でニュースとなる。
バーナードの目的は、ノルマンディー上陸作戦70年記念式典への参加だった。
2人が離ればなれになるのは、人生で2度目。
若き日の戦争の記憶と、老いた今の2人の絆が、静かに交錯する実話ベースの感動作。
特徴・見どころ
本作は、映画史にその名を刻む2人の名優、マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンの最後を飾るにふさわしい、感動的な実話に基づく物語です。
50年ぶりの共演となる2人が見せる演技の集大成は、観る者すべての心に深く、そして温かく響き渡ることでしょう。
人生の最終章をいかに生きるか、その尊い問いを私たちに投げかけます。
伝説の俳優陣がスクリーンに映し出す、真実の物語
物語の主人公は、89歳の退役軍人バーニー・ジョーダンです。
彼は第二次世界大戦中、最も熾烈を極めたノルマンディー上陸作戦の70周年記念式典に参加するため、入居している介護施設での暮らしから抜け出すことを決意します。
誰にも告げず、たった一人でフランスのノルマンディーを目指す彼の姿は、単なる冒険ではありません。
先に旅立った戦友たちへの思いと、自らの人生を全うしようとする強い意志が、その行動を支えているのです。
この映画は、年齢を重ねても失われることのない人間の尊厳と、高齢者が持つ内なる情熱を力強く描き出しています。
ユーモアと愛に満ちた、老夫婦の揺るぎない絆
バーニーの無謀とも思える旅を、施設から静かに見守る妻レネの存在が、この物語に深い奥行きを与えています。
離れていても決して揺るがない2人の絆は、70年という長い歳月を共に歩んできた夫婦の愛の証です。
マイケル・ケインが俳優引退作として選んだ本作で、バーニーの頑固さとチャーミングな一面を絶妙に表現しています。
そして、本作が遺作となったグレンダ・ジャクソンは、気丈でありながらも夫を深く愛するレネを、圧倒的な存在感で演じきりました。
2人の名優が織りなす、ユーモアを交えた軽妙なやり取りや、言葉にしなくても伝わる深い愛情表現は、本作最大の見どころと言えるでしょう。
戦争の記憶、老いとの向き合い方、そして最愛の人とのかけがえのない時間。
さまざまなテーマが織り込まれたこの物語は、人生の夕暮れをどう飾り、何を大切にして生きていくべきかを、私たちに優しく、そして静かに問いかけます。
心温まる感動と、明日を生きる勇気を与えてくれる珠玉の一本です。

 
  
 
 
  


 
  
 
 
   
   
   
   
  


