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健達ねっと>健康・生活>栄養>カルシウムの多い食品ランキングベスト10!吸収率を高める食べ合わせ術

カルシウムの多い食品ランキングベスト10!吸収率を高める食べ合わせ術

「最近、牛乳を飲むだけでは不安…」
「親の骨折が心配だけど、毎日何を料理すればいいかわからない」

年齢を重ねるごとに、このような悩みをお持ちではありませんか?
特に女性はホルモンバランスの変化により、40代以降、急激に骨密度が低下しやすくなるといわれています。

  • 本当に効率よくカルシウムが摂れる食品ランキング
  • 組み合わせるべき「相棒食材」とNG習慣
  • コンビニ活用術と簡単レシピ

今の食生活を少し工夫するだけで、骨の健康は守れます。
「将来、寝たきりにならず、自分の足で人生を楽しみたい」

そう願うあなたのために、栄養学の視点を取り入れ、今日から実践できる具体的な方法を分かりやすく解説します。

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まずはここから!カルシウムを効率よく摂るための「食品選び」3つの基準

カルシウムを含む食品は数多く存在しますが、単に数値が高いものを選べばよいわけではありません。
効率よく体に取り込み、骨の健康につなげるためには、以下の3つの基準をバランスよく満たすことが重要です。

基準1:1食あたりの「含有量」が多いこと

まず基本となるのは、食品そのものに含まれるカルシウムの「量」です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人の1日あたりの推奨量は650mg~800mgとされています。
しかし、実際の平均摂取量は全世代で不足しており、あとプラス200mg程度を意識して摂る必要があります。

食品を選ぶ際は、「100gあたりの含有量」だけでなく、「1食で現実的に食べられる量」に含まれるカルシウム量を意識することが重要です。
例えば、乾燥した小魚などは100gあたりの数値は高いですが、1回に食べる量はごくわずかです。
逆に、豆腐や牛乳などは水分を含みますが、1回に食べる量が多いため、結果的に多くのカルシウムを摂取できる場合があります。

このように、数値のトリックに惑わされず、実際に食べる量ベースで考えることが不足分を補う近道です。

基準2:体への「吸収率」が高いこと

次に重要なのが「吸収率」です。

実は、摂取したカルシウムがすべて骨になるわけではありません。
食品によって体に吸収される割合は大きく異なり、吸収されなかった分は体外に排出されてしまいます。
食品ごとの吸収率の違いを理解しておく必要があります。

主な食品の吸収率の目安

  • 牛乳・乳製品:約40%
  • 小魚:約33%
  • 野菜:約19%

このように、牛乳などの乳製品は吸収率が非常に高く、効率的な供給源といえます。
一方、野菜に含まれるカルシウムは、シュウ酸などの阻害物質の影響で吸収率が低くなりがちです。
含有量だけでなく、この「吸収率」を掛け合わせて考えることが、賢い食品選びのポイントです。

基準3:毎日無理なく「継続」できること

最後の基準は「継続しやすさ」です。

骨の形成は一朝一夕では行われません。
日々の積み重ねが数年後の骨密度を決定するため、どんなに栄養価が高い食品でも、調理に手間がかかったり、高価で入手しにくかったりしては意味がありません。

継続しやすい食品選びのポイント

  • スーパーやコンビニでの入手しやすさ
  • 調理の手間がかからないこと(そのまま食べられるか)
  • 好みの味で飽きずに食べられること

これらを意識して、冷蔵庫に常備できる「マイ・カルシウム食材」を見つけることが大切です。
毎日の味噌汁にサッと足せる乾物や、おやつ代わりにできるチーズなど、生活スタイルに合った食品を選びましょう。

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カルシウムの多い食品ランキングTOP10【含有量一覧表】

ここでは、文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を元に、可食部100gあたりのカルシウム含有量が多い食品をランキング形式で紹介します。
※数値は乾燥状態のものを含むため、密度が高い順になっています。

1位:干しエビ(素干し)

含有量7100mg / 100g

ダントツの1位は、干しエビです。
殻ごと丸ごと食べられるため、カルシウムを余すところなく摂取できるのが最大の魅力です。
水分が抜けている分、成分が凝縮されており、少量でも驚くほどのカルシウムを補給できます。

※注意点
上記の7100mgは「干しエビ」の数値です。
一般的にスーパーで販売されている「桜えび(素干し)」の場合は約2000mgとなりますが、それでも煮干しに匹敵する非常に高い含有量を誇ります。

オススメの活用法
毎日のお料理に「調味料感覚」でプラスするのがコツです。
お好み焼きや焼きそばのトッピングはもちろん、卵焼きに混ぜたり、サラダに振りかけたりするだけで、いつものメニューが栄養強化食に早変わりします。
香ばしい風味が食欲をそそり、減塩効果も期待できるでしょう。

2位:煮干し(カタクチイワシ)

含有量2200mg / 100g

2位は、日本人の食卓に馴染み深い煮干しです。
内臓や骨を丸ごと摂取できるため、カルシウムだけでなく、鉄分やDHA・EPAなどの良質な脂質も同時に摂ることができます。
出汁を取るだけでなく、具材として食べることが重要です。

オススメの活用法
最近では「食べる煮干し」として、塩分控えめで柔らかく加工された商品も多く販売されています。
小腹が空いたときのおやつとしてそのまま食べるのが最も手軽です。
また、粉末状の「煮干し粉」を常備しておけば、味噌汁や納豆にスプーン1杯混ぜるだけで、手軽に魚の栄養をプラスできます。

3位:パルメザンチーズ

含有量1300mg / 100g

3位は、粉チーズとして知られるパルメザンチーズです。
チーズの中でも水分量が少なく、熟成期間が長いため、栄養素がギュッと凝縮されています。
乳製品由来のカルシウムは吸収率が高いため、少量でも効率的に働くのが特徴です。

オススメの活用法
パスタにかけるだけでなく、意外と和食にも合います。
例えば、おにぎりの具にしたり、カボチャの煮物に少しかけたりすると、コクが出て美味しくなります。
「カルシウムのふりかけ」として食卓に常備しておくと、家族みんなで自然に摂取量を増やせるでしょう。

4位:いりごま

含有量1200mg / 100g

4位は、植物性食品の中でトップクラスの含有量を誇るごまです。
カルシウムだけでなく、抗酸化作用のあるセサミンやビタミンEも豊富で、アンチエイジングを意識する方にも嬉しい食材です。

オススメの活用法
ごまの表皮は硬く、そのまま食べても消化されずに排出されてしまうことがあります。
栄養を無駄なく吸収するためには、「すりごま」や「練りごま」の状態にするのが鉄則です。
ほうれん草の胡麻和えや、ドレッシングとして活用しましょう。
すり鉢がない場合は、指でひねりながら料理にかける「ひねりごま」をするだけでも吸収率が変わります。

5位:スキムミルク(脱脂粉乳)

含有量1100mg / 100g

5位は、牛乳から脂肪分を取り除いて粉末にしたスキムミルクです。
低脂肪・高タンパク質で、カロリーを気にせずカルシウムを摂取できるため、ダイエット中の方や脂質制限がある方にも最適です。

オススメの活用法
「味が苦手」というイメージがあるかもしれませんが、料理に混ぜてしまえば気になりません。
カレーやシチューに加えるとコクが出ますし、ハンバーグのつなぎとして使うのもオススメです。
また、パン作りやお菓子作りに活用すれば、お子様のおやつとしても優秀なカルシウム源になります。

6位:ほしひじき(乾)

含有量1000mg / 100g

6位は、海藻類の代表格であるひじきです。
カルシウムに加え、食物繊維や鉄分も非常に豊富で、女性に多い貧血や便秘の解消にも役立ちます。

オススメの活用法
定番の煮物はもちろんですが、戻したひじきをサラダや炊き込みご飯の具にするのも人気です。
また、豆腐ハンバーグに混ぜ込めば、ボリュームアップしながらヘルシーに栄養価を高められます。
油との相性がよいため、炒め物にすると脂溶性ビタミンの吸収も助け、一石二鳥です。

7位:エメンタール/チェダーチーズ

含有量900mg~ / 100g

7位には、ハードタイプのチーズがランクインしています。
チーズフォンデュによく使われるエメンタール(約1200mg)や、サンドイッチに使われるチェダーチーズ(約740mg)など、水分が少ないチーズほどカルシウム密度は高くなります。

オススメの活用法
そのままワインのおつまみとして食べるのはもちろん、薄くスライスしてサラダのトッピングにするのもおしゃれです。
加熱すると溶けて風味が良くなるため、グラタンやピザトーストなど、温かい料理に使うことで、量をたくさん食べやすくなります。
塩分が含まれているため、食べ過ぎには注意しましょう。

8位:カットわかめ(乾)

含有量780mg / 100g

8位は、手軽に使えるカットわかめです。
水で戻すだけで使える利便性が最大の魅力で、忙しい朝の味噌汁やスープに欠かせない存在です。
海藻特有のぬめり成分には、余分な塩分を排出する働きもあります。

オススメの活用法
酢の物やサラダだけでなく、うどんやラーメンのトッピングとしても重宝します。
乾燥したまま砕いてご飯に混ぜ、おにぎりにすると、わかめの塩気が程よいアクセントになります。
低カロリーなので、量を気にせずたっぷり使えるのが嬉しいポイントです。

9位:高野豆腐(乾)

含有量630mg / 100g

9位は、豆腐を凍結・乾燥させた高野豆腐です。
生の豆腐に比べて栄養が凝縮されており、カルシウムだけでなく、植物性タンパク質や鉄分も豊富に含まれています。
消化もよく、胃腸に優しいため、高齢者や子供の食事にもぴったりです。

オススメの活用法
煮物が定番ですが、最近では唐揚げやラスクにするレシピも人気です。
水で戻した高野豆腐を一口サイズに切り、片栗粉をまぶして揚げると、鶏肉のような食感になります。
また、おろし金ですりおろしてハンバーグに混ぜれば、パン粉の代わりとしてグルテンフリーなつなぎになります。

10位:プロセスチーズ

含有量630mg / 100g

10位は、最も身近なプロセスチーズです。
保存性が高く、味に癖がないため、誰にでも好まれる食品です。
スライスタイプ、6Pチーズ、キャンディタイプなど形状も様々で、用途に合わせて選べるのがメリットです。

オススメの活用法
冷蔵庫に常備し、「ちょっと小腹が空いた」というタイミングでサッと食べるのが一番の継続法です。
朝食のトーストに乗せる、お弁当の隙間に入れるなど、意識せずとも日常に取り入れやすい食品です。
フルーツと一緒に食べると、デザート感覚で楽しめます。

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毎日たっぷり食べられる!「一食あたりの摂取量」が多い主菜・副菜BEST5

先ほどのランキングは「密度」の高さでしたが、ここでは「1回の食事で実際に摂れる量」が多い食品を紹介します。
これらを主食・副菜としてしっかり食べることで、1日の目標量をクリアしやすくなります。

1位:牛乳(コップ1杯 220mg)

やはり王者は牛乳です。

コップ1杯(約200ml)飲むだけで、1日に必要な量の約3分の1を補給できます。
調理の手間がいらず、液体なので食欲がない時でも飲みやすいのが最大の強みです。

美味しく飲むポイント

  • 温める: 冷たい牛乳でお腹がゴロゴロする方は、温めて「ホットミルク」にする
  • 料理に使う: スープやシチューに使い、食事の一部として摂取する

低脂肪乳でもカルシウム量はほとんど変わらないため、脂質が気になる方はそちらを選ぶとよいでしょう。

2位:厚揚げ(1/2枚 180mg)

厚揚げ(生揚げ)は、木綿豆腐の水を切り揚げたもので、カルシウムが凝縮されています。
1/2枚(約100g)食べるだけで、牛乳に迫る量を摂取できる優秀な食材です。
ボリュームがあり、肉の代わりとして主菜になるため、満足感も高いです。

調理の工夫

  • 油抜き: 表面の油が気になる場合は、熱湯をかけて油抜きをしカロリーオフ
  • 煮る・焼く: 味が染み込みやすい煮物や、焼いて生姜醤油をかけるだけの一品

安価で手に入りやすく、毎日の献立の味方になります。

3位:モロヘイヤ・小松菜(お浸し1食 120~180mg)

野菜の中では、モロヘイヤと小松菜がツートップです。

特に小松菜は、ほうれん草と比べてカルシウム含有量が約3倍以上(100gあたり170mg)もあり、吸収を阻害するシュウ酸が少ないのが特徴です。
お浸し小鉢1杯(約70g)で、これだけの量を稼げます。

食べる時のポイント

  • 加熱する: 茹でてカサを減らし、生で食べるよりもたくさんの量を無理なく食べる
  • 組み合わせ: 油揚げと一緒に煮浸しにし、カルシウム食材同士の相乗効果を狙う

緑黄色野菜としてのビタミンも豊富なので、副菜として定着させましょう。

4位:ししゃも(3尾 150mg)

ししゃも(焼き)は、頭から尻尾まで骨ごと食べられる魚の代表です。

3尾程度(約45g)で約150mgのカルシウムになり、メインのおかずとして十分な役割を果たします。
調理もグリルやフライパンで焼くだけなので簡単です。

効果的な食べ方

  • よく噛む: よく噛んで食べることで唾液の分泌を促し、消化吸収をよくする
  • 酸味を足す: レモンやお酢の酸の力でカルシウムを溶け出しやすくし、吸収率を上げる

骨を気にせず食べられるため、魚離れしている世代にもオススメです。

5位:木綿豆腐(半丁 130mg)

木綿豆腐は、製造過程で水分を絞るため、絹ごし豆腐よりもカルシウムなどの栄養素が多く残ります。
半丁(約150g)で130mg程度を摂取できます。
安価で手に入りやすく、どんな料理にも合う万能選手です。

バリエーション

  • 季節に合わせる: 冬は湯豆腐、夏は冷奴と、一年中飽きずに食べ続ける
  • 水切り: 水切りをしてステーキや炒り豆腐にし、さらにカサを減らして凝縮させる

植物性タンパク質も豊富なため、健康的な体作りには欠かせない食材といえます。

カルシウムの多い食品の賢い摂り方

ここまで紹介した食品を、それぞれの特徴に合わせて「役割分担」させることが、食生活に定着させるコツです。
3つのグループに分けて、日々の献立に組み込んでみましょう。

少量で爆発的な含有量!「魚介乾物・粉チーズ」

干しエビ、煮干し粉、粉チーズ、ごまなどのグループは、「ちょい足し」で輝きます。
これらは少量でも含有量が多いため、「ふりかけ」「トッピング」「隠し味」として使うのが正解です。

具体的な活用シーン

  • 仕上げに一振り: 出来上がったお浸しやサラダ、パスタへのトッピング
  • 混ぜ込む: 納豆や卵焼き、おにぎりへの混ぜ込み

味を大きく変えずに栄養価だけを底上げできるのがメリットです。
「なんだか物足りないな」と思った時に、サッと一振りする習慣をつけるだけで、知らず知らずのうちに摂取量が積み上がります。

吸収率と手軽さのバランス良し「乳製品・ごま」

牛乳、ヨーグルト、チーズなどのグループは、間食や朝食で活躍します。
これらは調理不要でそのまま食べられるうえ、吸収率が高いのが特徴です。

具体的な活用シーン

  • 朝食のプラスワン: トーストと一緒に牛乳を飲む、ヨーグルトを添える
  • ヘルシーなおやつ: 小腹が空いた時にチーズやヨーグルトを食べる

忙しい朝や、小腹が空いた午後のおやつタイムに最適です。
スナック菓子をチーズやヨーグルトに置き換えるだけで、ダイエットと骨活の両立が可能になります。

おかずとして量を食べられる「野菜・大豆製品」

小松菜、厚揚げ、豆腐、ししゃもなどのグループは、食事の主役になります。
これらは一皿でボリュームが出るため、「夕食のメイン」「しっかり副菜」として使うべきです。

具体的な活用シーン

  • メイン料理: 厚揚げの肉詰め、ししゃもの南蛮漬け
  • 定番副菜: 小松菜の煮浸し、冷奴

献立を考える際は、「今日は肉料理だから、副菜は小松菜にしよう」「味噌汁の具は厚揚げにしよう」と、一品だけ意識して取り入れるところから始めましょう。
お腹を満たしながら、一度にまとまった量を摂取できます。

食べて終わりじゃない!カルシウムの吸収率を爆上げする「食べ合わせ」術

カルシウムは「寂しがり屋の栄養素」ともいわれ、単体では十分に力を発揮できません。
相性のよい栄養素と組み合わせることで、初めて骨に届きます。

相棒はこれ!ビタミンD・ビタミンKを含む食品と一緒に摂る

最強のパートナーは「ビタミンD」と「ビタミンK」です。
これらを一緒に摂ることで、吸収から定着までの流れがスムーズになります。

ビタミンD:吸収を助ける「運び屋」

腸管からのカルシウム吸収を促進し、血中濃度を高めます。

  • 多く含む食品: 鮭、さんま、干し椎茸、キクラゲ
  • メニュー例: 鮭のクリームシチュー(鮭×牛乳)、きのこと小松菜の炒め物

ビタミンK:骨に定着させる「接着剤」

吸収されたカルシウムが骨に沈着するのを助け、流出を防ぎます。

  • 多く含む食品: 納豆、ブロッコリー、ほうれん草
  • メニュー例: 納豆としらすの和え物、ブロッコリーのチーズ焼き

これらを意識して献立を組み合わせることで、食べたカルシウムを無駄なく骨に変えることができます。

プロが教える真実!骨を作るには「食事」+「刺激」が必要です

ここまで食事について解説してきましたが、実はカルシウムを摂るだけでは強い骨は作れません。
骨にカルシウムを定着させるには、骨に対して縦方向の「物理的な刺激(負荷)」を与えることが不可欠だからです。

メディカル・ケア・サービスでは、認知症予防と身体機能の維持を目指し、独自の運動プログラム「SIDE別運動プログラム」を入居者様にご提供しています。
個々の身体状況に合わせた運動と適切な栄養摂取を組み合わせることで、実際に多くの改善事例が報告されています。

「カルシウムを摂っているのに骨密度が上がらない」とお悩みの方は、食事の改善と併せて、ウォーキングやかかと落とし運動など、骨に刺激を与える習慣も意識してみてください。

【実践事例】科学的根拠に基づいたMCSの自立支援・運動プログラム

要注意!吸収を阻害してしまう「NG食品・習慣」

せっかく摂ったカルシウムを無駄にしてしまう「邪魔者」にも注意が必要です。
生活習慣の中に、カルシウムの吸収を妨げる要因が隠れているかもしれません。

避けるべき食品・習慣

  • リンの過剰摂取: インスタント食品やスナック菓子に含まれる添加物(リン酸塩)によるカルシウムの排出
  • アルコール・カフェイン: 利尿作用によるカルシウムの排出
  • 塩分の摂りすぎ: ナトリウム排出時のカルシウムの道連れ排出

これらを完全に断つ必要はありませんが、摂りすぎている自覚がある場合は、少し控える意識を持つだけで吸収効率が変わります。

コンビニでも揃う!忙しい人のための「カルシウム強化」簡単メニュー・レシピ

「自炊する時間がない」という方でも諦める必要はありません。
最近のコンビニは、健康志向の食品が充実しており、賢く選べば十分なカルシウム対策が可能です。

ちょい足しでOK!コンビニで買える「骨太おやつ・副菜」

コンビニに入ったら、スナック菓子コーナーではなく、おつまみや冷蔵コーナーをチェックしてみてください。
手軽に食べられる高カルシウム食品がたくさんあります。

コンビニで買えるオススメ食品

  • アーモンドフィッシュ: おつまみコーナーの定番。カルシウムとビタミンEが同時に摂れる優秀なおやつ
  • 飲むヨーグルト: デザート感覚で、牛乳以上の吸収率を期待できる食品(鉄分添加タイプも推奨)
  • 厚揚げのおでん: 冬場なら、おでんの具に厚揚げやちくわを選ぶだけで立派なカルシウム補給
  • サバ缶(水煮・味噌煮): 骨まで柔らかく煮込まれているため、汁ごと料理に使えて無駄がない

これらをランチに一品プラスしたり、仕事中のおやつにしたりするだけで、不足分をカバーできます。

5分で完成!カルシウム満点「朝食・夕食」時短レシピ

包丁いらずで、誰でも5分以内に作れる超時短レシピを紹介します。
忙しい日こそ、手軽に栄養チャージしましょう。

朝食:しらすとチーズのトースト

  1. 食パンにスライスチーズを乗せる。
  2. その上にしらす干しをたっぷりかける。
  3. トースターで焼くだけ。(※海苔を乗せると風味がアップします)

夕食:サバ缶と大根の味噌汁

  1. 鍋に水とイチョウ切りの大根を入れて煮る(大根は薄切りならすぐ火が通ります)。
  2. 大根が柔らかくなったら、サバ缶を汁ごと入れる。
  3. 味噌を溶いて完成。(※サバの旨味がだしになるので、だし汁いらずです)

【忙しい方・食が細くなった方へ】

「毎日カルシウムを意識した献立を考えるのは大変…」
「両親がたくさんの量を食べられない」
そんな時は、健達ねっとが厳選した「栄養調整食品」や「サプリメント」を上手に活用するのも一つの手です。

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【年代・ライフステージ別】カルシウム摂取の重要ポイント

カルシウムが必要な理由は、年齢や性別によって少しずつ異なります。
自分や家族の状況に合わせて、重点ポイントを押さえましょう。

40代・50代女性:閉経後の骨密度急低下に備える

この世代の女性にとって、骨対策は最優先課題といえます。
閉経により、骨を守っていた女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少すると、骨密度は急激に低下し始めます。
一度減った骨密度を元に戻すのは大変です。

対策のポイント

  • 「減らさない」意識: 今ある骨を維持するために、カルシウムを毎日欠かさないこと
  • イソフラボン: 女性ホルモンに似た働きをする大豆製品を積極的に摂ること

乳製品で確実にカルシウムを補給しつつ、大豆製品も組み合わせる「貯金」の意識を持ちましょう。
早い段階からのケアが、将来の差になります。

高齢者(親世代):食が細くても効率的に摂る工夫

高齢になると、食が細くなり、腸からの吸収能力も低下します。
量を食べられない場合は、少量でも効率よく摂れる工夫が必要です。

対策のポイント

  • 高栄養食品: 少量で栄養価が高い「乳製品」や「栄養補助食品」の活用
  • 隠しカルシウム: スキムミルクを料理に混ぜて、見た目の量を変えずに栄養価を上げること
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また、高齢のご家族にカルシウムを摂ってもらう際、注意したいのが「飲み込む力(嚥下機能)」です。
ランキング上位の「煮干し」や「切り干し大根」などの乾物は、噛み切りにくく、喉に張り付きやすいため、そのままでは誤嚥(ごえん)の原因になることがあります。

私たちメディカル・ケア・サービスが運営するグループホームの現場では、食事をおいしく安全に楽しんでいただくために、食べる前の「お口の準備運動」を推奨しています。
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成長期の子ども:一生の骨を作る「骨のゴールデンタイム」

骨量が最大になるのは、20歳頃といわれています。
この時期までにどれだけ骨密度を高められるかが、将来の骨粗鬆症リスクを左右します。
「骨の銀行」に預金できるのは今だけです。

対策のポイント

  • 給食がない日: 休日は牛乳の摂取量が減りがちなので、家庭で意識して飲ませること
  • 外遊び: 日光を浴びてビタミンDを作り、吸収を助けること

子どもだけでなく、家族全員で「骨にいい生活」を送ることが、子どもの将来の健康を守ることにつながります。

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まとめ:カルシウム摂取は「将来の自立した生活」への投資

カルシウムの多い食品や、吸収率を高める食べ方について解説しました。
最後に、今回の記事の要点を振り返ります。

  • 乾物やチーズは「密度」が高く、トッピングに最適
  • 牛乳・厚揚げ・小松菜は「量」が摂れるメイン食材
  • ビタミンD・Kと一緒に摂り、運動で骨を強くする

今日食べたものが、10年後、20年後のあなたの体を支えます。
完璧を目指す必要はありません。
「今日はヨーグルトを食べた」「煮干しを味噌汁に入れた」という小さな積み重ねが、将来の安心につながります。

カルシウム不足による骨折は、高齢者の「寝たきり」や、それをきっかけとした「認知症」の進行に直結する大きなリスク要因です。

私たちメディカル・ケア・サービスは、グループホーム運営居室数日本一の実績のもと、「認知症を取り巻く、あらゆる社会環境を変革する」ことを目指しています。
独自の「MCSケアモデル」に基づき、水分量や栄養バランス(タンパク質80gなど)を数値で管理する科学的介護を実践し、85%以上の入居者様の状態改善を実現してきました。

今回の記事が、皆様の骨の健康を守り、いつまでも自分らしく自立した生活を送るための一助となれば幸いです。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
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  • 栄養提供
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