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健達ねっと>健康お役立ち記事>薬をネットで購入するには?注意点などに関する疑問を解決

薬をネットで購入するには?注意点などに関する疑問を解決

薬がネットで購入できることをご存じでしょうか。
薬を定期的に服用されている方にとっては購入方法の選択肢が増えて、便利に使っているという人もいるでしょう。

しかし、中には薬をネットで買うことに抵抗を感じる方もいます。

本記事では、薬をネットで購入することについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 薬の種類
  • ネットで購入できる薬の種類
  • 購入する際の注意点

ネットで薬を購入するときに参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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薬とは

悩む男性

薬は大きく分けて「医薬用医薬品」「OTC医薬品」の2つの種類があります。

それぞれの医薬品について詳しく見ていきましょう。

医療用医薬品

医療用医薬品は、効き目が強く重い副作用を起こす可能性があるため、医師の指導が必要な薬です。
医師が処方した「処方せん」を元に調剤されます。

調剤設備が十分に整っていて、薬剤師が常駐している薬局で販売が許可されています。

OTC医薬品

OTC医薬品とは、Over The Counter(カウンター越しの)の略で、対面で薬を販売するという意味です。
OTC医薬品は、医師の処方せんが無くても購入ができる医薬品で「大衆薬」または「市販薬」と呼ばれています。

OTC医薬品は、「要指導医薬品」と「一般用医薬品」の2種類あります。

要指導医薬品

「要指導医薬品」は、書面による薬剤師の情報提供が必要です。
購入の際に処方せんは必要ありませんが、薬剤師が対面で情報提供や指導などをすることが義務付けられています。
また、インターネット販売はできません。

一般で販売されてるもので、リスクが不確定な薬もあるため、2014年に医薬品販売制度が改正されました。

一般用医薬品

一般用医薬品とは、OTC医薬品の1つで、処方せんが無くても薬局やドラックストアなどで購入できる医薬品のことです。
一般用医薬品は、副作用やリスクの程度により以下の4つに分けられています。

第1類医薬品薬剤師による書面での情報提供が義務付けられている
指定第2類医薬品薬剤師または登録販売者が患者に適切な指導をする努力義務がある
第2類医薬品
第3類医薬品薬剤師または登録販売者からの情報提供は必要ではない

全ての医薬品について、疑問や不安がある場合は薬剤師や登録販売者に相談ができます。

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ネットで購入できる薬は?

処方薬とコップの水

薬のネット販売は、日本では2014年から始まりました。
薬のネット販売では特に、対面での購入を避けたいと感じる育毛剤や妊娠診断薬などの需要が高まっています。

薬の購入が便利になりましたが、全ての薬がネットで購入できるわけではありません。
薬のネット販売で購入できる薬は、副作用が少なく安全性が高いとされる「一般用医薬品」のみで、処方せんが必要な「要指導医薬品」はネットで購入することができません。

薬をネットで購入するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
いつでも購入ができる購入サイトの安全性を見抜くのが難しい
品切れの心配が少ない効果や副作用、飲み合わせなどの相談に時間がかかる
普段服用している薬と他の薬を比較できる体調を崩したときにすぐ対応してもらえない
人の目を気にせず購入ができる 手に入るまでに時間がかかる
時間をかけて検討できる種類の多さに迷う
家に届く送料がかかる
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薬をネットで購入する際の注意点

薬をネットで購入できる気軽さは魅力ですが、安全に薬を購入するためには注意すべきことがあります。

薬をネットで購入するときの注意点についてご紹介します。

身体の状態を確認する

薬をネットで購入するときは、年齢や性別、医療機関の受診歴などの情報を正確に伝えなければなりません。

現在の体の症状や服用している薬、アレルギーの有無などを正しく答えるようにしましょう。
もし間違ったことを伝えてしてしまうと、副作用などのリスクが生じることがあります。

特に妊娠中や持病のある人や、普段から服用している薬がある人は注意が必要です。
ネットで購入した薬を服用して身体に異常を感じたときのために、サイトの連絡先や相談窓口の確認を忘れずに行いましょう。

販売サイトの安全性をチェック

薬の販売サイトは、多くの人が利用しているので安心して購入できるサイトばかりですが、すべてのサイトが安全というわけではありません。

安全性が疑われるサイトでは、薬の使用期限の記載や相談窓口がないことがあります。
安全性が疑われるサイトでは購入を避けましょう。

また薬のネット販売では、購入者のレビューや口コミ掲載が禁止されています。
禁止のはずであるレビューがあるサイトも注意が必要です。

購入しようとしている薬販売サイトが本当に安全かどうか、十分に確認してから購入しましょう。

薬の副作用について知りたい方は下記の記事も合わせてお読みください。

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一般用医薬品の販売サイト一覧

薬の販売サイトが安全かどうかを判断する方法の1つとして、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で確認する方法があります。
「一般用医薬品の販売サイト一覧」には、地域の自治体や公共団体が厚生労働省に報告したサイトのみ掲載されています。

掲載されていない販売サイトがすべて安全性に問題があるとは限りませんが、より高い安全性を求める場合は「一般用医薬品の販売サイト一覧」に掲載のあるサイトを選びましょう。

                                出典:厚生労働省「一般用医薬品の販売サイト一覧」

健達ねっとECサイト

多剤服用を防ぐには

近年、高齢者の多剤服用(ポリファーマシー)が問題視されています。

高齢者は複数の病気を持つことが多いため、処方される薬の種類が増えることがあります。
例えば高血圧と不眠症、腰痛があり、それぞれに薬を処方されるような場合に多剤服用になることがあります。

2021年3月、厚生労働省は「病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」というガイドラインを提示しました。
このガイドラインには、多剤服用による副作用や薬が多すぎて管理が難しいと感じる高齢者を減らす目的があります。

高齢者の多剤服用は、病気の症状によって多くの病院を受診し、処方せんを院外の薬局で調剤してもらうことが原因のひとつになっています。

このような多剤服用を防ぐために大切なのが、お薬手帳です。
お薬手帳を1人1冊作り活用することで、患者がどんな薬を服用しているかがわかります。

お薬手帳の内容から、薬剤師が多剤服用のリスクがあると判断した場合、医師に相談して薬の種類や量を調節することができるため、多剤服用を防ぐことができるとされています。

お薬手帳について興味がある方は下記の記事も合わせてお読みください。

薬の使い方

医薬品等を海外から購入する場合の注意点

薬のネット販売では、日本で販売していない海外の医薬品を購入することができます。
海外に行かなくても外国の薬をネットで購入できるので、便利だなと感じる人もいるでしょう。

しかし、外国の薬をネットで購入するには細心の注意が必要です。

外国の薬をネットで購入するリスクについてご紹介します。

  • 日本の法律では認められていない成分が入っていることがある
  • 日本の基準で品質・有効性・安全性が確認できていない
  • 効能・効果の信ぴょう性に問題がある
  • 宣伝が大げさで実際に含まれていない成分が記載されていることがある
  • 正規品と記載た偽物もある
  • 医療品の衛生管理が十分でないことがある
  • 副作用が起きたときに対処方法が分からない場合がある

日本で販売されている医薬品は、医薬品医療機器等法に基づいて品質・有効性・安全性が保障されています。
しかし、海外の医薬品では日本の基準が保障されていません。

病気を治すための薬で健康被害が出てしまうことがあれば本末転倒です。

外国の薬をネットで購入する際は、細心の注意を払いましょう。

薬のネット購入についてのまとめ

まとめ

今回は、薬のネット購入の注意点についてご紹介しました。

薬のネット購入と注意点について、要点を以下にまとめます。

  • 薬には「医療用医薬品」「OTC医薬品」「一般用医薬品」がある。
  • ネットで購入できる薬は、一般用医薬品のみ
  • 購入するときはサイトの安全性の確認と身体の状態を正しく伝えることが大切。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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