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トップページ>健康お役立ち記事>alsの初期症状は?症状・特徴・診断から治療まで解説します!

alsの初期症状は?症状・特徴・診断から治療まで解説します!

alsとは、日本語で筋委縮性側索硬化症と呼ばれる疾患です。

alsは難病指定疾患であり、今後どうなっていくのか不安になることも多いでしょう。

alsの初期症状はどういったものがあるのでしょうか?

alsの治療法にはどのようなものがあるでしょうか?

  • alsの初期症状
  • alsの原因とは
  • alsの治療方法について

alsを全体的に理解できるような記事となっていますので、ぜひ参考にして頂けると幸いです。

ぜひ、最後までお読みください。

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは


筋萎縮性側索硬化症(以下als)とは、手足や喉周辺の筋肉、呼吸筋などがだんだんやせていき力がなくなっていく病気です。
筋肉が直接的に障害を受ける病気と間違えられやすいですが、実際には筋肉を動かすことに関与している運動神経細胞が障害をうけています。

alsは指定難病の1つであり、選択的にかつ進行性に変性・消失していく原因不明の疾患です。
進行性であるため、症状が改善することはありません。

だんだん症状が進行し筋力が低下することによって、起き上がることも困難となってしまいます。

通常は2~5年で死亡することが多い病気です。

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の 初期症状とは


alsの初期症状は人によって違いがあるためにそれぞれの症状について知っておくことが大切です。
alsの初期症状は、発症部位から4つに分類されます。

  • 球麻痺型
  • 上肢型
  • 下肢型
  • 呼吸筋麻痺型

それぞれの初期症状について解説します。

球麻痺型

球麻痺型の初期症状は飲み込みが悪くなることでむせることが多くなったり、発話するための筋肉の動きが低下することで呂律が回らないという症状がみられます。

特に嚥下障害が進行していくと誤嚥することにより肺炎を引き起こしてしまう場合もあるため注意が必要です。

上肢型

上肢とは手や腕のことを言います。

上肢型の初期症状は文字が書きにくくなったり、自分の腕が重く感じ上にあげにくくなるなどの症状が現れます。
上肢の筋萎縮や筋力低下が主体となって症状に現れます。

下肢型

下肢とは足のことを言います。

下肢型の初期症状はアキレス腱や大腿四頭筋などの腱反射低下・消失が早期からみられます。
下肢筋力が低下する症状が現れて、立ち上がることや歩行することが早期から難しくなる場合が多くみられます。

呼吸筋麻痺型

呼吸筋麻痺型の初期症状は上肢や下肢の筋力低下よりも先に、呼吸をするための筋力が低下していきます。
症状としては息切れしやすくなったり、横になると息苦しくなったりします。

深呼吸などの大きく息をすることも難しく、大声を出すことも困難になるのが症状の1つです。

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の主な特徴


alsの症状の主な特徴としては下記のようなものがあります。

  • 筋力の低下
  • 手足のこわばり
  • 筋肉の萎縮
  • 嚥下障害
  • 呼吸障害
  • 舌運動麻痺
  • 構音障害(呂律が回りにくくなり、しっかり声として発声できない)

alsは進行性であるために初期症状がみられてからだんだんと全身の筋力が低下し、自分で体を動かすことが困難となります。
しかし、眼球を動かすための筋肉は比較的最後まで機能が保たれることがほとんどです。

また、知覚機能には何も症状はみられず触られていることなどは正常に認識することができます。

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因


alsの
はっきりとした原因は不明です。

alsを発症しやすい年齢層は60~70歳台であり、歳を重ねてから発症することから神経の老化が関係しているのではないかとも言われています。
しかし、若年層で発症するケースもまれにあります。

また、遺伝はしないと言われていますがals全体のなかでおよそ5%は家族内で発症することが分かっています。
そのような場合を「家族性als」と言います。

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断


alsと診断するためには、他の病気の可能性を除外するためにも様々な検査をする必要があります。

検査はエックス線やMRI、CTなどの画像診断を行ったり、筋電図検査を用いる場合があります。
また、医者が必要と判断すれば髄液検査を行います。

初期症状の場合は、alsと判断が難しく一般的な血液検査や画像検査では異常が認められないことが多くあります。
そのためalsであると診断するために経過観察しながら判断する場合もあり、日本では平均約13ヶ月程度かかると言われています。

診察は脳神経外科や整形外科などを受診することがありますが、最終的には神経内科で診てもらうことになります。

薬の使い方

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療


alsの治療は確立されておらず、現時点での医学では完治させることはできません。
しかし、進行を遅らせることは可能であり「リルゾール」という内服薬が治療薬として有名です。

リルゾールは、グルタミン酸による毒性を抑えて運動ニューロンを守るという作用があります。
この保護作用により生存期間や人工呼吸器に頼る期間を延ばせるという結果も出ています。

また、2015年にはalsの治療薬としてエダラボンが承認され、少しづつ治療の幅が広がりつつあります。
筋肉のこわばりや脱力感、関節痛がある場合はリハビリテーションを行い疼痛の軽減を図っていくことが一般的です。

als患者の約半数は在宅患者


alsは指定難病であることから、ずっと入院しなければならないというようなイメージがありますが、約半数は在宅で過ごしています。

平成9年度の特定疾患調査研究「ALS患者等の療養環境整備に関する研究」によると、下記のように記載されています。

  • 51.6%が在宅患者
  • 48.4%が入院患者
  • 在宅重症患者はals患者の12.7%

入院しながら治療を行っている方もいますが、住み慣れた自宅で投薬やリハビリをしながら治療を行っている方も多くいらっしゃいます。

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alsの初期症状まとめ


ここまでalsの初期症状について解説してきました。

alsの初期症状については下記の通りです。

  • 初期症状には球麻痺型、上肢型、下肢型、呼吸筋麻痺型がある
  • alsを発症するはっきりとした原因は不明である
  • 治療方法は確立していないが、リルゾールなどの治療薬がある

これらの情報が少しでもお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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