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トップページ>健康お役立ち記事>うつ>うつ病の原因・症状・診断・改善方法や薬などについて徹底解説!

うつ病の原因・症状・診断・改善方法や薬などについて徹底解説!

うつ病は、100人に6人、16人に1人という割合でかかる病気です。
1日中気分が落ち込む状態が1カ月以上続いていたら、うつ病かもしれません。

本記事ではうつ病について以下の点を中心にご紹介します。 

  • うつ病の典型的な症状とは
  • うつ病の治療方法とは
  • うつ病と社会的うつの違いとは

うつ病について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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うつ病とは?


一時期「うつ病は心の風邪」などといわれていました。
しかし最近の研究では、うつ病は脳の働きの低下が原因とされています。

うつ病は、精神的・身体的なストレスを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。
気分障害の一種とされ、症状は人それぞれに違っています。

また、うつ病にかかるのは男性よりも女性の方が1.6倍ほど多いという報告もあります。 

一般的な病気と異なり、うつ病は表面にあらわれにくい病気です。
1日中落ち込んでいる、何をしても楽しめないなどが続いていたらうつ病かもしれません。

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うつ病の症状


うつ病には、特徴的な症状があります。
これらの症状を早く見つけることで、うつ病の早期発見・治療につながります。

強い抑うつ

誰でも軽い抑うつ状態というのはあります。
たとえば仕事で失敗して気がめいったり、落ち込んだりすることです。

しかし、それは一過性の抑うつ状態で、たいていは翌日にはケロッとしています。 

しかし、うつ病では強い抑うつ状態になります。
「気持ちが落ち込んで何もする気になれない」といった状態が続きます。
周囲から見ても表情が暗く、元気がない状態が1日中、長期間続くのがうつ病です。

興味・喜びの喪失

今まで趣味であったものに全く興味を示さなくなったり、楽しめなくなります。
「楽しい」「うれしい」といったポジティブな感情を抱きにくくなります。

食欲・睡眠障害

食べるということも眠るというのも、人間にとって生きるために必要なものです。
うつ病になると、こうした基本的な欲求も喪失してしまいます。

 胃の不快感から食欲がなくなったり、逆に過食に走るケースもあります。
睡眠障害で悩むケースも多くあります。
「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟睡障害」など、症状は人それぞれです。

疲れやすい・仕事中の集中力の低下

活動力が極端に低下します。
「体がだるい」「すぐに疲れてしまう」など原因がわからない倦怠感があります。

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うつ病の初期症状・特徴


うつ病の初期症状では、自分で気づける症状と、まわりが気付く症状があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。

自分で気づく症状・特徴

うつ病は自分でも、いつもと少し違うというという違和感を持つことがあります。
心身からのSOSのサインを見逃さないようにしましょう。

気分の落ち込みを常に感じる

気分の落ち込みというのは、通常は自然となくなって、何事もなかったように回復します。
しかし、うつ病では常に気分の落ち込みが長期にわたって持続します。

気分の落ち込みが1日中、そして2週間以上続くようであればうつ病を疑いましょう。

ネガティブ思考が抜けない

ささいな出来事に対しても悲観的に捉え、悪い方へと考えてしまいます。
ネガティブな思考から抜け出すことができず、どんどん深みにはまってしまいます。

そのため、被害妄想も強くあらわれます。

自分を責めることが増える・涙もろくなり泣く

うつ病になると自己評価が極端に下がってしまいます。
「自分は生きていても価値のない人間だ」「みんなに迷惑ばかりで申し訳ない」

このように考えて、涙が訳もなく流れてしまうことがあります。

周囲の人にも分かる症状・特徴

一緒に生活している家族や友人、職場の同僚などがうつ病に気が付く場合もあります。
本人が気づいていない行動や症状もあるので、注意深く見守る必要があります。

食欲がない

いつもよりも食べる量がめっきり減ったり、まったく手を付けなかったりします。
胃がムカムカするなどの症状もありますが、食べる意欲そのものが失われた状態です。

栄養が行き届かないため、肌や髪の毛がボロボロになり、短期間で痩せてしまいます。

不眠や過眠

うつ病で最も出やすい症状が睡眠障害です。
全く眠れない、あるいはすぐに目が覚めてしまうなどで、熟睡できずに疲れてしまいます。

逆に、過眠症状が出る人もいます。
布団から出られなくなり、会社や学校に行くことが難しくなります。

頭痛

市販の頭痛薬を飲んでいるのに、一向に収まる気配がない。
そのような頭痛はうつ病が隠れているのかもしれません。

うつ病を発症すると、精神的に不安定になります。
精神的に不安定になると、通常よりも痛みに対して敏感になります。
そのため、今まで痛いと感じていなかった頭痛に対しても、痛みを感じるようになります。

動悸

健常時でも、過剰なストレスが加わると交感神経の働きが活発になります。
すると心拍数を上昇させ、末梢血管を収縮させます。

このことによって血圧が急上昇します。 

血圧が急上昇することで、動悸が収まらなくなってしまいます。
うつ病では、精神的な不安からストレスへの耐性が弱まっている状態です。
ささいなことで血圧が上昇し、動悸が収まらないことが多くなります。

飲酒量の増加

うつ病と飲酒は深い関係があります。
うつ病になると、抑うつや不眠に悩まされます。

それを解消しようとして、アルコールに助けを求めるようになります。 

アルコールは耐性ができるので、酒量は日に日に増えていきます。
しかし、アルコールは逆に抑うつが強まって、睡眠の質が悪化してしまいます。

この悪循環でうつ状態は悪化していきます。

落ち着かない・イライラ・攻撃的

うつ病の典型的な症状は、気分の落ち込みですが、逆に見える症状もあります。
それが、ささいなことにも反応して不機嫌になり、イライラする症状です。

イライラを超え、怒りから攻撃的になる人もいます。

落ち込んだり、悲観的になるのは、うつ病の症状として知られています。
しかし、こうした逆に見える症状もうつ病であることを理解することが大切です。

顔つき・表情が暗い

うつ病には、以下のような特徴的な表情があります 

  • 無表情になりやすい
  • ぼーっとしている
  • 作り笑いなど無理をして笑っている
  • 顔色が悪い
  • 表情が暗い

こうした表情や顔つきの変化は、うつ病が疑われます。

その他症状

  • 反応が鈍くなる
  • 性欲がなくなる
  • 便秘・下痢
  • 口が乾きやすい
  • 自殺願望
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うつ病の人がとる行動とは?

実際に自分や他人が「最近変わった」と感じた場合、「うつ病が発症している可能性」があるかもしれません。

うつ病の人がとる行動にはおもに以下のことが挙げられます。

  • ウロウロして落ち着かない
  • 怒りっぽくなる
  • 仕事上や家事でケアレスミスが増える
  • 人付き合いを避けるようになる
  • 遅刻・早退・無断欠勤が多くなる
  • 整理整頓が苦手になる
  • 電話やメールも億劫になる
  • 異常な眠気

うつ病になると精神面が不安定になり、落ち着きがなくなります。
人によっては、声を荒げるほど怒ったり暴力的になることもあります。

また人が多い場所ではじっとしていられず、さらに注意力も散漫するようになります。
そのため、それまで当たり前にできていた仕事や家事での初歩的なミスが増えるのです。

うつ病を発症すると、人と関わることを極端に避けるようになります。
人に話しかけることが減り、電話やメールも億劫になりストレスを感じてしまうのです。

それまで明るい性格であっても、人からの誘いを避けて引きこもりがちになります。
仕事や生活に対する「やる気」が明らかに低下します。
したがって仕事への熱意がなくなり、身の回りの片付けも苦手になってしまいます。

うつ病は体のだるさや頭痛などの身体的な不調も伴います。
朝起きることがしんどくなったり、会社へ行くことが苦痛になります。
そのため遅刻や突然欠勤してしまうケースも少なくありません。

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うつ病になる原因とは?


うつ病になる原因はさまざまです。
一般的に多い原因を詳しく見ていきましょう。

性別・年齢などによる悩み

女性の方が男性よりもうつ病にかかる人が多いという統計があります。
女性は結婚、出産、育児、更年期とライフステージに大きな変化が多いからです。

心身ともに、大きな変化は大きなストレスとなり、うつ病を発症しやすくなります。

また、年齢を重ねることで発症する「老人性うつ病」があります。
老人性うつ病は認知症と間違われることが多く、周囲が気づきにくいものです。

知らないうちにうつ状態が徐々に悪化してしまうことがあります。

ストレスとなった出来事

ストレスの原因は人によって違ってきます。
うつ病の原因の多くはストレスですが、ネガティブなストレスとは限りません。

たとえば「結婚」「昇進」「出産」といった喜ばしい出来事でもうつ病を発症します。

トラウマ

過去に暴言や暴力を受け、それがトラウマとなってうつ病が起こることがあります。
また、その経験から対人関係に大きなストレスを感じるようになるケースもあります。

薬の使い方

うつ病が重症化・悪化すると


うつ病を放置しておくと、重症化・悪化してしまいます。
その結果以下のような事態になる危険性が十分考えられます。

自殺に繋がる

日本における自殺者は、年々減少傾向にあります。
そのような中で、自殺の原因が「健康問題」に集中しているのです。

とくに病気の悩みでは、うつ病による自殺者が最も多いという結果となっています。 

うつ病になると「この世から消えてしまいたい」という考えに固執してしまいます。
常に自殺のことを考えるようになり、危険な状態となります。

引きこもり

うつ病になると、現実逃避からひきこもりを生じることがあります。
しかし、うつ状態が改善したからといって、ひきこもりから抜け出すことはできません。

うつ病は、ひきこもりになりやすい傾向にあります。

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うつ病診断を受けよう


うつ病を疑ったら、診断を受けることが大切です。
うつ病なのか、ほかの病気なのか、うつ病の進行度合いも治療には重要です。

うつ病診断を病院で受ける

うつ病の診断は、精神科や神経科などの精神疾患を専門に扱う診療科で受けましょう。
また、相談しやすいという点では、かかりつけの病院でも対応してくれます。

このほかにも、職場の産業医、保健師、地域の保健所などでも相談できます。

うつ病診断基準について

うつ病を診断するにあたって、厚生労働省が提供しているチェック表があります。
簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)というものです。

出典:厚生労働省【うつ病チェック 

「睡眠」「食欲/体重」「精神運動状態」に関する項目について答えていきます。
最終的に点数となってあらわれますが、正常、軽度、中等度、重度など評価されます。

この評価によって、うつ病のスクリーニングができ、さらに状態の変化も観察できます。

診断にデメリットはある?

うつ病の診断は、あいまいだったり、診断名が変わることもあります。
診断に対して、不安を感じたり、疑問に思う方もいるかもしれません。

うつ病のような精神病の場合には、診断を下すのが難しいです。
診断の初期には、一部の症状だけがあらわれているのかもしれません。

それが、時間が経つにつれて、違う症状があらわれることもあります。 

そのため、初めに診断された病名と異なることがしばしばあります。
診断に疑問や不安を感じたら医師に相談するか、セカンドオピニオンを求めましょう。

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うつ病診断されたら


うつ病と診断されたら、どのようにしたらいいのでしょう。

うつ病診断書を受け取る

うつ病と診断されたら、診断書をもらいましょう。
診断書によって、会社や社会保障などの支援制度の利用申請を行うことができます。

また、職場での負担軽減、休職申請をするときにも必要となります。 

診断書の発行は、病院の窓口で行います。
診断書の発行までに時間がかかることが多いので、できるだけ早めに手続きをしましょう。

休息を第一に考える

うつ病の原因は、過度のストレスによるものが多いため、ストレスから離れることです。
うつ病の回復を考えるなら、しばらく仕事から離れて休息を第一に考えましょう。

早く仕事復帰しなければと、焦れば焦るほど、うつ病の治りは遅くなります。

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うつ病診断された後の仕事との付き合い方


うつ病と診断された場合、最も気になるのが仕事のことではないでしょうか。
仕事復帰するためには、どのような準備をしておけばいいのでしょうか。

仕事ができない場合、休業し休業中に必要な知識を得る

労働者の権利として、診断書を提出することで、長期の病欠が認められます。
休職中に最も不安になるのがお金の問題です。

自立支援医療制度(精神通院医療制度)

精神疾患の治療のために通院中の人の医療費の自己負担額を軽減する制度です。
病気の種類や所得に応じて、1ヶ月当たりの負担の限度額が設定されます。 

傷病手当金

うつ病で仕事を長期間休むとき、生活を保障する目的で支給されるのが傷病手当です。
保険組合の加入期間によって額は決まります。

平均収入額の3分の2の額、または月額28~30万円のいずれかです。
最長1年6ヶ月まで支給されます。

仕事は行ける場合は上司と相談、仕事量の調節などを図る

うつ病の状態が軽くなると、仕事が続けられる、あるいは続けたいと思うようになります。
そのような場合には、上司などに相談しましょう。

ストレスの原因となった職場環境、人間関係、業務内容などを調整してもらいましょう。
また、仕事復帰には、無理のないように時間調整をしてもらうことも大切です。

休みがちなら休職して専念すべきかも

体がきつくて休みがちという場合、思い切って休職するという選択もあります。
うつ病は、無理をすると再発しやすい病気です。

中途半端に仕事復帰しても、またすぐに休みがちになります。
周囲と自分自身の両方のためにも、治療に専念して早い回復に努めましょう。

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うつ病の治療方法


うつ病には、「薬物療法」「精神療法」を2本柱として、さまざまな治療方法があります。

薬物治療

うつ病の治療で一般的なのが薬物治療です。
どのような薬が使われるのでしょう。

うつ病の薬の例

うつ病の薬では、症状に合わせていろいろな薬との組み合わせも行われています。

【抗うつ薬】

抗うつ薬は、脳内環境の調整をする働きがあります。
うつ病の発症原因は、バランスを崩してしまった脳内環境にあります。

脳内環境を元の状態に戻すために使用されるのが抗うつ薬です。

 抗うつ剤を服用してから効果があらわれるまでにある程度の時聞が必要です。
個人差はありますが、おおむね1~2週間程度かかります。

【抗不安薬】

うつ病は、日常生活においても、非常に不安をかかえています。
抗不安薬は不安、緊張を和らげる薬です。

 抗不安薬は、薬に対する依存性が高いという特徴があります。
毎日のように服用すると、今まで以上に服用しないと効果が得られなくなります。
そのため、服用期間や用量など慎重に決めなくてはなりません。

【睡眠導入薬】

睡眠障害は、うつ病の典型的な症状です。
睡眠導入薬は、入眠障害、途中覚醒といった睡眠障害を和らげてくれます。

必ず用量は守り、お酒を飲むのは避けなければなりません。
突然眠くなったり、記憶があいまいになることもあります。
睡眠導入薬を服用したら、すぐに寝るようにしましょう。 

うつ病の薬を飲まないとどうなるのか

抑うつ状態が改善すると、うつ病の薬を飲まなくなってしまう人がいます。
服用を続けるかどうかは、自身で判断せず医師の指示に従いましょう。 

症状が一時的に改善されても、それは薬によってうつ病の症状が抑えられているからです。
うつ病は、再発しやすい病気です。

症状が改善されても、薬の量を減らしながら様子をみなければなりません。
勝手に服用を中止すると、離脱症状である「不安発作」「自律神経症」などが起こります。

うつ病の再発や慢性化の原因となるので注意が必要です。

うつ病の薬は太るって本当?

多くのうつ病の薬は太りやすい方向に作用します。
主に、以下の3つの作用が関係しています。

  • 抗ヒスタミンによる食欲増進
  • 抗5HT₂C作用による食欲増進
  • セロトニンによる代謝の抑制

うつ病の治療過程で太るのは、薬だけとは限りません。
抗うつ剤によって、うつ状態が回復していくと意欲よりも先に食欲が戻ります。
食欲が戻っても、意欲が戻らず活動量が減れば、以前よりも太ってしまいます。

精神療法

精神療法とは、医師と患者が会話を通して原因を排除する方法です。
ストレスの原因を掘り起こし、考え方・行動パターンを修正していきます。 

精神療法の中でも、とくにうつ病に用いられるのが「認知行動療法」です。
重度の認知症を除けば、薬物治療よりも効果があるとされています。

その他の治療方法

うつ病の治療は、日々進化しています。
従来の治療法よりも、短時間で改善が期待できる治療方法を紹介しましょう。 

経頭蓋磁気刺激治療法(TMS)

頭部に磁気を照射することで、停滞した脳の働きを正常に戻す方法です。 

<メリット>

  • 再発を予防することも可能
  • 自宅からの通院で治療ができる
  • 副作用がない

<デメリット>

  • 軽度の痛みや不快感を伴う
  • 自由診療での治療が多いため高額

電気けいれん療法

頭部に電気を流し、脳を刺激してうつ病を改善する方法です。 

<メリット>

  • 重度のうつ病、双極性障害に効果がある

 <デメリット>

  • 記憶障害などの副作用を伴う
  • 入院する必要がある
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うつ病は判断が難しい


うつ病と自己申告している人の中には、どう見てもうつ病に見えない人がいます。
それだけ、うつ病とは判断が難しい病気なのです。

社会的うつに該当する可能性

コロナ禍でテレワークが多くなり、人と会うことがなくなってしまいました。
そのなかで孤立感や孤独感を深め、さらに職場での問題が浮き彫りになってきました。
通常勤務に戻り、仕事がスムーズに行えないことでストレスが溜まる人もいます。

なかには病院に行って、うつ病という診断書を手に入れ、休職する人もいます。
こうした人々の中には「真正うつ病」ではなく「社会的うつ」である人もいます。
医学的診断に基づくうつ病ではないのに、とりあえずうつ病の診断書をもらうのです。

社会的うつの特徴としては

  • 軽度で重症化にはならない
  • 投薬や休養での改善効果がほとんどない
  • 好きなことをしているときにはうつ症状が出ない

社会的うつは、苦しんでいる「真正うつ病」の方々に疑いの目を向けることになります。
今後社会的うつが増えることで、うつ病への誤解が生まれてしまう危険性もあります。

うつ病ではなく双極性障害である可能性

うつ病だと思っていたら、実は双極性障害だったという可能性も見逃せません。
双極性障害とは、いわゆる「躁うつ病」のことです。

抑うつ状態があるため、うつ病と間違いやすい病気です。 

双極性障害は、抑うつと躁状態を繰り返しますが、そのスパンがわかりません。
うつ状態で受診すると「うつ病」と診断され、双極性障害が見過ごされてしまいます。

双極性障害とうつ病の治療は全く違うものになるので注意が必要です。

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うつ病のまとめ


ここでは、うつ病について紹介してきました。
その要点を以下にまとめます。 

  • うつ病の典型的な症状は「強い抑うつ」「食欲の低下」「睡眠障害」など
  • うつ病の治療方法は「薬物治療」「精神療法」など
  • 社会的うつは社会的要因が原因となっており「偽うつ」も疑われるグレーゾーン

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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