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トップページ>健康お役立ち記事>栄養>チロシンが含まれている5つの食品!効果・摂取量・過不足について

チロシンが含まれている5つの食品!効果・摂取量・過不足について

チロシンは、神経伝達物質の材料となる非必須アミノ酸の一種です。
チロシンは、どのような食品に含まれているのでしょうか。
チロシンには、どのような効果があるのでしょうか。

本記事ではチロシンについて以下の点を中心にご紹介します。

  • チロシンとは
  • チロシンが含まれる5つの食品とは
  • チロシンの効果とは

チロシンについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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チロシンとは

チロシンとは、芳香族アミノ酸に属する非必須アミノ酸の一種です。
チロシンは、

  • 自律神経の調整や代謝を担う甲状腺ホルモン
  • 髪の毛や皮膚の黒色色素であるメラニン

などの材料になります。

チロシンは、食品から摂取することが可能です。
チロシンはフェニルアラニンから合成されます。

アドレナリン・ドーパミンなどの神経伝達物質へと変換される栄養素になります。

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チロシンが豊富に含まれる食品

チロシンはどのような食品に豊富に含まれているのでしょうか?
チロシンが含まれている5つの食品について詳しく見てみましょう。

チーズ

チーズには、チロシンが豊富に含まれています。
チーズには、さまざまな種類があります。

チーズの中で最も豊富にチロシンが含まれているのは、パルメザンチーズになります。

チーズの種類別に見たチロシン含有量については以下の通りです。
【チロシンの100gあたりの含有量】

チーズの食品名チロシン含有量(mg)
パルメザンチーズ2,700
ナチュラルチーズ1,700
ゴーダチーズ1,500
チェダーチーズ1,400
プロセスチーズ1,300

出典:文部科学省「食品成分データベース」

納豆

納豆をはじめとする大豆製品には、チロシンが豊富に含まれています。


納豆でも豆の種類によって多少チロシンの含有量が異なってきます。
糸引き納豆には、100gあたりチロシンが680mg含まれています。

豆腐

豆腐には、100gあたりチロシンが280mg含まれています。

バナナ

バナナにもチロシンは含まれています。
バナナには、100gあたりチロシンが6mg含まれています。

ナッツ類

ナッツ類には、チロシンが豊富に含まれています。


特に落花生やカシューナッツ、アーモンドにはチロシンが豊富に含まれています。
ナッツ類のチロシンの100gあたりの含有量については以下の通りです。

【チロシンの100gあたりの含有量】

ナッツの種類チロシン含有量(mg)
落花生990
カシューナッツ690
アーモンド640
くるみ510
ピスタチオ510
マカダミアナッツ410
ヘーゼルナッツ370

必須アミノ酸を多く含む食品について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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チロシンの効果

チロシンにはどのような効果があるのでしょうか。
チロシンの効果について詳しく見てみましょう。

集中力の向上

チロシンから合成される物質にアドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンがあります。
これらの物質には集中力の向上や意欲を向上させる効果があるといわれています。

うつ病の改善

チロシンはドーパミンやノルアドレナリンの原料となります。
ドーパミンやノルアドレナリンが不足すると、うつ病となるといわれています。
そのため、チロシンを摂取することにより、うつ状態の改善に役立ちます。

ストレス軽減

ストレスを感じると、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌量が増えます。

チロシンを摂取することにより、アドレナリンやノルアドレナリンが合成されます。
そのため、ストレスを軽減する効果があります。

疲労の緩和

チロシンは、神経伝達物質を生成する働きがあります。
神経伝達物質が生成され、脳の働きが活発になることで、疲労の緩和につながります。

白髪の改善

チロシンから合成されるメラニンは、髪や皮膚の色素を形成する働きがあります。
そのため、栄養不足が原因の白髪を改善する効果があるといわれています。

必須アミノ酸の効果について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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チロシンの目安摂取量

チロシンは1日にどのくらい摂取すると良いのでしょうか。
チロシンの1日あたりの目安摂取量が明確に記載されたものはありません。

チロシンをサプリメントから摂取する場合の1日の摂取目安量は750mg〜1,000mgのものが多いようです。

健達ねっとECサイト

チロシンを効率よく摂取するには

チロシンを効率よく摂取するためには、どのような方法があるのでしょうか?
チロシンを効率よく摂取する方法について詳しく見てみましょう。

ビタミンB6と一緒に摂取する

チロシンは非必須アミノ酸の一種であり、タンパク質の構成に関与しています。
ビタミンB6には、タンパク質の代謝を促進させる働きがあります。

タンパク質の代謝の促進は、チロシンが効率的に利用されることになります。

ビタミンB6は、にんにく・とうがらし・バナナなどに豊富に含まれています。

フェニルアラニンが豊富に含まれている食品を摂取する

フェニルアラニンは必須アミノ酸の一種であり、体内でチロシンへ変換されます。

そのため、フェニルアラニンを豊富に含む食品を摂取することでチロシンを増やすことが可能です。
フェニルアラニンは、鶏卵・牛乳・大豆製品・小麦・かつお節などに豊富に含まれています。

トリプトファンが豊富に含まれている食品を摂取する

トリプトファンは必須アミノ酸の一種です。
自律神経の調整や睡眠を促す効果があります。

トリプトファンが豊富に含まれている食品を摂取することで、抑うつ状態の改善効果がより期待できます。

トリプトファンは、乳製品・大豆製品・ナッツ類などに豊富に含まれています。

海藻類と一緒に摂取する

髪の色素を形成するメラニンは、チロシンから合成されます。
チロシンと一緒に海藻類を摂取することで、白髪をより改善できます。

サプリメントで摂取する

チロシンが含まれているサプリメントには、さまざまなものがあります。
チロシンを毎日食品で摂取することが難しい場合は、サプリメントの利用をお勧めします。

チロシンをサプリメントで摂る際には、1日の目安摂取量を必ず守りましょう。

万が一、いつもと違った症状が見られるときは服用を中止し、医師に相談しましょう。

薬の使い方

チロシンが過不足した際に起こる変化

チロシンが過不足した際は、身体にどのような変化が見られるのでしょうか。
チロシンが過不足した際に、身体に見られる変化について詳しく見てみましょう。

過剰摂取の場合

チロシンはアドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの物質に変換されます。
そのため、通常の食生活でチロシンが体内で過剰になることはほとんどありません。

しかし、チロシンをサプリメントで摂取する場合は、副作用が見られる場合もあります。

チロシンが含まれるサプリメントの過剰摂取による症状には、

  • 血圧上昇
  • しみ
  • そばかす

などがあります。

不足している場合

チロシンは非必須アミノ酸であるため、体内で合成されます。
そのため、チロシンが体内で不足することは、ほとんどないといわれています。

しかし、不規則な食生活や食事制限などに伴い、チロシンが不足する可能性もあります。

チロシンが不足することで見られる症状には、

  • 集中力の低下
  • 意欲の低下
  • 抑うつ状態
  • 認知症
  • 白髪

などがあります。

必須アミノ酸が不足した際の影響について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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チロシンは安全性が認められている成分

チロシンは食品衛生法の規定に基づき、人の健康を損なう恐れのない物質とされています。
チロシンを含むタンパク質を過剰に摂取した場合も、チロシンは体内で代謝されます。


そのため、体内にチロシンが蓄積することは、ほとんどないといわれています。

チロシンは、食品添加物や医薬品としての使用も認められています。

また、動物性医薬品や飼料添加物などさまざまな分野におけるチロシンの使用実績においても、安全性に関する問題は見られていません。


以上のことから、チロシンは安全性が認められている成分であることがわかります。

出典:食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会「対象外物質評価書 チロシン」

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チロシンの食品のまとめ

ここまで、チロシンについてお伝えしてきました。
チロシンの要点をまとめると以下の通りです。

  • チロシンは、神経伝達物質の材料となる非必須アミノ酸の一種である
  • チロシンが含まれる5つの食品は、チーズ・納豆・豆腐・バナナ・ナッツ類である
  • チロシンには、集中力向上・うつ病改善・ストレス軽減・疲労緩和・白髪改善などの効果がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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