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トップページ>健康お役立ち記事>ストレス>ストレスで食欲不振になる?原因や対処法について解説

ストレスで食欲不振になる?原因や対処法について解説

ストレスによる食欲不振について
誰にでも食欲がないときはあるものです。
その原因のひとつにストレスが考えられます。

しかし、食欲不振が長く続くと健康を損ねる恐れがあります。
食欲不振のときには、どのように対処したらいいのでしょうか。
本記事ではストレスによる食欲不振について以下の点を中心にご紹介します。

  • なぜストレスで食欲不振になるのか
  • 食欲不振になる原因とは
  • 食欲不振のときの対処法とは

 ストレスによる食欲不振について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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食欲不振の原因は?

食欲不振とは「食べたい」という欲求が全く起こらない状態です。
また、食べたくても少ししか食べられない状態を指します。
食欲不振には、いくつか考えられる原因があります。

ストレス

人は過度のストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」の二つを指します。
交感神経は、体を活発に動かすときに優位になる神経です。
副交感神経は、休息の神経であり、消化吸収を促す神経です。 

ストレス状態とは、交感神経が優位になり、副交感神経が抑えられた状態です。
そのため、ストレス状態になると、消化吸収もストップして食欲も抑えられます。
この状態が長く続くと食欲不振につながります。

加齢

加齢による体の変化によって、食欲不振になる原因はたくさんあります。
高齢になれば動くのがおっくうになり、運動量も低下します。
運動量が低下すれば、エネルギーを摂取する必要もなくなり食欲不振になります。

年齢を重ねるにつれて、消化吸収する内臓自体の働きも衰えます。
胃もたれや便秘など体の不調が重なれば、食欲不振になります。

そのほかにも、入れ歯、歯周病などで、噛む力が衰えることも食欲不振の原因となります。

不規則な生活習慣

食事の時間がバラバラだったり、睡眠不足だったりすると食欲不振の原因になります。
不規則な生活習慣は以下の症状を引き起こし、食欲不振を招きます。

  • 自律神経のバランスが崩れる
  • 栄養バランスが崩れる
  • 運動不足でお腹が空きにくくなる

便秘

便秘になると、腸内に悪玉菌が増えます。
便秘になると、胃腸の働きも悪くなり、腹痛や腹部膨満感により食欲不振となります。
また、便秘になっていること自体がストレスになり、自律神経のバランスが崩れることもあります。

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食欲がない時の対処法

食欲がないからといって食事を摂らなければ、健康の障害となります。
とくに高齢者は、筋力の低下や栄養失調などで寝たきりになる可能性があります。

食欲不振になってしまったときの対処法をいくつかご紹介します。

食べ物の工夫

高齢者は、咀嚼や嚥下(えんげ)がしにくいため、食欲不振になりやすいです。

固い食べ物や大きな食べ物は避けて、できるだけ柔らかく、小さく切って調理します。
消化がいいように繊維質の食材を避けるようにしましょう。
ただし、消化がよいからといって流動食にしてしまうと、かえって食欲が失せてしまいます。 

認知症などでは、食器の使い方がわからないケースもあります。
小さなおにぎりやサンドイッチなど、手でつまめる物を用意するといいでしょう。

少量でも栄養価の高い栄養補助食品も活用しましょう。

食べ方の工夫

食欲不振のときに、目の前にたくさんの料理が並ぶと、かえって食欲がなくなります。
このようなときには、少な目に盛り付け、品数や量も少なめに並べましょう。
もし、もっと食べられそうなら追加するといいでしょう。 

食欲不振のときには、食べたいときに食べるようにします。
無理をすると、かえって食欲は低下してしまいます。
朝・昼・夜と食べるのではなく、少量を数回食べたいときに食べます。

「食べたい」というタイミングを逃さないように、すぐに出せる体制を整えます。
電子レンジで温めるだけの冷凍食品やレトルト食品も活用しましょう。

規則正しい生活

不規則な生活をしていると、自律神経の乱れにつながります。

たとえば、夜更かしをして昼過ぎまで寝ていると、体内時計が狂ってしまいます。
夜更かしは避けて、早めの就寝と早起きを心がけましょう。
同じ時間に寝起きすることは、自律神経を整えるためにも大切なことです。

また、食べたり食べなかったりすることで、食欲が制限され抑えられてしまいます。
決まった時間に食事を摂ることも大切です。

ストレス解消・発散

ストレスによる食欲不振では、いかにストレスを解消・発散するかが重要です。
ストレス解消といって、毎晩お酒を飲むのは、食欲不振の解消にはなりません。
むしろ、体に悪いストレス発散方法といえます。

ストレス解消法は、人それぞれ違いますが、体と心を休めることが大切です。
仕事で疲れているなら、お風呂にゆっくり浸かってぐっすり眠りましょう。 

趣味に没頭するのもいいでしょう。
好きな音楽を聞いたり、映画を観たり、体を動かすだけでもストレス解消になります。
また、親しい友人とおしゃべりすることで、ストレスを発散することもできるでしょう。

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ストレスによる食欲不振と吐き気

過度なストレスが続くと、食欲不振だけでなく吐き気を引き起こすことがあります。
食欲不振と吐き気は、ストレスによる自律神経の乱れが原因とされています。

自律神経は、自分の意志とは関係なく、体全体をコントロールしている神経です。
呼吸、体温、代謝、内臓の働きなどを調整しています。

 自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスによって成り立っています。
ストレスにより、2つのバランスが崩れると、さまざまなトラブルを引き起こします。

ストレス下にあるときには、交感神経が副交感神経を抑えて優位に立ちます。
つまり、臨戦態勢をとっている状態です。

外からの攻撃に対して、いつでも対抗する、あるいは逃げる用意をするわけです。
緊張状態にあるので、胃液も抑えられ、空腹も感じません。

ストレスが長く続き、さらに強いストレスがかかると吐き気を引き起こします。

ストレスから解放されると、ホッとすると同時に副交感神経が優位に立ちます。
すると、今まで抑えられていた消化機能が復活し、お腹が空いたと感じるようになります。
このように、ストレスと食欲不振には自律神経が深くかかわっているのです。

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ストレスによる食欲不振と体重減少

ストレス状態が長く続くと、緊張や不安から交感神経が優位になり、興奮状態となります。
興奮状態が持続的になってしまうと、消化吸収を促進する副交感神経が抑えられます。
そのため慢性的に食欲不振となり、体重の減少につながります。 

また、ストレスにより消化器官に不調が起こります。
胃炎、胃潰瘍、慢性的な下痢などです。

食べると胃が痛くなる、下痢をする、と考えると自然と食事量が減ってしまいます。
消化吸収も正常にできなくなることで、体重が減少します。

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ストレスと食生活・摂食障害

私たちの食生活に対して、ストレスはどのような影響を及ぼすのでしょうか。
ひとくちにストレスといっても、急性ストレス慢性ストレスがあります。 

急性ストレスは、交感神経が優位に立つため、食欲不振になります。
一方で、慢性ストレスはストレスホルモンが脂肪をため込んで太りやすくします。

やけ食いなどは、ストレス解消法のひとつですが、肥満の原因にもなります。
ストレスが加わることで「食欲が増して太る人」と「食欲不振で痩せる人」がいます。

やけ食いをしてストレスが解消できれば、それは手軽な解消方法といえるでしょう。
しかし、太ることへの恐怖心が摂食障害を引き起こしてしまうこともあります。 

やけ食いしたあとに無理に吐く、下剤を使うなどリセットしようとするのは要注意です。
食べたいという衝動が抑えられなくなり、食べてしまった自分を責め摂食障害になります。
食べることがストレス解消とならないように、ほかのストレス解消方法を見つけましょう。

出典:厚生労働省【ストレスと食生活】
        厚生労働省【摂食障害】

薬の使い方

ストレスによる食欲不振のまとめ

ここでは、ストレスによる食欲不振について紹介してきました。
その要点を以下にまとめます。

  •  ストレスで食欲不振になるのは、自律神経のバランスが崩れるから
  • 食欲不振になる原因はストレス・加齢・生活習慣・便秘
  • 食欲不振の対処法は食べものや食べ方の工夫・規則正しい生活・ストレス解消

 これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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