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トップページ>健康お役立ち記事>免疫>免疫抑制剤の6つの種類|適応される疾患と注意点・副作用について

免疫抑制剤の6つの種類|適応される疾患と注意点・副作用について

免疫抑制剤とは、体内で発生している過剰な免疫反応や炎症を抑える薬です。
免疫抑制剤は、主に6種類の薬があります。
では、免疫抑制剤にはどのような適応疾患や副作用があるのでしょうか?
本記事では、免疫抑制剤について以下の点を中心にご紹介します。

  • 免疫抑制剤の主な種類について
  • 免疫抑制剤が適応される疾患とは
  • 免疫抑制剤における注意点とは
  • 免疫抑制剤の発癌リスクについて

免疫抑制剤について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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免疫抑制剤とは

免疫抑制剤は、体内で過剰に起こっている免疫反応や炎症反応を抑える薬です。
ステロイド薬だけでは効果が乏しい場合に補助的な選択薬として使用される薬です。

また、副作用によりステロイド薬を減量や中止しなければならない場合に使用されます。

免疫抑制剤には

  • シクロスポリン
  • ミゾリビン
  • シクロフォスファミド
  • アザチオプリン
  • タクロリムス
  • ミコフェノール酸モフェチル

の6つの種類があります。
それぞれみていきましょう。

シクロスポリン

ヘルパーT細胞の活性を抑制し、異常な免疫反応を抑える薬です。
主に臓器移植、骨髄移植後の急性拒絶反応に対して使用する免疫抑制剤です。

サイトカイン産生を抑制する液剤もあり、嚥下能力が低下した方に適しています。
シクロスポリン、カルシニューリン阻害薬とも呼ばれるタクロリムスは、免疫抑制の中心となる薬です。

ミゾリビン

免疫反応において主要な役割を担う細胞の働きや増殖などを抑えることにより、免疫を抑えます。
また、急速進行性糸球体腎炎の原因となるANCA関連血管炎でも研究で使用されています。

シクロフォスファミド

細胞のDNA合成を妨害し、B細胞を抑制し、がん細胞を死滅させます。
シクロフォスファミドは、アルキル化薬に分類されます。

アルキル化薬とは、細胞の遺伝情報をもつDNAをアルキル化して、DNAの働きを阻害します。
DNAの働きを阻害して、がん細胞を死滅させることから、アルキル化薬と呼ばれます。

また、炎症や免疫系の細胞を抑える働きもあります。

アザチオプリン

細胞のDNA合成を阻害することにより免疫抑制作用をしめします。
臓器移植後の拒否反応を抑え、移植した臓器の生着を促します。
また、移植した臓器の機能の働きを発現しやすくします。

タクロリムス

シクロスポリンと同じく、ヘルパーT細胞の活性を抑える薬です。
臓器移植後の拒絶反応や炎症反応などを抑制します。

また、錠剤、科粒剤、注射剤があり、患者の状態に合わせて選択できます。

ミコフェノール酸モフェチル

リンパ球の増殖を抑え、細胞分裂を阻害し免疫の働きを抑制します。
通常、腎移植後の拒絶反応の治療などに使われます。

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免疫抑制剤が適応される疾患

免疫抑制剤が適応させる疾患には、どのような疾患があるのでしょうか?
以下で、それぞれみていきましょう。

ミゾリビン

  • ステロイド抵抗性の難治性ネフローゼ症候群
  • ループス腎炎
  • 関節リウマチ

通常、腎移植後の拒絶反応の抑制、ネフローゼ症候群、ループス腎炎の治療に使われます。
免疫反応を抑え、炎症を引き起こす物質の産生を抑えることで関節の痛みや腫れなどを改善します。

シクロフォスファミド

  • 全身性エリテマトーデス
  • ループス腎炎
  • 血管炎(急速進行性糸球体腎炎)
  • 治療抵抗性のリウマチ性疾患

ネフローゼ症候群で使用する場合、ステロイド薬だけでは治療効果が得られない場合に使用します。

アザチオプリン

  • 全身性血管炎
  • 全身性エリテマトーデスなどの膠原病
  • 治療抵抗性のリウマチ性疾患

タクロリムス

  • ステロイド治療でコントロールできないループス腎炎
  • 関節リウマチ
  • 間質性肺炎合併多発性筋炎・皮膚筋炎

免疫反応を抑え、炎症を引き起こす物質の産生を抑えることで関節の痛みや腫れを改善します。
また、臓器移植後の拒絶反応や骨髄移植の移植片対宿主病を抑えるために用いられます。

ミコフェノール酸モフェチル

保険で適応される疾患はありません。

しかし、最近では

  • 難治性のネフローゼ症候群
  • 全身性エリテマトーデス
  • ANCA関連血管炎

に使用されることがあります。

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免疫抑制剤全般における注意点

全て「主治医と相談」が基本となります。

免疫抑制剤全般における注意点について

  • 妊娠希望の場合
  • 内服時間を守る
  • 費用について

などがあります。
それぞれ具体的にご紹介します。

妊娠希望の場合

妊娠中、妊娠を希望する方はほとんどの免疫抑制剤を使用できません。
妊娠中、妊娠を希望する方で、免疫抑制剤を使用する場合は必ず主治医によく相談しましょう。

内服時間を守る

免疫抑制剤は服用時間がしっかりと決められている薬が多いです。
そのため、決められた時間に服用することが重要です。

内服時間や内服タイミングに違いがあると、薬の効果が得られなくなる可能性があります。
薬の効果を得るために、免疫抑制剤は決められて時間、タイミングで服用するようにしましょう。

また、一部の免疫抑制剤は適切な量を調整するために、薬の血中濃度を測る必要があります。
正しく血中濃度を測るためにも、内服時間とタイミングは医師の指示通りに服用することが大切です。

費用について

免疫抑制剤を服用する疾患の多くは、国の難病に指定されています。
難病指定されている疾患は、国からの費用援助があります。

しかし、難病指定されていない疾患もあります。
免疫抑制剤は高い薬なので、経済的に費用負担が大変な方は主治医に相談しましょう。

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免疫抑制薬ごとの注意点

免疫抑制薬ごとの注意点には、どのようなことがあるのでしょうか?
それぞれみていきましょう。

ミゾリビン

腎機能が低下している場合は、血液中の濃度を測定して、投与量を調節します。

また、もともと白血球の数が少ない場合は、注意が必要です。

さらに、免疫抑制剤を服用すると免疫が抑えられるため、感染しやすくなります。
そのため、手洗いやうがいを行い、規則正しい生活を心がけましょう。

服用タイミングは、通常、1日量を朝1回服用します。

シクロフォスファミド

出血性膀胱炎への対策が必要です。
出血性膀胱炎が生じた場合、膀胱の中で血液が固まってしまう可能性があります。
予防には、点滴や水分補給を十分に行い、尿をたくさん出すことが大切です。

血球減少を起こすことがあるため、血液検査で確認し、感染症の感染にも注意します。

また、生殖機能を低下させて、長期的にリンパ腫や膀胱腫瘍が起こる可能性があります。
そのため、薬の投与量が過剰にならないようにします。

投与方法は、パルス療法といわれる方法で投与します。
パルス療法は、注射薬を入院して1回点滴し、通常、4週間隔で繰り返し投与します。
また、投与回数は、年齢や患者の症状に合わせて調整します。

アザチオプリン

アザチオプリンを服用中は、紫外線による皮膚がんの危険性を避けるようにしましょう。
外出時は、UVカット素材の衣服や日焼け止めを使用し、紫外線を避けることが大切です。

本人またはパートナーがアザチオプリンを服用している間は、妊娠しないようにします。
出生した子どもに先天奇形、血球数の減少などが認められたという報告があります。
また、両親のいずれかが服用している場合、自然流産のリスクがあります。

タクロリムス

タクロリムスを服用して、かゆみなどのアレルギー症状が出たことがある場合は、医師へ相談しましょう。

ほかの薬を服用している方は、お互いの薬の効果を弱めたり、強めたりする可能性があります。
そのため、ほかの薬を服用している方は、医師に相談しましょう。

また、感染しやすくなるため、手洗い、うがいを行い、規則正しい生活を送りましょう。

ミコフェノール酸モフェチル

ミコフェノール酸モフェチルには、催奇形性の報告があります。
妊娠する可能性のある方は、薬を服用する前に妊娠の有無の確認をしましょう。
また、薬を服用中、服用後6週間は必ず避妊をして、妊娠を避けるようにしてください。

紫外線による皮膚がんを避けるため、日焼け止めなどで紫外線を防ぐようにしましょう。

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免疫抑制剤による副作用

免疫抑制剤による副作用には、どのようなことがあるのでしょうか?
それぞれみていきましょう。

ミゾリビン

主な副作用は

  • 骨髄抑制(白血球、貧血、血小板減少)
  • 感染症
  • 間質性肺炎
  • 急性腎不全
  • 肝障害
  • 消化性潰瘍
  • 食欲不振

などがあります。

上記のような症状がみられたり、上記以外でも気になる症状が出た場合は、主治医に相談しましょう。

シクロフォスファミド

主な副作用として

  • 骨髄抑制(白血球、貧血、血小板の減少)
  • 出血性膀胱炎
  • 胃腸症状
  • 性腺抑制
  • 重篤な感染症

などがあります。

アザチオプリン

主な副作用として

  • 骨髄抑制(白血球、貧血、血小板減少)
  • ショック様症状
  • 肝機能障害
  • 悪性新生物
  • 腎機能障害
  • 全身倦怠感

などを認めることがあります。

タクロリムス

主な副作用として

  • 腎毒性
  • 心筋障害
  • 神経毒性
  • 血球減少
  • 高血糖
  • 下痢
  • 血圧上昇

などがあります。

ミコフェノール酸モフェチル

主な副作用として

  • 感染症
  • 骨髄抑制(白血球減少、貧血、血小板減少)
  • 重度の下痢
  • 肝機能障害
  • 下痢

などがあります。

薬の使い方

免疫抑制剤の発癌リスクを理解する

免疫抑制剤の中には、発癌リスクがあるものがあります。
臓器移植でタクロリムスを服用した場合、小児で約5年の経過で10~20%のリンパ腫の報告があります。
また、多くは10%を超えており、ほかのがんも含めると2.5~3倍の割合でがんが発生しています。

さらに、同じ薬効であるシクロスポリンでは、成人で10年を超えて服用すると15%にリンパ腫が発生しています。

免疫抑制剤を使用するときは、発癌リスクを理解した上で使用しましょう。
また、医師とよく相談して使用することが大切です。

免疫抑制剤のまとめ

今回は、免疫抑制剤の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 免疫抑制剤には、シクロスポリン、ミゾリビン、タクロリムスなどがある
  • 免疫抑制剤は、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、関節リウマチなどに適応
  • 免疫抑制剤は、妊娠中は使用できない、感染リスクがあるなどの注意点がある
  • 免疫抑制剤の中には発癌リスクがあるものがあり、医師と相談した上で使用する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
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  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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